「アトピー手記」匿名希望33歳・6歳 2004年10月29日
<平成16年6月27日>
両手の甲に、幾つもの発疹が出来る。前日から出来始めた発疹が、かなりひどくなり、夜中には、掻き毟り眠れないほど。アイスノンを使い、何とか気を紛らわそうとするものの、こんなに朝までが長く感じることはなかった。月曜日になったら、病院に行こうかと思っていたが、日曜日に診てもらえる所があれば、そこに行こう。
朝になり、タウンページで探し、松本漢方クリニックを受診する。日曜日に診察があるからか、待合室には、座れないほどの人。入ってすぐに漢方薬のにおいがし、壁には、「ステロイドは使用しません。」という張り紙。すごいところに来てしまった。
待ち時間に手記を読んで、全国から、松本先生を頼りに来ている患者さんが大勢いる事を、初めて知る。何時間も待って、ようやく診察。この手の発疹は、アトピーが原因だと診断される。今までこんなに酷くなったことはなかったが、蚊に刺されたりすると、なかなか治りにくい事を話すと、それがアトピーの証拠のように言われる。
漢方の煎じ薬、消毒剤、赤い塗り薬を処方される。煎じ薬は、とても飲みにくく、赤い塗り薬は、洋服に付く。でも、「痒いなら、掻きたいだけ掻いていい。」と言っていただいた事、全国に、もっとつらい闘病をしている患者さんが大勢いる事が、励みになる。
私は、1度かかっただけで、治りましたが、疲れが溜まったり、少し食べ過ぎたりすると、また発疹が幾つか出てくる。今では、それが、健康のバロメーターのようになっている。
<10月27日>
乳幼児期から、アトピーを持っていた息子が、2,3日前より、右手の肘の内側に、多数のじゅくじゅくした発疹が出来る。その1週間程前に、とびひになり、近くの皮膚科を受診したが、それがまだ治ってなかったのか。その時に使用したステロイドに、多少不安はあったが、今回のは、それが影響と聞き、早く松本漢方クリニックで受診させてあげればよかったと反省。ヘルペスと診断される。
息子にも、私が処方されたものと同じ煎じ薬、赤い塗り薬などが出た。しかし、大人にも飲みにくい煎じ薬。初めは、30分もかかって、やっと。2日経った今日は、早く治るようにと、朝晩の消毒や、薬も飲んで、一生懸命。そのおかげで、じゅくじゅくした発疹は消え、だいぶ落ち着いてくる。
またお世話になる事もあると思います。その時は、よろしくお願いいたします。
「アトピー手記」(お父様記述)1歳2ヶ月2005年9月7日
生後6ヶ月を過ぎた頃、湿疹などが出始め痒がったので、近くの皮膚科に連れて行きました。皮膚科では、「これくらいの子には、よくあることだから、大丈夫、綺麗に洗ってあげて、ワセリンと弱いステロイドを出しておくから。」と言われました。原因が何であるかまったく解らず、乾燥してるからと思い、ステロイドはあまり使用せず、綺麗に洗って、ワセリンを塗っていました。それほど酷くならず、少しすると良くなったので、その後は特に連れて行きませんでした。
皮膚科には、3ヶ月~4ヶ月くらいの頃に、肌がカサカサになった為、一度見ていただいたことがありましたが、そのときは、まだアレルギーも検査できず、「小さい頃は、卵は食べさせないで」と言われたので、それ以後、卵は食べさせていませんでした。
8ヶ月頃、全身がカサカサになり、顔にも湿疹が出てきたため、今度はアレルギーの検査も含め、近くの小児科へ連れて行きました。アレルギー検査の結果、卵と小麦が異常な数値を示し、小児科医からは、「絶対に食べさせないでください。」と言われました。それ以降今まで、卵だけはやめていましたが、小麦もやめました。しかし、ほとんどの食品に卵や小麦が含まれているため、除去食は非常に困難でした。
その後、オムツの跡だけは白く、その他全身が黒っぽく、硬い肌になってしまい、顔は腫れて、膿んだように液体も出てきました。小児科には何度も見ていただきましたが、何度見ても、はっきりとした説明もなく、皮膚科同様、「ワセリンと弱いステロイドを塗って、様子を見て。」としか言われませんでした。ステロイドはあまり使用したくなかったので、極力ワセリンで乾燥を防ぐようにしました。
また、全身が痒いため、四六時中どこかをかいていましたが、傷ができてよくないと思い、かくのを無理に止めさせていました。その頃は、除去食で、食事も自由にできず、肌も良くならず、痒いところもかかせないようにしていたため、子供も親も、精神的に疲れていたのと、かなりストレスもたまっていました。
