「乳児のアトピー治療」(お母様記述)匿名希望9歳2016年2月5日
娘がまだ生まれて1年も経たない時に松本先生にアトピー治療をしていただきました。その時のことを書かせていただきます。
娘は、乳児湿疹が無くなってくる頃、抱っこをすると、いつもおでこを私になすりつけてきていました。最初は気にしていなかったのですが、ずっと続き、擦り付けてきた後は私の服に娘のおでこの皮膚が沢山つくようになりました。さすがにこれは少しおかしくないかと感じるようになりました。もしかしたら痒いのかな?アトピーになっていたらどうしようと考えました。しかし育児本を読んだりしてもアトピーは少し大きくならないとわからない、赤ちゃんの時には判断できないものだと書いてありましたが、毎日抱っこするたびに痒そうにしている姿を見て、これを放ってはおけないだろうと思いました。しかし、こんな小さい子にステロイドを使うのは嫌だから絶対にステロイドを使わないところで治療したいと思っていたところ、私の友人が松本先生のところでアトピーを治療していると話していたことを思い出し、先生のところに行きました。
松本先生に一目娘を見ていただいたときに「アトピーやから」と言われ、それはそれでショックだったのですが、まだ4、5ヶ月の赤ちゃんということで漢方の入浴剤と赤い薬を処方してもらいました。それから毎日漢方のお風呂に入り、赤い薬を塗るようになりました。治療をし始めてすぐに、かさかさが出ていただけだったおでこが、全身あざのように赤くなりました。自分で掻けない時期だったのですがきっと痒かったと思います。毎日1時間お風呂に浸かって薬を塗るということを5ヶ月くらい続けました。するとあんなに赤くなっていた体がきれいになって、おでこを擦り付けてくることもなくなりました。
今は誰に見られてもアトピーだったと話すと驚かれるくらいにつるつるの綺麗な体をしています。私は赤ちゃんの時に治したから良かったと本人も自信をもって話しています。子供が痒がって辛がる姿が親にとっても本当に辛いのですが、その辛さから開放してくださった松本先生に感謝しています。ありがとうございました。
「長男6ヶ月から1歳までのアトピー治療」(お母様記述)匿名希望1歳2004年7月30日
長男は、生後2ヶ月頃から、乳児湿疹だと思っていた湿疹が、急に悪化してきました。それでも、私にも主人にもアトピーはなかったので、「乳児湿疹なら、そのうち治る。」と軽く考えていました。しかし日を追うごとにひどくなり、一向によくならず、痒くて1日中泣き続け、夜も眠れなくなってきました。助産士さんに相談すると、母乳育児だったので、「母親のあなたが、一度、卵やお肉などの動物性たんぱく質を控えてみてはどうか。」と教えて下さいました。
卵を止めて、しばらくすると、湿疹は、随分良くなりました。でもしばらくすると、また元のようになり、その都度、他の原因を探しては、除去食をしていました。気になりだしてから、数週間が過ぎ、良くならないので、皮膚科を訪れました。
皮膚科の先生も、「一過性のものである可能性が高く、1歳頃には完治する事が多いので、お薬は極力塗らずに、治療していきましょう。」ということで、その先生は、「除去食には、興味がない。」とおっしゃいました。
それでも一定の食品を食べれば、悪化するのが目に見えるため、そのものを食べることは出来ず、除去食を続けていました。最後には、私が食べるものが無くなるほどの除去食をしていました。この頃の私には、仕方のない手段でした。こうする事でしか、自分を慰める事が出来ませんでした。皮膚科の先生の話ですら、信用する事が出来なかったのです。周囲の人からも、「大丈夫、1歳頃には、良くなるよ。」と言って頂き、除去食を続けながら、息子の痒がる姿に耐えていましたが、どんなに除いてもジュクジュクになり、止まらないリンパ液と、夜も寝られないで痒がる姿に、とうとう耐えられなくなりました。食べるものが無くなった私も、そのストレスと栄養不足で、今までにないほど痩せ、心身ともに疲れ果てていました。そこで、「これではいけない。」と思い立った私は、前に聞いていて記憶の片隅にあった、漢方のお医者さん(同じ助産院に、その漢方のお医者さんに通われている人がいました。)の事を、電話で聞きました。
漢方のお医者さんという以外のことは、場所も何も知らなかったのですが、どのような先生で、どのような治療か、詳しく教えてもらいました。「漢方薬のお風呂に入ると、気持ちがいいみたい。痒みがましになるようだったよ。」「その場しのぎのお薬をつけて、一時的に良くなるよりも、完治させたかったから、通っていたけれど、今、本当に治ったから、私は強く勧めるよ。」と教えてくれました。「でも、コストがかかるよ。」という事を、その人に教えてもらったので、そのことも含めて、主人に話しました。
ホームページも、何度も読みました。「もし一過性のもので、このまま放置して、1歳過ぎに完治するとしても、今、この時、痒がる姿を見る事が、我慢出来ない。少しでも痒さを緩和してやれるなら、高くても通わせたい。」と話をしました。「それに、もし一過性のものでなく、一生アトピーということになっても困る。」ということで、主人にお願いし、通わせてもらう事になりました。
翌日、6ヶ月の長男を抱っこして、電車で高槻に向かいました。長時間待ちましたが、その待っている間に、治療中の色々な方から声をかけて頂き、「松本先生を信じていたら、治るよ。」と話をして下さいました。そして診察前に、看護婦さんからお話を聞き、信じて治そうと思いました。松本先生に診て頂き、「絶対、治してあげるからね。」と握手して下さいました。ちょうどその時、松本漢方クリニックを教えてくれた知り合いの手記が先生の元に届き、それを見せてもらいました。ひどかった状態から綺麗になるまでの写真つきで、それを見て、勇気付けられました。「うちの子も、きっと治る。」そう思う事が出来ました。
その日から、家でお肌の手入れが始まりました。顔を清潔にするために、1日に何回も消毒して、その後お湯でふき取り、煮出した漢方の液をパッティングし、夜は、漢方薬を煮出したお風呂に入りました。また、赤い漢方薬の塗り薬を、何度も何度も塗ってやりました。それでなくても痒がってよく泣くので、手がかかる子でしたが、1日中お肌の手入れで忙しい日が続きました。
湿疹はすぐにはよくなりませんでしたが、消毒をするとリンパ液は止まり、ジュクジュクしたリンパ液は出なくなりました。赤いお薬を塗ると、うっとりと気持ち良さそうにしていました。今まで塗っていたワセリンよりも肌への吸収がよく、すぐにまた乾いてくるので、何度も塗ってやり、1週間で1つ無くなりました。「ブタの油や漢方だけで、天然のものしか使っていないから、何度塗ってもいいよ。」という松本先生の言葉で、とても気持ちが楽になり、たくさんたくさん塗ってやりました。今までの「また湿疹が出たら、どうしよう。」と気弱な私ではなく、「出たら、漢方のお風呂に入ればいい、赤いお薬をつければいい!」と思えるようになりました。
