現在4歳の息子に、アトピーらしきものが始めて出たのは、もうすぐ3歳になる冬のことでした。(正確には。生後湿疹が2,3度出たので、その時かもしれませんが。)その年の冬は、あまりお風呂にはいりたがらず、入浴する日がとても少なかったことを覚えています。はじめにおなかが痒くなりました。しばらくは、自然食品店で購入した無添加のローションを塗って様子をみていましたが、なかなか痒みはとれませんでした。
風邪をひいたときに、ついでに小児科で看てもらい、乾燥肌による湿疹と診断され、軟膏を処方され塗りました。(私の姉の子供がアトピーであったため、自分の子にもアトピーがでるかもと、ずっと心配していたため、薬の処方葵もきちんと確認していました。ステロイドという表示はなかったため、あまり気にせず使用してました。でも、こちらに来院するようになり、実はあれにも入っていたのか・・・と気づいたときは、ショックでしたが。)
おなかの皮膚が良くなってきた頃、今度はおしりでした。そして、おしりに薬を塗りました。そして、塗っては良くなり、やめてはまた出て、の繰り返しが始まったのでした。
そうこうしているうちに、次は膝小僧の後ろでした。やはりここも、おしりと同じ状態になり、小児科の先生に相談すると、ちがう薬を処方されました。この薬も結局は同じで、完治することはなく、塗り始めてすぐに止めました。塗り続ける事が怖くなったのです。
友人の勧めで、本当に何も入っていない手作りのびわの葉のクリームをその後はぬりましたが、よくもならず、悪くもならず、でも、子供は、「かゆいよう、かゆいよう!」と言うので、冷やしたタオルをあてたり、困り果ててました。
よくある話なのですが、ちょうどこの時、松本漢方クリニックの事を友人が教えてくれたのです。「本当に治るの????」という疑問がどうしてもありましたが、どうする手立てもなかった私は、「何もしないよりは何かしたほうがいいし、漢方なら害はないだろうし、これで本当になおったら、儲けもの」と思い、来院する決心をしたのです。
来院して、もともとそんなにひどい状態でなかったため、松本先生に看てもらっても、「ああ、これくらい」という感じで、「大丈夫、治るよ。」と軽く言われ、ちょっとホッとしました。
さて、最初の難関は漢方薬でした。私が飲んでも、まずいのです。息子は食べ物の味にとてもうるさい息子だったのです。「これを、どうしたら飲んでくれるだろう・・・」本来飲むはすの量を2倍にも、3倍にも薄め、蜂蜜も入れて、最初は25CC位からはじめました。薬の後の口直しの食べ物を用意したり、あれこれと試しました。どのくらいで本来の規定量を飲めるようになったのかは忘れましたが、根気強くいけば大丈夫。味はちゃんと慣れるものです。今は平気で、飲んでいます。
お風呂も、一週間のうち、土曜・日曜の2日間だったので、楽でした。暑い夏場は、顔を真っ赤にして、のぼせあがってしまったこともありましたが。
肌の症状は、最初来院したときは、膝の裏がボコボコのジクジクのような状態で、一番ひどく、次におしりがビニールのようなケロイドの皮膚になり、産毛も生えていない状態でした。その膝の裏が、最初とてもひどく、でも、掻いてよくなったので、少しは楽そうでした。
この膝の裏が普通の皮膚に落ち着くのに3~4ヶ月かかりました。この膝の裏の皮膚が良くなり、落ち着きかけると同時に、おしりが痒くなり、ぽこぽこの皮膚になりました。お風呂に入ると、温まる為か、皮膚が真っ赤になり、泣きながら、血が出てきそうなくらい掻きむしってました。なのに、朝見ると、掻きむりっていたわりに、皮膚の状態はそんなにひどくないんですね。不思議でした。
この掻きむしっていたのも、そんなに長くは続きませんでした。おしりも3ヶ月ほどで終わり、次は首の付け根周りと顔(だったかな?)でした。膝の後ろとおしりが終わると、あとは、2箇所くらい一緒に症状が出始め、治るとまた次という具合になり、症状が出ている時間もだんだん短くなりました。
手に少し出たあとは、次はどこだろうと待っていても、それらしき症状が出ません。このことを、薬の注文時に松本先生にお話すると、「手記、書いて-」と言われました。
薬を飲み始めて、1年1ヶ月でここまでくることができました。ありがとうございました。感謝、感謝です。まだまだ、上の娘と私が花粉症でお世話になってますが、これからもよろしくお願いします。
それから、アレルギーと直接は関係ないと思いますが、漢方薬を飲み始めて、基礎体温が高くなりました。特に上の娘は、35度台の低体温で困っていましたが、今年の夏、プールのための検温で気づきましたが、平熱が36.4度くらいなっていました。多分、漢方薬のおかげだと思います。こんなところでも、いいことがありました。もちろん、風邪もあまりひかなくなりつつあります。
漢方薬3人分大変ですが、これからも頑張って煎じて飲んでいきたいです。
「アトピー手記(中間報告)」2歳半男性2006年5月21日
(現在2歳5ヶ月)
ひどいアトピー性皮膚炎の治療にステロイドを使って完治したという話を聞いたことはないので、松本先生を信じてわが子の治療に励んでいます。
まだ完治はしていませんが、食物アレルギー反応については大分落ち着いてきたので、途中経過を書きます。新生児でアトピー性皮膚炎に悩まされている患者さんのためになればと思います。
治療の経過を時系列に並べて、経過と共にその時期に悩んでいたことなどを併記して書いて行こうと思います。
■経過
●0歳0ヶ月(冬)
・待望の赤ちゃん誕生。お父さんの家系、お母さんの家系共にアレルギー家系だったので、アトピー性皮膚炎にならないか心配していた。
・生まれたときからちょっと頬に赤みがあったが、まさかアトピー性皮膚炎の兆候だとは思っていなかった。
・生後2ヶ月くらいまではなんともなかった。
●0歳3ヶ月(春)
・石鹸が右頬に付着したためか、右頬の炎症がひどくなった。
・次第に頬の炎症がひどい状態に。
・出産した病院の小児科で見てもらう。ただの湿疹だろうと診断され、保湿剤をもらった。とりあえず塗ってみるが、症状の改善なし。
●0歳6ヶ月(夏)
・次第に体全体に広がって行く。
・アレルギー科の小児科病院に行き、食事療法などを試すがひどくなる一方。
・痒み止めの飲み薬や抗炎症作用のある塗り薬などを使用して治療をしてみるが、どんどん症状は悪化していった。
・母乳を与えていたため、食事制限でお母さんのストレスが増大。
・結局、その小児科でステロイドを処方される。
・ステロイドは副作用がひどいということはうわさで聞いていた。インターネットでステロイドというキーワードで検索するとステロイドは悪だというHPがわんさか出てきた。これだけ多くの人がステロイドが悪いと言っているのだから、良いはずはないと思い、ステロイドを処方した小児科の治療方針に疑問を抱く。小児科医に治療方針について問いただしても明確な答えが返ってこず、悩む。
・このころ松本漢方クリニックのことを知り、ホームページを閲覧。一応、完治する仕組みと共にステロイドを使わない治療方法が書いてあったので、行ってみることにした。
・松本先生や看護婦の方から、松本漢方クリニックの治療方針とその根拠について話を聞き、納得いくものであった。
・薬代は毎月数万円に及ぶのでお金が続くか心配であったが、トータルで数百万円くらいで息子のアトピーが完治するのであれば安いものと思い、通院してみることにした。
・毎日1時間の生薬風呂の生活が始まる。
・消毒を日に何回か行い、その時に生薬エキス&赤い薬を塗布。
・食事制限の必要は無いとの事なので、肉や魚などは制限せずに食べるようにした。ただし卵など、反応のひどい食べ物は多量に摂取しないように気をつけていた。
・通院を開始してから1ヶ月くらいで、リンパ液が出るひどい炎症が治まる。
●0歳9ヶ月(秋)
・痒さで機嫌が悪くなる日々が続く。
・寝る前は、眠気と痒みで機嫌の悪さが最大に。寝かしつけるのに一苦労。
・頬の炎症が治まると共に腕や足などのほかの部位に炎症が広がって行った。
・頬の炎症が転位しているかのように思えた。
・完治する気配はないが、頬の炎症が治まって行ったり症状の改善が見られるので、先は長くなりそうだが続けることにした。
●1歳0ヶ月(冬)
・痒さで機嫌が悪くなる日々が続く。
・記憶があまり無いので、特に変化が無かったのであろう。
●1歳3ヶ月(春)
・痒さで機嫌が悪くなる日々が続く。
・手足の関節の内側、首周りなどは依然として炎症が見られたが、その他の部分は普通の皮膚になっていった。
・母乳を与えるのを止める。母乳を止めても特に症状の変化は見られなかった。離乳食でアレルゲンの摂取をしていたのだろう。
・だんだん大きくなって外出できるようになってきたが、外出先で痒みの発作が出ることを恐れて家族共々お出かけに消極的だった。でも、家の中にいたらストレスが溜まる一方なので、思い切ってクルマを購入し外へ出るようにした。
・クルマの中で寝てくれることが分かり、毎週お出かけ。寝てる間は痒がらないので、お父さんとお母さんはつかの間の休息を楽しむことが出来、ストレス発散。アトピー性皮膚炎と戦うためには、お父さん、お母さん、本人のストレス発散方法があるとがんばれる。我が家はドライブ。
●1歳6ヶ月(夏)
・ひどい状態から脱出。
・卵も牛乳もほしい分だけ与え始めた。
●1歳9ヶ月(秋)
・平凡なくらしが始まる。
・眠くなったりして体温が上がると痒がるが、遊んでいるときなど他に関心があるときは痒がらなくなった。痒がったら、関心を他に向けることで対処できるようになったので、精神的に楽になった。
●2歳0ヶ月(冬)
・2歳くらいで食べ物に含まれる物質と思われるものに対する反応がほとんどなくなる。卵も牛乳も問題なく摂取。
・A型インフルエンザにかかる。薬剤メーカのHPで抗アレルギー作用がなさそうであることを確認し、アンヒバ、シンメトレルを使った。
●2歳3ヶ月(春)
・2歳3ヶ月くらいで花粉が運んでくる物質と思われるもので皮膚炎が再発。
・頬とお腹の炎症が次第にひどくなって行った。頬はかきむしってリンパ液が出てきた。
・昨年の春も花粉に反応していたと思うが、食物アレルギーとの区別がつかなかったので、花粉には意識が行かなかった。
・アンヒバ、シンメトレルを使ったことを先生に話したらこっぴどく怒られた。先生もこれらの薬に抗アレルギー作用が有るか無いかについて断言できないようだったので、相談しても結局は親の責任において薬の使用を決断していたと思う。アトピーで死ぬことはないがその他の病気で死ぬリスクはあるので、アトピーが完治しないリスクを増大させても死ぬリスクを低減させることの方が大切だと思う。でも、不用意にアトピーが完治しないリスクを増大させるのは避けなければならないので、次回からは相談しようと思う。
・これまでの経験で炎症が起こる部位が転々と変わっていくが、IgE抗体の話と皮膚の強い弱いだけでは説明がつかないと思う。
・現在、花粉運んでくる物質が原因と思われるアトピー性皮膚炎に悩まされているが、炎症が起こっているのは顔とお腹部分のみである。
・顔に花粉が当たるから頬に炎症が起こるという理由だけならば、お腹に症状が出ることが説明できない。肘や膝の裏よりお腹の方が皮膚は強いと思うので...
