生まれてすぐ湿疹が出始め、2週間目くらいから酷くなってきました。病院で相談したら、「石鹸で、しっかり洗ったら、大丈夫です。」と言われましたが、湿疹は、だんだんとひどくなりました。
1ヶ月の時には、耳や鼻の湿疹から、黄色い汁が出てきました。病院で、ステロイドを出されたけれど、すごく抵抗があったので、「ステロイドの入っていないのは、ないですか?」と聞きました。すると「効かない薬に負けて、悪くなることもある。」と言われました。それでも、やっぱりステロイドは使いませんでした。
2ヶ月になる頃には、顔がざらざらになり、顔中から黄色い汁が出てきて、脂漏性湿疹だと言われました。耳がきれるし、耳のまわりと、左のほっぺたがじくじくして、そのじくじくが2cmくらいになってしまいました。でもやっぱりステロイドは嫌でした。私の友人がアトピーで、このⅠ・2年くらい、とても大変な思いをしていました。「小さい頃から、ステロイドを使っていて、25歳くらいから効かなくなり、湿疹だけでなく、熱を出したり、寒気がしたり、体全体がめちゃくちゃになってしまった。それは、ステロイドのせいだ。」ということを聞いていたからです。
でも病院の先生に、「強いステロイドを長期間使わなければ、大丈夫だ。」と言われ、治す為には、他に方法がないと思って、ステロイドを使うことにしました。それでも、やっぱり抵抗があったので、町医者だとダメだと思い、医大を受診しました。でも、結果は同じでした。
石鹸も、色々変えてみました。肌にやさしいものがいいとか、アトピー用のものは洗浄力が弱いとか、聞いたり読んだりしては、変えてみましたが、今考えれば、清潔にしてさえいれば、石鹸なんて、そんなに重要でないと思います。
4ヶ月になり、アレルギー検査を受けると、牛乳にアレルギーが出ました。母乳を止めようかと悩みましたが、私が牛乳を飲まず、母乳を続けることにしました。
4ヶ月と2週間目くらいの頃、ステロイドを使うと、すぐきれいになりますが、またすぐひどくなるの繰り返しで、結局どんどん強いステロイドを使わなくてはいけなくなると思い、ステロイドを止めました。
今まで、汁が出たけれど、治っていた耳から、下あご、ほっぺの皮が、ベロンとむけて、汁がジュクジュク出てきました。服はびしょびしょになり、髪の毛がうみで固まりました。夜中も、痒みでぐずつき、眠れなくなりました。
そして、ついに松本漢方クリニックへ。漢方風呂 1日目は、顔全体がブツブツザラザラで、胸や足、腕と、全身に湿疹が出ました。2日目は、ほっぴたや、あごの皮膚ができてきました。4日目には、耳が完全に治り、あごも、ほぼ汁が止まりました。腕や足も、きれいになりました。5日目は、痒みがましになりましたが、ほっぺやあごが、ジュクジュクに・・・6日目、左のほっぺが、かさぶたみたいになって、薬がついて茶色になりました。
以降、治ったり、ジュクジュクしたりを繰り返し、15日目から、離乳食を始めると、ひざの裏が赤くなり、すごく痒くなりました。それからも一進一退を繰り返し、36日目、首の後ろに、ぐりぐりが出来ているのに気がつきました。松本先生に聞くと、「IgE抗体だ。」ということでした。
食べるものによって、ジュクジュクしたり、止まったりするのを繰り返していましたが、50日目、唇がパンパンに腫れ、お腹と背中に、赤いぶつぶつが出ました。手足はぼこぼこ、首はじんましんがいっぱいで、それがつながって、象のような分厚い皮膚になり、腫れました。すぐに治まりましたが、病院に行くと、「むくみが体の外に出ているときは、大丈夫だけど、内側に出ると、呼吸困難になるかもしれない。」と言われ、すごく恐くなりました。
後で、アレルギー検査をすると、小麦と芋がダメだった為になったとわかり、アレルギーのあるものを食べさせるのが、すごく恐くなりました。もし、この子のダメなものが、一つか二つの食物なら、私も除去食を考えたと思います。しかし、卵・牛乳・小麦・芋・果物と、ことごとくダメだとわかったとき、やっぱり松本先生の言うように、食べて慣らす(戦いに負ける)しかないと思いました。とは言っても、アレルギーの反応が恐くて、ほんの少しずつ食べさせ、ダメなら、少し間隔をあけて、また挑戦するというのを繰り返しました。
