「アトピー手記」(中間報告)9歳男性2006年8月19日
松本漢方クリニックにお世話になり始めてから、丸2年が過ぎました。ここで、中間報告をさせていただきます。
<誕生~3歳>
長男に比べて、次男・知之はオムツかぶれなどもなく、「肌が丈夫な子」と信じていました。何を食べても大丈夫でしたし、「アトピーとは全く無縁だ」とこの頃は思っていました。
<3歳~7歳>
満3歳の夏、背中をかゆがるようになっていましたが、「あせもかな?」と思い、あまり気にも留めていませんでした。けれども、保育所でも「よくかゆがっています。」と言われたので、皮膚科へ行き、「アトピーですね。」と診断されたのです。知之に対して、ずっと「肌が丈夫な子」と思っていたので、「えっ?アトピー?」と全く信じられない気持ちでした。「こんな背中をちょっとかゆがっているだけなのに。コレがアトピーなのか?」と信じがたい気持ちもあり、「さほど酷くないから、そのうち治るだろう」と楽観的に考えていました。
確かに皮膚科で出された薬(何だったのか覚えてません)を塗ると、すぐに背中もきれいになりました。しかし、この時からアトピーが再発するたびに、かゆがる部位(背中、肘の内側、首、顔、脇、手首、膝の裏側など)がじわじわと増え、症状も徐々に酷くなっていったのです。皮膚科へは症状が酷くなると通っていました。“普段ちょこちょこ塗る薬”と“寝る前に1回だけ酷い箇所に塗る薬”(リンデロンVGだったと思う)を断続的に使用し、もっと症状が進んでくると飲み薬まで出るようになりました。私も「ステロイド系の薬は身体に良くない」と耳にしていたので、他の医者へ行ったり、アトピーに良いと言われるクリームや竹酢液を取寄せたりしてみたのですが、効果はありませんでした。それどころかアトピーの症状はどんどん進むばかりで、6歳の頃には耳たぶも切れることが多くなり、薬が手放せない状態でした。それでも、親である私たちは息子のアトピーに対して、それほど悲壮感もなく、「いつか、良くなるのでは?」という甘い期待を抱いていたのです。小学1年生になる頃には、四六時中かゆがり、全身ザラザラの肌になっていました。絶えずボリボリ掻いているので、「勉強に集中できないのでは?」と遅ればせながら、心配になりだしました。そして、そんな時に漢方治療で実際に治った人がいることなどを知ったのです。中学、高校生くらいになると益々勉強にも差支えがでてくるであろうから、息子のアトピーを治すには「今しかない」とやっと治療に本気で取り組む気になったのです。インターネットで松本漢方クリニックのホームページを見つけ出し、ここにお世話になろうと決めたのは、夏休みに入る頃でした。
<7歳(H16.7.24初診)~8歳6ヶ月(治療開始から約1年半)>
初診時の息子は、採血も次回に見合わせるほど肘の内側が酷く、全身ガサガサでした。松本先生は「必ず治してあげるから」と言われ、それを聞いただけで安心できました。私も、「絶対ここで息子のアトピーを治してもらおう。」と強く思いました。でも、ここからが息子と私たち夫婦との戦いでした。朝のシャワー前と夕方の漢方風呂に入る前に“ネオヨジン”で消毒をするのですが、とにかく嫌がりました。患部に滲みて痛がるのです。「このネオヨジンはアトピーを治すために必要だから」と何度説明しても、「嫌だ、嫌だ」と泣き喚き叫ぶのです。なだめても脅しても言うことを聞かない時は、「それじゃぁ、一生アトピーのままでおりなさいっ!」と怒鳴って、ネオヨジンをゴミ箱に放り込むというパフォーマンスを何度もしました。ご近所の方にも「最近、知くん、よく泣いているねぇ?」と言われるくらい、毎日毎日派手に泣き喚いていました。痛がる息子を不憫に思いながらも、「アトピーを治すには、コレしかないねんっ!」と心を鬼にしてネオヨジンで患部を消毒し続けました。長風呂の習慣がなかったので、風呂に長く入らせておくのも一苦労でした。せいぜい40分前後です。この頃は、湯船の中でずっとかきむしっており、はがれた皮がいっぱい浮いていました。入浴後はしっとりした肌に風呂の搾り汁、赤い薬、エルタシンを塗るのですが、眠る頃には、ガサガサと掻きだし、夜中も何度か起き上がって掻きまくっている状態でした。毎朝、息子のシーツには血が付いており、たくさんの“むけた皮”が落ちていました。嫌がらずに消毒をできるようになったのは、半年位かかったと思いますが、せんじ薬は、意外にもあっさり飲めました。母親である私(主婦湿疹等)や、兄(鼻炎)も同じようにせんじ薬を飲んでいたからかもしれませんが、3人で「まずっ!」と顔をしかめながら飲み、すぐに口直しに他の飲物を飲んでいました。けれども、口直しの飲物が無くても、平気でせんじ薬を飲めるのに時間はかかりませんでした。肘の内側、膝の裏側が一番酷く、掻きむしって、よく血も出ていました。背中、首、脇、手首もガサガサ状態で、目やにも多く、目の周りが眼鏡をかけているように赤くなり、赤くなった額からは汁も出ていました。息子自身は、アトピーだということにいつもクヨクヨしている訳ではありませんでしたが、やはり“顔”の状態は気になる様子でした。「顔が一番!(早く良くなって欲しい)」と言いながら風呂に顔をつけたり潜ったりしていました。もちろん、親である私たちも“赤い顔”が一番気になっていました。秋の音楽会で他の子供たちと舞台に並んでいる息子は、遠くから見ても“赤い顔”が目立ち、とても悲しく思えました。
治療開始から1年半は一進一退という感じでした。夏は汗、冬は乾燥、春は花粉のせいで常にかゆがっていました。発熱はなかったのですが、咳を伴う蕁麻疹や感染症が出たりしました。少しずつ肌の強さは増していたのでしょうが、少し良くなったと思えばまた掻きむしって酷くなる状態の繰り返しだったのです。「必ず治るんだ」と信じていたのですが、やはりなかなか結果が出てこないと、不安に思ったり、落ち込んだりもするものです。息子の場合、ステロイドを使用したのは、たったの4年で、しかも断続的だったとの思いがあったので、治るのに時間がかからないのでは?という甘い期待もあったのです。そんな期待は見事に裏切られたのですが、「治療に時間がかかって、医療費がかさむなら、しっかり確定申告をして医療費控除を受けよう!」と開き直りました。
<8歳7ヶ月(治療開始から約1年半)~9歳1ヶ月(治療から2年)>