・皮膚炎が起こる部位についての仕組みが理解できれば、みんなの不安の一部が取り除かれるだろうと思う。
●2歳6ヶ月(夏)
・花粉による影響がなくなるはずなので、平凡なくらしに戻れるかなぁ。。。
■痒がり、かきむしり、顔から血を流している我が子を見るのはとても心が痛みます。完治するまで忍耐強く見守りたいと思います。頑張っているのは何よりも息子ですから・・・いつまでお世話になるか分かりません。でもあきらめません。完治の日まで、これからもどうぞよろしくお願いします。
2006.9.5(5歳)初診~2007.8.31の記録
乳児湿疹のひどい赤ちゃんでした。ずっと非ステロイドの塗り薬を使っていたような気がします。そして、2005年4歳の秋。季節外れの虫刺されのような、赤いプツプツが、ひとつでき、みるみる全身に拡がりました。はじめはかかりつけの小児科で、虫刺されの薬として、軽いステロイド剤が出され、全身に拡がったので、皮膚科を受診するように言われて、また、弱い物から強いものまで何種類ものステロイド剤を使うようにいわれました。私が「ステロイドは良くないと聞いているので、使いたくない」と言うと、「素人のくせに、勝手なことを言うのはやめなさい。強いものを使い続けるのでなければ、害はないし、ステロイドを使わなくては治らない。」と叱られてしまい、仕方なく使うことにしました。しかし、いちばんひどいところには、いちばん強いステロイド剤を使うように教えられていたのに、強いステロイド剤には抵抗があったので、中くらいから弱いステロイド剤ばかりを使っていたせいか、ちっとも良くならないのです。そろそろ使いはじめて1年が経つ頃、自己判断で、一切の塗り薬を止めました。すると、一度無くなっていた赤いプツプツが、また同じ場所に一斉に出てきたのです。今までは時間差で少しずつ出ていたプツプツが一斉に出てきたのです。過去に消しゴムで消したはずの間違いを30年分一気に見せられたようでした。ステロイド剤の常習性の怖さを感じ、皮膚科に通うのを止めましたが、また持っている薬を少しずつ気休めに使っていました。
そして2006年春、ようやく止める決心をしました。止めてすぐにスイミングスクールに通い始めると、塩素にやられたのでしょうか、顔中が真っ赤にただれてきたのです。でももう絶対に、皮膚科へは行かない、行きたくないと思い、体の毒素を出すといわれている、リンパマッサージに通い、木酢液などを混ぜたローションを塗って、ひどい赤剥けに耐えていました。アレルギーを起こしそうな食品をとらないようにして、洗濯の合成洗剤も止めました。食べられるものが限られてきて毎日大変でした。夏になると、体中から汁が出て、服が肌に貼りついてとれなくなったり、とびひになって登園禁止になったり、保育園のプールにも入れず、とてもかわいそうな状態になってきました。一緒に歩いていると、すれ違う人がジロジロと息子の顔をみているのが、よくわかるし小さい子だと、遠慮がないので指を指して「ママあの子見て!お顔がぐちゃぐちゃだよ!」なんて言うのです。もちろん本人にも聞こえています。
レストランで食事をしていると、あっちのテーブルからも、こっちのテーブルからも「アトピー」「アトピー」と聞こえてきて、周りは息子のひどい顔をみて、みんながアトピーの話になっているのです。髪の毛を切りに行くのも、顔が汁だらけでは美容院で、嫌われると思い、行けませんでした。「掻いちゃダメ!」が私の口癖。それでもこんなにひどいのだから、よっぽど痒いのでしょう、掻き毟るのです。もう私はヒステリックに怒鳴り散らし、頻繁にパニックを起こすようになっていました。お風呂上りに木酢のローションを塗り、寝ている間に引っ掻かないように全身に10本の包帯を巻いて寝るのですが、包帯は巻くのに時間がかかるので、少しでも時間を短くできるように幅の広い伸縮包帯を買い、洗濯ですぐにボロボロになるので、いくつもいくつも買っていました。幅の広い伸縮包帯は高いので 毎日10本の包帯を使うこと、リンパマッサージに通うこと、木酢ローションを買うこと全てが大変な負担でした。それでもステロイドを止めただけで、良くなるための治療は何もしていないことは 常に不安で、せめて掻きこわすことがないようにと、皮膚科ではなく小児科に相談に行って、かゆみ止めをもらい使うことにしました。ステロイドでなければいいと思っていたのです。レスタミンという弱いかゆみ止めを少しずつ塗り、夜中に掻かないように包帯を巻いて寝るようにしたら、引っ掻くことは引っ掻くのですが少し眠れるようになりました。しかしもういいかな?と使用を止めたらまたドッと出てしまったのです。
巻いている包帯をずらして掻き毟る息子を見て私は寝ている息子を何度も叩いてしまうのです。そんな自分が嫌で、でも叩かずにはいられなくて…。シーツは毎日、血の海。夜中は息子も私も、ほとんど眠れず、私の精神状態は、いっぱい、いっぱいのレッドゾーンまできていました。ある日、木酢ローションを塗っていたら息子が私の頭をなで撫でしたので「どうしたの?」と聞くと「ごめんねのきもち。」と言ったのです。辛いのは私ではなく、息子本人だったのに、自分だけが辛いような気がしていました。「ママも怒鳴ってばかりでごめんね。」と、ふたりで泣きました。
もう死んでしまいたいとも思いました。なんとかステロイドを使わないで直してもらえるお医者様が捜せないものかと思いましたが、今までは、どこへいっても「ステロイドは使わないと治らない」と言われるお医者さんにしか出合えなかったので世の中全部そんなお医者さんばかりだと思い込んでいました。パソコンを使いこなせない私には インターネットで何かを調べるということは、大変なこと。それでもアトピーにいいローションを自分で作ってみようと思い、いろいろインターネットで見てみました。すると、「子供のアトピーがひどく、子供と一緒に死にたい」と言っている人に、たくさんの人が励ましているものを見つけたのです。私のことかと思うほど、うちにそっくりでびっくりして、すべての書き込みを何時間もかかって泣きながら読みました。それで知ったのです!高槻に松本漢方クリニックというステロイドを使わない皮膚科があるということを。他にも四国、九州、青森のお医者さんの名前が出ていました。高槻がどこにあるのかも知らなかったのですが、調べてみると京都のむこう。遠いけれど大阪よりも手前ならうちからでも通えないことはないかも…。その4日後に仕事の休みをとっていたので、すぐに行こうと決めました。前日から3歳の妹を実家に預け、夜中にホームページを全部読みました。そして最後に小児科でもらったかゆみ止めが、使ってはいけない薬だったとわかり、呆然としました。1ヶ月も使ってしまったのです。HPは あまりの量の多さで全部読むのに時間がかかり2時間しか寝られずに朝6:30に出て新幹線に乗りました。お金がないので、ディスカウントチケット屋さんで買ったこだまの切符です。9:20に松本漢方クリニックに着きました。みんなひどそうな人ばかりでやたらとホッとしたことを憶えています。今までは、うちの子だけがひどい顔で、みんなにジロジロと見られていて外を歩くことに勇気がいったのですが、ここではみんなが、そんな人たち。入った途端に匂う漢方薬の匂いも気に入りました。奥からはうわさ通りのお品がいいとは言えない大声が聞こえてきます。HP読んでおいてよかったぁと思いました。関西弁のおじさんは、みんな怖い人というイメージがあって待合室に聞こえてくる声はもしそういう先生だと知らずに行っていたら 帰っちゃおうかと思うほどの迫力でした。横山やすし&やしきたかじん?といったところでしょうか。(ごめんなさい。これから松本漢方クリニックを初めて受診しようと思ってHPを見ている気の小さい方たちの心構えのために書きました。)1時間ほど待って呼ばれ、松本先生と初対面です。息子は固まりました。思いっきりの笑顔と両手での握手で「絶対治してやるからな!」と言っていただいて、私はもう完治したのかというほど気持ちが楽になり幸せでした。
これからは引っ掻いてもいいんだし、何を食べたっていいんです♪
大暴れの血液検査を済ませて(IgE抗体746)ご褒美に大阪のたこ焼きを買って帰りの新幹線に向かいました。が、その日の支払いが予想以上に高くなってしまったのと、待合室で読んだ手記で、治療は思ったより長くかかりそうだとわかり、持っていた帰りの新幹線の切符を払い戻して、ハイウェイバスで帰ることにしました。貧乏を恨み、涙が出ました。これは最後までやってやれないかもしれない。このペースでお金がかかることは、はっきりいって我が家には無理なこと。でもせっかく松本先生に出会えたのだから、できるところまでやってやりたいと、強く思いました。
さて、私は夜遅くまで仕事をしていて、息子は夜間保育園に通っているので、帰宅は毎日pm10:30頃。それから漢方のお風呂を作って、1時間蒸らしてからしか入れないのです。先に夕食をとりpm11:30頃からのお風呂は1時間お湯に浸かろうと思うと、出るのはam1:00頃になってしまうのです。一度仕事に行く前にお風呂を作って薬を入れたまま出勤して、8時間後にお風呂の蓋を開けてみたらすごく嫌な臭いがして、どうやら腐っているようでした。それで仕事に行く前には作れないと諦め、毎晩夜中に眠くてぐずる5歳と3歳のこどもたちと、地獄のようなお風呂タイムが続きました。毎晩1時間入っていることは難しく、はじめのうちは45~50分が、やっとでした。まず噂のリバウンドは首からきました。(勝手にステロイド剤を止めた時のもリバウンドでしょうが)赤くボコボコになって、ゴワゴワしてきました。顔もひどくなり、お腹にも出てきたら、おへそが変形してしまい、びっくりしました。全身の消毒が沁みて、ギャーギャー泣きわめきました。初診から7日目の夜、掻いてはいるけれど、静かに眠るようになりました。涼しくなったことや、私が気にしなくなったというのもあるかもしれません。息子は「またかわいいとうたろうにもどれる?」と言いました。気にしていないような顔をして、すごく気にしているのだなと思いました。「松本先生に出会えたのだから大丈夫!」と言ったら自由に動かせない顔で、ニコッと笑いました。リバウンドはある程度は予測していたこと。不安に思わずに頑張らなくっちゃ!