症状がかなり酷くなってきたため、通っていた小児科では「もう、診れない。」と言われ、「大きい病院を紹介するので、そこで入院して、治療してください。」と言われました。「入院して、どのような治療をするのか?それでよくなるのか?」と聞いたところ、結局は、「除去食を徹底し、炎症を起こしたら、ステロイドも使用します。」と言われ、早く治してあげたい気持ちはありましたが、「入院しても、完治はしないだろう。」と思い、入院するのは拒否しました。
以前に、妻の親戚の子供が、同じようなアトピーで、やはりステロイドを使用したくなかったために、インターネットでいろいろと探して、「松本漢方クリニック」を知り、漢方薬での治療をしたら、半年で完治したと言う話を聞いていました。その話を聞いて、インターネットで検索し、松本漢方クリニックのホームページを見ました。愛知県在住のため、高槻市は遠く、また漢方は一部保険が利かないこと、本当に完治するのか、多くの不安はありましたが、親戚の前例もあり、いろいろと相談した結果、松本漢方クリニックで見ていただくことを決めました。
2005年4月22日
松本漢方クリニックで、初めて診察していただきました。患者さんの多さには驚きました。初めからアトピーと解っていたので、特に細かい診察はなく、アトピーの原因の説明、漢方での治療の説明、殺菌剤、塗り薬、漢方風呂の説明を受けました。アトピーの原因、漢方での治療の説明を聞いたとき、自分の思っていたことと一致したこと、今まではっきりと解らなかったことが理解できたことで、診察前に抱いていた不安は解消されました。今まで、皮膚科や小児科では、除去食と、痒くてもかかせないように言われてきましたが、松本先生には、全く逆のことを言われました。「卵や小麦は、少しずつ食べさせ、痒ければ、気が済むまでかかせてあげなさい。」と。それを聞いたとき、「大丈夫かな?」と思いましたが、それが自然だと思い、納得しました。また、皮膚科や小児科の先生は、治るかどうかよく解らないと言う返事しか返って来ませんでしたが、松本先生は、「僕が、100%治してあげます。」と、言い切ってくれました。この言葉で、「がんばって、必ず治そう、必ず治る!」と確信しました。
早速、漢方風呂での治療を始めました。夜は、毎日1時間、漢方風呂に浸かって、その後塗り薬を塗り、朝は、漢方の煮汁で、全身を拭き、塗り薬を塗りました。初めは大変でしたが、次第に慣れて、あまり気にはなりませんでした。
初めの1ヶ月くらいは、まだ肌の色も良くならず、除去食も続けていました。しかし痒くて、かいて、傷がたくさんできましたが、傷の治りは非常に早いと思いました。
2~3ヶ月になると、なんとなく肌の色が白くなり、カサカサしていた肌が柔らかくなってきました。まだ、痒みは取れないみたいで、よく全身をかいていました。この頃から、次第に卵や小麦の入った食事をするようになりました。小麦は、それほど湿疹は出ませんでしたが、卵は、少しでも食べると、蚊に刺されたような大きな腫れが出たり、顔全体が腫れたり、という症状が出ました。それでも数時間すると、ひいていくので、少しずつ食べる量を増やしていきました。
治療を始めて4ヶ月経った頃には、誰が見てもアトピーとわからないくらい、真っ白で、やわらかい肌になりました。食事も、小麦を食べても、何も出なくなり、卵も、少し多めに食べても、ほとんど何も出なくなりました。
2005年8月30日
だいぶ良くなったので、2回目の診察で、再び松本漢方クリニックで診察を受けました。漢方風呂、塗り薬ともに、3日に1回で、あと1ヶ月くらい様子を見ればよいと言われました。まだ100%ではないですが、ここまで良くなったのも、松本先生と、松本漢方クリニックの方々のおかげであり、また1歳の子供と、母親の頑張りがあったからだと思います。
これから、もう少し治療を続けて、100%完治したい、100%完治できると思います。本当にありがとうございました。
「息子のアトピーとの闘い」匿名希望1歳5ヶ月2003年7月2日
子供が生まれて一ヶ月経った頃、額に赤い湿疹が出るようになり、医者にどうしたらよいか尋ねた所、薬をくれました。2・3日は治まるのですが、またすぐに出て、体にも出てくるようになったので、アトピーではないかと思いました。姉がアトピーで大変苦しんでいましたので、アトピーでないことを祈りました。