治療開始から1年半たった頃、掻いている割には、肌が丈夫になったのか血も出ないし、治りも早く感じるようになりました。「顔、きれいになったね。」と言われることも多くなり、あれだけザラザラだった背中や足などもしっとりした肌に戻りました。いつのまにか湯船やシーツにむけた皮もなくなり、夜中に痒みで起きることもなく、ぐっすり眠れているようです。今の時期は汗をかくので、そのせいで痒がることも多いのですが、それでも以前に比べると掻いても耐え得る肌になりました。完治まで、あともう一息なのかなぁという感じです。最初は、せんじ薬の作り方や漢方風呂を作って入る生活に慣れず、ヘロヘロに疲れて、私がダウンしてしまったこともありましたが、今ではそれも生活の一部となりました。我が子のアトピーの場合、親ではどうしようもない“もどかしさ”もあると思うのですが、ただ“治る”と信じて(この治療法を)“やる”しかないと思います。この中間手記を書くよう先生から言われた時は、なんだか信じられない気持ちでした。でも、2年前とは別人のような息子を改めて見ると、「本当に良くなったんだなぁ。頑張ったなぁ。」と感慨深く思います。さらに綺麗な肌を目指し、頑張って治療を続けていきたいと思いますので、松本先生、スタッフの皆様、よろしくお願い致します。
「アトピーと戦って(中間報告)」4歳女性2008年5月17日
いつも娘がお世話になっております。娘が松本漢方クリニックに通いはじめ、
4年目です。H17年4月初めて行きました。娘は1歳7ヶ月、その頃の娘は、頬がジュクジュク、手足、首も赤くはれている状態、それから毎日の消毒、紅い薬。お風呂はまだ小さかったので20分位入りました。長い時は40分そのおかげで、3~4ヶ月たっと顔の赤みは、ずい分良くなってきました。ちなみに煎じ薬は全くの飲まずでした。しかし次は太ももを痒がり、みるみる間に、
酷くなり夜もほとんど寝ず、掻きまくり泣きまくりました。私も寝不足で精神的、体力的にも余裕がなくフラフラ状態でした。でも何とか家族の支え助けもあり、乗り切って来ました。夏になると、新陳代謝が良くなり綺麗になります。
でも痒みは今も相変わらずです。
H18年の冬には<カポジ水痘様発疹症>にもかかり大変でした。今は顔もすっかり綺麗になりましたが、太ももがまだまだカイカイで夜は何度もおきてしまいます。私としては「痒み」だけでも良くなればと思うのですが、まだいつまで続くかわかりませんが「治る」と信じ続けて行きます。子供は1年もたてば、みんな「治る」と思っていましたが、ウチの子のように、何年のかかる子もいるのです。皆様もあきらめず、ムリをせず頑張っていきましょう。
「アトピー 喘息手記」匿名希望9歳2012年8月22日
現在9歳の娘が松本漢方クリニックにお世話になったのは、3歳の時でした。
その頃の娘は、風邪を引いた時だけですが喘息が出ていました。風邪から喘息の発作が出て入院したことが2回ありました。
また、体によく湿疹が出て痒がっていました。皮膚科ではステロイド入りの軟膏とかゆみ止めが処方されていました。
軟膏を塗るとすぐに肌がきれいになりますが、塗るのをやめると同じところに再び湿疹が出ていました。
なんとなくですがステロイドはあまり塗らないほうがいいと思っていたので、熱心には塗っていませんでした。母にどうして薬を塗らないのかと言われていたほどですから。
かゆみ止めは、服用すると眠気が襲うようで眠たさで1日中機嫌が悪く、
痒みも軽減している感じがしなかったのであまり飲ませていませんでした。
5件の皮膚科に行きましたが同じような薬を処方されました。
最後に行った皮膚科の先生が、なかなか良くならない娘の肌を見て何度も首をかしげていたのを見て、「これは根本から治らないな」と思い、漢方での治療法はないかとインターネットで検索し、すぐに松本漢方クリニックのHPにたどり着きました。ステロイドは一切使いませんという見出しが印象的で内容を読み、これなら根本から治せると思いました。
漢方の煎じ薬を飲み始めてからは、風邪を引いても全く喘息が出なくなりました。
あれから6年たった現在も1度も喘息は出ていません。
アトピーのほうは、最初のステロイド離脱症状が私の想像以上のものでした。煎じ薬を飲むようになってから強いかゆみで、夜も「痒い痒い」とかきむしっていましたが、HPを読んでいたのでそれは覚悟していたことでした。お風呂の前の消毒が一番酷でした。薬草のお風呂は当時高額だったので無駄にしてはいけないと、とにかく少しでも長い時間このお風呂につかるようにしていました。煎じ薬、塗り薬、消毒、お風呂と大変でしたが娘の将来を思うとがんばれました。1度お薬の追加をお願いして、それが終わる頃には肌がきれいになっていました。期間としては1ヶ月間でした。その後は、良くなったり悪くなったりを繰り返しましたが、ステロイド軟膏、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤は絶対に使わないということを守ってきました。現在は、1年前からずっと良い状態です。喘息を治していただき、ステロイドの離脱をさせてくださった松本漢方クリニックに心から感謝しています。ありがとうございました。
手記が大変に遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
生後2ヶ月頃から頬だけが赤くなりだし、本人も痒がっており、
次第にジュクジュクしてきました。私自身通院していたので松本先生に相談し、紅い軟膏を塗っていました。
それから1ヶ月も過ぎると、元の肌に戻っていました。
4ヶ月頃から体が乾燥するようになり、おでこの髪の生え際だけが少しジュクジュクしてきました。この頃から煎じ薬を飲ませ始めました。
おでこの部分はしばらくすると治まりましたが、
時々頬に赤みが出たりもしました。
7ヶ月になる頃には体の乾燥や赤みも出なくなり、
見た目では特に変わったところはありませんでした。
その後は夏に少しあせもができましたが、赤い軟膏を塗って過ごし、煎じ薬も飲み続け、1歳7ヶ月になる現在まで他の症状はありませんでした。
治療当初は、子供だけに煎じ薬を飲んでくれるかどうか・・・
など不安はありましたが、早いうちに治せてしまって良かったと思います。
ありがとうございました。
先生ご無沙汰しております。おかげさまで最近夜起きなくなって、保育園も元気に毎日通っています。親子ともども本当に先生には感謝しています。もっと早く手記を送るように言われていましたが、どなたの手記を読んでも皆さん「完治しました」という言葉はなく、本当に最後まで治るのかな?と不安になったのを思い出します。ですから先生は「治ったと書かなくてもいいよ」とおっしゃいましたが、私は「先生、治りました」と書きたかったのです。それがこのHPを読んだアトピーで苦しんでいる皆さんの励みになるのではないかと思ったのです。