ゴワゴワが退いてツルツルしはじめ、少し良くなったと喜んでいると、すぐまたひどくなる一進一退を繰り返し、ひどい部位は徐々に顔から首へ、そして上半身から下半身へと下がっていきました。指の関節や指先に出た時がいちばんかわいそうでした。毎日欠かさず弾くピアノ。指が曲がらないので思うように弾けないのです。19日目、まだ赤い顔をしていると、私は思うのに、久しぶりに会った妹が「ずいぶん顔、が白くなったね。」と言ってくれました。
★2006.9.26<22日目>2回目の松本漢方クリニック受診日
今まででいちばんきれいな顔で大阪まで行けました。9.5の検査結果はIgE抗体746でした。(2004.12.28は304でした)何万という数値の人もいるのだからうちは見通し明るい?でも手記を読んでいると3年はかかると書いてあるしどれくらいかかるのか、松本先生は言わないようにしているし、さっぱりわかりません。親にとって苦痛な通院も、息子にとっては少しでも楽しいものにしてやりたいと、帰りは道頓堀見物に寄り、近鉄特急アーバンライナーで帰りました。
この頃からお風呂にも慣れ、「長く入った方がいいからぼくがんばる!」と言って2時間半も入れるようになりました。
☆2006.10.3<29日目>エルタシンの1本目終了。紫雲膏3個終了。
☆2006.10.6<32日目>ネオヨジンの1本目終了。この頃からエルタシンを使わないで済む日が少しずつ増えてきました。
☆2006.10.17<43日目>みんなに「すっかり良くなったね」と言ってもらえるようになりました。ほっぺのプツプツは出ているのですが、治療を始めてからはプツプツが小さくなりました。でもファーストフードや、ヨーグルトやケーキを食べたり、ジュースを飲むとすぐに顔に赤いプツプツが出ます。
☆2006.10末一進一退。それも激しく。すごくいい日の後、すごく悪くなる。まぶたにも出てとても気の毒。
☆2006.11.1<58日目>就学時健診。とてもきれいな顔で行けてよかったぁと思ったのに「入学までにアトピーを治しましょう」みたいな紙をもらって不愉快。
☆2006.11.5<63日目>オーダーした薬が届かない!日にちと時間指定したのにすっぽかされ、はじめて薬がきれた!少し前は伝票の字が薄かったせいで3000円も余分に支払ったし、ペリカンさんに不信感。ひざの裏の皮膚がすごく硬くなっている。横縞まで入ってバリバリ。まるで象。
☆2006.11.16<74日目>水道の検針のおばちゃんがドアホンで「水道代急に跳ね上がってますけど何かありました?」と声をかけてくれた。お風呂だ!いままではずっと夜遅いのでシャワーだけで済ましていたのに、毎日お湯を張っているとずいぶん違うみたい。
☆2006.11.25<83日目>ひどい。引っかきまくり、不機嫌。肘の内側がひどくガサガサで白くなって傷だらけ。今まで一進一退だったのがこのところ三進一退くらいまできていたのに、ここへきて後退ばかり。薬を塗っている私の手が削れてしまいそうなくらいガサガサで、まるでサンドペーパーのよう。わきの下が切れていた。
★2006.11.28<86日目>松本漢方クリニック受診3回目。
また大暴れの血液検査。IgE抗体は490.漢方のお風呂は、二日に1回でいいと言ってもらえた!持って帰る入浴剤が7個になったので荷物をコインロッカーに入れず持ち歩くことができ京都の東福寺の紅葉を見て帰った。新幹線は紅葉狩りのおばちゃん満載で危うく座れないところだった。
☆2006.11.29<87日目>ゆうべ漢方のお風呂に初めて入らなかったからか指が真っ赤でさつまいものように変形している。
☆2006.12.3<91日目>久しぶりに会った美容院のお兄さんに「顔またひどく出ていね」と言われた。ひどい。
☆2006・12・5<93日目>先生に電話でひどい症状を話すと、熱をこまめに測るようにアドバイスをもらった。二日に1回でよかったお風呂がまた毎日になってしまった。「何かあったらすぐ電話してくること!」と、先生の自宅の電話番号を教えてもらいとても心強い。
☆2006.12.14<102日目>体に出るのは虫刺されのように1粒ずつ赤いのができるのに、顔、肘の内側、ひざの裏側に出るのは細かいのが広範囲に出る。違うもののように見える。
☆2006.12.16<104日目>4日分の薬を作って、東京ディズニーリゾートへ出かけた。ホテルではチェックイン前から煎じ薬を冷蔵庫に預かってくれた。今はこれが何より大事。毎日一日中、厚手のロングコートを着ていて痒くても掻けない、のがよかったようで、手の届く首以外が、とても良くなっていた。
☆2006.12.22<110日目>顔がひどいと身体がきれいで、顔がきれいだと身体がひどいという法則みたいなものを感じる。3週間遅れで漢方のお風呂を二日に1回のペースにした。ようやく風邪薬をストップできた。風邪薬がなくなっただけでとても楽。
☆2006.12.31<119日目>右の2・3の指の根元がポンポンに腫れていて、常に指を開いた状態でいる。
☆2007.1.1<120日目>おせち料理のだし巻きたまごの食べすぎか、顔が真っ赤になる。
☆2007.1.2<121日目>懲りずにお寿司の玉子とイクラと海老をたくさん食べて更に悪化。エルタシンを使った。
☆2007.1.10<129日目>首とわきの下の消毒をしなくていいくらいになった。
☆2007.1.11<130日目>風邪薬がまずくて飲めないなら風邪をひかないように気をつければいいのに消毒の時、素っ裸でぐずぐずしているから、また風邪をひくおバカ!
☆2007.1.12<131日目>朝、赤くひどいほっぺでまたかと思ったのに、お昼にはすっかり消えていてびっくり。そのほっぺが、ゆでたまごのようにツルツルになっているのでした。何なんだろう?
- 2007.1.14<133日目>実家の法事。行くなり、煎じ薬のペットボトル2本並べて、朝食のパンを食べていたら、みんなに「ほー」と言われる。「そんなにアトピーひどくないじゃん!」と言われた。「ええ。もう25万円以上使いましたから。」「ひぃ~!」
★ 2007.1.30<149日目>松本漢方クリニック受診4回め。
ペットボトルに入れて持って行った煎じ薬。新幹線の中で景色見な、がら飲んでたら、3回分を一気に飲んじゃった!松本先生のデスクの前に、ひらひらと張り紙が5枚くらい貼ってあった。先生が言っちゃいけないと気を付ける言葉らしい。あたし、それ全~部聞いたことありま~す!
お風呂を3日に1回にしていいと言われ、大喜び。HEP、FIVEの観覧車に乗って、お好み焼きと大たこ焼き食べて、近鉄特急アーバンライナーで帰りました。
☆2007.2.3<153日目>風邪がひどくなり、マスクをさせたいのに、マスクが苦痛らしい。紫雲膏の色と臭いが付いて嫌だと言う。合成洗剤を使わないからなぁ…。指のバリバリは、ビニールを巻きつけたような手触り。
☆2007.2.7<157日目>両目の周りが真っ赤。花粉?ひざの裏も久々の赤剥け。
☆2007.2.8<158日目>昨日の赤剥けは皮が張った。これが紫雲膏の威力?目の周りは、ますます赤くなってきた。私のくしゃみが止まらない。これはもう、絶対に花粉だ!また引っ掻き始める。掻かない時は爪がきれいだけど、よく掻く時は爪が真っ黒。不潔に見えてかわいそう。
☆2007.2.19<169日目>ほっぺが真っ赤に悪化。両手の2と3の指がまたバリバリになっている。一旦良くなっていたのに…。夜中に大量の鼻血。
☆2007.2.25<175日目>症状は悪化するばかり。でもひざの裏がひどくならないのは、長ズボンのお陰かな?花粉症の煎じ薬を飲み始めた。まずいらしい。先生には一緒に煎じていいと教えていただいたけど、どうやら息子には別々に煎じた方がいいようです。それでもまずいことに変りはなく、その恐怖でごはんもたべられなくなってしまった。
☆2007.3.2<180日目>目が腫れて、小さくなってしまった。ただでさえ小さいのに、まるで一筆書き。おひなまつり会で記念写真をたくさん撮る日に哀れ。
☆2007.3.3<181日目>目が開かなくなってしまったので、近所の眼科を受診したら、ステロイドの目薬を点されてしまった。「ステロイドを止める治療中だから嫌です!」と言ったのに「素人は必要以上にステロイドを怖がるが、それは間違い!」と有無をいわせず点されてしまいショック!松本先生にどうしたらいいのか聞きたいのに、すぐに仕事に行かなくてはならず、明日まで待つことに…。
☆2007.3.4<182日目>松本先生にようやく電話できた。ものすごく怒られた。「俺の仕事を増やす気かぁぁ!」って。ダメだと思ったから電話したのに、その目薬を使いたいなんて言ってないのに怒られた。天使の松本先生のはずなのに…。アトピーの煎じ薬を止めて花粉症の薬を少し強くしてもらうことになった。そしたら保険外のお金のかかる薬になってしまった。
☆2007.3.5<183日目>37.7度の発熱で保育園から返品。翌日も38.4度。でもすごく元気。初めて抗生剤を飲ませた。熱のせいかアトピーがほとんど消えている。その翌日も37.8度あったけど、30分だけと決めて漢方のお風呂に入れた。またほっぺたがプチプチしてきた。
何時間経っても薬が飲み終わらない。相当まずいらしい。
☆2007.3.13<191日目>目をこすってはいるけれど、前ほどひどくこすらなくなった。薬飲むのは辛いけど、辛い分効いてるってば!がんばれ!
☆2007.3.19<197日目>目の周りだけでなく、ほっぺまで真っ赤に拡がってきた。松本漢方クリニック休診日。松本先生にも聞けない。エイッ!アトピーの薬も飲んじゃえっ!
☆2007.3.20<198日目>6歳の誕生日。「卒園式や入学式に綺麗な顔で出してやりたいから、アトピーの薬と花粉症の薬と2種類飲ませたい」と言いたかったのに、松本先生は「綺麗な顔で出してやりたい←ここまできいて「ひどい目にあうぞ!」と怒鳴った。いや、大きな声で忠告してくださった。(@_@;)怒られることには、なかなか慣れません。泣きそうでした。結局2種類を飲ませ、その後、抜歯したら嘔吐。かわいそうな誕生日になってしまった。
☆2007.3.23<201日目>卒園式。忘れ物をした為、パパと子供たちが先に歩いて行き、私は全力疾走!地下鉄にとび乗って、お茶をがぶ飲みしたつもりがマズッ!!それは息子のアトピーの薬のペットボトルでした。「チクチクする」と言っていたのがよくわかりました。花粉症の薬の方がもっとまずいだなんてかわいそう…。
★2007.3.31<209日目>松本漢方クリニック受診5回め。
土曜日の新幹線は乗車率100%越えていて、自由席切符の私たちは大変。もうこれからは小学生。今までのように平日に通院できなくなるから毎回これ?やだなぁ…。またまた大暴れの血液検査。毎回採血が終わって待合室に戻るとみ~んなクスクス笑っていて恥ずかしい恥ずかしい。結果はIgE580!!花粉の時期はしょうがないらしい。声がガラガラに、かすれているのはアレルギーのせいらしい。帰りの寄り道は、阪神デパートのいか焼き。
息子は階段に座って食べたことがカルチャーショックだったらしい。初めて帰りも新幹線にした。未就学児は今日が最終日。これからは新幹線の料金もふたり分かかります。名古屋市の医療証も有効期限は今日まで。これからが大変です。
☆2007.4.1<210日目>2回嘔吐。吐いた後は元気。どうしたのかな?
