「アレルギー性の湿疹(アトピー)と、免疫力の低下によって
全身に広がったヘルペス性湿疹の治療(途中経過)」
51歳2017年6月14日
51歳2017年6月14日
2016年4月、腕を「虫」(家ダニ)に刺され、湿疹ができました。私は虫の毒にアレルギーがあり、炎症と痒みが長く続くので、子供の頃から虫に刺されれば「薬を塗る」のが習慣化していました。その時も、いつものように「市販の虫刺されの薬」(ステロイド入り)を使いましたが、かえって悪化して湿疹が身体のアチコチに広がってゆきました。
困り果ててN病院を訪れると、詳しい説明もないまま「アスファーゲン静注」(肝機能を高める注射)を打たれ、「薬害」を甘く見ていた私は処方されたステロイド軟膏(デルモベート)を患部に塗ってしまいました。結果はさらなる悪化・・・。顔が腫れ、頬に赤い痣のような湿疹もできてしまいました。当時は知りませんでしたが、いわゆる「ステロイド酒さ」です。
その事実をN病院に告げると、「そんなことはあなた程度の投与量では起こりえない。気のせいです」という対応で、原因を調べるとか、別の治療法を検討するという姿勢は一切ありませんでした。いま思えば、私の全身にできた湿疹は、「薬」という「化学物質」に対するアレルギー反応であり、さらに数年前から継続的にあったストレス(=副腎からステロイドホルモンが分泌されることによる免疫抑制)によって、「ヘルペス」が密かに増殖していたことが原因でした。
4月に症状が出る前、「長く続いた強いストレスから解放される状況」がありました。そのことで免疫力が上がり、免疫細胞がヘルペスと闘いはじめたことで症状が出たのでしょう。つまり、犯人はヘルペスウイルスです・・・。なので、そこに「免疫を抑制する」ステロイド外用薬を使うのは火に油を注ぐようなもの・・・。さらにアレルギーの原因となる化学物質(注射やステロイドなどの薬)の投与を、安易に受けるべきではありませんでした。無知というのは、ほんとうに恐ろしい・・・。
ともあれ、N病院に愛想が尽きた私は、つぎにO病院を訪れました。O病院の医師は私の陳情をひと通り聞いてくださいました。「薬の影響も否定できないです」とおっしゃられ、ホッとしましたが、それも束の間のこと・・・。私が「どのような治療を行えばいいですか?」と訊ねると、「ステロイドを使いましょう」という返答でした。ステロイドの影響で湿疹が悪化している可能性があるにもかかわらず、治療にステロイドを使うという返答に私は困惑しました。悩んだすえ、医師には頼らず自力で治すことにしました。ステロイドを使わずに不快な症状をただひたすら我慢して3ヶ月、何とか症状を脱することができました。
しかしその後も、虫刺されに市販のムヒアルファ(ステロイド入り)などを使っていましたので、私も勉強不足の医師と同様にどうしようもなく愚かでした。無知は同じ過ちを繰り返します。その年の秋、足首を虫(ブユ)に刺され、そこから4月と同様に全身に湿疹が拡大してゆきました。患部から汁が滲み出し、両方の膝下にピリピリした神経性の痛みを感じはじめていましたが、その症状が「ヘルペス」によるものだと当時はまったくわからず、市販の薬なら病院でもらう薬のような副作用はないだろう・・・程度の安易な認識でムヒを塗っていましたが、当然治りません。
私は、いちばん酷いところの炎症だけでも抑えたくてO病院を訪れ、あろうことか処方されたステロイドを両足首に使ってしまいました。結果はさらなる悪化・・・。やっと、ここで目が覚めました。ネットでステロイドの副作用や、ステロイドを使わない治療法について丹念に調べた結果、たどりついたのが福岡のA病院と「松本漢方クリニック」でした。迷った結果、近いほうにあるA病院にいくことにしました。
A病院での療養の基本は、浣腸や断食でデトックス(化学物質の排出)を進めるものでした。A病院に9日間入院している間にジュクジュクしていた足首の傷はふさがり、全身の皮疹や炎症も落ち着いて、このまま順調に治ってゆくものと喜んでいました。しかしそれは、慣れない「入院生活」というストレスが免疫力を低下させて症状を抑え、さらに「断食」が一時的に化学物質の取り込みをなくすので、アレルギー症状が抑えられていたに過ぎなかったのだと思います。