うちの子がアトピーと診断されたのは2歳をすぎてからでしたが、今思えば心当たりのことはたくさんあります。まず、主人が幼少(主に小学生のころ)アトピーで肘や膝の裏がいつもかゆかったこと、(フルコートをずっとぬっていたらしい)が素因としてあげられますが、症状としては、生後3~4日で乾くはずのお臍が3ヶ月もジュクジュクしていました。もちろん、そのあいだずっと消毒とお薬を塗っていました。
(産婦人科併設の皮膚科でいただいたもの。今思えばステロイドではないでしょうか)、また比較的良く泣く子でおっぱいの飲みも少し悪く、少食でかんの高い子だなとは思っていました。でもそんなひどいわけでもなく、特別悩んでもいませんでした。
ひどく湿疹が出だしたのは離乳食がはじまったころほっぺが真っ赤にはれるようになっていきました。かゆくて夜中にシーツに顔をこすりつけ、シーツも血で真っ赤になる姿を見ると、どうしていいのかわからず本当にかわいそうで泣けてきました。主人も仕事で疲れていても気を紛らわすために夜中に散歩につれていったり温泉につけたりで、親子でフラフラの時期がありました。
その頃、近くの小児科にかかりステロイド軟こうと亜鉛化軟膏を重ねて塗ったりしていましたが、塗るとよくなるのですが、塗るのをやめて1週間もするとまたジュクジュクとぶりかえすという繰り返しで色んな本やネットや情報を集めてみるとステロイドは良くないということを知り、こわくなってなるべく塗らないようにしていました。
周りからも「かわいそうに」とか「病院は行ってるの?」とか「掃除が足らない」「食事が悪いんじゃない?」とか心配してくれるのはいいのですが、その一言一言に傷つき、私の育児のどこがいけないんだろう?と悩んでいました。
でも痒くないときの子供の笑顔と明るさに支えながら、私がなんとかしなければ!の一念でがんばっていました。そのころしたことといえば、オムバスの入浴剤での1日2回以上の入浴、なるべく無添加の食事、掃除掃除掃除・・・
そしてその甲斐があったのか(そのときはそう思っていました)1歳をすぎるころ、スーっと湿疹がひいてすべすべの顔になったのです。良かった~。はじめて体にはいる色んな食べ物に反応していたのかな?と思ったりしていました。
それから1歳半の冬まではトラブルしらずでしたが、春ごろから肌がかさかさ、ざらざらして寝付くときに痒がるようになりました。保湿剤を塗っても収まらず、夜なかなか寝付けませんでした。市販の保湿剤も添加物が気になったりしてまた近くの皮膚科にいくと、「保湿剤」として独自で配合した物を下さいました。後で分かったことに保湿剤だから大丈夫だと思っていたのが私の甘いところでした。それにすこしだけステロイド物質が含まれていたのです。それを塗りだしてから夜もよく眠れるようになり、良くなったかのように思えました。でもほっぺの湿疹の時に「よく効く薬にはステロイドが含まれている可能性が高い」というのを思い出して、一度辞めてみると案の定今度は手足のうしろに湿疹が出来始めました。それから皮膚科に問い合わせてみると「ほんの少しだから大丈夫ですよ。先生の指示どおりに使えば問題ありません」とのこと。
それからステロイドを使うべきか?使わざるべきか?でずいぶんと悩みました。何軒もお医者様を訪ねましたが皆さん口をそろえて大丈夫、ステロイドを使わないと治らないとおっしゃいます。お医者様の言うことなんだから大丈夫なのかな?と思ったり、ネットでも賛否両論で、親や幼稚園の先生をしている親戚も「塗ってあげないとかわいそうだよ」といわれたりで、悩みながらもひどいときにはやっぱり塗ってあげたりしていました。体質だから仕方が無いのかな。と思いながらそれでもなんとか見た目にはそうひどくなることなく、(もちろん時々ステロイドを使いながらですが)2歳をむかえました。
そのころから私は仕事を始めることになり、子供を共同保育所に預けました。朝8時ころから5時ごろまで保育所での生活。今までママべったりだった子供にとってはすごいストレスだったのでしょう。だんだんとアトピーも悪化していきました。
でもいつかは社会生活に入らなくてはなりません。保育園は協調性も育つし、規則正しく生活できるたくましく育つ場所という認識がありました。食事の内容もすべて無添加手作りでアレルギーにも対応してくれ家庭的な雰囲気が気に入った私はここで、心も体もたくましく育って欲しいという気持ちになりました。
でもだんだんと悪くなるアトピーに先生はステロイドを塗ってくださいと強く言われました。そのころみつけた小児科で海水療法(海水のお風呂に週1回予約で30分つける)を始めました。そこのお医者様はアレルギーにも熱心だということでしたが初めて診察をうけたときに一目で先生自身がアトピーであることがわかる方でした。
「わあ、この先生アトピーなんだ。」と驚きましたが、ご自分もアトピーのせいかとってもやさしくよくお話を聞いてくださり、ステロイドを使いたくない旨を伝えると、ひどいときは使ったほうがいいとのことでしたが、なるべく使わなくってもいいよとのことで、それから漢方薬(ツムラ)と抗アレルギー剤、ひどくなったときの抗ヒスタミン剤、保湿剤、弱いステロイド剤が出されました。
親近感を覚える一方、「この人もこの治療法で結局今まで治っていないのだ」という気はずっとぬぐえませんでした。でもステロイドを使わなくってもなんとかがんばりましょうと言って下さったので、しばらく海水療法と、抗アレルギー剤などを併用してみることにしました。抗アレルギー剤は最初飲みはじめの1ヶ月はよく効いた気がします。すこし良くなったかな~という感じでした。
その2歳の冬はよく風邪を引きました。そして風邪を引くたびに中耳炎になりました。中耳炎もアレルギーのひとつだとききました。でも風邪の間は不思議とアトピーは軽くなりました。保育所にもアレルギーの子はたくさんいましたがうちよりひどいのはいませんでした。みんなステロイドを多かれ少なかれ塗っていました。私も大丈夫なのかな~と思うくらい、みんな塗っていました。
それでも私は出来ればなるべく塗りたくないと思っていましたので他のことでなるべくすごしていましたが、それでも1ヶ月に1回くらいは塗っていたかもしれません。「それでも少ない方でした」