生まれて2ヵ月半経った頃、赤い湿疹もひかず、ひどくなり、別に医者に行ったところ、「アトピーです。」」と言われて、ショックを受けました。妻も大変ショックを受け、毎日泣いてばかりでした。母乳なので「食事制限をして下さい。」とも医者に言われました。私たちはどうすればいいのか途方にくれ、インターネットで色々と調べました。
そのとき、松本先生のことが書いてあり、「必ず治します。」という言葉を信じて、大阪に行きました。治療の内容は、漢方のお風呂に毎日1時間も入れればいいとの事でした。まだ生まれて3ヶ月くらいだったので、耐えられるかどうか心配でしたが、取り敢えずやってみようということにしました。
始めの2ヶ月までは、なおさらひどくなっているような気がし、またお風呂に1時間以上も入れるので、途中で泣いて泣いて、あまりにも可哀相だったので、もう止めようかという話も出ました。
それから、少しずつ良くなってきたものの、赤い発疹が出てがっかりしたり、出なくて喜んだりを、繰り返していきました。少しずつは良くなっても、記事のようになかなかなりませんでしたが、信じて続けました。8ヶ月も経った頃、一番酷かった時と比べると、きれいになったのがわかったので続けました。
それから松本先生に診せて、「手記を書いてください。」と言われ、もう終わりだと嬉しくなりました。今では、赤かったのが嘘のようで、続けてよかったと思いました。毎日続けるのは辛いですが、治るのが分かれば続けられますので、皆さんも頑張って下さい。
最後になりましたが、松本先生も看護士さんたちも、いつも忙しそうで、診察もあっという間でした。それでも遠方から来ているということもあって、他の人達よりは長かったと思いますが・・・・・。
電話でお薬を注文する際にも、看護師さんが早口で、とても聞き取りにくかったです。こちらは初めてで分からない事も多いし、不安な気持ちで一杯だったのに・・・・・という気持ちでした。
他の方々の手記には、「看護婦さんたちも、笑顔で対応してくれました。」とありましたが、私たちが医院に行った時は、どちらかと言えば、無愛想という感じでした。私たちだけが感じていることかもしれませんが・・・・・。
世の中には、アトピーで苦しんでいる人が多いですから、早く漢方の治療費にも保険がきいて、安くなればいいと思います。少しでも苦しむ人が無くなればいいと思います。
「アトピー治療」(お母様記述)J.S.4歳2005年1月20日
大阪府
私の子供がアトピーになったのは、2歳頃だと思います。私自身がアトピーだったので、子供のアトピーも心配していたのですが、皮膚がかさつく部分はあったものの、比較的健康的な肌のようでした。しかし、今まで通っていた保育所から違う保育所へ転所したころ、おそろしい症状となってあらわれたのです。体全体が痒いようで、皮膚をむしり、とびひが、色々な部分にできました。
ストレスが関係あるとおもいますが、中耳炎の治療で鼻からすっていたステロイド薬も関係あるのではないかと私は考えております(おそらくですが)。
私自身がアトピーであったことから、子どもにはステロイド薬で治療するのは気がひけました。知人に聞いたアトピー治療に良いという病院に行っては、治療方法に納得できず、どうしてよいか途方にくれていました。子どもが痒がる姿を見ては、自分のせいでアトピーになってしまったのだと自分を責めてくらしていました。
そんな時、松本漢方クリニックのサイトを見つけたのです。
先生のアトピー論は、筋が通っていると感じましたので、早速診察していただくことにしました。それから、私と子どもの闘いははじまったのです(?)。というのも、漢方というはじめての味を子どもが拒否するのです。まさに良薬口に苦し(甘いですが)というところでしょうか。
赤ん坊ではないので、「これを飲めば、いつか痒いのがなくなるんだよ」と説得しながら飲ませていました(さすがに今は慣れてきて、すぐ飲み干します)。
診察してもらう前は、子どもが皮膚を掻きむしるごとに、「掻いたらダメ」と注意をしていたのですが(掻くのを我慢できるわけがないということは私自身がわかっているはずなのに)、先生が「思うように掻かせなさい」と言ってくださったので注意する回数もだんだん減っていき、子どものストレスも軽度になったのでしょうか。
症状がよくなってきました。
アトピーと同時に喘息も持っていた子どもですが、喘息の方の症状はまったくでなくなりました。