松本漢方クリニックに通い始めて、4ヶ月が過ぎ、とても綺麗になりました。時々、何かに反応してはブツブツが出るのですが、赤いお薬を塗って、2・3日で治ります。
そして、さらに2ヶ月が過ぎ、1歳のお誕生日を迎えました。もう、アトピーだったことは跡形もなく、ツルツルお肌です。今では、ほっぺにすりすり出来なかったので、たくさんすりすりしています。可愛い写真も撮れなかったので、たくさん写真を撮っています。
松本先生のお陰です。本当に有難うございました。
これからも、絶対にステロイドのお薬は使いません。松本先生の赤いお薬が、我が家の万能薬です。松本先生に教えて頂いたように、市販のお薬にも、思いがけない所でステロイドが入っているのですね。家族みんな、知らず知らずのうちに、ステロイドをつけていました。
円形脱毛が出来ていた娘の頭も、赤いお薬で、脱毛が無くなりました。今は、どんな時も赤いお薬です。虫刺されの掻いた痕にも、赤いお薬を塗っています。赤いお薬には、一生お世話になりそうです。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
「息子のアトピーが治るまで(中間報告)」4歳男性2004年3月6日
息子は生まれて1か月も経たないうちに、「脂漏性乳児湿疹」と言われる湿疹が、顔一面に出ました。赤く、毒々しいくらいの湿疹で、痒がる様子が無いのは良かったのですが、「赤ちゃんの顔、見せて」と言って来てくれる人に見せるのがためらわれる程でした。皮膚科の医師は、「こんなんは、石鹸で洗っといたら治るんだけど、お母さんも心配だろうから、この薬でも塗っといて。」と、ステロイドを処方してくれました。真っ赤だった湿疹が、薬を塗ると、ドンドン枯れていき、カサブタだらけになり、「ああ、治ってよかった。」と安心したものでした。その時は、それからずっとステロイドを塗り続けることになるなんて思いもせずに。(後で松本先生にお世話になるまで、「乳児湿疹」がアトピーだなんて思いもしなかったことでした。)
3歳までの間に、[耳切れ][乳首の所から汁が出る][ヨダレかぶれ][右手の中指と薬指の指先が茶色くなり、腫れて汁が出る][首筋のひどい汗疹][目の下が赤くなる][体のあちこちの皮膚がカサカサ][手首に湿疹が出て、痒がる]という具合で、何かにつけて皮膚科(運が良かったのか悪かったのか、病院を変えることはせず、同じ医師にかかっていました。)に行き、ステロイドを処方され続けました。医師に「この子はアトピーですか?」と聞いたこともありました。その医師に「こんなに軽いのは、アトピーのうちに入らない。」と言われ、その言葉に縋るような気持ちで、「この子はアトピーじゃないんだ。良かった。」そんな風に思ったこともありました。良く耳にする、「痒くて眠れない」「掻きむしって、カサブタだらけになる」「血まみれになる」「汁でジュクジュクになる」という症状からすると、息子は「アトピーのうちに入らない」と言って貰えるほど、軽い症状だったからです。だから、そのうち治るかもしれないな、と思っていました。
3歳が近付いた頃、相変らず皮膚科で薬を貰い、無くなったらまた貰いに行く、ということの繰り返しに、何となく不安を感じ始めていたのだと思うのですが、前に聞いたのと同じ医師に、「先生、この子って、アトピーなんでしょうか?」と確かめてみました。医師はあっさりと「そうですよ。アトピーだ、アトピーだって言うと、お母さんが神経質になるでしょう?今更言うことも無いでしょう。」と言いました。私にとっては、ショックな言葉でした。症状がひどいとアトピーで、軽いとアトピーじゃない、という意味なのでしょうか?ひどくても軽くても、アトピーはアトピーで、この先悪くなったら、どうしてやったらいいのか、先生の無責任さに呆然となりました。
「何とかしてやらなくてはいけない。」と思い、「1度、この子のアレルゲンを調べてみよう。」と、小児科で血液検査を受けさせました。結果は私にとってはショッキングなものでした。アレルゲンだと聞くことの多い牛乳と卵白、ダニには反応は無く、米・小麦・人参・リンゴ・大豆・とうもろこし・雑草にアレルギー反応が出たというものでした。「一体、何を食べさせればいいんだろう…?」と頭の中が真っ白になってしまいました。検査してもらった小児科の医師も「こんな結果は珍しい。米も小麦もダメなんて。ひどいアレルギーっていうことも無いから、もう少し消化力がついてくれば、自然に治るかもしれないなあ。少し様子を見ることにしてはどうですか。」と言って、戸惑っていました。私にしても、除去食をどうしてやるのが良いのか分からないし、ずっとステロイドを使い続けるのも嫌だし、良くないことになるだろうと思いました。それで、暫くは様子を見てみようと思い、検査を受けてから数か月(この期間は湿疹の程度がひどくなかったこともあり、市販のベビーローションなどを塗るだけにして、ステロイドは塗らずに過ごしていました。)が過ぎました。
このままステロイドを塗らずにいると、リバウンドが起こるのではないか。そうなると、素人では手におえない状態になるかもしれない。そうなったらどうしてやるべきか、と考えない日はありませんでした。そんなとき、たまたまインターネットで、アトピーの色々な悩みを書き込んでいるページが目に留まり、読んでいくうちに、「松本漢方クリニック」のアドレスが紹介されていて、何気なく、そこから松本先生のホームページに入ってみました。
松本先生の理論は言葉が難しく、理解するのがなかなか大変でしたが、治った方の手記も読んでみて、自分なりに「ステロイドは、やっぱり止めないとダメだ」「放っておいても治るかもしれないけど、息子には負担がかかる可能性がある」「リバウンドは激しく、長く続くかもしれないけど、治る日がきっと来る」という風に感じることが出来ました。不思議と「胡散臭い」という風には思わなかったのです。しばらく夫や母にも相談して、「幼稚園に行くようになる前に、治してやれるものなら、治してやるのが良いのではないか」「食事に気を使わなくていいという治療だと、続けられるのではないか」という結論に辿り着き、平成15年8月19日に、初めて松本先生の元を訪れました。
幸いな事に、我が家から松本漢方クリニックまでは、電車1本、時間にして1時間足らずで行くことが出来ました。息子は電車に乗るのが好きなので、大喜びです。病院に入ると、手記で読んでいた通り、漢方薬の匂い。初めての時は「強烈な匂いだな。」と思いました。受付で問診票に記入し、順番を待つ事1時間以上。やっと呼ばれて入った診察室で、初めてお会いした松本先生は、白衣は着ておられず、大きな声で話をされる方でした。(お医者さんって、何故かボソボソと話をする方が多いですね。どうしてなのでしょう?) とりあえず、漢方薬の入浴剤と赤い塗り薬とエルタシンから始めることになりました。「絶対治るからな。治してあげるから!」と松本先生の力強いお言葉をいただきました。そういえば、今まで3年近く通っていた皮膚科の医師からは、1度も「治る」という言葉は聞いたことはありませんでした。診察を終えてから、薬を待ち、支払いを済ませて「ありがとうございました。」と病院を出る頃には、2時間が経っていました。ずっしりと重い漢方薬の入った袋を提げて、帰宅しながら、息子に「頑張ろうね。」と言い聞かせていました。