3歳の冬を越え、保育所にもだいぶなれた頃、4月に近くの公立の保育園の年少組に入れることになり、転園しました。今度は大きな何クラスもある保育園で園庭も広く、施設も充実している一方おやつにポテトチップスやチョコレート菓子が出てきたり食事の面ではちょっと心配があるところです。でも保育料も以前の半額、近くて便利、公立で認可されているので安心ということもありがんばって慣れてもらうことになりました。
しかし入園したとたんアトピーが悪化、やはり環境が変わってまたストレスがあったのでしょうか。お昼寝もかゆくて出来ない状態、先生も心配して子供も毎日泣いて泣いて登園する始末・・。夜もなかなか寝れない、寝ても夜中3回もかゆみでおきてしまう、私も寝不足で仕事も家事もあるし今まで一番大変な時期でした。ちょっとこのままの治療ではダメだと思った私はまた病院を探しました。もう全国どこでも行ってでも誰か助けて!という気持ちでした。
候補にあがったのは友達と先生が教えてくれた青森県の薄場皮膚科です。でも調べてみるとステロイドを使用することに肯定派だったのです。ステロイドを使わなくてもいいとのことでしたが今までの治療となにが違うのか?ぐるぐるまきの包帯の下は本当はステロイドじゃないの?という疑心で今一歩すすめません。それからその時テレビでも話題になったアルカリイオン水です。多くの病院でも取り入れられているということから早速購入飲ませてみましたが、何しろ食の細いうちの子が飲める量もなかなか限られていて今も使っていますが成果が出ているのか出ていないのかいまいちわかりません。でも体によさそうなので続けていこうと思います。
あとアルカリの反対から出てくる超酸性水。消毒殺菌効果があるのでよいとのことでしたが、酸性のpH値が高い物を使用するためには高額な機械を購入しなければならないとのこと。いまある5万円クラスのものでがまんすることにしました。漢方薬。近くの漢方薬局で購入。わりと信頼できる薬局と評判、胃腸の働きを整える漢方薬をもらって飲む。便が大量に出る。アトピーについては少しひどすぎるのでステロイドでもう少し直してから来てくださいとのこと。
そして母の知り合いと義理の姉の友達が通っていたという松本漢方クリニック。はじめはHPを読むように勧められ、長くて、ちょっとうさんくさい?HPを読む。どんどんと引き寄せられて、ちょっとこれはすごい先生かも知れないと思う。しかし難しい文章もありプリントアウトして何度も読み返す。主人にも見せる。実際に通っていた方の手記がとても説得力ある。母と姉の知り合いの回復ぶりもめざましいという。行ってみたい・・・。なにしろステロイドは絶対良くない!とここまで断言し、しかも絶対治せるという。もう他にこんなお医者様もいないのだし、ここでダメだったらまた考えようという気持ちでその週末に行って見ることにしました。
平成14年5月18日
愛知県から車で3時間半、待ち時間も長いが、入ったとたん漢方のいい匂いがして今まで行ったきれいな大理石張りの儲け主義ではないことがわかる。先生が「絶対なおるから」「掻いてもいいよ」この言葉がすごく励みになりました。私も主人も関西出身。先生の言うことも早口だけどよく分かって関西人でよかったと思いました。(HPですごい早口とあったので理解できるか不安だった)子供も「先生掻いてもいいって言ったよ。」とうれしそう。いままで夜無意識に掻く手を押さえつけ時には掻いたらあかん!と怒ってしまったことも何度あっただろう・・・。
ごめんね玲ちゃん。はやくここに来れば良かったね。子供も「ママアトピー治るって言ってたよ!がんばろうね」と。泣けてくる
その日の夜からネオヨジン消毒(傷にしみて泣いてしまう、嫌がるが無理やり)漢方のお風呂。賃貸住宅のお風呂だが茶色の色素が付着してしまうがまあいいか。お風呂も最初はしみて痒いし泣いてしまうがだんだん慣れてくる。あがってからがまたすごく痒がるが一番煎じ液と赤いくさい塗り薬を塗る。
3日目、肌の状態がすごく良くなってきているのがわかる。背中なんてつるつる!。3日でこの効果、今までの治療は一体何だったの?夜は2回目がさめるがまだ比較的良く眠れている方。
朝の消毒がつらい。痛いし眠いしでぐずる。お風呂は傷が減ってきたせいか、だんだん痛がらずすんなりとご機嫌で入ってくれる。1時間もつかれないが、入ってあがるまでで1時間くらい。保育園でも「漢方のお風呂なんだよ~」と自慢している様子。
1ヵ月半後
昼間は昼寝からおきたあと30分位痒がるが随分と良くなって保育園でもほとんど問題なし。朝夕1回でも消毒、漢方の一番煎じ液のシップをさぽると少し悪化する。夜中毎日1回起きて30分ほど痒い。でも手でさすると寝付いていく。
平成14年6月末(1ヶ月半)
第二子妊娠により、仕事を辞める。これで時間的に少し余裕が出るのでゆっくりと漢方もしてあげることができる。私も気分的にも楽になった。
平成14年7月28日(約2ヶ月半)
手足口病で熱39℃。3日ほど漢方に入れないがさほど悪化していない。
平成14年8月10日~18日(約3ヶ月)
お盆休みで実家の京都と大阪へ帰る。祖父母がきれいになったと喜んでくれる。春に会った頃はひどかったもんな~。実家のお風呂にしみがついては申し訳ないと、たらいで入浴。皆興味しんしんで見ている。
平成14年8月末(3ヶ月半)
保育園で流行っていたとびひになる。松本先生に電話すると頂いていた抗生物質を飲ませて消毒をしっかりしてくださいとのこと。皮膚科にも行かず5日くらいでよくなってくる。とびひがある間保育園はお休み。
平成14年9月15日(4ヶ月)
最近ずっと漢方を少し減らして入っている。時々かゆくなるがずいぶん良くなってきた。夜は2時ごろ決まって一度かゆーいと寝ぼけた感じで起きるがさすってやるとそのまますぐに寝付く。
平成14年10月14日(5ヶ月)
風邪のためお風呂に入れない。高熱のため一週間くらい大事をとる。1週間後あせもみたいな湿疹が胸のあたりにでる。風邪の治癒後漢方風呂再開、またよくなる。いつまで続けなくてはいけないのかな?冬になって寒くなると風邪ひいたら嫌だな。
平成14年11月1日(5ヶ月半)
最近乾燥のせいか少し痒がることがある。見た目には足の裏と股の色素沈着も薄くなっていているようだが。夜寝付いてから1時間後くらいにときどき足が痛い!と泣くことがある。さすってあげると少しは落ち着くが子供が言うにはアトピーが痛いんじゃなくって足の中が痛いとのこと。リウマチ?少し心配。
平成15年1月(7ヶ月半)
次女誕生、甘えられないさみしさからよく足が痛いと泣く(成長痛?)