痒みの方は、まだまだ皮膚のやわらかい部分に残っておりますが、治療を続けていきたいと思っております。
松本先生、これからもよろしくお願い申しあげます。
※つたない文章で申しわけありません。
「アトピー手記(中間報告)」2歳女性2009年1月11日
娘は2006年の11月に誕生しました。肌の様子がおかしいなと思ったのは、翌年の3月頃だったでしょうか。ほっぺたに湿疹のようなものができて、
よだれのせいかと思っていましたが、なくなってはまた出てといった感じでした。4月に入ると悪くなる一方で中旬になると夜にかきむしって寝られない様子だったので、これはまずいと思い、以前花粉症で私がお世話になった松本漢方クリニックを訪ねました。他の病院では絶対ステロイドが処方されると思っていたので、全く行く気にはなれませんでした。私が花粉症の時に経験した薬の依存症にこんな小さなわが子をさせたくはありませんでした。
先生には診た瞬間アトピーと言われましたが、やっぱりという感じで、特にショックはありませんでした。ただ、仕事の復帰を約2週間後に控えていたので、毎日の入浴が続けられるかが心配でした。保育所でも先生方に酷いねと言われることが多く、軽いほうじゃないんだなと思いましたが、薬漬けにさえならなければ、そのうち治るというへんな安心感が、不安ながらもどこかにありました。毎日の入浴は会社に戻ってからはやはり大変でしたが、気持ちそうにしていて、入浴後に効果がよくわかったので、なんとか続けられました。夏までは全身にアトピーが出ていましたが、涼しくなってきたころから落ち着きはじめました。それにともない入浴の回数を2日に1回、3日に1回とだんだん減らしていきました。仕事も忙しくなってきて、翌年の春にはほとんど入浴はできなくなり、赤い塗り薬を基本とし、悪化してきたら抗生物質を少しつけるという感じにしていました。夏までには顔からアトピーは消え、足のひざあたりを残すのみとなりました。赤い塗り薬は保湿剤代わりに沢山使っていますが、足以外に広がる感じはありません。
治療に対して困るのが、保育所に通っていたので、中耳炎やら風邪やらで小児科に通うことが多くなることです。その際、沢山の薬をもらいます。漢方の処方してもらっていることを伝えてもまず、抗アレルギー剤や場合によっては点耳薬としてステロイドも平気で処方されるので、それを除去するのが大変でした。抗生物質のみ飲んだり、点耳したりして気を使いました。薬剤師ではありませんがいろいろ調べて薬には詳しくなりました。先生に葛根湯や抗生物質を頂いていたので、そちらを飲んだりしていました。
食物アレルギーについても心配でしたが、保育所への入所が決まっていたため、5ヶ月の頃から始めました。小麦、乳、卵黄と大丈夫でしたが、7月に入り少し卵白も入れた雑炊を食べさせたところ、直ちに全身に蕁麻疹が…しばらくすると消えましたが、娘は卵白のアレルギーであると判明しました。先生は制限せず、少しずつ食べさせたらいい。お母さんが食事制限しないで母乳を沢山あげなさいとのことでしたので、他の病院であるような子供と親両方の食事制限はしませんでした。保育所のみ完全除去にしていました。時々反応して蕁麻疹というよりは嘔吐や口の周りが少し赤くなる程度の症状がありましたが、量に気を使っていたせいもあり、それほど大きな問題はありませんでした。予防接種の件もあって1歳を過ぎて別の病院で血液検査をしましたが、数値的には卵白のアレルギーと判明したものの、MRの予防接種は摂取できました。翌年の夏には加熱したもので主原料でなければ摂取できるようになり、今では生卵だけは控えているものの、卵焼きも大丈夫です。
湿疹のほうもすっかりよくなり、ひざのところにポツポツ出ていて、ぼりぼりかくことはあっても、そのほかの部分は全然気にならなくなりました。昔は顔が真っ赤だったのであまり思わなかったのですが、顔にアトピーが出なくなると、こんなに色が白かったんだとか、ほっぺがツルツルで気持ちいいのだとかに気づき、とても幸せで先生には感謝の気持ちでいっぱいです。昔の写真と比べると今は別人のようです。
これからも塗り薬などの治療は続けていきますので、今後ともよろしくお願いします。
「アトピーの治療経過報告」(お母様記述)匿名希望6歳2016年10月17日