《平成15年8月20日~8月26日》
この日から、治療開始です。漢方薬での入浴の手順をよく読み、主人にも事細かに説明をして、夏の夜なので、ぬるくぬるく湯温を調節して、1時間浸からせ、出てからは、薬を塗るのも一苦労。慣れてないのと、薬を塗る範囲が広いのとで、「毎日、1日に3回もこんな風にするのは大変だな。」と、この先ずっと続けられるか不安にもなったのですが、ちゃんとしないと治らないのですから、親子で頑張りました。
薬を塗り始めた頃は、耳切れはありましたが、他の部位は、特に汁が出ている所もなく、消毒の度に泣き叫ぶということはありませんでした。日が経つうちに、痒みがある日や、湿疹の出かたがひどい日、耳切れのため、消毒を痛がる日など、色々な症状がありました。でも、まだ始めたばかり。リバウンドと呼べるほどの症状の悪化もなく、治療の手順に慣れる1週間でした。
ただ、食事に気を使うのも、栄養のバランスが取れているかどうかということだけで、あれはダメ、これはダメ、と我慢させなくても良いということは、ありがたい事でした。
《8月27日~9月2日》
1週間後に病院に行くと、煎じ薬も処方してもらう事になりました。飲んでくれるか心配でしたが、砂糖を入れて甘くしてやると、嫌々ながらも頑張って飲んでくれ(私も試しに飲んでみましたが、慣れるまでは、結構飲み難いものだと思いました。)、飲み始めると、オシッコの回数が増えました。煎じ薬を飲み始めてからすぐに、蕁麻疹が出る事が多くなり、特に顔が腫れあがって、怖いくらいでした。先生に蕁麻疹が何度か出た事を告げると、「HP読んだやろ。蕁麻疹が出るのは、良い事なんや。」と言っていただき、階段を一つ上がった気がしました。(その時、松本先生に「早く治るかもしれないですね?」とつい聞いて、「わしは予言者じゃないから、わからん。」と言われてしまいました。患者は、医師の言った言葉に縋ってしまい、言葉通りにならないと、「先生はあんな風に言ったのに。」と考えがちなものです。「わからない」と正直に言ってくれる松本先生は信頼できる、と思いました。私が真面目にやれば、先生の心の中の予想より早く治るのかもしれないし、いい加減なやり方でやってしまえば、先生の予想より治りが遅くなるでしょう。考えてみれば、分からないのが当たり前なのですね。)
《9月3日~9月16日》
この期間が、後から思えば「リバウンド」の状態であったと思います。ブツブツがあちこちに出ていて痒がり、掻き毟るのでカサブタになって、消毒するのも結構大変でした。不思議な事に、顔には湿疹らしい湿疹が出ず、指先・背中・首・お腹・股間・お尻の下辺り・膝の裏側といった所に湿疹が出ました。しかし、ジュクジュクになる所まで悪くなる事はなく、リバウンドは軽く済んで、ホッとしました。発熱する事も無く、結局、最初に処方していただいた抗生剤は、1度も飲まずに済みました。(治療を始めてからこの時期まで、カレンダーの空白には、毎日欠かさず、症状を記入しています。それだけ私の方も、気を張っていたのでしょう。その後、目に見えて症状が変わるという感じではなくなって、段々と記入する日が減っていってしまいました。)
《9月17日~9月30日》
「リバウンド」を乗り越えたのか、痒がる事もありましたが、皮膚の状態が良くなってきているのが、実感として分かるようになって来ました。まず消毒しても、口では「イタイ!イタイ!」と言っているのですが、態度で痛くないということが分かります。エルタシンも塗るところが少なくなり、顔の皮膚が(元々、湿疹は少なかったのです)スベスベになってきました。
《10月1日~10月14日》
この時期は、<停滞期>とでもいうのでしょうか、悪くはならない代わりに、しつこく出ている湿疹も減ることなく、毎日同じ所を消毒して、薬を塗る毎日でした。日によっては少しマシになったように思い、指先などは相変らず腫れていて、汁が出る日もありました。息子の場合は、この指先の腫れが引いて、黒ずんでいるのが、他の部分の肌の色と同じになった時が、アトピー完治の時なのかもしれない、と考えたりもしました。それでも病院に行く前と比べてみると、2か月足らず治療しただけなのに、良くなっていることは確かです。この頃には、寒くなってきたのと、症状が良くなってきたことから、お昼の消毒・塗り薬は止めていました。
そして14日の診察の時に、先生に「治ったら、手記書いてや。」と言っていただきました。「ああ、治る日まで、そう遠くないってことなんだ!」と物凄く嬉しくなりました。
《10月15日~11月11日》
息子の状態はほとんど変わりなく、「完治」まではもう少しかかるのかと、残念な気(治療前に比べると、贅沢なことなのですが)になっていました。
そんな頃、下の娘の手の平に、赤い湿疹が出ているのに気が付きました。子ども特有の病気の湿疹だといけないからと、小児科を受診すると「何かに、かぶれたのでしょう。」という診断でした。そして、ロコイドを出されました。「ステロイドなんて塗るくらいなら、放っておいて、今度松本先生の所へ行く時に、娘も連れて行こう」と貰ったステロイドは塗らずにそのままにして、松本先生に診ていただくと、「ああ、アトピーやな。」という診断でした。息子と同じ薬を塗って、治すことになりました。「良く手を舐めるのですが、薬を塗っても大丈夫でしょうか?」と尋ねると「この薬は、舐めても問題ないから。」とのお答えでした。安心して塗ってやりました。
息子の方も、漢方風呂を1日おきにして良いとのお言葉をいただき、少し楽になりました。お風呂の回数を減らした事になりましたが、症状は変わらないので、それだけ良くなっているということだと思います。
《11月12日~11月30日》
娘の手の湿疹は、気が付く、とほとんど引いていて、乾燥してかさかさした感じになっています。このまま治るのかな、と嬉しくなってしまいます。
息子の方は、風邪を引いて、こちらも松本先生にお薬を出していただいて、すぐ効くことに驚かされました。アトピーの治療を始める前や、初めてすぐの頃は、眠くなると背中をさすってやらないと寝付けないこともあったのですが、今では、さすってやらなくても、すっと眠れるようになりました。
《12月1日~12月31日》
気が付くと、カサカサしていた娘の手は、元通りのプニュプニュした皮膚に戻っていました。結局、松本先生には1度お世話になっただけで、アトピーが治ってしまいました。「ステロイドを使わないと、治るのが早い。」というのは、本当だったのだなあ、と身をもって実感しました。息子も、ステロイドさえ使っていなければ、と思いますが、それは、今更言ってもどうにもなりません。