☆2007.4.8<217日目>法事で食べた食事の直後に、顔が真っ赤になった。何?エビフライかな?かにクリームコロッケかな?
☆2007.4.10<219日目>1年生スタート。朝型の生活のスタートです。
☆2007.4.20<229日目>花粉症の薬を1種類にしてもらえることになった。これで保険適用の薬になった。でも医療証はもうない。
☆2007.4.24<233日目>花粉症の薬は嫌がりながらも、すんなりと飲むようになり、首や鎖骨の周りがきれいになった。でもヤマハのレッスンに行くとずっと顔を歪めながら首を掻いている。
☆2007.4.28<237日目>学校が終わると、祖母の家に行き、アイスクリームを食べるらしく、食べると顕著に顔に真っ赤に出る。
紫雲膏のふたに油性ペンで字を書いたら、すぐにこすれて字が消えてしまった。字を消すように、傷を消すのね。油なのかな?
☆2007.5.1<240日目>右目の下に赤くないプツプツができているけど、他はとても落ち着いてきた。そのプツプツは焼きそばを食べたら、真っ赤になった。何?豚肉・ねぎ・もやし・イカ・小松菜を入れました。そしてゴールデンウィーク中、新しく買った自転車の練習をがんばって続けていたら、きれいだった首にあせもができてしまった。
☆2007.5.15<254日目>右目の下にまた出てきたら、首がきれいになった。アトピーはいつもどこかに出ていれば気が済むらしい。そして場所換えもたまにしたくなるらしい。この後しばらく右目の下と左腕の肘の内側だけに出ていて変化なしの状態が続く。
☆2007.5.25、264日目>ひざの裏はツルツルできれいなのに、ひどい時が長かったせいか、皮膚の色が真っ黒。ずっとこのままなんだろうか?
☆2007.6.4<274日目>左足の親指にひどい湿疹が出た。ここに出るのははじめて。こっちに出たからか、顔がきれいになった。
☆2007.6.15<285日目>小学校のプール開き。プールの塩素が心配なのでプールから上がる時にしっかりシャワーで洗い流すように担任の先生にお願いしておいた。そうしたら「給食のアイスクリームの乳脂肪分が8%もあったので一口しか食べさせませんでした。」
と連絡帳に書かれてました。あららら…。
☆2007.6.20<290日目>足の親指がきれいになり、また右目に下に出てしまった。絶対ここなのね。
☆2007.6.27<297日目>学校のプール2回め。首がひどくなってきたみたい。そして水着の形に細かくて赤いプチプチが出ている。水着の素材がいけないのかな?塩素?
☆2007.7.3<303日目>背中に赤くないプチプチが鳥肌のように拡がっている。何?あせもとは違う気がする。大きさもいろいろだし色も赤くない。これが次の日、両腕の上の方と胸にも拡がってきた。そして3日後にはお尻にも拡がってしまった。すごくかゆいらしい。
☆2007.7.10<310日め>涼しいせいか 背中にプチプチ出ていたのがグ~ンと退いた。お尻のは消えた。
- 2007.7.14<314日目>いつものアトピーとは違うみたいだし、あせもでもない気がするしこれがあの噂のじんましん?何かわからないから松本先生に聞いてみることにした。じんましんだったら数時間で退くからあせもらしい。ガックリ。
☆2007.7.17<317日目>お風呂の薬の一番絞りをボウルにとって置いておいたらこどもたちがけんかしていて、ひっくり返した!!!馬鹿モン!!!去年まで1本800円する入浴剤が高すぎて買えなかった我が家の1回分で1370円もするだいじなだいじなお薬を…何してくれるの<(`^´)>思わずビンタ2発!朝晩に塗る分がなくなってしまったので、翌日また薬湯。
☆2007.7.21<321日目>また背中にこの間のじんましんみたいなのが出てきた。小粒。
☆2007.7.30<330日目>足の裏の皮がむけてた。かなり面積が広い。
いつからむけていたのかわからない。寝ている時に発見。
★ 2007.7.31<331日め>松本漢方クリニック受診6回め。
7月デビューの新幹線、N700系を見たくて、少し早めに名古屋駅のホームに出た。大感激!見送ってすぐ、反対側のホームのひかりに飛び乗り(いつものディスカウントチケットショップで買ったひかり・こだま切符なので)いつもより30分も早く到着。傷がないので今日から消毒はしなくていい。夏のうちお風呂は1週間に2回のままで続けて、涼しくなったら1週間に1回にしていいと言ってもらえました。完治したくらい嬉しかったです。またまた血液検査で大暴れ。今日はいちだんとひどく、先生にも押さえてつけていただいて、やっと終わって待合室に戻って改めて見てみたら、腕を押さえつけられても大暴れしていたために、ひどい内出血で、手首も腕も、真っ赤になっていました。結果はⅠgE420。下がったぁ!今日の寄り道は、新梅田シティ。地下のお好み焼き屋さんのおじさんに「ぼく血ィ抜く時、暴れちゃったの。」と話したら、次の時には頑張れるようにとミサンガをくれました。「これさえあればボクはがんばれる!」とニコニコ。ホントでしょうね~(――;)帰りは念願のN700系に乗って帰りました。のぞみなんて贅沢な…。もちろん自由席です。
☆2007.8.4<335日め>背中のプツプツがひどい。
☆2007.8.7<338日め>背中も水着の形のかぶれのようなザラザラもひどい。鮫肌。
☆2007.8.13<344日目>右目の下、首はきれいに落ち着いてきた。背中は出っぱなし。
☆2007.8.16<347日目>ゆうべ、おばあちゃんの家に泊まって、いつもと違うシャンプーやボディーシャンプーを使ったせいか、背中がひどくなって、おしりまでボロボロ。いつもより細かくて、広いけど、赤くはない。
☆2007.8.19~20<351日~352日め>日間賀島へ1泊旅行。去年は海水浴に行ったら、アトピーが良くなったから、今年も期待して、1泊にして2日連続で海水に入れてみた。真っ黒に日焼けして、肌がきれいに見えるだけかも。去年は肌がグチュグチュだったから、それくらい悪いと、海水と紫外線とのおかげか、グチュグチュがパリッとして、効果が大きかったけど、今年はここまできれいになっているからたいして変らないみたい。
☆2007.8.22<353日目>背中がひどいから写真を撮っておいた。悪くなるとこれはいかん!と思って写真を撮るのに、よくなると写真を撮るのを忘れてしまうので、いい状態の時の写真がない。(^_^;)
☆2007.8.23<354日目>朝、背中のプツプツが、すっかり消えてた!
どうして?(゜o゜)
☆2007.8.24<355日目>やっぱり…背中のプツプツが出てきた。水着の形の方は、すっかりきれい。ひじの内側や、ひざの裏も、繰り返さずきれい。
初めて松本漢方クリニックに行ってから、そろそろ1年が経とうとしています。桃太朗は本当にきれいになりました。まだ背中にプツプツと出たままですが、私も気にしていません。そのうちなくなってくれるでしょう。何よりも松本先生が付いていてくださるのだから、どんなことがあったって大丈夫!あせもが出たって全然気にもなりません。
今から約15年ほど前のこと、後輩がひどいアトピーで(ステロイド剤を使っていたため、見た目にはそれほどひどくは見えませんでしたが)長年使用してきたステロイドを止めようと決心して、本を読んだことで出会った先生を訪ねて行き、脱ステロイドの治療を始めました。仕事を辞めてのリバウンドとの闘いが始まりました。温泉の湯を取り寄せて、ほぼ1日中お風呂に入って過ごすのです。お湯に入っていないと全身から汁が出て、そのままかたまり、きついジーパンをはいているようで、関節が曲がらないと言っていました。家族以外の誰とも会うことなく、家から一歩も出ないで約1年その生活を続け、完治してすぐ結婚しました。いくらくらいかかったのか聞いたら、「車1台分超えたわ」と言っていて、「両親が出してくれたの」とも聞き、私もアトピーでしたが、とてもそれは真似できないと思いました。そのことが、あったので、“ステロイドは怖い!”“アトピーは出しきったら終わる!”はわかっているつもりでした。でも現実には、どこの皮膚科に行ってもステロイドを出され、拒否すると怒られ、“出し切ったら終わる”は素人ひとりでは闘えないので、結局ステロイド剤を使うしかなかったのです。桃太朗の2歳下の妹にも軽いアトピーが出ています。3歳児健診で、皮膚科に掛かっていないことを指摘され、「皮膚科に行ってもステロイドを使えと言われるだけだから行かない。」と私が言うと、「そういうことを言うバカな親がおるんだ!」「素人が勝手な判断でそんなことしとると大変な目に遭うぞ!」などと、それは、それはひどいことを言われて泣いて帰ってきました。 世の中みんなそんな医者ばかりです。名古屋の病院に脱ステロイドの治療をしてくれる先生がいるらしいと知り、すぐに調べてみましたが、既に退職されていました。噂には、ステロイドを批判したことで、製薬会社や医師会からたたかれて、やっていられなくなったと聞きました。お気の毒です。お医者さまって、そんなシガラミの中で、やっていらっしゃるのですね。松本先生が、一見、怖い世界の方のように見えてしまうのも、なるほどです。それくらいの勢いがないとやってられないのではないのでしょうか。それにしても松本先生に出会えたのは、ほんの偶然です。本当にラッキーでした。
とにかくお金と根気は必要です。この1年で、ざっと60万円ほどかかりました。お薬を2週間分ずつしか送ってもらえなくて、その度に着払いで740円の送料がかかります。ほぼお薬の値段と同じくらいなのです。この治療を始めて、我が家は食費を切り詰めてギリギリでの生活になりました。この送料は1日分の食費よりも高いのです。なんとか1ヶ月分お薬をまとめて送っていただけないものでしょうか?無理なのでしょうね。どうやらかなりのお金がかかりそうだと知った後、50万円までは出そうと決めて始めたのですが、もうその金額を越えてしまい、貯金もゼロになりました。この先、ゴールが近いのか、まだまだ遠いのか、お金は続くのか不安です。
賃貸住宅なので、漢方薬の色が浴槽に着色してしまい、どう洗っても取れないことも心配です。
何より不満なのは、こんなにすばらしい治療なのに、健康保険が利かないことです。厚生労働省は一日も早くこの治療の保険適用を認めるべきです!日本全国にアトピーに苦しんでいる人が、ワンサカいます。でも今のままでは、この人たちみんなが松本先生の治療にかかれません。やっぱり10万円を超える保険の利かない治療と聞くと、みんながみんな手を出せるものではありません。私だって、この先まだ何十万円もかかるのなら、もう続けることは無理です。不妊治療に大金を使い、出産後は、休職中の生活費にお金がかかり、貯金はほとんどなくなったところで、この治療です。今、こうして書いてみて気づきました。全て子供のために使ってきたお金なのですね。これでは子供はいらないという人が増えているのも無理ないです。私は子供の医療費が義務教育中無料という町で仕事をしているのに、名古屋市はまだ無料なのは未就学児まで。確定申告で医療費控除をするつもりでいたのに、昨年末までの医療費補助の申請に行った時に、コピーで提出すればいいはずの領収書をコピーではダメだと言われて、区役所の窓口で持っていかれてしまって、保険外の分の医療費控除ができませんでした。(本当なら申請手続きが済んだら、ハンを押して領収書は確定申告用に戻してもらえるようです。)後で確定申告の時に念のためにとっておいたコピーで出したら認めてもらえず、区役所に文句を言いに行ったら、「ごめんね。」で終わり<(`^´)> 入院でもないのにそんなに保険外分があるとは思わなかったので、医療費の補助を申請したらもうその領収書は必要ないと思ったようです。補助の制度があったとはいえ、保険適用外の方が多かったのでショックでした。みなさんも気をつけてください。
今、写真を編集していて、1年前のひどい顔を久しぶりに見たら、また泣けてきました。もうあのひどかった時代を忘れていました。ひどかったことだけを「ひどかった」という言葉で憶えているだけで、どのくらいひどかったのかは忘れてしまっていて、写真を見てギョッとしています。よくがんばりました。いや、よく抜け出せました。松本先生のお陰です。さあそろそろ、蝉の声にかわって秋の虫の声が聞こえてきました。涼しくなったら、少しは治まってくるのかな?お風呂はいつから週一回にしようかな?お金のことは気になりながらも楽しみです。みなさん頑張りましょうね!