平成28年 7月27日 次女(6歳)とともに受診。次女は小さい時から肌荒れが多く、小児科を受診するたびに保湿剤や軽いステロイド軟膏を処方されていた。しばらくすると治っていたので、あまり気に留めていなかったが、今年に入ってから湿疹がひどくなっており、本人も気にしていた。ステロイドについての知識をだんだんと得るに従い、娘にステロイドを塗ることに疑問を抱いていたころ、軟膏も保湿剤も何もつけないで治す方法を知人に教わった。本を読んで、娘にもきちんと説明して、何も塗らないで様子を見ていたが、なかなか湿疹が治まらず、この子が完治するには、誰かの助けが必要なのかもしれないと思い始めていた。
私はリウマチとシェーグレン症候群で松本漢方クリニックを受診しているが、体調が良くなり自分に少し余力が出てきたので、娘にステロイドを使わないで、スベスベのきれいな肌にしてやろうと思った。そこで夏休みを利用して、次女を大阪まで連れてきた。受診中、先生は娘に優しく話しかけてくれ、美味しそうなお煎餅を3つも下さった。おかげで娘はご機嫌だった。不味い煎じ薬にはちみつを入れて、娘は頑張って薬を飲んでいる。
8月 毎日、黄色と赤色の軟膏と抗生物質入りの塗り薬を塗っていると、汁が出ることも、ものすごく痒がって保冷剤を手にすることもなくなっていった。
9月 相変わらずのガサガサが、両足のひざ裏や、両腕の肘のあたりにあるが、指はほぼきれいになっている。松本漢方クリニックでの治療を始めてから、目立ったリバウンドもなく、ゆっくりではあるが徐々に改善されている肌を見て、娘も来年は海へ行って傷がしみて痛い思いをすることはないだろうと言って喜んでいる。
娘は頑張って薬を飲んでいるので、スベスベの肌になって、プールや海水浴を普通に楽しめるようになって欲しいと思う。
まだまだ治療は続くと思いますが、これからもよろしくお願いします。
「娘と息子のアトピー」匿名希望4歳・1歳 2005年11月19日
娘(4歳)と息子(1歳)のアトピーについてお話します。
娘は、冬に近づくと、決まって乾燥肌になり、クリームや馬油等で保湿し、暖かくなるのを待っているのが例年でした。しかし3歳ともなると、ごまかしもきかず、痒いと血が出るまでかくので、お腹、腕(特にひじの内側)、そして背中の腰の辺りは傷だらけでした。毎晩、寝ぼけながらパジャマを脱いでうなりながらかきむしる娘をさすったり、冷たいタオルをあてたりしていました。
そんな時、生後2ヶ月の息子にも少しずつ異変が起きました。最初は、左の耳たぶが切れて、じゅくじゅくになりました。これにはさすがにどきっとして、”アトピー”の文字が頭をよぎりました。小児科で診てもらうと、ひどい時はステロイド(一番弱い)、治ってきたら非ステロイドの塗り薬を塗るよう言われました。確かに、ステロイドを塗ると治るので、非ステロイドの薬に代える。しかし、暫くするとまたじゅくじゅく・・・の繰り返しでした。
そうしているうちに、今度は頭に斑状の湿疹ができ、同じステロイドを塗ると悪化したため、カビと診断され、水虫の時に塗る薬を処方されました。シャンプーのすすぎ不足か、主人の水虫が移ったと言われ、その日以来、シャンプーはこれでもかというくらいすすぎ、主人は寝る以外はスリッパを離しませんでした。しかし、一向に改善せず、髪の毛がバサッと抜けてきました。これからどうなって行くのだろうと悩み、他の病院(皮膚科)に行くことにしました。
そこは、非常に混んでいるので、息子と期待しながら順番を待ちました。やっとのことで私たちの番になり、診ていただくと、頭の湿疹はカビではなく(顕微鏡で見てくれました。)、乳児湿疹で、”耳切れ”はアトピーの特徴だと診断されました。処方された薬は、ステロイドの内服と塗り薬(一番強い)でした。こんな赤ちゃんに、こんなキツイ薬!?と驚き、質問しましたが、「ここまで放置して、酷くなったんだから・・・。」と言われただけでした。
迷いながらも薬を使うと、驚くほどすぐにつるつるになりました。私は恐ろしくなり、使うのを止めました。止めると、今度は、お腹の部分に湿疹が出ました。「母乳に原因があるかもしれない。」と言われ、その日から怪しい卵、蜂蜜等を食べるのを止めました。
このように、2、3ヶ月がいたずらに過ぎ、私は子供たちに何をしてあげられるのかと毎日考え、毎晩、何かを求めてインターネットに向かいました。いろいろなホームページを見せていただきましたが、自分がどうすればいいのかがみつかりませんでした。しかし、ついに松本漢方クリニックのホームページにたどりつきました!!!初めは、文章だらけで、難しそうだなぁと思いながら読み始めたのですが、読み始めると、時の経つのも忘れて、松本先生のお話、皆さんの手記を何度も何度も読みました。「これだ!」と思い、すぐに診ていただくために高槻まで車を飛ばしました。