退院後、本格的なリバウンドがはじまりました。皮膚に走るピリピリした感覚が強くなり、両足首の原発巣周辺に赤い小さなブツブツが広がりはじめ、ステロイドやストレスによってヘルペス天国となっていた私の身体に、ものすごい炎症反応の火が一気に放たれてゆきました。膝下は真っ赤に腫れ上がって強く痛み、滲出液が激しい運動をしたあとの汗のようにダラダラ流れ出て、それが乾いて皮膚に張り付き、いやな臭いを発してそのまま腐ってしまうのではないか?というような状態まで数日で進行しました。足以外のところも、今までステロイドを塗った場所がことごとく、ジュクジュクした痒みの強い湿疹で覆われていきました(このときの症状はこちらの方の手記と類似します)。
しかし幸いなことに、このときの私は「松本理論」を知っていました。松本医院のHPにあるアトピーやヘルペスに関する情報は、ほかでは得られない貴重なものです。免疫を抑制するストレス、ステロイド、プロトピックなどの薬の恐ろしさが、完璧な理論で解説されています。放置していればさらなる悪化が予見できましたので、免疫力を応援する強力な味方=「抗ヘルペスウイルス薬」の必要性を切実に感じました。一刻も早くヘルペスの増殖を抑えるため、抗ウイルス薬をなんとかして処方してもらおうと訪れた3つの病院における医師の対応を記しておきます。それを読めば、一般的な医師たちが「医原病」の被害者の実態と苦しみを、まったく理解しようとしていないことがわかると思います。「ステロイド皮膚症」や、ステロイドなどの免疫低下作用によって起こる様々な「ヘルペス性疾患」の事実を認めれば、医師や医薬品メーカーが責任を問われますから、ひたすら逃げの体勢なのでしょう。
(その1:O病院の医師の場合)
「ヘルペスではありませんので抗ウイルス薬は処方できません」。私がA病院で受けたヘルペス抗体価「陽性」の結果を示すと、「これは過去にヘルペスにかかったことを示すだけなので、いま現在ヘルペスであるかどうかはわかりません」と答え、どう治療すべきかを尋ねると「ステロイドを使います。ステロイドが嫌でしたらプロトピック(免疫抑制剤)を使いましょう」・・・という返答。ちくちくピリピリ痛くて、水泡状の発疹もあるというのに、検査もせずに見ただけでヘルペスではないという診断を下し、万一ヘルペスならば禁忌である免疫抑制系の薬剤を使おうとするのはもはや傷害罪に値すると思います。アトピなどの重い皮膚症状を患っている人は、高確率でヘルペス性の炎症も起こしており、その症状はいわゆる「カポジ水痘様発疹症」だけでなく多様多彩な症状を表すのですが、一般的な医師はそれを何故かまったく認識しておらず、検査もしようとしないのが現状です。
(その2:M病院の医師の場合)
とにかく何とかしてヘルペスの診断を受け、抗ウイルス薬を一刻も早く手にしたかった私は、大きな総合病院ならば取り合ってくれるかもしれないと期待して電話すると、「紹介状が必要です」とのこと・・・。O病院へ行く気にはなれなかったので、M病院を訪れました。自分の症状を伝え、すでに激痛化していた両足の患部を見せると、紹介状を書いてくれました。その時の医師は「血液検査はもちろん患部組織もとって検査してもらったほうがいいですよ」という対応でしたので、ちょっと安心しました。
(その3:I病院の医師の場合)
紹介状を持っていった総合病院の皮膚科。症状を見たあとに開口一番、「湿疹ですね。湿疹って言われたことありませんか?」と言われ、医師の顔をまじまじと見つめてしまいました。少し、怯えたような表情でした。そこで、これは駄目だ・・・とわかりました。「ステロイド使いましょう」「ヘルペスではありません」(検査もしないのに!)、「検査の必要はないです。湿疹です。どうしても検査をというならばほかの診療科に行ってください。ただし、こちらからの紹介はできません」とか・・・信じられない言葉の連続・・・目の前に苦しむ患者がいて・・・ですよ。検査できないってどういうことでしょうか、ヘルペスについては教科書に載っているとおりの症状でないと認定できないのか、あるいは業界ぐるみでステロイドの薬害を隠蔽しようとしているのか、わかりかねますが、あまりに解せない対応です。