10ヶ月になることには、初めて食べるものは、ひどくなるけど、2回目からは、比較的大丈夫になり、アトピーも、随分ましになりました。
そして、1歳になる頃には、松本先生から、「お風呂も、2日に1回でもいいし、適当にして下さい。」と言われました。
1歳4ヶ月頃には、最後まで残っていた、ひざの後ろのアトピーも治り、長いアトピー生活にさよならできました。
「アトピー手記」30歳・3歳・1ヶ月2004年9月5日
私は、小さい頃から、季節の変わり目になると、手足の関節の所だけがアトピーになっており、いつもステロイドを塗って治しての繰り返しを、約20年間行っていました。(その時は、ステロイドがどのようなものか知りませんでした。)ステロイドを塗ってはすぐに治っていたので、自分はそんなにひどいアトピーだとは思っていませんでした。
知り合いの方から松本漢方クリニックを紹介してもらい、松本先生の言われたとおり、漢方のお風呂に入り出すと、みるみるうちに、今まで出た所がない所にまで、アトピーの湿疹が出て、夜も眠れず、足を曲げることが出来ないくらいジュクジュクした日々が続き、本当につらかったです。その時のアトピーの数は、3000位でした。
半年ぐらいが過ぎた頃には、うそのように湿疹がなくなり、勝手に治ったと判断して、通院するのを止めてしまいました、その間に結婚し、台所仕事をするようになると、スポンジの洗剤が一番つく右手の親指と人差し指の間が荒れだし、再び松本漢方クリニックへ行きました。するとアトピーの数が1500位でした。
今度は、両手の指だけがジュクジュクになり、手作業は何一つろくに出来ないようになりました。それが5~6年続き、今はたまに痒い程度で、ほとんどアトピーだとは分からないようになりましたが、まだ治りきっていません。
次に、私の子供の話です。生後2ヶ月で顔にブツブツが出始めたのですが、ちまたで言う乳児湿疹で、アトピーではないと信じたかったので、近所の小児科で治療することにしました。そこでもステロイドを塗るよう言われ、本などにも「ステロイドは使い方によっては大丈夫」と書かれてあったので、少し塗ってしまいました。
でもやっぱり半年過ぎてもひどくなるばかりで、「この子もアトピーでは・・・?」と思い、松本漢方クリニックで受診してもらうと、松本先生に「なんでもっと早く来なかったんや!!」と怒られ、私もステロイドを塗ってしまったことを反省しました。
その日から、また漢方での治療が始まり、ジュクジュクで夜も眠れず、かいては血だらけ生活になりました。1歳になった頃に少しましになったかと思うと、牛乳を飲み始め、またジュクジュクになりました。ましになったかと思うと、秋の花粉のせいでジュクジュクになり、満3歳になるまで繰り返しました。
今は手足の関節が少し痒いだけで、かいても血だらけになることもなく、他の所はツルツルの肌になっていますが、また秋の花粉が飛ぶころにひどくなるのでは・・・と、不安が残っています。
次に第二子の話です。今は生後1ヶ月なのですが、やはり顔にブツブツが出始めました。私や上の子で後悔した治療を行わないよう、松本先生の言うことを信じて、一日も早くアトピーを治してあげようと思います。ステロイドを一切使用しないと松本先生が言うように、すぐに治ることを証明し、それを多くの人に知ってもらいたいです。
ステロイドのリバウンドは、本当に本当につらいものでした。
H24.2.3に松本漢方クリニックを受診し、現在7ヶ月目に突入します。
いつも掻きむしって皮膚が赤く傷があった体や間接は、アトピーなんてわからない程普通の肌になり、日中や夜中も殆ど掻かなくなっています。娘の経歴を以下に記します。今、悩んでいる方の参考や励みになれば嬉しいです。
(1歳)
風邪をひくと、咳が出てゼロゼロいうようになる。
小児科で喘息っぽいねと言われる。
(2歳半)
この頃から、喘息様気管支炎と診断され風邪をひくと咳が止まらなくなり、ヒューヒュー喉が鳴り、近くの小児科で吸入をするようになりました。
救急にも夜中よく通うようになりました。まだ、アトピーの症状は全くありませんでした。
(3歳)