いよいよ、漢方治療の始まりです。いままでの治療は、自分で納得しておらず、しかもステロイドを使うことに抵抗を感じながらも、自分ではどうしてよいのか分からず、自分の子供に無責任な治療をしていましたが、今度は、自分で納得しているので、心が非常に軽く感じました。
娘は、今までステロイドを使っていなかったからか、すぐに効果が現れました。一週間で掻く回数がぐんと減り、一ヶ月後には、かさぶたがポロっとはがれ(実際に剥がれる場面を見ていません。)、何もなかったかの様になり、その後ザラザラだった肌がさらさらになりました。
一方、息子の方は、娘のように簡単にはいきませんでした。赤ちゃんなので、起きている状態で長時間お風呂に入れるのは不可能なので、寝かせてから静かに漢方湯に15分~30分漬けました。頭には漢方湯を浸した3枚のガーゼを巻きつけました。お風呂からでると湿疹がひどくなった感じがしましたが、耳のじゅくじゅくは1週間で枯れたようになりました。しかし、頭と体の湿疹は悪化することも改善することもなく3ヶ月が過ぎました。
しかし、少しずつ変化があらわれました。湿疹の赤が濃い茶色のかさぶたのようになったかと思うと、薄くなり、また濃くなり・・・。これを繰り返しているうちに、いつの間にか一箇所の湿疹のかたまりが消えたのです!!!!この時は、本当に感激でした!松本先生には「まだだね。」と言われながらも、嬉しくてたまりませんでした。
治療開始後5ヶ月頃には、他の箇所も薄くあざの様になってきて、松本先生に、「卵を食べさせて、大丈夫だったら、漢方風呂を2日おきにしてもいい。」と言っていただき、卵が大丈夫だった時は、本当に先生に感謝の気持ちでいっぱいでした。
現在は、耳の中を指でいじるので傷がありますが、少しずつ治していきたいと思っています。松本先生、本当にありがとうございました。
「アトピー手記」匿名希望8歳2008年12月18日
息子は生後一週間頃、お尻が赤くかぶれはじめました。お尻のかぶれは日を追うごとにひどくなってきました。
1ヶ月検診を過ぎた頃、小児科受診、軟膏(リンデロン)処方。塗るとましになったものの治りませんでした。
私はこの時ステロイドの事をよく知りませんでした。
2ヶ月頃、お尻のかぶれがひどくなり、小児科受診。亜鉛華軟膏処方。
3ヶ月頃、顔の湿疹がひどくなり、小児科受診、アルメタ軟膏処方。
4ヶ月頃、頭がかさかさになり腕もかさついてきました。小児科受診、リンデロンⅤCローション、ヒルドイドソフト処方。
湿疹がでると薬をぬり、きれいになるのですが、また出てきてだんだんひどくなってきました。
4ヶ月を過ぎ、実家(高槻)に帰った時に松本漢方クリニックの事を知り、行ってみようと思いました。
松本先生に「アトピーです」と言われました。アトピーと診断されたのはこの時が初めてでした。
いままではアトピーかどうかはまだわからないと言われていました。
松本先生の「必ず治してあげます。」の言葉を聞き、治ると思いました。
その日から、消毒・漢方入浴・塗り薬の治療が始まりました。
次の日から症状が悪化しました。治療を始めて10日目頃から、少し症状が良くなり頭のかさつきがなくなってきました。
症状は主に顔の湿疹と手足の湿疹で症状が悪化したり、軽くなったりを繰り返しました。
1歳の秋頃、鼻水が出ていつまでも治らないので、耳鼻科受診、薬をもらい治まりました。
1ヶ月後、また鼻水が出てきました。耳鼻科受診、薬をもらい治まりました。
その後、松本漢方クリニックを受診した時に、耳鼻科に行っては行けない事、他の病院で出される風邪薬などを飲んではいけない事を聞きました。
通院するには少し遠いのでいつも薬を送ってもらっていました。「もっと近ければ」自分の勉強不足も含め後悔しました。治療が長引いた原因のひとつです。
それからも悪化したり、ましになったりを繰り返しました。ひどいときにはきれいな肌をさがさないと見つからないときもありました。
外に連れて行くと、かわいそうにと言われたり、じろじろ見られたりする事もしばしばありました。鼻炎が出てくると薬をもらい飲ませました。