さらに、私の「ステロイドの影響でこうなっているのかもしれませので、ステロイドの副作用の治療ということも含めて対応していただけませんか?」という要望に対し、「それは私の責仕の範囲外です」というトンデモない返答が返ってきて、さすがに温厚な夫もキレました。その医師は「薬には作用とともに副作用が必ずありますから」とシレっとのたまい、「薬を使った結果、どのようになるかを事前に知ることはできないので、とりあえずやってみるしかなく、ステロイドの影響で患者に何か起こっても、単に薬があわなかっただけですから使った医者には責任ありません。別の薬に替えて試してみるしかありません」という屁理屈にすり替えようと必死でした。医師たちは間違いなくステロイドの害について知っています。しかし、自分たちが責任を追求されたくないので、何とかして誤魔化し、ステロイドの薬害やヘルペスに苦しむやっかいな患者たちを追い払おうとするのでしょう。
(その4:M病院の医師の場合)
I病院の直後、比較的良心的な対応であったM病院に戻って抗ウイルス薬と抗生物質(感染症の心配も出てました)の処方をお願いしたところ、「ヘルペスではないので抗ウイルス薬も、抗生物質も処方できません。紹介したI病院の方針に従ってください。I病院の先生方を無視して、私が治療を負うことはできません」の回答でした。その日の夜、夫と一緒に大分の港からフェリーに乗り、大阪の松本漢方クリニックに向かいました。松本先生は最初、私達を
試すような質問をいくつか投げかけてこられました。「病気の原因はなんや?」、「病気を治すのはなんや?」などです。質問に正しく答えると、松本先生はにっこりして握手をしてくださいました。間違うと怒られました(笑)。ひっきりなしにかかってくる全国の患者さんからの電話に応答しつつ、たくさんの外来患者さんも診て、止まることなく動いて話して、活力と情熱にあふれる方でした。松本先生は痛烈な毒舌の持ち主ではありますが、治療に毒はつかいません。松本先生は私の両足をみるなり、「こりゃヘルペスや!」と即効で診断されました。その時の私の気持ち・・・わかりますか?痛みと疲労で頭は朦朧とし、まともな言葉は出ませんでしたが、やっと救われた・・・私は大丈夫、助かる・・・と涙がこぼれそうになりました。
しかし、松本漢方クリニックに来ればすぐに問題が解決するわけではありません。松本先生が放たれた「一気にいくぞ!漢方で免疫を上げてゆくで!病気を治せるのはお前の免疫力だけや!」という言葉の中に、いつ終わるかわからない苛烈なリバウンドを「決意と覚悟をもって」乗り越える必要があることを読み取りました。免疫力がつくことで一時的に症状が強く出て、悪化の様相を呈する・・・それが松本療法の厳しい側面です。それゆえに、患者さん自身もですが、患者を見守る家族も治療への正しい理解が必須となります。
松本漢方クリニックから帰り、処方された抗ウイルス薬(アシクロビル)、漢方の煎じ薬、薬草風呂、赤と黄の漢方軟膏、ゲンタシン軟膏(抗生物質入りの軟膏、黄色ブドウ球菌の繁殖を抑える)を教えられた通りに毎日、使っていきました。これらの薬は、リバウンドに苦しむ患者の苦痛を和らげるためにほぼ完璧な組み合わせで作用すると感じました。ヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状を抑えずに免疫力を高め、痛んだ組織の除去・再生を促し、細菌感染と入浴後の乾燥を防ぎながら皮膚の修復能力を高めていきます。金銭的にはかなりの痛手ですが、5どれかをケチれば回復スピードはそのぶん落ちてしまうと思い、2ヶ月間は惜しまず、めいっぱい活用しました。が、金銭面での痛手が大きかったですので、症状が落ち着いてきてからは薬草風呂の使用は止めました。
