「アトピー中間報告~3度のリバウンドを経て~」
36歳2015年11月22日
36歳2015年11月22日
私は、松本漢方クリニックに通いだして8年目になります。治療の中で3度のひどいリバウンドを経験しました。3度目のリバウンドが落ち着き、IgE抗体の値が下がり始めた今、中間報告の手記を書くことになりました。
私は高校1年生の時、目の周りに赤みや痒みが出たため病院に行き、アトピと診断されました。その後も症状が全身に広がっていったため、あちこちの病院を受診しましたが、結局はステロイドの治療でした。仕事に就くようになっても、そのような感じでステロイドを塗りつつ何とか肌の状態を保っていました。しかし次第にステロイドを塗っても症状が抑えきれなくなってきている事に不安を感じていました。そしてステロイド以外の治療がないかとネットで検索したところ、見つけたのが松本漢方クリニックでした。28歳の時のことでした。
2008年3月に初めて松本漢方クリニックを受診し、煎じ薬、赤と黄色の軟膏、入浴剤での治療をスタートさせました。煎じ薬を飲み始めてすぐの頃は、ひどい症状が出ませんでしたが、6月頃から顔と体中に赤みや痒みが出始めました。掻きむしると血が滲み、リンパ液がだらだらと出てきました。夜もほとんど眠れず、8月の盆休み明けから会社を休職させてもらいました。
9~11月は、はがれ落ちるかさぶたの量もすごくなり、熱っぽさと痒みで気力もなくなり、昼間もほとんど横になっていました。そうしているうちに、徐々にですが掻いても壊れない正常な皮膚が出てきて、夜眠れる時間も増えていきました。
12月末、まだ顔や首に赤みがありましたが、仕事に復帰しました。2009年の4~5月になった頃には、だいぶん肌がきれいになり、化粧をして普通の生活を送れるようになりました。
その後、季節によっては顔に赤みとカサカサが出たり、肘と膝の裏に湿疹ができたりすることはありましたが、リバウンドの時期ほどは酷くなることはありませんでした。煎じ薬はずっと飲み続けていました。
2011年秋に結婚して引っ越し、生活スタイルが変化すると、2度目のリバウンドがやってきました。11月頃から首が赤く痒くなってきて、瞬く間に顔、全身に症状が広がりました。リンパ液が出て夜も眠れなくなり、12月末には結婚後も続けていた仕事を辞めました。
その後の経過は1度目のリバウンドと同じです。翌年9月頃に肌の状態が少しマシになり、やっと夜眠れるようになりました。
2013年夏に出産しました。妊娠中、顔に赤みやカサカサが出ていましたが、煎じ薬は中止しており、出産後にまた飲み始めました。
11月になり3度目のリバウンドがやってきました。目の周りの赤みと腫れから始まり、瞬く間に全身に広がりました。夜も眠れなくなり、子供の世話どころではなくなったので、実家にお世話になることにしました。リバウンドの経過は以前と似たような感じではありましたが、子供がいるため1日中じっとしているわけにもいかず、1番つらいリバウンドの期間でした。
2014年の12月にやっとリバウンドの症状が落ち着いてきて、夜眠れるようになりました。その後、少しずつですが痒みのない正常な肌の部分が増えてきて、外出も普通に出来るようになったため、翌年3月に自宅に戻りました。
2015年10月現在、完全にアトピーの症状がなくなったわけではなく、顔の部分的なカサカサと、肘の内側の湿疹が残っています。しかし、日常生活には全く支障はありません。4月頃からスピードアップの煎じ薬を飲んでいます。
治療中はヘルペスウイルスを抑える薬も何度か飲みました。自分の体が本来持っている免疫力が働き出すと、体の中に潜んでいたヘルペスウイルスも働き出すので、それとの戦いも重要な事です。ホームページをよく読んで理論を理解していると、いろんな症状が出ても不安を和らげられると思います。
私の場合は3度もリバウンドを経験しているので、また何かのきっかけでリバウンドがやってくるのではないかと今でも不安な気持ちがあります。環境の変化ごとにリバウンドが出ましたが、ステロイドを使用していた期間が長期でしたので、体の中に蓄積されていたステロイドが順を追って出てきたという事なのではないかと思っています。他の方の手記を読んでいると、自分と同じぐらい長いステロイド使用期間を経て治療を始めていても、1度のリバウンドで快方に向かわれている方も多くおられ、いいなぁと思います。リバウンドがどれだけの期間続き、どのような症状が出るのかは、ほんとに人それぞれなのですね。
リバウンドの期間は想像を絶する辛さですが、時間はかかっても確実に良くなっていくと思いますので、治療中の皆さんも頑張ってください。私もまだまだ頑張ります。