夏になるとましになり、冬から春にかけて悪化しました。顔がきれいになる度にこのまま治ってくれたらと願い、また出てくる事の繰り返しでした。
5歳の夏、ひじの内側とひざの裏側はまだ残るものの、顔はアトピーかどうかわからない程きれいになりました。
その後、顔は時々赤くなることはあるけれど、以前のようにひどい湿疹が出る事はなくなりました。
それから1年~2年、ひじの内側はかさつく程度になり、ひざの裏はまだ痒がるので傷をつくる事はあるけれど、以前に比べるとずいぶん良くなり、本当にひどい状態を知っている人からは「きれいになって良かったね」と言われ、なにも知らない人は、アトピーだという事がわからない程になりました。治療が長引いたので、まわりの人から、本当にその治療でいいの?と疑問をもたれ、それがストレスになる事もありましたが、あきらめないで続けてよかったと思っています。
完全に治るまでもう少し、よろしくお願いします。
「アトピー手記」(お母様記述)S.S.2歳2003年11月19日
生後2週間の頃、頭部から額にかけて、かさぶたのようの湿疹(脂漏性湿疹)が出来始めました。家族や友人に「赤ちゃんにはよくあることだから、お風呂に入って綺麗にしていれば、そのうち治るよ。」と言われ、私自身も「そのうち良くなるだろう。」と、心配していませんでした。
一ヵ月検診の頃、相変わらず脂漏性湿疹は治らず、今度は両頬がかさかさし始め、顔を盛んに掻くようになりました。「これも乳児湿疹だから、そのうち治るだろう。」と思っていたのですが、ミトンをしていないと、顔に掻き傷を作るほどに掻きむしり始めました。薬は使いたくなかったので、馬油、自然派クリームを塗りましたが、一向に改善が見られません。だんだん足首、手首、体中に湿疹が広がり始め、慌てていろいろな医者に駆け込みました。
漢方入浴剤、非ステロイド剤、強酸性水等いろいろ試しましたが、一向に良くならず、最後の皮膚科で、ステロイドを処方されてしまいました。ショックでした。でも、どうしてもステロイドを使いたくなかったので、友人、知人からいろいろ情報を入手し、松本漢方クリニックを知る事になりました。
5ヶ月の時、初めて松本漢方クリニックを訪れました。ドアを開けると、漢方薬のにおいがぷんぷんする、ちょっと怪しげな雰囲気の漂う(失礼)医院でした。でも松本先生の「アトピーです。アトピーは、必ず治ります。僕が、必ず治してあげるから。」の言葉に、「この言葉を待っていたんだ。よし、信じてやってみよう。」と、勇気が湧いてきました。
自宅に帰って、早速治療を始めました。入浴の前に消毒液で消毒し、少しでも長く漢方入浴剤のお風呂に入り、お風呂から出た後は、濃い漢方液をアトピーの出ている所に塗り、真っ赤な漢方軟膏を塗り込むという方法でした。まだ5ヶ月だったので、最初は、ベビーバスで10~15分が限界でした。お湯が冷めて風邪を引かないように気をつけながら、歌を歌ったり、おもちゃであやしたりして、30~40分入浴出来るようになりました。
最初の一週間は、湿疹がますます広がって酷くなりましたが、最初に来院した時に、色々な方の手記を読んでいたので、「必ず治る」と信じて頑張りました。3ヶ月くらい過ぎていくうちに、だんだん顔も体も湿疹が消えていき、顔を掻きむしることも減り、ミトンをはずしても顔を掻くことなく、眠れるようになりました。本当に本当に嬉しかった。綺麗な顔で、すやすや眠る寝顔を見て、「松本先生に巡り合えて、本当に良かった。」と思いました。湿疹の酷かった頃を見ている友人も、「すごい綺麗になったね。酷かったのが嘘みたいだよ。」と言ってくれて、とても嬉しかったです。
現在1歳になり、いろいろな物を食べさせていますが、湿疹はなく、肌はつるつる綺麗です。松本先生、医院のスタッフの皆様、本当に有難うございました。これからもよろしくお願いします。
以上
「松本先生との信頼関係(アトピー手記)」匿名希望TK3歳 2015年8月31日
息子がアトピーを発症したのは生後3カ月半でした。最初は肌が少し乾燥しているという感じで頭にはフケのような湿疹が出ていました。以前リウマチで松本先生にお世話になっていた夫の勧めもあり、まず松本漢方クリニックで受診しました。その際に赤と黄色の軟膏を処方してもらいました。肌の状態は一時回復したかに見えましたが、再び悪化していきました。特に顔に顕著に表れていました。軟膏も引き続き塗っていましたが、まだ効果は表れていませんでした。