私の住んでいる大分県には免疫力アップと皮膚症状の改善にとてもよい温泉があり、薬草風呂と同等の効果を発揮してくれるのでとても助かっています。免疫力を抑制しないリバウンドは、過去にステロイドの影響を受けた細胞のすべてが崩壊し、新しく正常なものに生まれ変わるまで続く、とても辛い闘いです・・・が、それと同時に、とてもやりがいのある素晴らしい闘いでもあります。炎症とは「免疫が異物排除のために起こす自然な作用」で、松本先生が定義するリバウンドとは「無理やり転写スイッチをステロイドで変えられた遺伝子を元に戻すこと」です。「免疫を抑える薬はすべて毒薬」で、「病気を治すのは医者でも薬でもなく、持って生まれた遺伝子(免疫力)が全ての病気を治して」くれるのですから、耐え抜いて免疫力が勝利すれば、自然な健康体に生まれ変わることができます。
【私の既往症・症状および治療内容の推移】
(幼少時):虫刺されやちょっとした刺激で湿疹ができたり、かぶれたりしやすい体質。湿疹の治療にステロイド軟膏を使用。
(10代):喘息・花粉症を発症。気管支拡張剤・抗ヒスタミン剤など使用。
(20代):喘息症状は出なくなるが、花粉症などのアレルギー性疾患に悩まされる。治療にステロイド軟膏と抗ヒスタミン剤を使用。
(2008年):虫刺されから全身に湿疹ができ、「結節性痒疹」と診断されて治療に2年を要する。ステロイド軟膏と抗ヒスタミン剤を使用。今思えば、症状が出始める前に長期にわたる大きなストレスから解放されており、免疫力が回復したために、脱ステロイドによるリバウンド症状が出たと推測。
(2016年4月):腕の虫刺されから湿疹が全身に広がり、ステロイド軟膏の使用で悪化。2ヶ月後に症状はいったん治まるが、9月に両足首を虫に刺され、性懲りもなく市販薬(ステロイド含有のムヒ)を使って悪化。ステロイド使用をやめるが、年末にかけて全身に湿疹がどんどん広がってゆく。
(2017年1月~2月):ステロイドを使わない治療を行うA病院に入院。血液検査結果→非特異的IgE345、単純ヘルペス(HSV)EIA価6.3、リンパ球34パーセント。断食でいったん症状は落ち着くが、退院後にヘルペスのピリピリした痛みが強く出はじめる。
(2月半ば):リバウンドがはじまる。湿疹と炎症が耐え難いレベルになる。とくに両膝下が酷く、炎症で腫れ上がり、痛みで歩行困難に・・・。
(2月18日):松本漢方クリニックを初受診。アシクロビル(1日24錠)、煎じ薬(温清飲・治打撲一方湯)、赤と黄の軟膏、薬草入浴剤による治療を始める。免疫力が上がり、リバウンド症状がさらに激化。足・腕・背中・腰・首などに、いわゆる「コブルストーン」状のヘルペス性湿疹が広がってゆく。昼夜を問わず襲ってくるヘルペスのピリピリした痛みに苦しむ。ときおり足が不随意にビクっと動くほどの神経性のつよい痛みが走る。
(2月24日):松本先生から血液検査の結果の電話。単純ヘルペス(HSV)4.9、水痘帯状ヘルペス(VZV)11.9、EBウイルス3.7でヘルペス感染あり。リンパ球21パーセントで免疫力は低レベル。非特異的IgE372、TARC値は3019と高値なのでアレルギー症状は強い、などの話。痒みが強いのはアレルギー反応によって体内から早く「化学物質」を追い出そうとしている、痒ければかまわず掻いてもよい、ただ傷の手当はしっかりして感染防止を心がけ、熱が37.2度以上になったら抗生物質を飲むこと、水泡(免疫細胞がウイルス感染した細胞を破壊したときに出る細胞の水性内容物。滲出液の正体)は潰しても構わない、などのアドバイスをもらう。CRP定量は0.57で炎症や組織細胞の破壊が検査数値上にも現れている。
