「だまされたステロイドとの戦い(アトピー性皮膚炎・喘息手記)」
(お母様記述)10歳2017年9月13日
(お母様記述)10歳2017年9月13日
今は10才になった娘が松本先生に出会えたのは幼稚園の年少4歳でした。娘が3歳の3月頃、私は下の子の妊娠中、切迫入院してしまい、2カ月ほど家を空けて娘の面倒を私の両親にお願いすることになりました。入院前は両手首にすこし赤くカサカサしたような小さな湿疹だけだったのが、私が入院してあっという間に顔や首周り、両腕、両足にアトピーの湿疹が広がり、顔は腫れ上がり、首には汁がでてきてガーゼハンカチをまいて毎日過ごすような日々でした。
どんどん症状がひどくなる娘を主人がステロイドを使わないというS医院に連れて行きました(近所の鍼灸の先生の知りあいが、通って良くなったと聞いたので行きました)。診察で先生は治るともなんとも言わず、今思えば曖昧な言葉を並べていたように感じます。結局、粉薬にした抗アレルギー薬を一ヶ月分、白い塗薬、皮膚につけるとアトピーが良くなるという水を持って帰らされました。
ステロイドではないという安心と、毎晩朝方まで痒がり、のたうち回る娘を寝かしたくて抗アレルギーの粉薬を毎日飲ませていました(そんなものは全く効かず症状はひどくなるばかりでした)。
あとは毎日朝晩、水を患部に霧吹きでベタベタになるまでつけ、薬を塗り、チュビファーストという値段の高いガーゼを足のつけ根から足首までと腕に巻きつけ、夜かかないように、かかないようにと、そんな無駄なことを毎日必死でしてしました。
痒みは夜だけでなく、日中にまで娘を襲うようになり、どこにいっても痒みでのたうち回るようになり。その頃には、娘の体で綺麗な皮膚は、お尻と足の裏と背中だけしか残ってないような状態になっていました。そしてぐったりとするようにまでなってしました。感染症を起こしてしまっていたのです。熱もあまり高くないので気付かず、ダメな母親です。これはどうしたらよいのか、もう結局ステロイドを使う病院に連れて行くしかないのかとインターネットで検索したら高槻市にステロイドを使わず自分の免疫力で完治できるという松本漢方クリニックがあると知り、もう藁をも掴む気持ちと不安だらけの中、先生に会いに伺いました。
先生は「滋賀県からお疲れさま、必ず治るから心配いらんよ」と。治療開始すると驚くほどすぐに効果が現れました。赤く腫れ、汁まみれになった患部は、だんだん赤みがとれ、茶色のような落ち着いた色になって、まだまだ広範囲で湿疹が出てしたものの、娘に笑顔がみられるようになりました。
漢方の飲み薬はなかなか馴染めず、フルーツ牛乳に混ぜたりしながら飲んでいました。住まいが滋賀県ということ、子供が幼かったというので、毎回お電話で症状を伝え、お薬を郵送してもらっていました。
いつも先生は「何かあったらいつでも電話してきて、お疲れさま」という言葉をかけてくれました。終わりの見えない離脱症状と戦っている孤独な家族の励ましになっていました。
あんなにひどい状態だった娘の皮膚がだんだん普通の皮膚になってきました。お腹は最後まで(小学校1年の秋頃)、赤みと痒みがとれるのに時間がかかりました。
夜中から朝まで一睡もできない生活からは徐々に解放され、夜寝付き夜中に2、3回起きてさすってあげて、痒みが治まったらまた寝るという生活が3年ほど続き、小学校1年の秋には夜寝ついて朝までぐっすり眠れる生活になり、我が家に笑顔が増えました。
娘がなぜこうなってしまったのかを思い返すと、まず母親の私自身がステロイドの塗り薬を10代後半から33才まで約18年間ずっと塗り続けていました。最初のきっかけは指のカサつき、小さな湿疹でした。それから主に両手に塗り、顔や首には症状が出た時に塗っていました。結局最後は両手の指が腫れ上がり、無数のイボができ、生活ができない状態になり、やっとそこでステロイドの結末を知り使用を止めました。
なので、娘の妊娠中も毎日のようにステロイドを使い続け、産後授乳中もベタベタとステロイドを塗った手で娘に触り、お乳を2年半も与えてしまいました。娘は産後一ヶ月で脇の下に一センチくらいパックリ割れた傷ができ、病院で処方されたステロイドを塗りました。
そして生後2カ月頃から耳の下がただれて、汁が出て、顔の両頬に広範囲で赤く、ジュクジュクした汁が出て、デコボコのひどい肌になりました。毎日顔を掻きむしるので血だらけでした。近所の小児科に行くと慣れた様子で「乳児湿疹です。石鹸は牛乳石鹸に変えるように」といわれ、ワセリンにステロイドを混ぜたものをだされました。赤ちゃんにステロイドのチューブには抵抗がありましたが、ワセリンとステロイドを混ぜた容器に入っていたので安易に塗ってしまいました。
6カ月になるまで4ヶ月間、朝晩毎日顔に塗り薬を塗りました。そして顔の湿疹がましになり、塗り薬を夜だけ塗るようになりました。普段から塗り薬をちゃんと塗らないと怒ってくるような先生でした。「塗らないから湿疹がひどくなるんや」と、威圧的な態度でせめられました。
急に塗り薬を止めると症状がひどくなるといわれ、しばらく続けて塗りました。顔の湿疹がなくなった生後10ヶ月頃夜中にゼーゼー言いだし、咳をするようになりました。そして息苦しそうな容態になり、小児科にいくと気管支炎だと言われ、自宅でする吸入器のセットを持って帰るようにいわれました。
毎日吸入をして2週間目位に咳き込みやゼーゼーの喘鳴が止みました。先生には胸の音がきれいだと言われ安心しました。が、それからずっと咳き込みや息苦しそうな喘鳴が1年以上出ては治りを繰り返すようになり、家での吸入を1年以上続けました。息苦しさがひどい時は救急で点滴を打ち、水薬(今思えばステロイドの飲み薬だったのではと思います)1歳児の幼児にする治療が現代医学では、このような酷くむごい治療しかないんですね。息苦しそうな我が子の呼吸は楽にはなりましたが、この後に続く免疫の反動などその時は考えもしませんでした。
ステロイドを塗っていた時期は、耳や腕にたくさんの水イボができました。先生につまみとってもらっても、後から後から水イボが出ていました。そんな幼児期をすごしていたら、上記にあったようなものすごい離脱症状が出てしまいました。
肌の状態がよくなり先生から手記を書くように言われましたが、それから何年も過ぎてしまいました。大変申し訳ありませんでした。
10歳になった娘の状況は、季節の変わり目や風邪ひきの後に喘息が出ます。皮膚は、膝の裏辺りにカサつきの湿疹が出たり引いたり。そんな時は松本先生で処方してもらった風邪と喘息の漢方を煎じて飲ませます。風邪は、漢方だけで汗が出て、咳も止み、熱も下がります。喘息も煎じて飲ませると呼吸が楽になり治まってしまいます。ここ6年くらい、小児科へかかったことはありません。小児科では、すぐに抗アレルギー薬を出します、炎症止めに痛み止めも。怖くて服用させられません。
今は一時的に症状が楽になったことで松本漢方クリニックへの足が遠のいてしまい、最終目標の自然後天的免疫寛容を起こすまでには至っておらず、私のせいでまだ完治をさせてあげることができていません。また、この続きの手記が書けるようにと思います。
松本先生のお陰で娘は笑顔を取り戻し普通の日常を過ごせています。
ありがとうございました。