その息子の方は、相変らず、あと少しがしぶとい、という感じでした。トイレに行くのにズボンを脱ぐと、膝の裏が痒いのを思い出す、という感じで、掻き毟ります。そしてそこを消毒する時にしみる、といった状態が、いつまでも続きました。
《平成16年1月1日~1月31日》
この頃、痒がるのは【首】・【膝の裏】・【太もも】、指先は相変らず黒ずんでいて、気になる状態でした。首は、1歳と2歳の夏に、汗疹が酷くて、皮膚科で白い二層式の水薬を貰って塗っていた事がありました。すごい効き目で、塗れば一晩で汗疹が枯れるのです。あの頃は、直ぐに治るので、せっせと塗っていました。その時の薬の後遺症が、未だに残っているのです。時々痒がりますし、皮膚の色も黒っぽく、周りの皮膚の色とは違います。ステロイドって、何て怖しい薬なのでしょう!夏の間に何度か使っただけなのに、未だにその影響が残ってしまっているのですから。知らなかったとはいえ、安易に塗ってしまった事が悔やまれます。早く他の部分の皮膚と同じ色になって欲しいです。
【松本漢方クリニックでのアトピー治療を受けて、考えた事】
息子は幸いな事に、アトピーとしては、軽症の方だったと思います。食事制限をして、親子でノイローゼ、なんていうことにはならずにすみました。以前は、寝付くまで背中を撫でてやらなければ寝付けませんでしたが、寝付いてしまうと、痒くて夜中に何度も目が覚めるような事はありませんでした。アトピーに追い詰められるほど、酷くはなかったのです。治療を始めてからも、すぐに効果が実感出来て、手応えを感じましたし、松本先生の治療方法を信じた事は間違いじゃなかったのだと、身をもって実感しました。
子どものアトピーで治療法を探している親御さんは、是非とも松本先生の元を訪れて欲しいと思います。早くステロイドを止めることが、早く治す近道なのですから。ステロイドを塗っていれば、誤魔化して、日常生活を送れていても、いつか効かなくなる日が来るかもしれません。本気でステロイドを止めたいと思ったら、松本先生に手伝って貰って、頑張ってください。よく「上手に使えば、ステロイドは怖い薬じゃない」という言い方を耳にします。でも結局は、それは嘘じゃないですか。副作用で辛い思いをして、その上根本治療出来る訳ではない薬を、安易に使う医師の多いことに、憤りを感じます。アトピーの治療をしている時に、風邪薬ですら、治療を長引かせる要因になるなんて、信じられない思いです。息子も、実際、「弱いステロイド薬」と言われる薬を使っていたのに、副作用はずっと続いていたのですから。強いステロイド薬を使い続けてこられた方のリバウンドは、どれ程のものなのでしょう?
松本先生のアトピー治療の費用は、確かに、他の病院で支払う金額よりかなり多いです。でも安く(保険対象で)手に入るステロイドを塗っていても、絶対に治らないのです。息子は3年近くステロイドを塗り続けていましたが、結局松本先生の理論による治療を受けるまでは、治る事はありませんでした。初めの頃は、(正直言うと)こんなにお金がかかると続けられないかもしれないと思ったこともありました。でも、症状が軽くなってくると、漢方風呂の回数も少なくなり、それにつれて塗り薬の量も減ってきて、経済的な負担が少なり、(早く治れと)焦らずに治療を受ける事が出来ました(笑)。保険対象(政府が認めているっていうことですよね?)のステロイドは、いくら塗っても治ることはなく、治すことの出来る松本先生の処方されるお薬は、保険対象ではないから、経済的な負担が大きいなんて、皮肉なことだと思います。松本先生はいつも「わしが儲かるだけや」と仰ってましたが、ドンドン儲けて、苦しんでいる患者さん達を助けていただきたいと思います。
あと暫くの間は、煎じ薬と漢方風呂のお世話になります。そして、1日も早く、松本先生に「終わりにしよう」、と仰っていただけるよう、親子で頑張りたいと思います。先生の所へ通うようになって、およそ6か月が経ち、痒がることも少なくなり、親の私たち夫婦の方も、随分気持ちを楽にしていただきました。自分の子どもがアトピーだということは、辛い事でした。でも、治してやる事が出来たなら、親の方も救われます。松本先生を信じて、頑張ってきて良かったと思います。治る日がそう遠くない事を思うと、松本先生とお会い出来なくなることが寂しく思えたりもしています。息子と娘のアトピーを治して頂いて本当にありがとうございました。
【生後まもない頃】
顔がかゆく、つめでいつも、引かき傷をつくっていました。おむつかぶれもひどく、赤くただれることがしばしばありました。
【9ヶ月頃から】
公園へでかけるようになると、お砂荒れが手首、腕、足のすね、ふくらはぎにできました。
【1歳になった頃から】
耳の中をかゆがり、夜中に指でかいては、朝起きたとき、耳の周りが固まった血でパリパリになっていることが、よくあるようになり、耳鼻科に通いました。かさぶたができて、やっと治ってきたと思ったら、またかいてしまうの繰り返しでした。
【2歳の秋】
朝方になると咳をするようになり、風邪をひいたときに、咳が止まらないほどでて、病院で初めてアレルギー性喘息と診断されました。
10,11,12月と、毎月、風邪をひいては喘息の発作となり、12月に大きい病院の小児科(アレルギー専門)に行ってみることにしました。そこでは「アレルギーを抑えるロメット、気管支拡張剤のテオドールを毎日飲みましょう。」と言われました。
喘息は2歳半~5歳半まで続きました。風邪をひくたびに、熱が下がった後は、必ず喘息が出て、しばらく続くといったことが、毎月のようにありましたが、体の成長とともに、風邪をひく回数が減って、喘息の回数も減っていきました。風邪のときにだけ、喘息が出るので、テオドールやロメットの使い方も、喘息が出たときにだけ飲むようになりました。5歳半のときの喘息が最後で、9歳の現在まで喘息はでていません。
他方、この2歳半~5歳の頃の肌のかゆみは、夏のあせもが化膿するほどひどかったり、乾燥する時期のかさかさ状態が、腕の関節や、首周り、ひざの裏、などにありました。喘息が出ているときは、肌の調子は悪くならず、やっと喘息がおさまったと思ったら、次は肌のトラブルと交互におこっていました。当時は喘息のときに肌のトラブルが重ならないのはありがたいなと感じていました。
喘息がおこらなくなった5歳以降は、肌のトラブルに関して、薬を塗れば、かゆみ、赤みはひくけれど、いつまでたっても普通の潤いのある肌にはならないので、いつまで薬を塗りつづけなければならないのか、少々気になるようになりました。
そして6歳の秋、夜中に鼻をこすっては、鼻血が出ることが週に1回程度起こるようになり(鼻炎)、目もかゆくて、こすりすぎて血膜炎となりアレルギーを抑える目薬をさすように言われました(眼科で)。
喘息はなくなったものの、肌のかゆみ、鼻炎、血膜炎は、これからずっと続くのだろうか、薬を使いつづけて体に悪い副作用はないだろうかと、心配になりました。