生後5か月になり、他の病院へいくつか行きました。共通して言われたことは今の段階ではアトピーかどうかは判断できないということでした。そしてステロイドの軟膏を拒むと決まって嫌な顔をされました。母乳を飲ませていたので私に食事制限を指示する病院もありました。
やっと信頼できるかもしれないと思った病院もどんどん悪化する息子の皮膚の状態に(その頃にはもう誰が見てもアトピーだと分かる程でした)お手上げで市立病院への紹介状を書くと言われました。後から振り返ると症状が悪化した段階でもう一度松本漢方クリニックへ行けば良かったと反省しましたが、その当時私は松本漢方クリニックに不信感を抱いていました。
1回目の受診の前に息子の予防接種について松本漢方クリニックに電話で相談させて頂きました。先生から受診の時までに調べておくとお返事を頂いたのですが、受診の時には先生はすっかりそのことを忘れていました。そのことがあって、私は松本漢方クリニックへ行くことを遠ざけていました。先ほども書きましたが、これは間違った選択でした。私の判断が息子の苦しみを長引かせる結果となりました。
もう一度松本漢方クリニックへ行こうと強く勧めてきたのは夫でした。夫は先生の治療方法をとても信頼していました。私はというとその時点で松本先生への思いが変わったわけではありませんが、他の病院の医師や看護師の言うことにも疑問がたくさん沸いていました。
ステロイド剤は少量ならば身体への影響も少ない、急に止めたらリバウンドがあるが徐々に止めていけば大丈夫・・・という説明。どうしても信用できませんでした。本当にそうであればアトピーで悩み続ける人がいるはずがありません。そんな思いを抱いた時の夫からの勧めだったので私ももう一度行ってみようと思いました。夫が、今度は軟膏だけでなく漢方風呂も処方してもらおうと言っていました。
その時の診察では、私のアホな質問の数々に松本先生は激怒されていました。私は私で予防接種の件での私の気持ちを直接 先生にお伝えしました。診察室は険悪ムードでしたが松本先生は息子に対してはとても優しく接して、漢方風呂も処方してくださいました。診察が終わって夫が「追い返されなくてよかったなぁ」と言っていました。夫は息子に治療を開始してもらえることになりホッとしたようでした。私は松本先生とのやりとりで感情が高ぶってしまい、泣きながら会計を待っていました。すると松本先生がわざわざ待合室まで出て来られたので少し驚きました。松本先生は「俺は誤解されやすい男なんや~!」と何度もおっしゃっていました。そんな先生を見ているうちに何故か面白い人だなぁと感じて笑えてきました。そして最後は「よろしくお願いします」と素直に言うことができました。
そんなこんなで始まった漢方風呂との生活。症状が出始めてから漢方風呂の治療を始めるまで、結局3カ月半くらい経過していました。その間に息子の状態はどんどん悪化し、顔は掻き傷でいっぱいでした。口元はジュクジュクになっていました。夜も痒くて起きて、頭や顔を掻きむしっていましたが、お風呂を開始してから少し痒みが減った様子が見られたので希望が持てました。
お風呂はベビーバスを使って一日に2回入れました。一回に30分~40分でした。冬だったので冷たくなったら鍋に入る分だけ取り出して火にかけて温かくしてから、またベビーバスに入れるという事をくり返していました。息子が途中で寝てしまうこともありました。そんな時は起きている時には嫌がる顔にお湯をかけるようにしていました。始める前は不安だった漢方風呂、だんだんと息子と一緒に楽しめるようにもなっていました。軟膏は外出する時も顔に塗っていました。赤と黄色の塗り薬はどうしても目立ち、通りすがりの人達が息子の顔を見ていきましたが、そんなこともおかまいなしでした。
症状は少しずつ少しずつ改善していきました。良くなったと思ったらまた悪化して、やっぱりまだ時間がかかるんだと痛感する毎日でしたが、半年経った頃には随分と良くなった様に感じました。それからしばらく経って、お風呂の回数を減らしていくように松本先生に言われた時は嬉しかったです。
結局、息子は1年半で治療を終えました。今ではアトピーだったことが嘘のようなもっちり肌になりました。(年に数回程度ですが、3歳になった今、肌の状態が気になった時には漢方風呂に入っています。)
松本先生、本当にありがとうございました。手記が遅くなり申し訳ありませんでした。