平成15年5月(1年)
漢方入浴をはじめて早くも1年、もう辞めていいかな?と思った頃に花粉の影響?かすこしぶり返す。でもしばらくするとまた落ち着いてくる。
平成15年7月8日(1年2ヶ月)
「先生、治りました~!」と言ってもいいのでは?実はこのところほとんど普通のお湯で入浴しています。もちろんお薬も塗っていません。こんな日がくるなんて、1年前は考えられませんでした。「このこはアトピーだからかわいそうだけど、ステロイドで一生コントロールして上手に付き合っていくしかないですね」とおっしゃった皮膚科の先生に見せにいってやりたいくらいです。
松本先生本当にお世話になりました。有難うございました。
「早期の受け入れとサポートを!!」6ヶ月男性2006年7月7日
<はじめに>
我が家の息子はアトピー性皮膚炎ですが、生後4ヶ月から松本漢方クリニックの治療を開始し、わずか2ヶ月で色白のプリプリな肌が(ほぼ)戻ってきましたので、中間報告をいたします。この経過(中間報告)を読んでいただいて、2ヶ月前の我が家と同じく子供の発疹に悩まされている親御さんが、一日でも早く悩みから開放されることを願っています。
<経過>
息子は、生後2週間たった頃から顔や首、耳に赤味のない湿疹がブツブツと出だしました。この頃は「これが俗に言う乳児湿疹か」と、こまめにオリーブオイル等を塗布していましたが、湿疹は出たり引いたりを繰り返し、時には黄色い浸出液が出てかさぶたの様に固まることもありました。
生後2ヶ月頃に手をよく動かせるようになると、しきりに顔をこすりだし真っ赤に腫れました。抱いてやると私の服に顔をゴシゴシとこすりつけてぐずることもありました。痒がって不器用に顔を掻く息子を見るのは本当に辛かったです。ふと脳裏に「この子はアトピーかも…」という考えがよぎり、たくさんの育児書を読んでみましたが、息子の症状は乳児湿疹の記載に似ており、アトピーではないと信じていました。
実を言うと、この時すでに私は松本漢方クリニックの存在を知っていました。親友の子供さんがアトピーで色々な病院を回り、言われたとおりアレルゲンの除去やステロイドの治療をしても改善なく、やっとの思いで見つけた松本漢方クリニックでアレルギーの根本治療を開始したところ、ステロイドは一切使わないのに改善した、という事実を目の当たりにしていたからです。しかしこの時の私は無知で、世間一般で言われているように乳児湿疹とアトピーは別のものだと思っていましたし、何よりも我が子がアトピーだと認めたくない気持ちが強く、息子は松本漢方クリニックの治療の適応ではないと考えていました。
それでも痒みを何とかしてやりたくて、近所の皮膚科を受診しました。医師に「たぶん乳児湿疹とヨダレかぶれでアトピーではない」と言われ、ものすごくホッとしたのを覚えています。そして抗炎症剤が処方され、約1ケ月間せっせと塗り続けましたが、赤味が減るだけで湿疹や痒がる様子は変わりませんでした。
生後3ヶ月になり、予防接種を兼ねて受診した小児科で「こういうのはダラダラやってちゃだめ!サッと治さないと」と言われ、ステロイドの入った軟膏を処方されました。ステロイドの使用に抵抗はありましたが、短期ならとさっそく塗ったところ、数時間で湿疹や痒みは減り、やがて透き通るような色白の肌になりました。息子のきれいな肌と痒がらない様子を見て主人とふたりでとても喜び、湿疹との戦いは終わったと思っていました。しかし、ステロイドを中止して2~3日すると再び湿疹が出だし、それまではなかった体や手足にも見られるようになったのです。そして、ステロイドを塗るとすぐきれいになるのに、やめるとまた湿疹が出だし再びステロイドを塗る、といった状態を繰り返えすようになりました。
生後4ヶ月の頃、ステロイドの常用をおそれて薬局で非ステロイド軟膏を購入して塗ったところ、翌日には顔が赤く腫れ上がってしまいました。苦渋の思いで、再びかかりつけの小児科を受診しましたが「このタイプの子は様々な皮膚トラブルを覚悟しといたほうがいい」と言われ、前回と同じステロイド入りの軟膏が処方されました。家に帰り、ステロイドを塗ってすぐにきれいになっていく息子の顔を見て「この子のきれいな肌はステロイドでしか保てないんだ…」と無力感でいっぱいになりました。そして、すがるように松本漢方クリニックに通う親友に連絡をとったのです。
親友は、俗に乳児湿疹やかぶれと言われているものは全てアトピー(アレルギー)であり、ステロイドや抗炎症剤・抗ヒスタミン剤等でアレルギー反応を抑制することで他のアレルギー症状(花粉症や喘息)となって現れたり、薬をやめたとたん症状がひどくなったり(リバウンド)すること、また、アレルギー反応を抑えなければ、いつか体がアレルゲンとの戦いをやめ症状が出なくなること(自然後天的免疫寛容)、そして、松本先生はアレルギーを治せる医師であるということを教えてくれました。アレルギーは不治の病ではなかったのです。
親友の話を聞いた後、インターネットで松本先生の論文と皆さんの手記を読み、主人に相談して早々に松本漢方クリニックへ駆け込みました。診察室に呼ばれ緊張して入って行くと、先生は息子の湿疹の状態を詳しく診ることはせず、早口で政治や現代医学への意見を話されているだけで、とても拍子抜けしました。しかし、そのお話と様子からは「アトピーは必ず治せる」という自信がみなぎっており、安心して治療を開始することができました。
その日から毎日漢方入浴をし、入浴後と朝には薬湯と赤い軟膏を塗りました。開始してから2~3日で湿疹が増え、顔は真っ赤になりました(ステロイドのリバウンド)。そしてまた2~3日すると湿疹がつぶれ、そこに極薄い茶色の皮が張り、徐々に剥がれ落ち、きれいな皮膚が出てきました。新陳代謝をよくする入浴剤とは聞いていましたが、その皮膚の入れ替わりの速さたるや本当に驚きました。息子の場合は、これが1ヶ月のうちに3回繰り返され、その後は顔や首にまばらに湿疹が出る程度になりました。離乳食も普通に始めましたが大きなトラブルはなく、少し湿疹が出ても1~2日後には消失しています。
ただ、治療の途中で悩んだこともありました。いくらアトピーに絶大な効果のある治療とは言っても、4・5ヶ月の乳児がそれを理解できるはずもなく、長めの漢方入浴や軟膏塗布の最中は泣き叫ぶことがしばしばありました。この治療を続けることが息子のためだと解っていても、目の前で「やめて~!!」と言わんばかりに泣き続ける我が子を見ていると冷静ではいられなくなり「治療の必要性の解らない幼子にとっては虐待と代わらないのではないか?」と自問自答し、そのことで主人とぶつかった事もあります。しかし、息子の治療のことについて何度も話し合ううちに、家族皆の問題として主人もサポートしてくれるようになり、何とかここまでこぎつけることができました。今は、松本漢方クリニックの存在を知りながら、我が子がアトピーだと受け入れられず不用意にステロイドを使っていた時期のことを後悔しています。そして、松本漢方クリニックの皆様や教えてくれた親友に感謝し、この治療を受けていられることを幸せに思っています。
<おわりに>