そして以前からすすめられていた漢方薬治療を考えてみることにしたときに知った、松本漢方クリニックさんに通院することになりました。生薬風呂のお薬、赤い塗り薬、消毒薬のネオヨジン、飲み薬の煎じ薬を続けて2年4ヶ月目です。
通院をはじめた最初(7歳)は、IgEは2000でした。6ヵ月後(7歳半)は1500に下がり、これまで赤ちゃんの頃からずっと上がりっぱなしできていたので、下がったことにはびっくりしました。
次に約1年後(8歳9ヶ月)、このときは少々ショックだったのですが、3890でした。リバウンドがあり、その後は下がるはずといわれました。その6ヵ月後(9歳3ヶ月)に、2070とグンと下がりました。このまま、少しずつでも下がっていって欲しいなと思っています。
去年の春に比べ、肌のかゆみや傷も少ないような気がします。ステロイドの塗り薬を一切使わず、天然成分の漢方薬だけですごせていることは、長い目で見ればいいことじゃないかと感じています。かゆいことと、傷だらけについては最初悩みましたが、傷にならないように長袖を着せるとか、春に長袖Tシャツやパジャマを買いだめしておくとか、寝る前にお布団をエアコンで冷たくしておくとか、寝つくまでアイスノン枕をしたり。色々考えて、かゆみのやわらぐ方法を見つけながら年月が経っています。
子供のことを色々悩みますが、悩んだこと、解決方法として色々考えたこと、そういうことはきっと無駄にはならないと、なんとなく思います。同じような境遇の方が、沢山いらっしゃると思いますが、お互い頑張りすぎず、頑張りましょう。
「アトピーについて」匿名希望2歳2ヶ月2006年1月4日
生後3ヶ月くらいで、顔に湿疹が出来始めたので、通っていた小児科で軽いステロイドを処方してもらいました。状態が治まってきたらステロイドをやめ、またひどくなったら塗ったりして調節しながら続け、生後6ヶ月くらいには、ほとんど湿疹も出なくなり、治まっていました。
そんな時に、たまたまホームページで松本漢方クリニックを知り、やはりステロイドのことは気にはなっていたので、使わないで治すなら、それが一番と思い、入浴剤や塗り薬などを処方してもらいました。
以降、湿疹が出てきた時に、ステロイドをやめ、塗り薬と入浴剤に切り替えました。そうすると、だんだん湿疹はひどくなり、なかなか良くならない状態が続きました。その間、娘はかゆいのでかいて、血が出たり、背中や首の方にも湿疹が出来ました。ひどい時には、背中には湿疹が一つの大きな島のような盛り上がりになっていました。
塗り薬で傷が良くなったように見えても、またやっぱりひどくなるという繰り返しでした。リバウンドかなと思いつつも、いつまで続くのか、日々一喜一憂で、親の方がストレスがたまり、投げ出したくなるような、本当に先が見えない不安な状態が続きました。
そんな状態が半年ほど続き、少しずつ、入浴剤の効果や、塗り薬の効果が出始め、本当に少しずつ少しずつ治まってきました。まず顔がよくなり、最後まで残っていた背中の大きな湿疹も薄くなり、大体一歳半くらいでほぼ綺麗な状態になりました。
今は、時々足の膝の裏や首周りが荒れたりしていますが、同じ治療でひどくならずに治まっています。
具体的な方法としては、娘の場合、赤ん坊だったこともあり、お風呂はお湯は少なくして、入浴剤一回分の半量を使いました(節約のためもあり・・・)。一時間くらい入るのが望ましいとあったのですが、赤ん坊ではとてもそんなに入れず、せいぜい10~15分くらい体にお湯をかけたりして頑張りました。やはりそれでも松本先生が、「塗り薬だけでは治らない、入浴剤が大事!」と言われたように、入浴剤の効果は大きかったことがわかりました。目に見えて良くなるという感じでないので、分かりづらかったのですが、ある時期から入浴剤で皮膚が治りかけているのが実感できるようになりました。
娘の場合、それほどひどい傷にはなっていなかったので、後半消毒は使わなくても大丈夫で、入浴剤と塗り薬だけで治りました。あと、これは自己流ですが、娘の場合塗り薬を塗った後、乾燥を防ぐため、市販の保湿クリーム(アトピー用の刺激の少ないもの)を上から塗ると、治りが良かったです。
以来、今では風呂上りや朝に、保湿ケアするくらいで大丈夫な肌になりました。体の力、漢方の力はすごいと感心しています。どうもありがとうございました。
離乳食を始めた、生後ちょうど六ヶ月を過ぎた頃、首のまわりや脇の下、ひじのあたりなどが赤くなり始めました。「えーこの子も?」と言うのが、一番最初の感想でしたが、すぐに「でも、大丈夫だわ!」と思えました。それは、ちょうど主人が、アトピーで、松本漢方クリニックにお世話になっていたからです。
主人は、小さい頃から、ステロイド剤を使い、リバウンドで苦労していましたが、松本先生のアトピーの理論を読んでいましたので、「ステロイドも使っていないこの子は、絶対大丈夫!」と思いました。
松本先生に診ていただいたときも、「おー、出たか?大丈夫!大丈夫」と言って頂き、さらに安心しました。
主人と一緒に漢方のお風呂に入り、赤い塗り薬を塗る、本当にそれだけでした。食べ物も、何でも食べさせていました。
一歳になる頃には、たまに赤くなるくらいで、特に広がる様子もなく、私もほとんど心配もせずに過ごしていました。
二歳になる頃には、赤くなることもなく、痒がることもなくなりました。主人と一緒に、今も、二、三日に一度、漢方のお風呂に入っています。主人が松本漢方クリニックにお世話になっていたおかげで、ステロイドの薬を使わずに済みました。知らずにステロイドを使っていたら・・・と思うと、本当に怖いです。
主人は、完治まであと少し・・・というところまできています。本当に激しいリバウンドの時は、そばで見ている私までが、一緒になって、涙がでそうなくらいでした。でも、治療には、家族の協力も必要です。今頑張っておられる人も、そのご家族の方も、一緒に頑張ってほしいと思います。
「アトピー手記 途中経過」1歳男性2009年9月17日
生後1カ月
1か月健診が終わってから顔に赤くプツプツとした湿疹が出始める。
だんだんと範囲がひろくなり赤くじゅくじゅくとただれた感じになってくる。眼もかゆいようで指を突っ込んではびっくりして泣くこともたびたび、
湿疹の範囲がどんどん広がり、肩や上肢や耳にもできてきて耳をよくかくようになった。
生後76日目
何かしてあげた方がいいと思い、評判の良い近所の皮膚科受診し、「乳児湿疹で時期が来れば何もしなくても治るから心配しなくてもいい。ステロイドは必要ない。」と言われ、グリパスCという軟膏を処方される。こちらの言うことをしっかりと聞いてくれないし、納得のいく説明をしてもらえなかったので、本当に時期が来れば治るのか半信半疑だったが、ステロイドは使いたくなかったので処方された通りに軟膏を塗ることに。
皮膚科受診後も湿疹はどんどん範囲が広がり、胸、背中、頭、下肢にもでき始め、最終的には全身に広がっていった。皮膚科で処方された軟膏以外にも良いと言われる化粧品や石鹸や保湿剤などいろいろ試してみたが、湿疹は一進一退を繰り返す。