(横浜在住)
松本漢方クリニックに受診しに行ったのは、平成13年5月でした。
もともと、私(母)が、アトピーの治療を受けていたので娘に症状が出ても一緒に漢方風呂に入っていれば直るだろうと気楽に構えていたところ、私の不在時に主人がひどくなっていく娘を見ていられなくなり、近所の皮膚科でもらったステロイドを塗ってしまったので、これはいけないとあわてて受診しました。
子供用の煎じ役を処方され、ちゃんと飲めるか不安でしたが砂糖をいれてあげると一気に飲んでくれました。
それから一旦症状は悪化しましたが、冬になる頃にはすっかりよくなりました。
時々は皮膚がかさかさしたりしますが、シコン膏をぬってすむ程度です。
子供の回復ははやくてよかったです。
私自身は、もうちょっとといった感じですが、気長にやっていこうと思っています。完治したら私の手記も送ります。
生後1ヶ月の健診の頃から湿疹が出始め、最寄の病院に行き、薬をもらいました。ステロイドです。はじめは、ほほとあごのあたりしかなかった湿疹が、薬を塗り始めてから胸のあたりまでひろがってしまいました。最初は、少し塗ったらすぐに治るだろうと思い、塗っていましたが、この薬を塗ることに疑問をもち、1ヶ月の間塗ったり塗らなかったりして、結局、塗らないことに決めました。
その後は、タンポポとヨモギなどから出来ている入浴剤を直接皮膚に塗っていましたが、とてもしみるらしく、毎日入浴後に塗るごとに大きな声で泣き叫んでいました。
それから半年くらいたって、1歳5ヶ月くらいの時に、松本漢方クリニックをインターネットで知りました。掲載内容、手記を熟読し、「これだ」と思い、すぐに見ていただきました。
漢方のお風呂に1時間入るのは、赤ちゃんだし大丈夫かな?と思っていましたが、やってみると、本人も気持ち良いらしく、しっかりと毎日1時間入っていました。日を追うごとに湿疹の赤みもひき、きれいになってきました。
2歳の頃は、ほとんどきれいな肌で居れましたが、冬になると、また背中に大きな湿疹ができました。しかし、漢方風呂に入ることにより、のりきりました。
幼稚園に入る頃には、ひざの後ろ辺りをよく掻きむしったりしていたので、煎じ薬を飲ませました。煎じ薬もよく効きました。
この春、幼稚園の年長になります。毎年、春になる頃はそれまできれいでいる肌もトラブルを起こしていましたが、今年は去年まで程ではなく、少し乾燥している程度です。
ここまで治ってきたのは松本先生のおかげです。ありがとうございます。まだまだ、季節の変わり目にはお世話になると思いますが、よろしくお願いします。
「アトピー手記」1歳11ヶ月2004年12月28日
松本先生
いつもお世話になっています。息子(現在1歳11ヶ月)の治療の経過を報告させて頂きます。
息子は、誕生してから2週目から顔に湿疹が出始めました。私自身がアトピーであり、主人もアレルギー体質であるため、子供がアトピーになる事は分かっていましたが、とにかくステロイドは絶対に使いたくないと思い、松本先生の診察を受けさせて頂こうと思いました。
入浴剤と塗り薬の治療を始めてから、1ヶ月で息子の顔はパンパンに腫れ上がり体中からリンパ液が流れ出てきました。服に液が張り付いて、はがすのに大変苦労しました。
朝起きると、体中の皮がお布団中に落ちていました。夜寝る時は火がついたように泣き、毎日タオルで巻いた氷をあてて冷やしました。
そのような毎日が、治療を始めてから6ヶ月間続きました。
その間、本当に不安とあせりが出てきましたが、『先生を信じる』と覚悟して『絶対治る!』と自分に言い聞かせて、毎日お風呂に入れました。
乳児の間は、なんとかおもちゃであやしたり、ミルクをあげたりしながら、1時間きっちり入れていました。
治療開始7ヶ月目から、突然顔が少しきれいになってきました。
そして、それからどんどん顔の皮膚がつやつやになっていきました。
9ヶ月目から、肩や肘の湿疹が消えて行き、10ヶ月目から足のふくらはぎの湿疹がどんどん消えて行きました。
ちょうど1年で、全くアトピーとは分からないくらいきれいな皮膚になりました。周りからも「あせもも全くなくて、きれいな肌の赤ちゃんね」と言われるようになりました。
そこで少し油断してしまい、お風呂を2日に1回位にしてしまいました。
そしてこの秋(1歳8ヶ月)になり又、突然腕と背中に丸い形の湿疹が出始めました。そして又初心に帰って、現在また頑張ってお風呂に入っています。が、だんだん子供も自我が出てきて、1時間入るのはとても嫌がります。なんとか頑張って、30分毎日入るようにしています。ただ、肌自体はとてもきれいな様に思います。
卵も、最初は少しずつから始めていましたが、今ではしっかり加熱してやると、食べても反応しなくなりました。
まだまだ完治までは時間がかかると思いますが、この治療しかないと思って、完治するまで頑張ります。
- 赤ちゃんでしたので、予防接種などもとても心配していましたが、はしかもインフルエンザも全く問題なく受ける事ができました。
- 双子の妹の方は、最初から症状が軽かったので、一緒にお風呂につけているだけで1ヶ月で良くなりました。
松本先生、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
「アトピーが治った」2歳男性2006年4月19日
松本先生
息子(現在3歳2ヶ月)のその後についてお手紙で報告させて頂きます。
前回報告させて頂きました時よりも増して、息子の肌の状態はとても良くなり、12月末の花粉の時期から3月の花粉の時期が少し湿疹が出る(かさつく程度)くらいです。卵のアレルギーもほとんど出ること無く、食物ではほとんど反応しません。
煎じ薬のお風呂は、かさつく時に何回か入るくらいです。赤い薬もかさつく季節に塗るくらいで、他の時期はどこに塗ろうか迷うくらいに改善しました。
0歳の時は本当に大変でしたが、今から思うと、頑張って本当に良かったと心から先生に感謝しております。
ただ松本先生のおっしゃられるとおり、まだ花粉には反応するようですので、今後も又、松本先生の治療を続けてお願いしようと思います。
息子と同じように新生児からアトピーの子供さんの方が沢山おられると思いますが、松本先生が「この子はかなり酷い」と言われた息子でも治る治療です。大変かもしれませんが、早いうちに努力すれば後は本当に楽になります。頑張ってください。
松本先生、本当にいつも有難うございます。
この治療に出会えた事、本当に心から感謝しております。今後も宜しくお願い致します。
「ふたりはアトピー」(お父様記述)匿名希望5歳・3歳2004年6月12日
1)長女の場合
長女が生まれてから2週間後あたりから、アトピーの兆候が出始めました。まずは顔に湿疹が出て、ほっぺが真っ赤に。1ヶ月検診のとき、乳児湿疹だと言われました。それならば、育児書にあるように、すぐ治ると思っていたのですが、3ヶ月経っても一向に改善せず、逆に悪化してきました。
3ヶ月ごろ、なかなかよくならないので、祖母の勧めで、H病院に連れて行きました。診断はアトピー性皮膚炎。最初に処方された薬は、アルメタ軟膏でした。使用しても、逆に耳の後ろが赤むけてしまうほどに悪化してきたので、今度は「じゅくじゅくしているところには、強い薬(リンデロンVG)を塗って下さい。」と処方されました。
この薬は、塗った直後は一気に炎症が引くのですが、しばらくするとまた赤くなってきて、掻いてしまいます。頭にも湿疹が出来て、薬を塗ったりしているうちに、髪の毛も薄くなってきたように思えます。
一向に改善の兆候が見られず、ついに感染症にかかって高熱を発し、小児科で点滴を受けました。この頃から症状はさらに悪化し、包帯を巻かれた手で、カサカサした顔を、血まみれになりながら掻きむしっている長女を見るのがつらく、ろくに外出も出来ずにいました。
祖母が心配して、「すぐステロイドは止めた方がいい。マコモで治った子がいる。やってみたら?」と勧めてきました。H病院の治療では一向に改善しないし、ステロイド薬の怖さなどを聞いて(乳児にホルモン系の劇薬を使っていいのか?)、7ヶ月ごろから、マコモ療法を始めました。
これは一見すると、泥のようなマコモを入浴剤として風呂に入る、赤むけたところに直接塗布する、ミルクに混入して飲ませる、というものでした。最初の頃はよくなってきたのですが、またほっぺたと両下腕、さらにひざ裏や足首にまで、赤むけてしまいました(今考えると、これは、ステロイドを止めたリバウンドでは?)。
長女が1歳になって、「これでは治らない。」と思い、今度は京都のT病院へ行きました。処方された薬は、アンダームとワセリンの混合薬と、亜鉛華軟膏、漢方の飲み薬、消毒用の超酸化水(「容器のふたをしないで、一日放置すると、ただの水になる」と説明書にある=過酸化水素水では?)でした。2週間くらい通っても改善しないので、医者が「早く治してあげたほうがよい。」と、ステロイドを勧めてきました。
私はステロイドは使いたくないので、これを拒否し、ステロイドを使わない病院にかえることにしました。ちょうどこのころ頃、購入したパソコンのインターネット接続環境が整ったので、早速検索エンジンに「アトピー、漢方薬」と入力し、検索して、この松本漢方クリニックを探し当てました。一気に手記も読ませて頂きました。
早速次の日、松本漢方クリニックに行きました。松本先生にアトピーが治癒した症例の写真をみせて頂き、「ホームページ見たんなら、説明はいらんな。絶対治したる。」と言われ、漢方の赤い薬と入浴剤、消毒薬、抗生剤を処方して頂きました。
昼間に入浴剤を煎じてベビーバスに入れ、長女を入浴させた後に湯船に移して、夜、お風呂のお湯を足して、また入浴させる、ということを毎日繰り返すうちに、少しずつ発疹の出る範囲が小さくなってきました。1歳半ごろには、漢方の飲み薬も出して頂く様になりました。
松本先生には、「長いな、でも絶対治したる。治らんかったら、金、返す。」と言われ続けていましたが、2歳過ぎには、本当にすっかり顔の発疹は出なくなっていました。
今も、たまに口の周りやひじ裏が赤くなることがありますが、もう治ったと言ってもいいと思っています。
2)長男の場合
