「掌蹠膿疱症経過報告」
57歳2016年11月29日
57歳2016年11月29日
今57歳。大人になり、40歳を過ぎた頃から、アトピー性皮膚炎が発症した。また、43歳を過ぎてから、アレルギー性の花粉症も起こってきて、それからは毎年3月から6月まで花粉症がひどくなった。やがて、2月から6月までになった。この花粉症は、55歳の春に引っ越したときから、劇的に収まった。一方、皮膚炎の方は、痒みがずっと続いている。今から、5年前に、腕のところが変な状態になって、妻の薦めで、初めて松本漢方クリニックを受診し、松本先生にお会いした。しかし私は仕事で大きなストレスがあり、薬を自分で作るような気持ちの余裕がなく、また、忙しかった。最初の土日は、妻が薬を煎じてくれたはずだが、月曜からは、仕事へ行くので、朝しか飲めないし、妻も大変だろう。妻に「煎じ薬は、もう作らなくていいよ。薬だけ塗っとくから。」と言った。
松本漢方クリニックは遠く、2回目行くことはなかった。そのときは、そのうちに治ってしまった。掌蹠膿疱症という病名だから、手におそらく出来物が出来ていたのだろうが、私はそのときの症状をほとんど覚えていない。30代後半から、だんだんと筋肉痛が出てきた。最初は肩が痛くなった。そして、足、腰、首が痛くなった。手まで痛くなった。その原因が何かまったくわからなかった。この原因がヘルペスウイルスなのだと、57歳の今、初めてわかった。
ところで、皮膚炎の方は、57歳の9月に、右腕の、肘の裏側のところがとても痒く、掻いていると、ジュクジュクとまではいかないが、湿った状態になっていた。そして、その近く、上腕の部分に、横に並ぶブツブツがいくつも出現していた。それも痒かった。尻や足のところにも、同じようなブツブツができ、痒かった。これはもしかして、疱瘡、つまり、ヘルペスではないか、と思った。そう気が付くことができたのは、5年前に松本漢方クリニックを受診していた経験があったからだと思う。
5年前お会いしたとき、松本先生は「かわいそうに。おれが治したる。」と言ってくださった。その言葉が心に残っていた。5年前、私の状態を治したいという気持ちは妻の方が強く、私は「治そう」という気持ちがあまり無かった。それで、今回は、本当に治そう、と思って、10月19日に受診した。
10月19日(水)
薬を飲み、薬を塗り始めた。しかし、アシクロビルを飲む回数を勘違いして、1回1錠、1日3回しか飲んでいなかった。それが、22日まで続いた。
10月22日(土)
夜(4回目)になって、アシクロビル錠剤の飲むべき個数が1回1錠ではなく、1回5錠であることに気づいた。この日の4回目から、毎回5錠飲むようになった。
10月23日(日)
朝、両足の上部のぶつぶつが、以前より下まで降りてきているのに気付いた。つまり、痒い。昼頃、ぶつぶつが右手の甲に1個出来ているのを見つけた。知らないうちに掻いていた。これが、リバンウンドの始まりだな。通じがよくなった。(今までは、便は簡単に出ないし、古い便が出ていた。)
10月24日(月)
右手のぶつぶつが右下腕の手のひら側にも広がっているのに気付いた。肘の反対側が痒い。そこが微妙に濡れている。赤くなっている。喘息の弟が子供のころ、アトピーで、まさにここがいつもジュクジュクしていた。同じ状態だ。風呂から上がると、両手の下腕手のひら側が痒い。
10月25日(火)
朝5時に目が覚めた時、左手肘の反対側が痒かった。痒さをこらえ、薬も塗らずに再び寝た。(薬が残り少なくなってきていたため)夕方、左の下腕の手のひら側にブツブツが出てきた。就寝時、その場所がすごく痒かった。アシクロビルの塗り薬は、週に2本では足りない。3本欲しい。
10月26日(水)
