「アトピー性皮膚炎手記」
7歳男性 2004年10月5日
7歳男性 2004年10月5日
息子は、現在7歳、松本漢方クリニックには、2歳半からお世話になっています。
生後Ⅰ~2ヶ月の頃から、顔の皮膚がザラザラになり、ひび割れ、ひび割れた所から体液が出て、ベタベタとしていました。小児科で、アトピーと診断され、初めは、非ステロイドの軟膏を処方されましたが、それが効かなくなってくると、ステロイド剤に変わりました。
当時.私は、アトピーに関する知識が全くなく、小児科の医師を信じ、従うことしか出来ませんでした。ステロイドに関しても、「あまりよくないらしい」くらいの知識しかなく、初めは拒否したのですが、医師の「使い方さえ誤らなければ、大丈夫だから。」という言葉で、使い始めました。ステロイドの軟膏は、本当に良く効きました。しかし、すぐに症状は元に戻り、それが繰り返されると、今度は、だんだん強いステロイド剤を処方されるようになりました。同時に、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤なども服用していました。今考えると、生後間もない赤ん坊を、こんな薬漬けにしてしまい、とても恐ろしくなります。
その後、1歳の時、引越しを機に、漢方治療に切り替えました。都内にある大学病院の東洋医学研究所に通い始めました。ここでの治療は、ステロイド剤を使わないということ、漢方の飲み薬に、消毒剤、漢方の塗り薬でした。約一年近く通院しましたが、期待していた程の効果は得られず、といった感じでした。
2歳を過ぎた頃から、アトピーの症状が悪化し、全身がベタベタして、傷だらけで、一日中痒がっていました。当時通っていた保育園から、「このままでは、集団生活は無理なので、何とかしてほしい。」と責められ、とにかく、一時的にでも、症状を良くしなくてはと、入院を決意しました。保育園の園医から紹介された病院で、診察を受け、入院の手続きを済ませたのですが、ステロイドを用いた診療内容に、どうしても納得がいかず、キャンセルをしました。
その後、遠方でも構わないと思い、インターネットで、病院捜しをしました。アトピー性皮肩炎で検索した、数多くのHPの中から、松本漢方クリニックを選んだ理由は、もちろん、絶対にステロイドを使わないということと、「絶対に治します。」という言葉でした。今まで通った病院は、アトピー治療に関して、まだ手探り状態で、絶対に治るからと言ってくれた医師は、一人もいませんでした。私は、松本先生の、この自信に賭けてみようと思ったのです。
初めて松本先生に会ったときは、驚きました。白衣も着ず、全然医師らしくないのです。これまでの経過を聞くこともありませんし、ただ、一方的に話をされるだけでした。「食事制限はしなくてもいい。」「好きなだけ、掻かせなさい。」「絶対に治してあげる。」の言葉に、張り詰めていた気持ちが楽になりって、涙が出てきました。
全身傷だらけの息子に、消毒液を塗ると、飛び上がって、泣き叫びました。大人でも、少しの傷口に消毒液を塗ると、ヒリヒリと痛いものです。そんな息子の姿を目の当たりにしながら、こちらも、大変辛い思いでした。
しかし、松本漢方クリニックでの治療を始めて、約一週間ほどで、顔のベタベタがなくなり、ひと月が経つ頃には、顔のブツブツや赤みが殆どなくなり、洋服を着てさえいれば、アトピーとはわからないくらいでした。次第に、全身にあった症状が、首筋や関節部など、皮廟のやわらかい部分だけになってきました。しかし、そこからは、-進一退といった感じです。毎年季節の変わり目、梅雨の頃、春の花粉の飛ぶ季節は、悪化しました。
ちょうど小学校に入学した頃、それまできれいだった顔に、また症状が出てきて、約一年、ひどい状態が続きました。今では、すっかりきれいになりました。まだ関節部は、掻き壊した傷が絶えませんが、少しずつ良くなってきているのは確かです。
松本漢方クリニックにお世話になって、もう、今年で、5年になります。こんなに何年もかかって完治しないのなら、また他の方法を探そうと、何度か思ったこともありますが、今となっては、やめないで良かったと思います。今後も松本漢方クリニックのお世話になるつもりです。