長女が3歳の時に生まれた長男にも、生後一週間ごろに、ほっぺたに湿疹が出始めました(松本先生には、生まれる前から「この子も、絶対アトピー出るで。」と言われていましたが。)。
湿疹はほっぺたが主だったのですが、1歳になって、とびひにかかってから、アトピーが悪化し始め、さらに水ぼうそうにかかったためか、長引いています。
風邪をひいたとき、夜、特にゼイゼイいうので、近所の小児科に連れて行くと、「喘息が出ています。」と言われました。松本先生に相談して、入浴剤のほかに、喘息の飲み薬も処方して頂きました。
先生には、「きっついなー、この子も長いなー、でも絶対治したる。治らんかったら、金、返す。」と言われ続けて通っています。発疹と薬で真っ赤な顔をしている長男を、松本漢方クリニックに連れて行くと、よく周りの方に「今はしんどいでしょうけども、治るよ。」と声をかけられることがあります。そのときは、長女を指して「この子も、こんなんだったけど、治ったんですよ。」と、笑って答えています。
長男はもう3歳になりましたが、アトピーも喘息も、やっと峠を越して、落ち着いてきたなと思えるようになってきました。
先生には感謝しています。ありがとうございました。
「アトピー性皮膚炎の治療生活について」10ヶ月男性2004年11月27日
生後2ヶ月より、頭部に湿疹、じくつき、かゆみ、赤みがかった皮膚にと、だんだん皮っていきました。朝の洗顔と、ベビーオイルにて、経過をみていましたが、全くよくならず、総合病院の小児科に行きました。そこで「乳児湿疹」と言われ、コンベック軟膏(非ステロイド消炎外用薬)とワセリンを処方してもらい、顔にのみ塗布しました。皮膚症状は、軽減しました。
しかし、薬を止めると、再び同じ症状が一ヶ月後に出現し、今度は、近所の医者に行きました。そこで初めて「アトピーかもしれない。」と言われ、アルメタ軟膏(ステロイド剤)を処方され、顔にのみ塗布しました。すると、2日で、急に、皮膚の湿疹、赤みが消失しました。しかし異様な皮膚のてかりがあり、又、あまりに突然の皮膚の回復に、ステロイド剤の怖さを知ることになりました。
頭部の症状は、何も薬を塗布していなくて、じくつき、赤みがあったので、四日後に、もう一度、総合病院の小児科を受診しました。そこで皮膚科を紹介してもらい、同様に『アトピーなので、生まれついたものとして、上手に付き合うしかない。』と言われ、ヒルドイド(ヘパリン類似物質)、ウレパルール(尿素外用薬)、リドメックスコーワクリーム(ステロイド剤)、リンデロンVG(ステロイド剤)、サジテンドライシロップ(抗アレルギー薬)を処方されました。
一週間塗布し、薬を服用し、経過をみました。皮膚症状は軽減していった為、一時的に薬をやめ、経過をみると、やはり症状は悪化しました。 すぐに松本漢方クリニックに行かなければいけないと思いましたが、ちょうどゴールデンウイークにて、受診できませんでした。薬の服用(抗アレルギー剤)だけ続け、休み明けに、すぐにかけつけました。二人の医師に、アトピーと言われたので、一般的な皮膚科では治らないと思いました。私の母が、数年前にアトピーを発症し、様々な病院を受診するも、結局治らず、最終的に、松本漢方クリニックにて、顔、頭部のアトピー症状は消失しました。私の子と同じ部位、症状でした。一年間通院し、治ったのを見てきたからです。
母より、松本先生は、強烈な個性の持ち主であると聞かされていたので、どんな先生かと思っていましたが、「必ず治してあげるから」との一言にて、通院して治療を続けていこうと思いました。絶対的な確信のある一言は、とても私を勇気づけ、治療に専念する決意が生まれました。
初診の時の症状は、頭部、顔、手足、胸、背中の湿疹、赤み、じくつき、かゆみと、悪化していました。一週間塗布した薬により、一時的に症状が抑えられていたのだろうか?とにかく全身にありました。この日より、毎日一時間の漢方風呂を実施しました。朝,昼は、消毒と漢方汁の塗布、夜は、夫と二人で、交代にて、抱っこしながら風呂に入りました。 今まで、風呂は、長くて十五分ぐらいでしたが,大幅に長時間風呂となり、脱水がおきないように、お茶と氷を補給しながら、又休憩も取りながら、実施しました。長時間風呂の為、暑さ、かゆみがひどく、泣きわめいたり、ぐったりする事が多々あり,慣れるまで大変でした。
しかし,治療の為、早く治って欲しいという願いもあり、頑張りました。 少しずつ顔の皮膚が剥れていき、又、浸出液も多く、毎日シーツを洗濯しました。 心配で、電話すると、「リンパ液が出ている」との事で、心配ないと。又、この頃は、かゆみが強く、夜間起きて、顔全体を掻くので、氷で冷やしたり、漢方汁と漢方薬を塗布したりして、かゆみの軽減を待ちました。
数週間がたち、かゆみが強い為か、泣くことが多くなり、風呂を、ベビーバスにて、朝十五分、昼十五分と、追加しました。漢方風呂を用意するのが大変で、又、寝不足も続いた為、精神的・身体的に疲れ、最初は、私が高熱で倒れ、その次に、夫が倒れました。
それからは、朝、ベビーバスで三十分、夜一時間、昼は、消毒、漢方汁、漢方薬塗布のみとしました。その後は、あまり無理をせずに、倒れることはありませんでした。長時間風呂にも慣れてきて、アヒル、金魚の玩具で遊んだり、歌を歌ったり、音楽を聴いたりと、少しでも退屈しないように、泣かせないようにと工夫しました。
又、顔、頭部の湿疹は、ガーゼで、ひたすらパッテイングをしました。 治療が進むにつれ、症状は悪化。 まずは、体の中の悪いものを出すとの事で、湿疹、じくつき、赤み、かゆみと、全てが悪くなりました。毎日、新しいひっかき傷や、いつのまにか掻き過ぎて、血が出たりしました。
その為、外出する度に、『アトピーですか?どうして、アトピーになるの?』など、同じような質問の繰り返しでした。又、義母や父、夫、祖父母も、「いつになったら、治るんだろう。」と、耳にタコが出来るくらい言われました。私の母のアトピーの事、インターネットの手記や根本治療を読んでもらうも、疑いのまなざしは変わらず、読んでも理解できていないのが現状でした。繰り返し説明するのに、骨が折れました。周囲は、治らないのではとの見方が強く、精神的に疲れる日々でした。
治療をしはじめて、三ヶ月で、皮膚状態がようやく軽減してきました。それと同時に、今度は離乳食が始まりました。漢方治療を開始する際に読んだ手記や根本治療の中で、制限食が無いことがとても嬉しく、治療を選択した一つの理由です。母乳から、少しずつ食べ物を摂取していくにつれ、再び皮膚状態は悪化しました。母乳からの異物(食べ物の添加物,米,野菜に含まれる農薬など)が、間接的にではなくて、今度は、直接的に食べ物として入ってくる為、皮膚の悪化は予想できます。それをクリアーしなければ、治癒は望めません。同様に、さらに周囲の無理解が続きます。引き続き『本当に治るんだろうか?』と、皆の攻撃は続きます。この頃は、言われて腹が立つけれど、仕方がないと、少し心に余裕を持ちながら対応していました。米,野菜,鶏肉,魚,牛肉,卵,牛乳,チーズ、えびと、食べ物を与えました。食べては湿疹が出て、又、消失の繰り返しでした。
夏を迎えるにあたり、一時間風呂は、体力的に限界になり、ベビーバスにて、朝一時間,夕方二十分としました。暑いときは、プールの後、消毒、漢方汁,漢方薬を塗布したり、一日に何度も着替えさせて、あせもとアトピー両方で苦しまないように努力しました。しかし、あまりの暑さにて、胸や頭部にあせもが出てきました。
離乳食も進み、皮膚の症状は、顔のみとなりました。症状出現部位の経過は、頭,顔,手足,胸,背中から始まり、頭,顔,手足,腹、そして顔,足、そして顔の順で、消失していきました。その間、出現,消失を何度も繰り返していきます。
治療をしてから、五ヶ月が経過して、やっとほぼ完治をむかえることが出来ました。何を食べても、皮膚はきれいで、ピカピカです。風呂も、毎日から、二日に一回となり、最終段階を迎えることができました。
ここまで来るにあたり、通院の度に、松本先生、看護師さんに励ましていただき、治療を継続することができました。本当に有難うございました。
又、これから治療を受ける方に対して、私はいつも、「治療は手間がかかり、大変で、高価だけど、治る見込みありと、簡単で、安価だけど、治る見込みがなく、医師も信頼できないとでは、どちらを選択する?」と、何度も友人、知人,身内に話していました。それは、裏を返すと、自分に対する問いかけでありました。「赤ちゃんを、一時間以上風呂に入れるなんて、かわいそう。大丈夫なの?」と言われ続けましたが、将来のことを考えると、やはり、今治しておかないと、一生皮膚科通院になるかもしれないと思い、歯をくいしばり、辛い泣き声にも耐えて、風呂に入れました。小さな子どもの治療は、本人はもちろん、辛く大変であるけれど、母親である私が、試されているように感じました。大きな試練に打ち勝ってこそ、喜びは大きいものです。きっと皮膚がピカピカ、ツルツルになりますから、頑張って治療に専念していって下さい。
「もう直ぐ、完治です。」「もう来なくていい。」と、松本先生に言われたら、家族で、写真を撮りにいきます。記念撮影が楽しみです。
息子は生まれた時にもうすでに顔にひっかき傷があった、お腹の中にいる時から、顔をかいていたのかなぁーと思い助産師の先生に聞くと「よくひっかくから大丈夫よ」と言われ安心しました。それから元気にスクスク、大きくなり、一ヶ月健診でも、他の赤ちゃんと比べても一回り大きいくらいでした。
顔も肌もスベスベでした。しかし2ヶ月くらいから、ほっぺに赤いブツブツが出始めました。母や姉に聞くと「赤ちゃんの乳児湿疹だからよくある事だから時期に治る、大丈夫」と言われ、インターネットで調べてみると<石鹸で洗ってあげると良い>と書いてあったので、毎朝1回石鹸で洗っていました。
その頃は暑かったので、1日2回お風呂に入れていました。それも汗疹にならないように、そしておしりもかぶれないよう、うんちの度におしりも洗っていました。それも、息子の父親がアトピーであったので、息子も皮膚が弱いのかな??と思い、出来る事はしてあげようと思っていました。友達からは毎回おしり洗って大変じゃない?と言われましたが、息子が痛がったり嫌な思いをしている方が辛いので、全然苦ではありませんでした。