最近、とても嬉しかった事があります。託児つきの乳幼児学級に行き始め、スタッフの方に息子がアトピーであることをお伝えしたところ、あまりにもきれいな肌のため信じてもらえませんでした。そして悲しいことに、以前の私と同じく、巷の病院でアトピーではなく乳児湿疹だと言われて安心し、不用意に抗炎症剤やステロイドを使っているお母さんがとても多いことも知りました。松本漢方クリニックのようにアレルギーの根本治療をしてくれる病院が増えればいいのですが、松本先生によると、それはまだまだ難しいことのようです。ならば、お父さん・お母さんが、我が子はアトピーだということを早く受け入れ、根治する治療を選択してくれることを期待したいものです。
「アトピー手記」(お父様記述)2歳男性2013年12月22日
手記遅くなって申し訳ありません。
最初にアトピーに気づいたのは生後4ヶ月ぐらいの時でした。
尿路感染症で入院中に顔に湿疹が出始め、ステロイド剤を処方されたのですが、強いものだったので塗らずに様子を見ていて、退院してからも抗生物質が長期処方されたが、既に副作用で内臓の数値が弱っていることもあり、アトピー?薬疹?と思い、当院を受診しました。
初受診の時先生にアトピーだと診断してもらい、まだ赤ちゃんで薬が飲めなかったため漢方風呂と塗り薬を処方されました。
2日に1回の漢方風呂で、ほっぺただけの湿疹が顔全体と首にひろがりました。
その状態がしばらく続き肩と腕にも湿疹がでました。
寝るときに体温があがると痒みが強くなり、かきむしっていましたが、寝付けない程ではなかったようです。
夜中の授乳で何度も起きるたびに、赤い塗り薬を塗っていました。
その後、顔・首・肩・腕の湿疹がでたり良くなったりを半年程繰り返し、ほぼ湿疹はなくなりました。
離乳食をゆっくり進めていたため、その頃はまだ卵は食べさせていませんでしたが、その頃に、母親が卵を食べた直後の授乳で全身に蕁麻疹が出て、先生に相談しました。そこで、たまごを耳かき一杯分から少しずつ増やして、毎日摂取するように言われ、それを続けて、今は半分ほど食べても何の反応も出ず、湿疹も全くありません。先生には体が小さいので半分食べられればもう十分だと言っていただいています。
ただ、まだ肌は弱くちょっとした刺激で赤くなったりもするので、漢方風呂は1週間に1回程度で続けています。
最近は、風邪をひいてもあまりひどくならずに、熱を出すこともなく元気に過ごしています。
「アトピー治療の手記」匿名希望9歳2004年7月28日
生後4ヶ月頃から、顔に湿疹が出来、なかなか治らなかったので、近くの小児科へ・・・。
それが、ステロイドを使ってのアトピー治療の始まりだった。顔の湿疹はすぐ治ったけれど、膝、肘の関節をかゆがる。薬を塗ると、消える。でも、すぐ出来る。その繰り返しに疑問を持ち、インターネットで松本漢方クリニックのホームページに出会い、すがる気持ちで治療を始めたのが、今から4年前、5歳の時だった。
ステロイドを止め、漢方治療を始めると、体全体に湿疹が出来た。本当に治るかとても不安になったが、懸命に漢方風呂に入れた。漢方薬をジュースに混ぜ、飲ませた。すると不思議な事に、かさぶたが出来、数日して、ぱらぱらとはがれおちるように取れた。その時、漢方の威力に驚き、その治療を信じる事ができた。それから、少しずつではあるが、
かゆみはとれて来て、今では、かゆがっても湿疹が出来ないようになった。
子どもの症状がひどくなるたび、よく電話をして、松本先生には、怒られたり、励まされたり、・・・「お母さん、がんばりましたね。」の言葉には、涙が出てきた。勇気を出して、松本漢方クリニックへ行って、本当に良かったです。
アトピー治療で悩んでる皆さん、この治療を信じて がんばってみませんか。
「アトピー リウマチ手記」匿名希望46歳、4歳 2012年1月24日
「アトピーに悩み、アトピーを待つ」~息子のアトピーと、私のリウマチの記録~
松本漢方クリニックに辿り着くまで
私が松本漢方クリニックを訪ねたのは、息子が1歳7ヶ月の時でした。
きっかけは、転勤で関西に戻って来た時のことです。新居を訪ねてくれる複数の友人知人と子供のアトピーについて話している時に、異口同音にでてくる言葉が「高槻の松本漢方クリニック」でした。信頼している友人達が熱心に勧めてくれるので、素直に話を聞き興味も沸いたのですが、気になったのが最後に付く「親も結構怒られるらしいけどね。」でした。(今から思えば、そんなつまらない事に引っかかって何故早く行かなかったのだろうと後悔しています。)
以前住んでいた地方の小児科では、生後間もない息子の背中の赤い一部を指し、医師が「これ、アトピーね。薬出すから塗っておいて下さい。」とだけ言われました。妊娠中からアトピーにはなって欲しくないと食事にも気をつけていただけに(出産後、これは無意味であることが分かりました。)医師の何気ない一言に愕然としました。落胆した気持ちで調剤薬局へ行くと、禁忌事項が赤字で羅列された紙を渡されて薬剤師から説明を受けました。「これは頭のカサカサになっている部分に塗って下さい。絶対に目に入らないように。それから、こちらは背中の部分に塗って下さい。二つとも良くなったら、すぐにスパっと使うのを止めて下さい。」医師も薬剤師も、一言もステロイドとは言いませんでしたが、直感でステロイドだと思いました。帰宅して、薬剤師である友人に薬の写真と名前をメールした所、かなり強いステロイドであることが分かりました。
その地方で一番と言われる小児科でしたが、ステロイドアレルギーの母親達に説明するのが面倒なのか、説明もロクになく、このような医師は信頼できないと思い、薬には一切、手も付けませんでした。
ある時、息子が風邪をひいてしまい、別の小児科で受診し、飲み薬を処方され飲んでいましたが、まったく鼻づまりが治まらず、耳鼻科を紹介されました。夜寝ている時も苦しそうで、スースーと寝息を立てて、しばらくするとそれが止まって、「プハッ!」と水中から上がった時のように息をするのです。
とても苦しいようで、息子もその度に泣いていました。
私は、「呼吸が止まってしまったら、どうしよう!!」と心配でたまりません。少しでも楽になればと、毎日、酷い時は1日2回鼻水の吸引をしに行ったこともありました。3週間ほど耳鼻科に通院しましたが、全く良くならないので、
一度、元の小児科へ戻るように指示され戻りました。「何か他に問題があるかもしれないから、検査を受けて下さい。」と、総合病院の紹介状を出され、
すぐにその病院へ向かいました。そこで、レントゲンを撮られ、鼻の奥の器官が元々狭い上に、腫れているため、通りが悪い。体を垂直にしていると幾分楽だが、寝転ぶと器官がくっついて呼吸がしにくいのだろうとの事でした。
その問題を解決するためにはどうすれば良いのかを尋ねると、「成長に伴って器官が広がってくるので、それを待つしかないです。鼻水が流れる薬を出しておきますので、それを飲ませておいて下さい。」と、ムコダインという薬を出されました。(この薬は、ほぼ3ヶ月毎日飲ませました。)
それでも睡眠中の寝苦しさは解決されず、診察の度に医師からは、「待つしかない。」の回答しか得られませんでした。また、その医師は、「なるべく体を立てるようにしていれば楽でしょうから、布団を丸めて、そこに覆いかぶさるように寝かせてみてはどうですか?」と提案してきました。まだ4ヶ月弱の息子は首の座りも怪しく、私はうつぶせに寝かせると突然死の可能性もあるのではないかと質問すると、「突然死の原因は、まだよく解明されていないから。」とのことでした。その時、この医師は万が一の事があったとしても、自分は無関係だと主張しそうな気がして、とてもその提案は受け入れられず、自分で何とかするしかないと思いました。初めての子育てを、知り合いもいない土地で始め、不安なことばかり。大袈裟かもしれませんが、「もしも」の事があっても、