遠隔診療を受けた。午後4時半の時点で、右下腕の手のひら、横内側の部分のぶつぶつが大変痒くなってきた。たまらん。左上腕もとても痒い。塗り薬がもうほとんど残っていないので厳しい。
10月27日(木)
特に左下腕の痒みを我慢している。昨日より左手も右手も発疹が増えている。夜、寝ていて右肩が凝った。
10月28日(金)
左下腕の甲側と右下腕甲側と手のひら側のぶつぶつがはっきりと赤くなった。薬を朝7時半、11時半、16時、23時に飲んだ。湯薬は、朝7時半、16時、23時になってしまった。いつもは最後を両方とも同じ時間に、19時半に飲んでいるが、今日は忘れていた。塗り薬をたっぷり塗った。サロンパスを貼ってもらった。夜11時ころ、大便が出た。嫌な匂いがしなくなった。新しい柔らかい臭わない便が簡単に出るようになった。最高!柔らかいのは漢方薬をたくさん飲んでいるせいだろう。毎朝食べている納豆もいいのだろう。
11月2日(水)
左上腕が痒くなった。両膝の反対側が痒くなった。
11月3日(木)
右の脇の下が痒くなった。弟と同じだ。右尻が痒い。
11月4日(金)
両膝の反対側がとても痒い。左足首の周りが痒い。
11月8日(火)
松本漢方クリニック受診。
11月10日(木)
このころからずっと鼻水と咳が止まなかった。
11月11日(金)
背骨の上に痒いところができていて、ブツブツというか、1つ粒ができている。
11月12日(土)
昨日痒かった粒がなくなった。風邪をひき、夜体温を測ってみると、37.0℃の微熱。
11月13日
朝は下がった感じ。夜は、37.6℃。薬は飲んでいない。
11月14日
朝は下がった感じ。夜は、37.2℃。夕方から、葛根湯と龍角散を飲み始める。
11月15日
朝は下がった感じだったが、それでも、37.2℃、36.8℃、37.0℃、そして、夕方37.2℃
11月16日(水)
薬の飲み始めのころに出来た上腕部のブツブツのところの跡形ほとんどなくきれいになった。うんこが臭わない。臭くなくなった。朝は、36.1℃、起きていると36.8℃。また寝て36.5℃。ほぼ平熱に近くなった。明日は起きていても大丈夫と思う。1日3回飲む葛根湯や龍角散は、明日の朝まで飲もうと思う。夕方、妻が買ってきてくれた「生姜ペースト」のお湯割りを飲んだ。身体が温まる。あさっては外出しようと思う。
11月17日
朝は、36.3℃。でも起きていたら、36.9℃まで上がった。薬はずっと飲み続けている。
11月18日
朝、36.3℃。昨日よりさらに状態は良いのだが、やはり、薬の力で熱が下がっているだけ。まだ、身体の免疫がウイルスを制覇したわけではない。のどが痛い。薬はもう1日続ける。
11月19日
今朝から風邪薬を飲むのを止めた。鼻水など残っているが、昨日1日熱は上がらなかったし、もう大丈夫だろうと思っている。
11月20日
1日中起きていたが、夜遅くなってしんどくなって横になった時、熱は36.7℃になっていた。薬はもう飲んでいない。
11月21日
今日は1日中起きていたが、熱は出なかった。そして、外出もした。もう熱は出ないと思い薬は飲んでいない。夜になってしんどくなった。
11月22日(火)
松本漢方クリニック受診。アシクロビルが1回4錠になる。11月24日測ってみると、なんと37.7℃もあった。11月25日(金)朝36.8℃、足と手の筋肉が痛かった。
11月26日(土)
朝36.8℃夕方37.3℃。足と手の筋肉が痛かった。
11月27日
寝る時体温を測ると、36.4℃。下がったようだ。
11月28日
熱は下がった。外出した。
11月29日(火)
背中に発疹と赤い荒れのある妻を連れて松本漢方クリニック受診。私の11月12日からの症状は喘息と診断された。