そのおかげなのか、おしりかぶれと汗疹はほとんどありませんでした。
しかし、顔の湿疹だけはいっこうに治らず、息子は痒いのか顔をかくし、抱っこすると、顔をこすりつけてくる様になって来ました。血も出たり、夜も寝られずにしていました。顔を掻かないように手作りの手袋を何枚も作りました。それでも良くならず、病院へ行くのも風邪などもらったらどうしょうと思い連れて行くのに抵抗していました。
2ヶ月が過ぎこれではダメだと思い、ついに近くの小児科へ行きました。
やはり乳児湿疹だから様子を見るように言われ、父親がアトピーだから、アレルギーがあるかも知れないと言われ、6ヶ月になったら、アレルギー検査をしてみよう、それまで非ステロイド(スタデルム)の薬を使ってみるように言われました。使ってから2日目ですぐ効目があり湿疹が引いて、息子も掻かなくなりました。しかし1週間してから又湿疹が、
6ヶ月
ちょうどその頃、祖母(母の母)が知り合いの人に漢方の薬で治った人いると聞いて、その人に病院の名前を聞いて、薬をもらいました。(中国の方で、わざわざ中国から取り寄せました。)その薬の成分はわかりませんが、それもとても効目があってすぐに湿疹が引きました。その後も少し出たり引いたりを繰り返しましたが、それ程ひどくならなかったので、使い続けました。
数ヶ月経って、少し口の周りがひどくなってきたので、総合病院に行ってみました。その先生の考え方だったのだろうと今は思いますが、少しステロイドの弱い薬で治してから保湿をした方がいいと言われ、知識の無い私は疑う事もなく、初めてのステロイドの薬(ワゼリンと混ぜたもの)を使いました。
それもすごくよく効きました。しかし数日後やはりまた湿疹が出ました。
そして病院へ行くと「そんなにすぐ良く治らないわよ、お母さん長い目でみて、使い続けないと」と言われ、これはあまり良い事ではないぞと思いました。
そして使うことをやめました。でもどうしたらいいのか、わからずもう一度、中国の漢方に戻りました。やはり出たり引いたりを繰り返し、良い方法もわからず、悩み悩み1年半が過ぎました。
1歳半
今度は体にも出るようになりました。10円玉みたいな湿疹が背中や腕に出ました。近くの小児科へ行くと貨幣状湿疹と言われ、少しきつめの薬を塗り続けてこの湿疹は治りにくいから、上手く付き合って行かなければいけないと言われました。とてもショックでした。治してあげたいのに治らないと言われたので、ショックが大きかったです。
主人は仕事が忙しかったので、子供の事はほとんど私がしていましたが、忙しい主人と相談して、以前主人が独身の時にお世話になった事のある松本漢方クリニックに行ってみる事にしました。12月です。
まだ1歳半だったので小児科以外連れていったことがなかったので治療できるのかな??と思っていましたが、逆にもっと早く連れてきた方が良かった、早く治るということがわかり、後悔しました。
そしてあの中国漢方も病院で処方された薬もステロイドが、実は入っていることが多いと知ってショックでした。そしてステロイドの怖さや湿疹の事もとても詳しくわかりやすく説明して頂いて(今まで乳児湿疹とひとくくりにされて話しを聞かされていたので疑問に思っていた事も)とても納得がいきました。
そして何よりも治るよと言われた事は、とても救われた思いでした。
先が見え光が見えた気がして、松本先生を信じてお世話になろうと思いました。
煎じて飲む薬は嫌がって適量が飲めなかったので1週間ぐらいでやめました。
(先生も無理しなくてもいいとおっしゃってくれたので)漢方のお風呂には出来るだけ長くつかれるよう歌をうたったり、おもちゃで遊んだりしました。
それでも10分~15分が限度でした。もったいないと思いましたが、やらないよりはマシだと思うようにし毎日かかさず入りました。そして黄色、赤色の塗り薬を1日2回塗りました。
1週間後
背中が背中じゃないような程赤く腫れ、背中一面に赤くボコボコになってきました。これが好転反応かなと思い、不安になりながらも不安になると先生のホームページを読んで信じて待ち続けました。その内、顔、腕にも出てきました。
1ヶ月後くらいになってきたら、少しずつボコボコも取れてきて、中から新しい皮膚が見えてきました。4ヶ月くらいになってきたらツルツルになってきました。よくなってきたのが、みるみるわかりました。
しかしその状態がしばらく続き変化が止まってきました。ホームページを開き他の方の手記を読んでいると、停滞時期があるようなので、そのことかなと思い不安になりながらも時に松本先生にアドバイスを頂いて待ちました。
そうしている間に4月に入り、私も仕事復帰となりました。息子は祖母に預けていました。仕事が遅くなる日は祖母宅に息子は泊まっていましたので、4月からはほとんど祖母が漢方風呂に入れて、薬もかかさずマメに塗ってくれました。祖父、祖母にはとても感謝しています。
6ヶ月くらいになって漢方風呂に入らなくなってきても大丈夫になり自然に顔背中、腕、足もツルツル、スベスベ、もちもちと、とてもきれいなってきました。今2歳3ヶ月ですが、時々トマトを食べると汁で口の周りが負けてしまい赤くなります。食べ物の汁で口やあごのまわりを掻いたり、肘をかいたりしてカサカサになっていますが、塗り薬を塗ると良くなっています。あごと肘がカサカサしやすいので1日2回黄色と赤色の薬を塗っています。
本当に松本先生には感謝の気持でいっぱいです。
松本先生に出会えなければどうなっていたのか、かゆがる息子を見て私も不安になり、親子共々ストレスになっていたかもと思うと、こうして日々楽しくイライラせずに過ごせるのも松本先生のおかげだと思っています。
家族一同より心から感謝しておいます有り難うございました。
そして又4月から仕事復帰、引越しと続き私自信体をこわしてしまった事で、途中経過の手記が遅れました事を大変申し訳なく思っております。
これから、秋、冬になりまた皮膚の状態がどうなるのかわかりませんが、その時はまた松本先生に相談したいと思っています。
どうもありがとうございました。
「二人の兄弟のアトピーと感染症との闘い」匿名希望7歳・9歳2005年11月16日
「アトピー性皮膚炎」今では当たり前のように聞く病名です。長男は生後3ヶ月ごろから、手足に湿疹のようなものが出始めました。近所の小児科(アレルギー担当医)で、乳児脂漏性湿疹と診断、血液検査によりアレルギー体質である事も分かり、アンダームと保湿剤を処方されました。
ある日、卵の殻を割った手でおむつを替えたとき、太ももに触った箇所が、みるみる手の形に腫れてきた事もありました。離乳食も始まり、血液検査ではほとんどの食品にアレルギー反応が見られた為、先生からも食事に注意するよう言われ、栄養の偏りを心配しました。夫婦とも花粉症の為、子供もアレルギー体質による湿疹と考えていましたが、その頃からアトピー性皮膚炎という認識にかわっていきました。
長男の湿疹に、薬をベビーオイルのごとく塗る日々が続きましたが、手・足・おなかと湿疹は広がり、大きな改善が見られないまま月日が過ぎていきました。先生の「ひどくなったところだけ」という指示で、新たにロコイド(ステロイド)が処方されました。その先生も、基本的にはステロイドを使用する事に肯定的ではありませんでしたが、「まずは悪化する前に湿疹を治しましょう。」ということで使い始めましたが、その後1年かけ、息子の手足は象のようになってしまいました。これらは、他のアトピーで悩みの患者さんと同じ経緯です。
翌年、次男が生まれ(恥ずかしながら年子です)、家の中は一段と忙しくなりました。皮膚に優しいといわれるいろんなものを試しましたが、症状はかわらず、長男は、夜にからだの痒みが増し、寝つけないようになりました。毎日寝つくまでさすりつづけ、寝たかと思うと、又掻きはじめるという、親子ともども睡眠不足の生活の始まりです。
毎朝5時に、寝つかぬ子を抱き、家の廻りを散歩する事が主人の日課となり、新聞配達のおじさんとも顔見知りになったそうです。又、冬の夜中、防寒コートの中に子供を抱き、家の廻りを散歩していると、1台の車が近づき、呼びとめられたそうです。パトカーです。どう見ても、深夜徘徊している怪しげな人物に見えたのでしょう。
そのような寝ずの生活が、それから約4年間続きました。長男も3歳をむかえ、アトピーのほかに、花粉症も患いました。その時、耳鼻科でもらった薬を飲んだところ、見る見る皮膚の状態が良くなりました。この時は、「これやっ!」と喜び勇んで小児科の先生に報告したところ、返ってきたのは、「その薬はステロイドです、服用はやめた方がいいです。」という言葉、とてもがっかりしたものです。
ある日の深夜、主人がインターネットで、アトピーのいろんなサイトをサーフィンしていたところ、松本漢方クリニックのHPにたどりつきました。松本先生のアレルギー理論に興味を覚えたともに、いろんな方の手記を拝見させていただき、2度目の「これやっ」。
さっそく次の土曜日、松本漢方クリニックを訪れました。しかしなんとその日は、松本漢方クリニックは連休で、臨時休院日。とても天気の良い日でしたが、夫婦とも意気消沈し、帰りに枚方大橋の手前でラーメンを食べて帰ったことを覚えています。次の週、再び医院を訪れました。正直、不安な気持ちもあり、他の患者さんには失礼ですが、医院の中に入り 、多くの方が来られているを拝見したときは安堵いたしました。
待合室は漢方薬の匂いがし、診察室からは甲高い声が聞こえてきます。約1時間ほどし、いよいよ診察のときになりました。第一声は、「あー○○君、どうや、痒いか。おっちゃんが治したる。痒かったら、なんぼ掻いてもええねんで。」「お母さん、僕が治しますから。心配せんでええから。」それから心の入った松本節を聞くこと20分、漢方薬と消毒薬をいただき、家路につきました。(松本先生、待合室で待っている患者さんの為にも、もーちょっとお話は短めにお願い…)長男3歳1ヶ月。