自分で納得できるよう何でもしようと、毎晩息子を抱っこして寝ました。
自分が壁にもたれ、息子を抱っこし、その上から布団をかけて休む。
これが2ヵ月半続き、私は精神的にも肉体的にも、本当に参ってしまった時期でした。この総合病院の初診から3ヶ月で、ようやく息子も穏やかに寝られるようになりました。しばらくして転勤に伴い、関西へ戻ることになりました。転居直後に、息子が食物アレルギー(小麦)で救急車のお世話になり、救急病院で処置されました。まだ1歳にもならない息子の手の甲に刺された点滴の針をみて涙がでました。処置後は、そこで紹介された近所の小児科へ通うことになりました。その小児科医は、丁寧に納得がいくまで説明をしてくれます。食物アレルギーも、「検査結果の数字で考えないで、大丈夫なものは少しずつ様子をみながら食べさせてみてはいかがですか?」と言われました。ただ、息子のアトピーに処方された薬は保湿剤に弱いステロイドが混ぜられたものでした。ステロイドに強い嫌悪がある私は、弱かろうが強かろうが使いたくない気持ちに変りはないので、貰ったまま袋に入れておいていました。
処方された薬を使いたくないものの、何か良いものはないかと色々試しました。ネットなどでアトピーに効果があると言われたものはなるべく試しました。
プロポリスのクリーム、薬用ハーブの塗り薬・お茶などなどです。
しかし、息子のアトピーが好転することはなく、日を追って酷くなっていきました。夜中には1時間置きに泣いて、痒みを訴えます。一晩、二晩のことではなく、毎晩続くので、私も主人も疲労困憊となり、私はとうとう処方された薬を塗ってしまいました。思い返せば、ステロイドは使いたくないという確固たる意思はあるものの、取るべき手段が確立していなかったために招いた愚行でした。毎日、睡眠不足で体力も落ちていき、息子のアトピーも完治することなく、また悪化するというマイナスのスパイラルから抜け出られず、もがき苦しむばかりです。そんな折、かかりつけの小児科では息子の症状をみて、「今回のお薬で良くならなければ、もう一つ強いお薬にしましょう。」
この言葉で私は決心しました。このままでは、どんどん強いステロイド漬けになってしまう。どうにかしなくてはいけない。
そこで思い出したのが、「高槻の松本漢方クリニック」です。先生が怖かろうが、怒られようが、殴られようが蹴られようが、(一切そのようなことはありません。先生、ごめんなさい。)早く松本漢方クリニックへ行かなくては!そう思ったのです。
松本漢方クリニックに通い始める
「高槻の松本漢方クリニック」。その話を聞いてから、実際に訪れたのは、もう10ヶ月が経っていました。恐る恐るドアを開けると漢方の香りが漂っています。
事前に漢方薬の煎じ方などの説明を受け、とうとう松本先生の診察になりました。ドキドキしながら診察室に入ると、意外にも満面の笑みでニコニコ顔の先生がおられました。正直、私は拍子抜けしました。人見知りの息子も泣かずに、何やらガサガサと先生のデスクで遊んでいます。「絶対、治るから!自分で治すんやで!」帰り道は袋いっぱいのお薬と共に、治療が始まったばかりなのに安堵の気持ちでいっぱいになりながら帰宅した記憶があります。「もうブレることなく進む方向が決まった。」という安心感でしょうか。
一日おきに漢方風呂に息子を入れました。何時間もかかって用意したお風呂も、機嫌が悪い時は5分で上がると泣かれたこともあったり、なかなか1時間も入ることは難題でしたが、取り組み始めた以上できることから始めようと30分を目標に入れることにしました。オモチャを使ったり、絵本を読んだり、退屈しないようにずっと話しかけていたように思います。お風呂上りは、赤いクリームを塗って、傷口にはエルタシンとアクロマイシンを塗りました。酷くなったときは黄色いクリームも使いました。
治療は、間もなく3年目に入ります。息子も漢方のお風呂に入るのは慣れたもので、ゆっくり浸かりながらオモチャで遊んでいます。振り返ると、春秋の花粉や黄砂の時期は勿論覿面にアトピーが悪化しますし、環境によっても悪化するなど、症状に波があることも分かってきましたが、確実に松本漢方クリニックを最初に訪れた時からは良くなっています。
また食べるものも意識するようになりました。なるべく添加物や保存料のない自然のものを選択すると違っています。今まで、漠然と分かった気になっていた事が息子のアトピー治療によって整理されたように思います。
目下の悩みは、1年以上続く夜中の痒みです。毎晩必ず2時間おきに痒みで起きますが、気長に治療を続けようと思っています。
私のリウマチ発覚
息子が松本漢方クリニックに通いだしてから、よく松本漢方クリニックのHPを読むようになり、
自分の花粉症も漢方で治療してみようと思いました。軽い気持ちで子供の診察ついでに花粉症の薬を頂きに行きました。その診察時に思わぬ言葉を先生から聞くことになります。前回の診察時に行った血液検査の結果を見て、
「リウマチが出ているで。」しかも、「今、ステロイドを塗っているか飲んでいるか打っているか。それも出ている。」正に、晴天の霹靂とはこのことです。
私はステロイドが嫌で嫌で松本漢方クリニックに来たのに、絶対にそんなことはないと先生に伝えると、診断の結果、私自身が相当ダメージを受けていることが分かりました。HPで、「ステロイドは生きるか死ぬかの時に」登場する頑張れホルモンであると知っていたので、「私、めちゃ頑張ってたんやん!」と変に感動してしまいました。意外と自分のことは分からないものです。その日から、息子のアトピー治療に加え、私のリウマチ治療が始まりました。
毎月の血液検査結果を診察で伺う時は、まるで学生時代の模擬試験の結果を先生から聞くのに似ている気がしました。検査は正直で、鍼、お灸、漢方のお薬、そしてストレスのない生活をおくっているか否か。全て反映されます。全く嘘がつけず、丸裸も同然です。逆に言えば、努力した分、必ず自分に返ってくるのです。これを励みに、これから後どれぐらい通院することになるかは分かりませんが、必ず来るべきゴールを目指して頑張りたいと思います。
最後に
松本先生は、あまたある病気や薬を見事に因数分解するかの如くシンプルに解説し、理解させて下さいました。そして、何より免疫という一番身近にいて最高の味方に気づかされました。長期間に渡る治療は容易ではありませんが、息子が小さい時期に先生にお会いすることができて、本当にこれからの人生が変わったといっても過言ではありません。心から感謝したいと思います。また完治までよろしくお願いします。
「アトピー 喘息手記」匿名希望5歳2007年9月28日
4歳になる息子が気管支喘息で初めて入院したのが1年前の9月です。
5日間の入院で退院できましたが、(入院中はステロイドの点滴が行われました。)その1ヶ月後に再び発作がでて深夜病院に行き吸入で治まりました。病院では発作が出ないように予防目的で治療していきましょうという話になりました。退院後はしばらくテオドールの内服を処方されました。
