30歳までステロイドを塗ったり、時には飲んだりしていました。飲めばすぐに治るように見えましたが、じきに更に症状がひどくなって出てきました。なんだか体力までだんだん落ちてきて、疲れやすく、私はきっと元々怠け者なんだろうなぁと思って生きていました。

しかし、ある日、知り合いから松本漢方クリニックの事を聞き、その時は症状もひどかったので、親や彼氏に相談の上、思い切って通うことにしました。(途中2年サボっていたため)現在、まだ完治はしていませんが、お陰さまで健康を取り戻し、普通の人と同じように生活しています。リバウンドが出て、戦っている方、絶対に治りますので安心してくださいね。

私のステロイド歴

母親によると、生後○カ月?よりアトピーと診断されていたようです。物心がついたときには、あの懐かしいチューブが家に転がっていましたので、何も考えず、せっせと塗っていたのだと思います。

最初は膝の裏、肘の裏など関節部分に湿疹が出ていました。薬を塗れば治るからと言われ、せっせ、せっせと塗っていましたが、一向に治りませんでした。それどころか塗っている箇所の皮膚がだんだん薄くなってきました。しかも体毛も濃くなっていきました・・・。

その後、関節部分にだけ出ていた湿疹が、関節以外のところにも出てくるようになりました。夜中に掻いて朝目覚めると血だらけ・・・、そんな日々でした。また、ステロイドを塗る手の皮膚も薄くなり、拍手などで手を叩くだけで血が出てきたりもしていました。

「なんで治らないんだろう?」と私も親も同じように思い、病院を転々としました。しかし、どこに行っても出される薬は一緒でした。ステロイドのチューブ2、3本。なくなったら貰いに行く。その繰り返しでした。兄2人も同じようにアトピーだったのですが、面倒くさがってステロイドを塗らなかった兄2人は小学生ぐらいで治り、せっせせっせと真面目に塗りたくっていた私が30歳までアトピーと付き合うこととなりました。今では何故兄たちが早く治ったのかがわかります。

中学生になると、顔にも湿疹が出るようになりました。バス通学だったし、年頃だったので、その顔で外に出るのは本当に嫌でした。ステロイド塗っても治らないし、もうどうしようと思っていたところ、いよいよ悪魔の薬に手を出すことになります。内服ステロイドを出す皮膚科に出会ってしまったのです。用量とかは忘れましたが、1日3回、食後にステロイドの錠剤を飲むと、一気に症状が出なくなりました。魔法の薬だと思いました。スゴイ!!と。

ただ、気になったのは副作用です。アトピーは出なくなったのですが、顔が一気に膨らみムーンフェイスになったのです。元々丸顔なのですが、風船みたいに膨らみ、それから写真を撮られるのが嫌いになりました。

そのステロイドを飲み続けて1年ぐらい経った頃、土佐清水病院の事を知りました。ある本には、ステロイドの塗り薬はまだいいけど、内服ステロイドは糖尿病になりやすくなるとか、骨折しやすくなるのでダメだとか書かれていて、読んでいてゾッとしました。これは内服ステロイドを止めないとだめだなと思い、親に頼み込んで土佐清水病院を受診しました。土佐清水病院での治療は、食事制限と大豆を発酵させた粉末とルイボスティーの粉末を飲むというものでした。効果のほどはよくわからなかったけど、内服ステロイドをやめた後、大きな症状も出ずに帰ってこられたので結果的にはよかったと思っています。

大学進学後も新大阪にある土佐清水病院系列の病院に行ったりしていました。だけど、ステロイドと思われる塗り薬が出るし、“ここも根本的には治らないのかな・・・”と、うっすら思い始めました。

再度症状が酷くなったのは29歳の時でした。手のひらが酷いことになりました。そこで本当に思いもしなかった縁で松本漢方クリニックを教えてくれる人に出会いました。その人は「弟が重症のアトピーだったけど、治ったよ。覚悟はいるけど、絶対治るから。」と教えてくれました。病院のホームページを見ると、沢山の方の手記がありました。本当に治りそう。ただ、やっぱりリバウンドがあるから覚悟しないとなーと思いました。30歳にもなって親に相談するのもどうかと思いましたが、結局、親に相談し、彼氏に相談し、治療をすることに決めました。

松本漢方クリニックの治療

私の場合、本当にリバウンドが酷かったのは3カ月ぐらいでした。耳の下、手、足、お尻の付け根が特にひどかったです。汁が出てきて痒くなるので、一日掻きまくっていました。それで、お風呂に入って傷を治しました。風呂上りには黄色、赤の軟膏を塗りました。手が一番ひどかったので半年間ぐらいは綿の手袋をつけて生活していました。せんじ薬を飲んで、掻いて、傷を治す。これが仕事かなーと思い過ごしていました。そして、お蔭さまで治療から3か月後にはすっかり元気になり、リハビリで職業訓練の学校に通い、職につきました。

ただ、私が治療し、元気になれたのは、親からの経済的援助と彼氏の生活上の助け、親友の励ましのお蔭です。どれが欠けても治療は不可能でした。私は30歳までステロイド漬けで無駄な時間とお金をたくさんたくさん使ってきました。だから、みんながこの事に早く気づけば、私みたいに時間とお金と無駄に使わずに済みます。ちなみに、IgEはピーク時に5000ぐらいあったのですが、今は(2016年2月2日現在)908です。まだまだ体がむくんでいるので完治とは言えませんが、キレイになるために、今後もまずい煎じ薬を飲もうと思います。実際、悩んでいた体毛も薄くなり、声もよく出るようになり(音域が広がった?)いいことばっかりです。

松本先生、いつもありがとうございます。しょっちゅうサボる不真面目な患者ですが、今後ともよろしくお願いします。

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