(3月):指導どおりに抗ヘルペスウイルス薬・煎じ薬を服用し、薬草風呂に浸かる。全身に広がったヘルペス性の湿疹ができては潰れ、潰れてはまたできての繰り返し。皮下の筋肉・血管・関節などの組織にも深く広くヘルペスが巣食っているため、体全体に炎症による浮腫みが出ている。痒いときは直接爪をたてずに服の上から押すようにして搔き、プチプチした感触で水疱が潰れる。関節をまわすときにも、プチっとする感覚あり。水泡が潰れるとスッキリするが、滲出液をそのままにしておくと刺激感と痒みを感じてくるので、着替えたり、お風呂で洗ったりして、なるべく清潔にするように心がける。滲出液とベタベタする漢方の軟膏で衣類がかなり汚れるので、保護用のガーゼや着替え用に安い服をたくさん用意しておくことが必要。炎症や痛みなどの激しい症状は少しずつ落ち着いてくるが、症状の酷い膝下・両腕・背中などは皮膚がゴワゴワになって色は赤黒く、線状のシワが深く刻まれる無残な状態となる。
症状が強く出る=免疫がヘルペスと闘って治しているということはわかっていても、改善は皮膚・筋肉・血管などの細胞の再生ペース以上にはならないのが当然ゆえにスローモー・・・ただただ我慢の日々・・・。中旬頃より滲出液が減りはじめ、皮膚のゴワゴワ感、赤黒さなどに改善傾向が見られ始める。湿疹も生々しい感じから一部が茶色く枯れたものに変化してくる。皮下の「浮腫み」も少しずつ取れて、腕・背中・足などがスッキリする。体重は初診時から1.5キロ~2キロ「減」で推移。炎症や滲出液で消耗するのでお腹がすごく減る。栄養失調にならないよう食事の量を増やし、バランスよく食べることを心がける。
(4月):3月と同様、ゆっくりと改善。すぐに効果の出るステロイドとは違い、自然治癒のペースはあくまで「自然」で急激には改善しない。辛いとき、不安や疑念がわくときは松本漢方クリニックのHPの論文や患者さんの手記を読み、自分を励ます。そばにいて治療を全面的に支えてくれた夫の存在も大きく、感謝の念が尽きない。4月に入ると常時体のどこかにあったピリピリ感は治まってくる。炎症が強く、滲出液の多いジュクジュク期を抜け(これだけでかなり楽に!)、乾燥と痒みのつよい「落屑」の多いステージになる。「痒み」は相変わらず強いが、傷つきやすかった皮膚がしっかりしてきたので、掻いてもあまり痛みなくターンオーバーしてゆく表皮を掻き落とせるようになる(一部はまだ血の滲む傷跡に・・・)。この時期になると、「紫雲膏」の効果の高さを改めて感じる。症状を抑えないことでIgE抗体を減らし(=アレルギーを治療し)、痒みのあるときはしっかり掻いて異物と古い表皮を落とし、傷口からの細菌感染に注意しつつ、紫雲膏で傷の修復を促す「松本療法」を営々と実践。アシクロビルの服用量は少し減って1日20錠になり、金銭面での負担が少し減る。
(5月):表皮に出てくるヘルペス性の発疹が目に見えて減り、アレルギー症状がメインとなってくる。主に色素沈着の強いところの皮膚がカサつく→痒いので掻く→落屑、というターンオーバーサイクルを繰り返しながら皮膚が徐々に正常な状態に近づいていく。痒みやチクチク感のあるところは免疫と異物が闘っている正常な反応なので、症状を抑えずに乗り越えることで本来の健康を取り戻せることを実感。赤黒~茶色の色素沈着や線状のシワは残っているが、それも少しずつ薄くなってゆく。
(5月9日):2回目の来院。順調に治りつつあることを報告。1週間後に出た血液検査の結果→非特異的IgE750で前回の372から上昇。おそらく、ステロイドがIgE抗体の生産を抑制するので、脱ステロイドによる上昇で、こちらが本来の抗体価に近いはず。今後の検査で下がってくれば良い方向に向かっていると判断できる。TARCは756で前回の3019から大幅ダウン。CRP定量は0.05以下で正常値となっているので、検査データ的にみても炎症や組織の破壊が治まってきていることが裏付けられて安堵する。単純ヘルペス(HSV)6.3、水痘帯状ヘルペス(VZV)22.6、EBウイルス3.4でEB以外は上昇。このへんは過去数ヶ月にわたってヘルペスの症状が強く出ていたことを反映していると思う。何より嬉しかったのはリンパ球が38パーセントに回復していたこと!!