息子は喘息になる前は生後4ヶ月ごろからアトピーになり、最初は小児科にいってワセリンを処方していただきました、1日に何回でもぬるようにと。ベタベタ塗っていました。が皮膚呼吸できないせいか蒸れて余計に湿疹が増えたような感じでした。これでいいのか?と思っていたら、たまたまその病院にきていた患者さんが、いい皮膚科があって、うちの子も良くなったよといって(確かにその子をみたら顔もすべすべの肌でした)薦めてくれました。
早速、紹介してもらった皮膚科に行きました。(たしかに患者さんが20人以上いて待ってる)よほど、腕のいい先生なのだと思っていました。
すぐにステロイド(リドネックスコーワ軟膏)が処方されました。(このときはステロイドに関して、まるっきり無知でした)1年8ヶ月の間、毎日、朝、晩と塗り続けたものでした。
ステロイドの他に、ザジテン、フラビタミンシロップ、
そうして、そんな長い期間ぬりつづけてようやく気がつきました。
治るどころか、ますます炎症が広がっていると、急いで、今まで使ってきた薬がどんなものなのか調べました。アメリカでは2歳以下には2週間までと、決められたとても強いお薬だということがわかりました。(それを2年近くも・・・!!)そして、ステロイドの副作用について調べていきました。
もっとも恐ろしいのが、リバウンド!です。失明して医療裁判までなったケースもありました。なんと、アトピーの炎症を対症療法で抑えているだけなので、いくらステロイドを塗っても治るはずがないのです。
医者に差し出された薬を塗っていれば治るものと信じていた自分にも腹がたったけど、 薬の説明もろくにせずに、ただ塗るようにしか指示しなかった医者にも本当に腹が立ちました。しかも、薬が効かなくなるので炎症が広がるどころか薬も、もっと強いものにしないと、炎症が抑えられなくなります。
いろんな脱ステロイドの話を読んだりして、今やめなければこの子はもっと後で苦しむことになるとおもい、薬をやめることにしました。皮膚科の先生に「もっと弱い薬にかえていくことはできませんか?」と相談はしてみたところ「こんなことは電話で話せることじゃない」と激怒していました。
とはいっても、病院にいけば相変わらず淡々と薬を処方するだけなのです。
だから前もって電話しただけなのに。もうすぐプロトピックという小児向けの治療薬の認可がおりるからとその薬を薦められました。結局なおらないじゃなか!とおもい病院を去りました。やめて3日後には、全身に湿疹で、顔は腫れ、まぶたも一重になり腫れ上がりました。
これには動揺して、ほかの皮膚科にいき一番弱いステロイドをもらいしのぎました。少しはいったん炎症が見かけではありますが治まりました。
気休めで10日間ほど塗りこれでほんとにステロイドを絶ちました。半年くらいは痒みで夜も2時間おきに起きては泣いている状態でした。
私のほうも免疫がさがって口内炎がなかなか治らなくて大変でした。
そしてヨモギ風呂にいれていましたところいったんはひどかった炎症は治まってきました。が、その3ヵ月後に顔は完熟トマトでからだは浸出液が出る状態が3~4ヶ月はつづきました。
シーツやパジャマは血だらけで毎日洗濯。パジャマは浸出液でびしょびしょで一夜で2~3回交換。お風呂に入れないくらいのすさまじさでした。
この間はまったくお風呂には入れなかったです。リバウンドのピークを過ぎて、徐々に顔も白い部分がでてきて一進一退で1年間は顔の炎症が続きました。
「転んだの?」と周りからよく言われていましが本当にかさぶただらけでした。買い物行くにもジロジロ見られました。こんな状態ですので通りがかりの人に親切心で何度いろいろな病院を薦められたか知れません。
という長い前置きになりましたが、ステロイドの怖さを身をもって経験したことが、今回松本漢方クリニックにくるきっかけになりました。
アトピーの二の舞にはなりたくないので、喘息になって入院してしまったときは、どんな治療なのか調べましたが、いまどきは、発作が出ないように薬でコントロールしていくということがわかりました。発作のレベルではステロイド吸入があるということもわかりました。
アトピーでステロイドを使ってきて、あれだけの炎症が出たのだから、それがもしステロイドのリバウンドで、気管支にリバウンドがきたときはどうなってしまうのだろうと考えただけで恐ろしいと思いました。
我が子は、中程度のレベルでステロイド吸入までには、至っていませんでしたが、メプチンなどのB2刺激剤は、だんだん効かなくなると知りましたし、治療がランクアップしていった時の不安もありました。
喘息で絶対にステロイドは使いたくないと思い、漢方で治してあげたくて
インターネットで片っ端から病院をさがしてみました。それで松本漢方クリニックにたどり着いたわけです。
早速、平成18年10月15日に新幹線にのって松本漢方クリニックを訪れました。
駅の近くですぐにわかりました。中に入ってみると、たくさんの人が待っていました。診察室から怒鳴り声がきこえてきてびっくりしました。
「え?患者さんが何を怒っているのだろう」とひやひやしました。
自分たちの番になり、いざ診察室へ入ってみるとそれは先生の声でした!!
またまたびっくり。
喘息の煎じ薬、風邪の煎じ薬、お風呂用の漢方煎剤、アトピーのネオヨジンや抗生剤などいろいろもらって帰ってきました。
息子は病院に着いたときには熱が39度近くもありお薬を受け取って、急いで家に帰りました。次の日も、熱がなかなか下がらず、漢方は風邪が治ってからはじめようなんてのんきに考えていました。
先生に電話してきいてみたら「アホカ~!何ですぐ飲ませない」とあきれられました。 すぐ飲ませたところ熱も下がってきました。
3日後には、喘息様の咳もほとんどおさまってしまいました。その2日後にほっぺが、赤くなってきました。1週間くらいつづきましたが顔の赤みはとれました。喘息の煎じ薬は2週間くらい飲ませました。咳はまったくでなくなりました。風邪をひいては咳がでるということがたびたびありましたが、漢方ですぐになおり発作は出ませんでした。
もうこのまま喘息は治ったようにおもっていましたが、今年平成19年9月に入り、風邪がきっかけで久しぶりの発作がでました。
救急で病院行って、吸入(インタールとメプチン)していただきました、3時間後にもう一度病院にいって吸入してもらいようやく治まりました。が、去年のように入院はしないで済んでいます。
その2週間後の夜に突然咳き込んで、漢方を飲ませているので発作には至っていません。(この時は、ホコリが原因で咳き込んでたかもしれません。)
次の日、シーツを洗い掛け布団のシーツも取替えベツト周りを雑巾がけしたら
次の日から咳も出なくなりました。9月は気管支が敏感に反応するのでしょうか・・・?
まだまだ気圧の変化が激しいのでしばらくは気を抜かないで様子をみていこうと思います。アトピーのほうもだいぶ落ち着いてきていて今では寝つきもよく8~9時間はねています。
アトピーに関しては夏にトビヒになりましたが、ネオヨジンで消毒すればすぐに治りましたし、相変わらず腕や足をかいていますが良くなってきています。顔もきれいで幼稚園の先生にも「ほんとにきれいになったね~」と言われます!!
まだまだ松本先生にはお世話になるかと思います。
これからもよろしくどうぞお願い致します。