「アトピーとヘルペス(途中経過)」
72歳2015年12月27日
72歳2015年12月27日
私が初めて松本先生にお世話になってから、1年3ヶ月になります。思えば10数年前、50歳を過ぎた頃から、変調に見舞われ始めました。自分の汗や繊維によるかぶれ、締まった下着跡のミミズ腫れ。これらの症状を市販薬でごまかしながら会社勤めをしておりました。その間、皮膚科へも足を運びました。市販薬頼みの日常でしたが、とうとう限界を悟る時が来たのです。痒みとの戦いに疲れ、酷くなる一方の湿疹に絶望している時、知人の紹介もあり病院へ足を運びました。まず保湿クリーム3種類(全身用、上背用、顔用)を処方され、1週間後には飲み薬(タオリン)も処方されました。その次の診察では飲み薬がセレスタミンに変わり、薬のランクは上がり続けました。
紹介された病院へは3ヶ月通院しましたが、まったく改善は見られず、酷くなる一方でした。その間、皮膚科専門のクリニック(梅田、京都)へも出かけましたが、いずれも同じ薬でがっかりし、すぐに通院を止めました。またゼロからの出発になり、色々迷いながら自分の基礎免疫を上げたいと思い始めました。そして、HPを見たわけでもなく、誰かに紹介されたでもありませんでしたが、治したい一心で松本漢方クリニックにたどり着き、その扉を開けたのです。松本漢方クリニックの待合室にはたくさんの患者さんの手記があり、壁には薬に関する注意書きが貼られていました。使ってはいけないと書かれていた薬は、私が今まで何の疑いもなく使用してきた物ばかりでした。
最初は若先生の診察でした。親切に対応して頂き、ありがたい事でした。煎じ薬、漢方薬(風呂用)、2種類の塗り薬を処方されました。試行錯誤の末にサラシ布で大きめの袋を縫い、漢方を煮出しました。ほどなく激しいリバウンドとの戦いが始まりました。一番辛かったのは痒みで、一睡も出来ない日々でした。鬼の形相で掻き続け、消毒用と紫雲膏を交互に塗り続け、疲れ果てて、朝方ようやく浅い眠りに入るのです。ある朝には違和感を覚え、鏡の前に行くと顔と足がパンパンに腫れ、特に足は元々ある静脈瘤とあいまって、ドス黒く丸太のようになっていました。そんな状態が3回程ありましたが、午後には引いて平常に戻りました。昼間は煮出した漢方薬(風呂用)を冷蔵保存しておき、カット綿を浸し、ひたすらパッティングを繰り返しました。ジュクジュクした部位には浸したままのカット綿を張り付け、上からラップを巻き付け過ごしました。25日目には右胸にヘルペスも現れ、すぐ病院にうかがいました。
飲み薬フロモックスと赤色の錠剤をいただき、難なく乗り切れました。一ケ月ほど過ぎた頃から少しずつ変化が見られるようになり、わずかながら眠れる日が訪れ始めたのです。そうかと思えば、激しい痒みが続いたり、強弱のリバウンドは続くものの、薄紙を一枚一枚剥がすように楽になりだし、うれしい変化でした。
今年のお盆の最中、何かふいに体が軽く感じ、何か抜け出た感じがしたのです。その日からあの激しい痒みからは解放されたように思います。しかしながら、現在も弱い湿疹は続いております。紫雲膏を擦り込むと数日後には消えて、また別の場所へと繰り返します。しぶとく1つの部位に居座る湿疹もあります。
現在では色素沈着も綺麗に消えました。しかし、IgEは高く、まだまだ完璧ではありません。今しばらく、先生の御指導をよろしくお願い申し上げます。