(6月):ヘルペスの発疹はまばらにポツポツ見られる程度になったが、皮下の組織に影響が残っているので、筋肉や関節の痛み、浮腫みやこわばり感などの症状が継続している。手記を書いている現在、右ひざと両手指などに軽いこわばりと痛みが出ているが、免疫力を落とさなければいずれなくなっていくと思われる。6月4日の電話診療で相談したところ、アシクロビルの服用を1日16錠に減らすことに。アレルギーの痒みと発疹は継続。速いサイクルのターンオーバーで皮膚の再生が進む。真っ黒だった皮膚が薄茶色になり、皮膚が粉をふくように剥がれ落ちていくにつれ、線状のシワが浅くなり、斑状に濃淡ができて、さらに色素の薄い部分が広がってきて、皮膚のつっぱり感が改善し・・・というように自然な治癒過程をたどっている。
ステロイドの影響とヘルペス感染のない新しい皮膚は丈夫でつややか。以前の汗や水が沁みる薄くて弱い皮膚が、汗をはじいて流すようなしっかりした皮膚になってくる。アトピー肌の薄さ、刺激への過敏さ、カサカサして粉を吹く皮膚、異常なターンオーバーの速さなどは「化学物質を外へ排出しやすくする」・「異常化した細胞を壊して再生させる」などの必要があってそうなっているのだろう。病気(不快な症状)=異常ではなく、体が健康体に戻るために起きてくるものだと理解。
松本先生が「病気の原因は化学物質とヘルペスや!」、と断言されるように、ヘルペスはさまざまな不調や原因不明とされる病気を作っているにもかかわらず、国も、製薬メーカーも、医師も、薬剤師もそんなことは一言もいいませんし、ヘルペスといえば口唇・性器・帯状疱疹の3種しかなく、保険適用でスムズに「抗ヘルペスウイルス薬」を処方されるのも、それらに限定されています。
抗ウイルス薬は高価な薬です。前に帯状疱疹になったとき、保険治療でも1週間ぶんで約8000円かかりました。松本漢方クリニックは「保険適用外」の治療や投薬が多く、正直なところ治療費は気軽に払える額ではありません。ヘルペスが引き起こすさまざまな疾患が広く認知され、それらに対して国の保険制度が適用されるようになることを切に願います。ニュージーランド政府は、日本のガイドラインにおいて認められていないステロイド外用薬の副作用のうち、リバウンドのみならず、耐性・依存性・無反応化などについて具体的に注意勧告を出していますが、ステロイドなどの免疫抑制剤と「ヘルペス性の疾患」との関係を訴えておられるのは、今のところ日本の松本先生だけのようです。
数多のプレッシャーに耐えながら堂々と発信され、多くの患者を「患者自身の免疫力アップを助ける」ことで救っている松本先生は貴重な方です。できれば本を出版するなどして、松本理論と治療法をもっと世に広めていただきたいと望みます。すでに70歳を越えておられますので・・・「後継者づくり」もしていただきたいです。松本先生のお陰で、私はヘルペスが「万病の元」であることを理解しました。アシクロビルの服用によって、私の身体にあったさまざまな不調に改善がみられましたので、それらについても記載しておきます。
(全身各所にあった痛み・コリ・浮腫み・骨のズレなど)
ひじ、肩、腰、骨盤や仙骨周辺の筋肉と骨が癒着したような固さが緩んで楽に動くようになる。右股関節・右膝・右腿の裏側にあった痛みが取れる。開けるときに違和感があってカクカクしていた顎関節がスムーズに動くようになる。左右の頬ライン、鎖骨ラインが左右非対称であったが、歪みがとれて左右対称になる。身体全体が引き締まって柔軟になり、軽くなった。症状にすっかり慣れてしまっていたので、取れてみてはじめて問題があったことに気づく。
(目の霞み・目やに)
起床時にあった視野の霞みと目やにが解消する。
(軽い鼻づまりと偏頭痛・聞こえにくさ)