本人は湿疹がかゆいようで一生懸命かきむしるので手の届く皮膚がむき出しの顔は傷だらけだった。
生後4か月
4か月健診で保健師に「かわいそうだからステロイドを使ってあげた方がいい。正しく使えばステロイドは副作用はない」と言われ、健診に来ていた他のお母さんからアレルギー科のある小児科を勧められた。そこでは、ステロイドの入った軟膏を処方された。アトピーでもあるその小児科の医師からは「ごく少量のステロイドなので副作用は絶対にない。アトピーは必ず治るから。」と断言され、「母乳で育てているのだったら、お母さんも食事を気をつけないといけない」と言われ仮性アレルゲンの表を渡された。この食事制限を守ると食べるものがごく限られてしまうため、私にとってかなりのストレスたった。ステロイドの効果はてきめん、塗って半日もしないうちに忘れていたツルツル肌になった。かきむしることもなく、周りからも「きれいになってよかったね~」と言われたが、きれいになったからとステロイドを使わないとまたブツブツと湿疹ができてきた。
生後5か月
時々蚊に刺された跡のような蕁麻疹が出るようになった。アレルギー検査をしたがすべて陰性でIgE抗体値も正常範囲内だった。
生後6か月、10倍粥から離乳食を開始した。じゃがいもを与えたら翌日顔中に赤いブツブツが出た。昼過ぎまでには消失してきたので蕁麻疹だったよう。しかし、アレルギー検査の結果は陰性だった。医師から8カ月まではお粥かパン粥だけにするように言われ、離乳食はやめることにした。
この頃、知り合いから松本漢方クリニックを紹介された。「ステロイドはやめたほうが良い。自分の孫がひどいアトピーとアレルギーと喘息でステロイドを使っていたがやめて、漢方でアトピーとアレルギーはなくなり今は喘息だけになった。結構大変だしお金もかかるけど一度行ってみたらどうか」と勧められた。松本漢方クリニックのホームページを読み、理論は半信半疑ながらも納得でき、アトピーが治るのならやってみたいと思うようになった。しかし、漢方はお金がかかるので、とりあえずステロイドを中止してどうするか悩むことにした。(この時点で約2か月ステロイドを使っていた)しかし、ステロイドを中止すると湿疹はどんどん出てきて皮膚は引っ掻き傷だらけになり見ていてかわいそうで24時間一緒にいる母親としては耐え難いものがあった。主人はもう少し様子を見てもいいんじゃないかと言ったが、やるなら早く始めた方が良いと思い漢方をやってみようと決心をした。
生後7か月、脱ステロイド11日目、松本漢方クリニック受診。
朝晩の消毒と赤い軟膏塗布、1日おきの漢方風呂を指示された。1歳までの栄養は母乳のみで良いと言われる。母親である私は高タンパクなものをどんどん食べなさいと言われる。私は、以前かかっていた小児科で食事制限があったが、そんなもの全く必要ないのだと思うと精神的に楽になった。松本漢方クリニックのホームページの手記を読んで、初めはリバウンドで湿疹がひどく出ると知っていたので、どんなひどい離脱症状が出るのかという心配もあったが、それよりもこれでアトピーが近い将来治るのだという期待のほうが強かった。まだ始めてもいないのに、もう治ったような気にさえなっていたのを覚えている。
脱ステロイド13日目、漢方開始。
漢方風呂はできるだけ長い時間入るように指示されていたが、嫌がり10分が限界。軟膏も嫌がってじっとしていないし大泣きするが押さえつけてなんとか塗布。毎回そのような感じで続けていた。どんな離脱症状が出てくるのかちょっとわくわくしていたのを覚えている。
漢方開始2日目。
目の周囲と耳に湿疹がひどく出てきた。両まぶたは赤く腫れて、耳も赤く腫れてただれたようになってきた。両目をぶたれたボクサーのような顔になってしまった。会った友達には「顔が変わっちゃったね~」と言われるほど。しかし、私は「きたきた」と内心この症状を喜ばしく思った。「漢方があるから大丈夫」と漢方を始める前ステロイドをやめたときよりもひどい湿疹だったのにかなり楽観的だった。
漢方開始3日目。
顔の皮膚がカサカサしてきた。耳の皮膚も茶色くカサカサしていて指でこするとボロボロと一部はがれ、頬の赤かったブツブツも茶色く変化してきた。まぶたの腫れは変わらない。
漢方開始5日目。
両まぶたの腫れは少しひき、皮膚はゴワゴワしてきた。
漢方開始7日目。
まぶたの腫れが引いた。茶色くゴワゴワしていた部分はそれがはがれ落ちてきれいな皮膚が見られるようになった。しかし、新たに赤いブツブツもできてきて相当かゆいらしく跡が残るほどかきむしるが、漢方を始める前と違ってひっかき傷による流血は容易にしなくなった。これが本当に不思議だった。
こうやって、全身に赤いブツブツができては茶色いゴワゴワとしたかさぶたのような皮膚に変化しそれがはがれ落ちきれいな肌になり、また赤いブツブツができ・・・を数日単位で繰り返した。湿疹がひどくできる場所は、その時々によって異なった。
生後8か月、漢方開始30日目前後~
週単位で一進一退を繰り返すように。漢方風呂は相変わらず長くても20分が限界、機嫌が悪いときは10分くらいで終わらなければならないときも。赤い塗り薬は1日2回、午前中と入浴後に塗っていたが、午前中の塗布のときはだいたい気持ちよさそうにそのまま昼寝に入っていった。
先生からは栄養は母乳のみで大丈夫と言われていたが、全くあげないのも心配で、お粥や消化の良い野菜を1日1回数口あげていた。
生後9か月、漢方開始60日前後~
一進一退を繰り返すが、湿疹は以前よりも範囲も程度もひどく、出ている期間も以前より長くなってきた。離乳食も1日2~3回少量ずつ与えていた。
1日2回塗り薬を塗っていたが、この頃から動きが活発になってきたことと寒くなってきたので午前中はやめて入浴後の1日1回にさぼるようになっていった。
生後10か月、漢方開始90日前後~
体幹(胸、腹、背中、尻)の湿疹は常に消えず、赤くガピガピと象の皮膚のような状態が続いていた。顔や耳、首や太もも、腕などいろんなところにゴワゴワの湿疹ができ今までで一番ひどいと感じた。夜中かゆくてかきむしって大泣きすることも。
生後11か月、漢方開始120日前後~
顔にはほとんど湿疹はできなくなり時々プツプツとできるのみ。他は相変わらず湿疹が常にあり、範囲が広がったり赤みが増したりを繰り返す。
生後1年0か月、漢方開始140日前後~
栄養は母乳もあげているが、ほぼ大人と同じものを食べるようになった。ムラがあるがよく食べるときはあまり母乳を飲まない。湿疹は変わらず。漢方風呂は嫌がって入る時間が短くもったいないため、1日おきではなく週に1~2回のことがほとんど。塗り薬だけは毎日入浴後に塗布。
生後1年1か月~3か月、漢方開始170日~230日前後
同じような状態が続く。入浴後の赤い塗り薬を塗るために「ごろんして」と頼むと指定したバスタオルをひいたマットの上に寝転がってくれるようになった。もう薬を塗ることが当たり前のこととし習慣づいているようだった。
