「アトピー手記(主婦湿疹完治の手記)」
54歳2015年7月10日
54歳2015年7月10日
東京都在住私は長年、手荒れと手湿疹に悩まされてきました。東京で良いと言われている大学病院の他、何軒もの皮膚科にかかりましたが、主婦湿疹と診断され、どこでも当たり前のようにステロイドを処方されました。当時、私もステロイドが恐ろしい薬ということをあまり知らぬまま塗り続けてしまい、その量もどんどん増えていき、しまいには塗っても効き目が無くなり、塗らないと湿疹がふき出すようになってしまいました。
そして、ステロイドのことを調べてみると、恐ろしい薬であることがわかりました。そのことをかかりつけの皮膚科の医者に話すと、「あなたの考えは間違っている。そんな危険なものが身体の中で作られる訳がないだろう。ステロイドは使い方によっては良い薬だ。」との一点張り。「あなたの手の湿疹はステロイドを使わなくては治らない。そのままその湿疹を放置しておくと全身にまわって大変な事になる。」と脅かされました。そしてステロイドを拒否する私に、どの医者も最後は怒り出しました。
しかし、そこでまた医者の言う通りにステロイドを塗ったら、一時的には楽になるかもしれないけれど、また同じことの繰り返し。永遠にステロイドから離脱することができない。それに湿疹はどんどん悪化してきているし、皮膚も薄くなってきていてすぐにひび割れて血が出るようになってしまい、日常生活にものすごく不便を感じていました。この生活をなんとか断ちたいと思い、自分なりにステロイドを一切使わない生活をしてみましたが、湿疹がどんどん悪化して痒くて夜も眠れず挫折。それではステロイドを使わない皮膚科の先生の意見を伺おうと探しに探して、松本先生に出会うことができました。
松本先生のアトピーが治る理論は、HPでも明確に記されていますが、免疫を抑えることなくアトピーと戦い続ければ、やがて免疫寛容という形で環境汚染物質と共存できるというもので、最初私は、これが本当だったら凄いと思いました。それとともに人間の免疫寛容というシステムは実によくできていると感心しました。また、ステロイドがいかに恐ろしい薬かということも、とても丁寧に書かれていました。松本先生を信じてついていこうと感じるものがありました。松本漢方クリニックを初めて受診し、いままで飲んでいた痒み止めや、市販薬を全てやめ、漢方の煎じ薬を飲み始めた途端、過去に経験したことのないリバウンドが始まりました。
私の場合、手のひらと手の甲だけだった湿疹がみるみるうちに肘まで上がってきてジュクジュクと腫れて真っ赤になりました。湿疹は首にまで広がり、身体もだるくなり、身体中にじんましんができました。毎晩の痒みの辛さと言ったら想像を超えていました。手から肘までは、ゾンビのようになり、表面の皮膚がドロドロになって、リンパ液がたくさん出てきました。そんな状態なのに寝ているとあまりの痒さに無意識で掻いてしまい、またリンパ液が出てくる。拭いても拭いてもリンパ液が出てくる。そのうちやっと皮膚が乾燥して朝、目が覚めると表面の皮がペラペラとめくれていました。また、手から肘までパンパンに腫れて重たく、じっとしていられない程のヒリヒリした状態が続き、自分の手ではないように太く腫れていました。
こんなことがいつまで続くのだろうとヘトヘトな毎日でしたがそんな時、大阪まで通えない私を支えてくれたのが、先生との電話でのやりとりでした。あまりのリバウンドに、本当にこんなことになってしまっているけれど、それで大丈夫なのかと不安でいっぱいの私に、松本先生は「大丈夫だから安心しなさい。」と言われ、また乗り越えていく勇気をもらいました。手の湿疹が首にまで広がり、ヒリヒリが止まらない時にも、「それはヘルペスからきている。」と、説明して下さいました。痒くて痒くてたまらない時も先生は「どんどん掻きなさい。」といろいろな雑談を交えて私の気を紛らわせて下さいました。いつも電話で松本先生のお元気な声を聞くと、ほっと安心できるものがありました。
治療を始めてからの1か月間が、一番きつく夜も眠ることができず、皮膚も物凄い状態でしたが、1か月を過ぎたあたりから、腫れも徐々に引いてきてその症状も楽になってきました。そして今度は、ヒリヒリ感に悩まされましたが、それも半年程過ぎると自然に無くなっていきました。痒みとじんましんは9か月近く続き、夜中はボリボリと家族にうるさいと言われる程、掻いていました。最後まで痒くて違和感があったのが、手首と手の指でした。皮膚がもたついている感じで乾燥もしてひび割れていたので、赤と黄色の軟膏をすり込んでいました。9か月を過ぎたころには、不思議なことに日中の痒みは殆ど無くなっていました。そして、毎年冬になると手の指先が固くなり、パックリとひび割れて血が出て、とても痛くなり絆創膏を貼っていたのですが、もうそういうこともなくなり、落ち着いています。
今、松本先生の治療を受けて2年が経ちましたが、手はものすごくきれいな状態になりました。皮膚も丈夫になってきたようです。他の医者にステロイドを使わなければ治らないと言われていた手が見た目、何事も無かったかのようです。まだ、手首のあたりに痒みは少し残っていますが、夜、痒くて眠れないことも、夜中痒くて目が覚めることもなくなりました。本当に普通の生活が取り戻せました。アトピー治療の激しいリバウンドは、正しい理論と適切な治療があるからして乗り越えられるものだと思います。当事者は、この痒さと苦しみから本当に抜け出せる日が来るのかと絶望的になると思います。私も、アトピーと戦っているときはそうでした。本当に痒くない日は来るのかと、途方に暮れていましたが、今となってはもう痒くて眠れなかった日々を忘れてしまっているくらいです。
松本先生の正しい指導の下に、免疫を抑え込む薬を一切やめ、免疫を上げる漢方の煎じ薬、漢方風呂、傷の治療の軟膏に助けられ、先生を信じてついてきて本当によかったと思っています。今まで高いお金を払って免疫を抑え込む薬を塗り続けてきたことは本当に馬鹿げていました。これからは免疫の遺伝子を傷つけることのないよう、薬に頼らない生活をしていきたいと思います。
最後に松本先生をはじめ、スタッフの皆様、大変お世話になりありがとうございました。いつもお忙しい診察中にもかかわらず電話での応対、感謝しております。今後も松本先生の下で、アトピーに苦しまれている方々が一人でも多く「松本理論」を理解し、完治されることを願っています。