「健康体を取り戻す幸せ(アトピー手記)」
23歳2016年2月23日
23歳2016年2月23日
1.松本漢方クリニックに出会うまで
私のアトピー発症のきっかけは、生後約半年でエビを食べた時でした。それから今まで主に手足の関節の内側に症状があります。ステロイドは高校生の頃は毎日塗っていましたが、基本的にひどくなる季節の変わり目以外は健康茶やオイル等でカバーしていました。症状が急悪化したのは、1年間の留学から帰国して数か月後のことです。当時は21歳でした。帰国してすぐにアルバイト、大学の新学期、自動車免許合宿など、新しいことを一気に始めたために、過剰なストレスがかかり、今までになくアトピーがひどくなり全身が痒くなりました。
その時はステロイドを使用していましたが、段々とステロイドが効かなくなり、どうにもならない痒みに毎晩もがいては眠れない日もありました。そこで、体の根本から改善して解決するしかないと思い、インターネットでアトピの漢方治療を行っている松本漢方クリニックを発見しました。
2.松本漢方クリニックの理論
HPを見ると、多くの患者が松本先生の理論を理解した上で、治療を続け、治らないと言われているアトピーを完治させており、大変驚き、また勇気をもらいました。その理論を、私なりの解釈で説明していきます。まず、ステロイドはアトピーを治すものではなく、アトピーのアレルギー反応(痒みや肌荒れ等)が起きないように抑制しているだけなのです。それだけではなく、ステロイドを使用し続けることで、体の免疫を下げ、感染症にかかりやすくなります。ステロイドでは、アトピーは治りません。では、松本漢方クリニックの漢方でどのようにアトピーを治すかというと、ステロイドで低下してしまった免疫を漢方で取り戻し、さらに高め、アトピーの原因である化学物質を摂取してもアレルギー反応を起こさない体にしていく(=免疫寛容)というものです。
免疫を取り戻す過程で、リバウンドというステロイド離脱症状があります。ステロイドをどれだけ過去に使用したかで、このリバウンドの深刻度が変わります。リバウンド中は、非常に激しい痒み・体の熱・皮膚の入れ替わり等があり、アトピーが悪化したかのように思われますが、体が免疫の力で化学物質と共存できる体になろうと闘っていると考えてください。なぜ、化学物質と共存できる体になる必要があるかというと、現代の生活では、アトピーの原因である化学物質を完全に除去して生きることができないからです。そのため、化学物質を体内に摂り入れてもアレルギー反応を起こさない体にしていくことでアトピーの完治を目指すのが、松本漢方クリニックのアトピー治療法と理解しています。
また、松本漢方クリニックの治療法で大変ありがたかったことが2つあります。1つが、食事制限がないことです。もちろん、お菓子や加工食品ばかりをたくさん食べることは良くありませんが、とくに食事に気を使うことなく、アトピー改善できています。もう一つが、掻いていいということです。他の病院では、掻いてはいけないと小さいころから言われ続けてきましたが、松本漢方クリニックでは、掻くことも治療の一環です。掻くことで異物をできるだけ早く体内から取り除くことができます。また、松本漢方クリニックでは松本先生から繰り返し言われることがあります。「アトピーを治すのは医者ではなく自分」という言葉です。自分の免疫が、自分で漢方を飲み、漢方を塗り、漢方風呂に入ることで、アトピーは治っていきます。時にはどうしようもなくしんどくなることがあると思いますが、あきらめずに自分の力でアトピーを治してください。応援しています。
3.漢方治療開始~初期(2013年5月~6月)
漢方治療を開始して数日後に、鼻水やのどの痛み、微熱などの症状が出てきました。しかし、処方された薬を2週間ほど飲み続けるとそれらの副作用はなくなりました。肌は、傷口から体液が出て、ニキビのようなできものが患部のみならず、患部以外にもできました。また、肌の質感はしっとりしているときとガサガサなときが交互にありました。しっとりしているときに掻くと、血がドバっと出たり、皮が剥がれすぎたりしました。ガサガサの時は掻くとどんどん古い皮が剥けてきれいな肌になりました。漢方を飲み続けるにつれ、その肌の入れ替わり(しっとり→ガサガサ→しっとり→ガサガサ・・・)の回転も早くなり、また剥ける量も多くなっていきました。
普段の生活はというと、外出中は一度でも体を引っ掻くと痒みが止まらなくなるので、痒さを必死にこらえるという生活でした。また、患部を見せたくないため夏でも長袖長ズボンで大学に通い、授業にはあまり集中できない上に、ファッションを楽しむこともできず、ただただ全身をかきむしりたい衝動を抑え、できるだけ早く帰宅して全身をかきむしることだけを考えて生活をしており、辛い時期もありました。しかし、痒いながらも、漢方を飲めば飲むほどきれいな肌へ生まれ変わり、改善へ向かっているという実感があったため、続けることができました。
4.リバウンド(2013年7月~9月)
7月に入ると、痒みが強まり、体温は上がり、夜眠れない日が多くなってきました。そこで、8月9月は思い切ってアルバイトを休ませてもらい、2ヵ月間集中的に漢方治療をすることにしました。今まで週1回しか入っていなかった漢方風呂に毎日入り、飲む漢方は効果の強いものに移行しました。免疫を弱めることになるため、クーラーの使用もしませんでした。また、少しでも代謝を良くしようとジムに通いました。猛暑の中、クーラーなしで、また漢方により体温が上がっていたために、常にサウナか砂漠にいるような暑さにうなされていました。しかし、2ヵ月の休みの間は、痒みに耐える必要がなかったため、思いっきり体を掻きむしって、きれいな肌になるために黙々と治療に励みました。
5.リバウンド後から現在(2013年10月~2016年2月)
夏休み明けに血液検査をすると、IgE抗体の数値が5月は333だったのが、852に跳ね上がっており、リバウンドを経験したということを実感しました。その後の血液検査では、なだらかにIgE数値は下がり、最新のデータで313にまで下がっています。漢方治療前は患部がステロイドにより黒くなっていましたが、現在は元の肌の色に近い状態になっています。また、手首や首にあったアトピーがほとんどなくなりました。また、風邪をひきにくい体になった気がします。これも漢方のおかげではないかと思います。
リバウンド中と今の自分を比べると、痒みのストレスがほとんどなく、きれいな肌になりファッションの幅も広がり、(個人的な話ではありますが、)リバウンド中泣く泣く断念した衛生面があまり整っていないアジアへの旅行も、今ではできるようになりました。健康な体になり、気持ちも明るくなり、あらゆる面で選択肢が広まったかなと思います。まだ、完治と言える肌ではありませんが、今の状態まで改善できたことに松本先生はじめ、松本漢方クリニックスタッフ、支えてくれた家族や友達に感謝します。本当にありがとうございます。