生後1年4か月、漢方開始280日前後~
漢方開始290日目くらいから全身の湿疹が急激に悪化。赤いブツブツが今まできれいだった顔や膝下にまでおよび、夜中かゆさで眠れないこともあった。容赦なくかきむしり全身傷だらけ血まみれになるのを見て、かきむしる爪音を常に聞いているとこちらがノイローゼになってしまい、毎晩眠れないので母親の私は鬱になりかけたほどたった。これが最後の「ひどい症状」であってほしいと願わずにはいられなかった。
生後1年5か月、漢方開始300日前後~
あんなにひどかった全身の湿疹が少しずつきれいになりはじめた。湿疹は全てガサガサした丸状だったが、胸と足以外は小さなザラザラとした形状へ変化していった。そして、以前のように茶色い皮がボロボロむけるわけではなかったが日に日にきれいになっていった。湿疹がひいてきたのとともにかゆみも若干落ち着いたのか夜はよく眠るようになった。
生後1年6か月、漢方開始330日前後~
湿疹はどんどんきれいになっていった。一番見た目がひどかった太ももも落ち着いてきた。
漢方開始341日目、薬が無くなったので松本漢方クリニックに電話。先生に、「湿疹のピークはひいたようだ」と話すと「近いうちに手記と写真を持って来てください」と言われた。まだ湿疹は完全には無くなっていないが、「終わった、治ったんだ」とほっとした。
漢方開始350日目、旅行中に突然の40度近くの発熱。翌日病院に行って手足口病と診断。アトピーの湿疹とは異なる湿疹が手掌、足底、上肢、下肢、耳、尻、口周りに広がった。3日目には解熱し4日目には湿疹が茶色く変化し7日目にはほとんどなくなり、アトピー湿疹もほとんどみられなくなっていた。長期旅行をしたことと発熱があったことなどが重なり、漢方風呂は2週間ほど行わなかった。赤い塗り薬だけを塗っていたが湿疹は悪化しなかった。
生後1年7か月、漢方開始360日前後~
漢方風呂を嫌がるし、湿疹もきれいになってきたので漢方風呂は全く行わなくなった。赤い塗り薬は乾燥しているところ、かゆがるところのみ塗り、他はただの保湿剤を塗っている。湿疹というような湿疹はもうなく、肩と太ももが乾燥しており、寝入りばななどに肩と太ももと首を掻く程度となった。
しかし、数日後再び腕と太ももに以前あったような赤みのあるガサガサとした湿疹が出てきてかきむしるようになった。漢方風呂は主人の意向で行っておらず、赤い塗り薬だけで様子を見ている状態。
松本漢方クリニック受診、煎じ薬を処方される。
以上、途中経過ですが手記を書かせていただきました。
私は松本漢方クリニックにお世話になる前は漢方なんて本当に効果があるのだろうかと信用していませんでしたが、クローン病である主人が松本先生の理論通り、症状がなくなり何でも食べられるようになったとともに息子と同じ湿疹が体にできる様子を見てすっかり松本先生信者になってしまいました。そしてステロイドと西洋医学の恐ろしさを実感しました。私の周りにも赤ちゃんに湿疹ができて医師から指示されるままにステロイドを使っている人がたくさんいます。いくら私がステロイドはやめるべきだとすすめても、大体の人は使い続けます。私は松本漢方クリニックを紹介され、息子のステロイドを中止して息子が物心つく前に完治しそうなことと、クローン病で食事制限があった主人がどんな料理でも摂れることを本当に幸せに思い、紹介してくださった方と松本先生に本当に感謝しています。息子のアトピーが完治するまで今後ともよろしくお願いいたします。
松本先生、大変御無沙汰しております。
最近、孫のお薬を受診なしに、厚かましく送っていただきました。同意書が遅くなり申しわけございません。孫も3年生になり元気で空手などやっています。
私はリウマチが完治してからそんなこともあったかな?という位の元気さで飛び歩いております。頭痛も咳もさよならしてしまいました。いつだったか、先生が「あんたの免疫が勝っとるんや!」と言われて、ああそういうことやと気がつき、その一言を目標にしています。今も免疫が勝っているみたいです。
時々はホームページをみて、コメントを読んだり、スタップ細胞のことも大変関心があります。
私など難しいことなど分かるはずはありませんが、細胞とかDNAとか?遺伝子とか?そういうのはさわったらあかんのや!神の域だという風なことを言われたのを思い出したり、私もそうや!と思っていたことを今も同じく考えております。
先生、お体を大切にして下さいませ。
「アトピー性皮膚炎とのたたかい」匿名希望5歳2006年3月12日
三重県
私の子供は、現在5歳です。生後まもなく、アトピー性皮膚炎の症状がでました。自分はアレルギーに縁がなかったので、アトピー性皮膚炎と診断された当初から、医者のいわれるままに、いろいろな薬を子供につけていました。
病院に行くと、毎回違う薬を頂いて、「実験台になっているみたい」といつも思っていました。漢方薬については半信半疑でした。でも、今彼は猛烈なかゆみから解放されて、元気に幼稚園に通う姿を見ていると、信頼できる病院、先生に出会えたことを、心からうれしく思っております。
松本先生に出会うまでと、漢方治療での子供の病状を書いてみましたので、参考にしてください。
・顔も体もひどく痒がるようになり、血液検査をする。近所の方に「ひどい乳児湿疹やねー」と言われ、ショック(+。+”)
・検査結果、卵と牛乳のアレルギーの可能性が高いので、大豆のミルクか、牛乳の成分の少ないミルクをすすめられる。母乳のため、卵と牛乳は口に入れない方がいいとの指示あり。
■生後7ヶ月ごろ(病院名:同上)
・ステロイド(リンデロンVG)を使って、顔と手足に塗るよう指示がでる。塗った直後はすぐにきれいになるのに、すぐに悪くなる。
・ザジテンとポララミンを毎日服用。
・血液検査で、大豆のIGEも高くなる。また多種のアレルゲン物質にも反応しているので、除去食*をすすめられる。
*除去食(東京 恵比寿:やまとさん)
卵、牛乳、大豆、小麦を使わない料理の紹介、アレルゲンの少ない食材を教示頂く。農薬の影響を少なくするようにスープを3時間くらいかけて煮る、等
■1歳2ヶ月ごろ(病院名:同上)
・1日に2回ほどお風呂に入る。夏は汗をかくたびにシャワー。状態はかなりよくなる
・夜はステロイド(リンデロンVG)を処方される
・ザジテン、ポララミン服用は継続。
・除去食も継続
県立の病院を紹介してもらう
・除去食を徐々にふつうの食事に切り替える(卵以外)。徐々に変えても特に変化はない
・「ステロイドの使用は、使い方によるものである」と力説され(*。*)、中程度ステロイド(プロパデルム)を、一日に何度か塗るよう、指示される。
→ 彼の手足の関節や太ももの柔らかいところが紫色になる
・外で遊んでいても、突然掻き出す、夜中に何度も痒がっておきる。
・ザジテン、ポララミンは服用継続し、保湿用にワセリンを1日数回塗付。
■3歳半ごろ
・ネットで松本漢方クリニックを知る。漢方薬でアトピーが治るのか?