1年ちょっと前に副鼻腔炎になって以来あった左側の鼻腔から耳にかけてのつまった感じや、後頭部に抜ける鈍い頭痛が取れる。さらに左耳が聞こえやすくなった。耳については聞き取りにくくなった自覚があり、左側から何かいわれたときに、「えっ?なになに?」と聞き返すことが増えていた。たんなる老化現象だと思っていたが、原因はヘルペスの増殖による炎症だった模様。聴力の改善については主観だけでなく、お見舞いにきてくださった叔母から「声が小さくなったね。最近、声がやたら大きくなっていたから気になっていたのよ」と言われたので、難聴気味だったのは事実と思う。
(喉の違和感・声のかすれ)
抗ウイルス薬を服用しはじめて3日目の夜中に咳が出て、朝起きたときに喉の奥に軽い痛みがある。喉の痛みに関しては、昨年から長くしゃべると喉が痛くなる、詰まった感じがする、声が枯れるという症状が続いていたが、それが徐々に改善されて、しゃべりやすくなる。
(手根管症候群)
2012年に整形外科で診断され、手術が嫌だったので整体院で治してもらう。ときどきチクチクするような軽い違和感が残っていたが、それが消失。
(ベーカー嚢腫)
これも2012年に発症。何度か中の液を抜き取った後、気にならない程度の大きさになっていたが、これが完全になくなる。手根管症候群とベーカー嚢腫の原因は、311地震とその後の移住生活からくるストレスによるもの。生活が落ち着いた頃(脱ストレス後)に発症。同時期に歯の状態も悪くなり、長期間の治療が必要になった。
(歯肉)
引き締まってピンク色になった。歯磨きしなくても歯がつるつるしている。
(関節のポキポキ音)
指・肩・膝・腰などの体の節々がポキポキ鳴ったり、みしみし軋むのは普通のことだと思っていたが、ヘルペスの症状が治まってきて痛みや浮腫みが取れてくるとポキポキ音が軽減するか、まったく無くなる箇所が出てきた。
(疲労感)
若い頃から疲れやすい体質であった。ヘルペスと免疫が闘っているときの全身症状に「疲労感」「消耗感」があり、今回の体験で、過去にあった慢性疲労的な症状がヘルペスによるものだったことを理解する。
(顔のシワ・しみ・むくみ)
眉間や額、ホウレイ線にそってヘルペスの発疹ができては治りを繰り返していくうち、シワがうすくなってゆく。顔のシミも薄くなり、まぶたや目の周囲の腫れぼったさが取れ、頬や顎がすっきりしてフェイスラインが引き締まる。ヘルペス退治は美容に効果あり!!
(みぞおちの鈍い痛み)
9年前に湿疹が悪化したときにもあったが、胃の入り口あたりに鈍い痛みが出てきた。過去の胃カメラ検査では軽い「炎症がある」と指摘されたことが数回ある。これもおそらくヘルペスが原因。皮膚の症状が改善し、免疫力が回復してゆくにつれて胃の痛みや違和感も軽減していく。
ヘルペスの症状は日替わりメニューのように転々と、さまざまな症状となって表出してきます。やっと治ったかな?・・・と思ってもまたしつこく出てきたりします。しかし、免疫を強い状態に保てれば全ての症状が治まっていくので、出てくる症状に一喜一憂して焦らないことが肝心です。
アレルギー症状については、いまは皮膚の広範囲に抗原抗体反応がつよく出ているので、今年はまったく「花粉症」が出ませんでした。起き抜けにエアコンをゴーゴーかけて埃が舞っても、くしゃみのひとつも出ません。アレルゲン検査ではハウスダスト・ダニ・スギ・ヒノキなどが陽性で、現実もそれに合致したアレルギー症状が出ていましたが、松本で治療を始めてからは細菌の感染防止に留意するのみで基本は何もせず、症状が出るに任せています。そうする10と、これまでより明らかに治りが早くなっています。
現在症状が集中している「皮膚」でIgE抗体が使い尽くされ、「免疫寛容」が起こればアレルギーの苦しい症状から解放されます。その日が待ち遠しいです。ステロイドや抗ヒスタミン剤、その他の免疫力を破壊する薬ではアトピーもヘルペスも治らない!正しく「免疫力をアップさせる療法」をできるかぎり早く行うのがベストです。生まれもった「神なる遺伝子の働き」だけで病気を治すことができるようになれれば、治療にお金を使うことはなくなり、家計も国庫も大助かりですよね!!