そこからが、長男とアトピーの戦いでした。脱ステロイドの実践により、涌き出るかのように全身にアトピーが広がりました。夜の不眠も一段と激しくなり、全身を掻きむしり、体のいたる所が掻き傷で血だらけになりました。菌による感染症を防ぐ為、お風呂前に全身に消毒液を塗るのですが、それが非常にしみるので、火がついたように泣き叫びます。その作業の後、今度は漢方薬を煮出したものをバスタブにいれ、1時間薬浴させます。3歳の子供がゆっくりと1時間も湯船にはいるわけがなく、いやがる子供の為に、風呂場で好きなCDをかけたり、叱りながら浸からせました。
- 我が家では漢方薬が薄まらない様に、薬浴にゴミ用のペール缶(どこの家庭にでもあるゴミバケツの1周り大きなもの 90㍑)を利用しました。バスタブの中に漢方薬の入ったペール缶を入れ、バスタブには通常のお湯を張ります。そうする事により、家族が交代でお風呂に入ることができ、親や弟からの感染を防ぐ事もできるからです。長男も最初はいやがっていましたが、睡眠不足も手伝い、その内ペール缶の中で毎日1時間ほど寝るようになりました。ペール缶は、3~4歳児が足をまげて入るのに良い大きさで、湯量を簡単に調整できます。(実行される際は、水没事故に気をつけて下さいネ。)
風呂から上がると、漢方薬の赤い軟膏(我が家では、赤い薬と呼んでいます。)を全身に塗ります。この軟膏はなかなかの匂いで、秋の銀杏並木のような香りが少しの間しますが、これがよく効き、掻き傷が直ぐ治っていくのです。毎食後は、漢方薬を煎じたお茶を飲みます。幸いな事に、長男はこの味が好きで、今でも毎日飲んでいます。これらは生活の中で、非常に時間と労力を費やすものですが、家族で協力しあいがんばっていく必要があります。
4歳を迎え、長男も幼稚園に通うようになりました。頭や顔も痒いため、掻くことにより、髪の毛や眉毛が薄くなり、円形脱毛症にもなりました。毛の生えているところからは、フケのよう皮が出てきます。体は皮膚の新陳代謝の為か、いくら食べても太らず、まるで宇宙人のように目だけが大きく、かさかさの顔で、おじいさんのような顔になり、耳の後ろはいつも切れていました。
1日中ボリボリ掻きまくり、手足をえぐるように掻きむしる事により、毎日消毒しても掻き傷が炎症を起し、「とびひ」になります。とびひはあっという間に全身に広がり、抗生剤を数日間服用することになります。先に長男とアトピーの戦いと記しましたが、感染症との戦いというのが正しいかも知れません。
とびひが治ると、弱っている皮膚に、今度は「ヘルペス」です。ヘルペスは、ゾビラックスという抗ウィルス剤の服用と塗布で対処しますが、とびひとヘルペスに頻繁にかかるようになり、体温は常に37度程度の微熱状態が数年続きました。
そして、ついにとびひとヘルペスが全身に発症し、38度℃の熱が3日続き、息子も歩けなくなりました。松本先生に相談したところ「ヘルペスやから、点滴せなあかん!」と言われ、夜間市民病院に行ったところ、入院(ある理由で個室)を余儀なくされました。当然、市民病院では、「漢方薬による脱ステロイド治療を行っている。」と言っても、理解を示すことはありませんでした。担当の先生に、「これはヘルペスや無い。こんなの見たことが無い。」と言われましたが、入院3日後、「やっぱりヘルペスです。」と診断されました。
入院中は、点滴と薬の服用が続きましたが、こっそり飲み薬(ステロイド)は飲ませませんでした。解熱の点滴と、傷への軟膏(これにはステロイドが入っていたと思います。)を塗布し、1週後退院をむかえましたが、医師に「皮膚からMRSA(対生黄色ブドウ状球菌)が検出された」と報告がありました。テレビでよく耳にする抗生剤の効かないMRSAが検出されたことにより、これからどうしていいのか、そのときは愕然としました。
松本先生からは、長男の症状について毎晩電話があり、非常に心強く、退院後医院を訪ね、一番心配であったMRSAのことを相談すると、開口一番、「MRSA?そんなもん誰にでもおる、何も心配せんでもええ。」その一言で、胸の中のもやもやが飛んでいきました。現に、今でも我が子は抗生剤が効いているのですから。
病状もおさまり、幼稚園に通園することになりましたが、久しぶりに行った幼稚園で嬉しそうにしている息子に、女の子が「なんで、顔、ぶつぶつなん?」と言われ、幼心に悲しげな顔をしたことを覚えています。
そうこうしているうちに、今度は、3歳の次男がアトピーになりました。長男ほどではないものの、手足・背中・股間にアトピーができ、掻き毟るので、とびひにもかかりました。
とびひは、1人がかかると、もれなくもう1人に感染します。まるでとびひのキャッチボールです。(次男は煎じ茶が苦手で、オリゴ糖を入れ、甘くしてから飲んでいます)。
長男に続き、次男までアトピーになり、ついにストレスからか、私までがリウマチになってしまいました。私の場合、リウマチのほかに、喘息も煩い、苦しい日々が続きました。長男の時の妊婦スイミングで知り合ったが人が、喘息の発作により突然亡くなった事もあり、喘息の恐ろしさが身にしみている私は、松本漢方クリニックで処方してくれる喘息の薬(とても飲みにくく、私の苦手な味でした。主人は「市販胃腸液みたいな味や、何ともないで。」と言っていましたが)を、がんばって服用しました。
次男のアトピーは、それから約2年で収束し、それに伴ない、私の喘息とリウマチも次第に治っていきました。
長男の治療当初、「小学校に行くまでに、何とかなればいいかな。」と思っていましたが、そんな息子も小学校に行くようになり、希望は、「2年生ぐらいまでに、何とか」に変わりました。私の母も、息子が「僕、掻くの好きやねん!」と言って、ボリボリ太腿を掻く姿を見て、「不憫だ。」と思わず涙しました。
それからも相変わらず掻き傷から膿痂疹ができ、松本先生から健康保険の枠を超えるといわれましたが、2週間に一回程度抗生剤のお世話になりました。やはり抗生剤の長期服用には抵抗があるものの、薬をやめると背中や足にぼこぼこしたデキモノが出て、服用すると又消えます。
ヘルペスも1ヶ月に1度のペースで発症しましたが、中にはヘルペスなのか、膿痂疹なのか、見分けがつかないブツブツもでき、とても苦労しました。本人に聞くと、かゆみが違うのか、「お母さん、ヘルペスできた。」と言い、子供の自覚症状にゆだねることも多々ありました。
症状は、良くなり悪くなり、一喜一憂で、毎日蒲団は皮でがさがさになり、本当にいつになったら良くなるのか、夫婦でため息をついたものです。
現在、長男は3年生になりましたが、今でも「カリカリ」と掻きます。多分、これは、ある意味癖になっているのでしょう。数年、症状が良くなっては、花粉の季節になると悪化していたアトピーが、今年は心配していた季節になっても安定し、感染症の発症も少なくなってきたのです。
ここ半年は、あれだけ毎週のように飲みつづけていた抗生剤や抗ウィルス剤の服用がなくなりました。以前は、夜、肌蹴た蒲団をそっとかけただけでも目が覚め、泣き始め、掻き続けたものですが、今では症状がおさまり、引っ張りまわしても起きないぐらい、夜はよく寝るようになりました。夢で笑っている長男を見ると、幸せを実感します。煎じ茶と赤い薬は今でも毎日使っていますが、背中も顔もつるつるになり、周りの方からも、「きれいになったね。」と言われます。
体重も次第に増え、ガリガリだったおしりにも筋肉がつき、昔のように、顔もふっくらとしてきました。以前の苦労がようやく報われてきたと感じる今日この頃です。
幼稚園~2年生のころのアルバムや写真は、どれを見てもハゲ頭で、どこかを掻いているものばかりですが、それも今となっては思い出です。もう少し早く松本先生に巡り合っていたらとも思いますが、贅沢な後悔ですね。
現在子供達は、毎週、兄弟でスイミングに通っています。2人とも頭は少々おバカで、今はそちらの方が心配の種ですが、元気にがんばっています。IgEの数値はまだ高く、花粉症の症状もまだあり、環境や精神的な事により、又痒くなる時があるかもしれません。今しばらく、松本先生にはお世話になると思いますが、お世辞ではなく本当に感謝しています。
手記を読まれている方の中には、いったいどれくらいで良くなるのか、気にされている方も多いと思います。うちの長男は、松本漢方クリニックに通院し、現在の状態になるまで、5年かかりました。次男は2年程度です。この差は、それまでどの程度ステロイドや他の非ステロイド剤を使用したかの違いによるものが大きいとの事ですが、患者さんそれぞれの症状・経緯・体質・環境によっても差はあることでしょう。
私達は、小児アトピーの経験でしたが、同じような状況で不安と戦っている方、どうか諦めずに、根気よくがんばってください。大変な今よりも、治った後の子供の人生が大切と痛感します。喉元を過ぎれば何とかで、人は苦労しても、良くなればそれが当たり前になってしまいます。この手記も、松本先生に、「みんなのために書いたって!」と何回も言われて書きました。
アトピーの治療については、人それぞれ様々な意見や考えがあると思います。いつか松本先生がおっしゃいました。「この子は、からだが弱いんやないよ。ほかの子より性能が良すぎて、反応してるだけや。」と。
私達夫婦は、幸い、家から車で40分程度ということもありましたが、松本先生の信念とここに記されている手記に希望を託し、そして、息子達もそれに耐えてくれました。確かに漢方治療は健康保険適用外のものもあり、患者や家族にとっての負担も大きくなものです。又、西洋医薬に比べ速攻性が小さいこともあり、再度ステロイド治療に戻ってしまう人も多いと聞きます。「アトピーで死ぬことは無い」とよく言われますが、アトピー患者の方は、体の他に、心にも傷が残る事もあるでしょう。うちの長男も、アトピー真っ盛りの頃、掻くことに一生懸命で、友達と遊んでいても、みんなの輪に入れないことがたびたびありました。少しでも早く治療してあげれば、少しでも早く良くなると思います。
しつこいようですが、治療は、家族の協力と根気と愛情なしには完遂できません。松本漢方クリニックへしっちゅう行けなくても、松本先生は、ちゃんと電話で、不安になっている親に対しアドバイスをしてくれました。戦っているのは子供です。親がしっかりとした気持ちを持つことが大切なのです。
先日、息子がこう言いました。「なぁ、僕、アトピーなん?」私達は口をそろえて、こう言いました。「何言うてんの。もう治ってるやん!」
この手記が、少しでもアトピーでお困りの方のご参考になれば幸いと考えます。