来院すると看護師さんのお話!ここなら子供に、ずっと薬を服用、塗りつづけなくてもすむかも、食物アレルギーも治るかも!松本先生は情熱のある人だと思いました。入浴剤と塗り薬(赤色)、消毒用のネオヨジン、そして発熱時の煎じ薬を頂く。
★「ステロイド離脱」3日後から1週間
・全身に水泡が発生、顔は腫上がる。特にステロイドを塗布していた部位が顕著。痒みがひどく掻き毟るため、全身汁だらけになる。発熱。夜中も痒みが治まらないため、睡眠不足にもなり、泣き喚く毎日が続く。入浴前の消毒(ネオヨジン)もしみるらしく、このときも泣き喚く。
・1時間以上、入浴させるのが大変(子供を風呂で遊ばせるのに一苦労・・・)。
★「ステロイド離脱」1週間後から半年ごろ
・全身が黒っぽくなり、そこから皮膚がぼろぼろ剥ける。湯船がいつも皮膚だらけ。半年のうちで3回くらい繰り返す
・常に機嫌が悪く、夜中も1時間ぐらいおきに掻くため、睡眠不足が続く。
・夏場も腕に包帯を巻く日々が続く。
★「ステロイド離脱」半年ごとから1年ごろ
・外でかくことが少なくなる。夜は、だんだんと掻き毟る時間が少なくなる
★最近(~1年半)
・夜は、朝までほとんど寝る。ときどき親の顔を確認にきているようですが...
今までの病院は、「大人になれば、自然と治るものです。」ということで、塗り薬と服用薬を処方してもらっていました。ただ、この方法を継続していれば、うちの子供は、決して良くはならなかったと思います。
保険の利かない漢方は、金額が大変で、この生活がいったい何年続くのかを考えると、とても不安になりました。でも子供が成長し、大人になっても薬がないといられないというよりは安いものかもしれないですよね!!
最後に
私は先生のファンクラブ会員ではありませんが、情熱を持って「絶対なおしたる!」と言ってくださった事、子供の具合が悪くなったときも、電話でキチンと対応してくださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。いろいろ情報がありすぎて、ずいぶん遠回りしましたが、松本先生に出会えてよかったと思います。
松本漢方クリニックに通院するようになって2年2ヶ月がたちます。娘の肌の状態は少しずつよくなっています。傷が徐々に少なくなってきています。娘は生後9ヶ月で初めて皮膚科にかかりました。それまで耳切れや顔の赤みなどは多少あったのですが保湿剤を使用している程度でした。春初めの3月に顔を物凄く掻き、傷だらけになってしまい、見かねた実家の両親に一度皮膚科に行くよう言われ、そこからステロイドの軟膏を常用するようになりました。そのときの診断は乳児湿疹で1歳を過ぎてからあらためて確認をするとアトピーということでした。初めて受診したときはすぐ治るであろうと伝えられていたので薬もあまり気にせず言われるがまま使用していました。生後10ヶ月から半年間ザジデンも服用しました。2歳間近の春に物凄く痒がるようになり薬もきついものになったのをきっかけにステロイド治療で本当に治るのか主人と相談した結果、脱ステロイドを決心して松本漢方クリニックに行き今の治療がスタートしたのです。薬湯は体力も必要でしたが子供を1時間いれなければならないという私の忍耐力も必要でした。あの手この手で1時間毎日毎日。実家の両親にもよくやるなあと言われたのを覚えています。治療がスタートした頃、覚悟はしていましたがリバウンドが現れ、夜痒くて掻いて、掻いて泣き叫んでいた娘の姿は本当に見るのがつらかったです。でも、本当につらいのは娘本人です。何回かのリバウンドを頑張って乗り越えてくれました。次に現れた激しいかゆみは花粉でした。9月ごろから顔は赤く、冬場に入ると顔は真っ赤で腫れぼったく夜は肘の内側を激しく掻き、ピークの3月には熱もでました。松本先生に症状を診ていただくと花粉によるアトピーの症状でもきついほうということでした。ショックでした。でも落ち込んでばかりはいられないと思い、松本漢方クリニックのホームページで手記を読み、必ず治るといいきかせ毎日薬湯に入りました。夏には汗の痒みで肘の内側を掻いていましたが、秋ごろになると肌が落ち着いてきて夜はまだ掻くのですが掻いても起きなくなりました。様子をみながら、ということでしたが薬湯が、2日に1回になりました。手記を書くように言われました。娘の肌がよくなってきていることを認めていただいたようで本当に嬉しかったのを覚えています。今もまだ痒がりますが、最初のころとは比べ物にならないくらい肌の状態はよくなっています。時には厳しく、時には優しく励ましてくださった松本先生の言葉があったからここまでやってこれたと思っています。そして多くの手記が私のお手本となってくれています。医院の待合であったアトピー患者さんの家族の「私の娘も治ったよ」という言葉も大きな心の支えです。私も他のアトピーの方に「私の娘も松本先生に治してもらったよ」と伝えられるよう頑張っていきたいと思います。