喘息→風邪をひくとキプレスをもらうようになる。
幼稚園入園後、毎月鼻風邪から喘息発作。そのうち、風邪をひかなくても毎日夜中から朝方まで発作が出るようになる。
アトピー→入園してしばらくしてから、赤みは無い、カサカサ肌かゆみが出てきた。肩や背中をしきりに掻き、おしもも掻き壊し度々傷がつき、血が出るようになる。皮膚科を受診ロコイド、ジルテックが処方される。
(3才半)
喘息→喘息の薬オノン、フルタイド処方され、続けることになる。
アトピー→症状が出たら、受診してロコイドをちょこちょこ塗っていましたが、喘息の予防と一緒で、ロコイドをずっと続けないと治らない。薬が無くなったら定期的に通って下さいと言われる。
(4歳)
喘息→喘息の薬オノン、パルミコート(朝晩)自宅で吸入するようになる。
でも、風邪をひくとやっぱり発作がでる。
アトピー→頻繁に、おしもを掻き壊すようになる。治ってもすぐに再発する。
喘息の薬、アトピーの薬毎日毎日薬を娘に、飲ませる、吸入させる、塗ることに以前からの疑問や不安が爆発する。
(4歳半)
喘息→オノンは以前から、徐々に飲ませるのをやめていたので、完全にやめる。
パルミコートは急にやめるとリバウンドするので、吸入する期間を徐々にあけていった。1か月ほどでやめた。
特にリバウンドの症状もなかった。医師に相談せず勝手にやめたので、今思うと危険であったと思う。
アトピー→ロコイドをやめる。
3日目にリバウンドでひどい状態になる。真っ赤で貨幣状湿疹もたくさん、今まで出てなかったところもいろんな湿疹ができた。1日中掻いていて特に夜中は親子ともに辛い日々が続きました。同時に食事の改善、魚と野菜中心の食事と、お菓子ジュースは一切やめました。
不思議なことに、ロコイドをやめ、食事の改善を始めた次の月から喘息が全くでなくなりました。アトピーの方はリバウンドで大変でしたが、喘息の発作が出なくなって私も何かわからない希望がもてました。何が良かったのか、
わかりませんが本当に発作が出なくなって現在に至ります。
アトピーのリバウンドが3カ月ぐらいで、見た目はすごく良くなったのですが、相変わらず夜中は掻いては起きる状態で、私も何年も安眠できていない状態で激やせし、普段もイライラ精神状態も不安定で、家庭も暗い感じになっていました。脱ステを開始したのは6月でリバウンドを経て、かゆみはあるものの見た目良くなったのに、10月後半また首が真っ赤になり、昼夜問わず掻き毟るようになり、ひじ、ひざの関節おしり、太ももの付け根、背中に広がりました。どうしようもなく、以前とはまた違う病院にかかり、保湿してくださいと処方された保湿剤を塗ると、塗ったところ全体に変な湿疹ができ、またロコイドを処方され少しづつ使うようになりました。ステロイドを使いたくないのに使っている状態が3カ月続き、どうにかしなければと、ネットでたどり着いたのが松本漢方クリニックでした。
自宅は神戸、松本漢方クリニックは高槻なので遠いし通えるか不安、そして漢方って人によって合うかどうかもわからないし、あとは費用面が心配と思っていました。
あるとき、以前高槻に住んでいた友達が、6年ぶりに北海道から帰ってくると連絡があり久しぶりに会いました。
すると、彼女も松本漢方クリニックへ通って漢方を飲んだらすごく調子が良くなったよ。そして、遠方に住んでいる人には郵送してくれるみたいよ。
と教えてくれ、松本漢方クリニックにお世話になる決心が固まりました。
いくら費用がかかっても、娘が少しでも楽になってくれれば関係ないと思いました。
松本先生は、本当に個性的な方で、娘をかわいこちゃん治るよ。と言ってくれ今までかかった皮膚科の先生方の雰囲気と全く違う感じでした。
治るよだなんて、どの先生も言ってくれなかった。
今まで一人で悩んで考えてきたけど、やっと頼れるパートナーができたような気がしました。
せんじ薬と、お風呂の薬草、赤と黄色の軟膏を続けて、だいたい3カ月目で傷や赤みが消え、4ヶ月目ぐらいで夜中の掻きむしりが殆どなくなりました。
親子ともにぐっすり眠れるなんて本当に幸せです。現在7か月目ですが、普通の人の肌です。アトピーなんて全くわかりません。
ごくたまに掻いて赤いブツブツができたりしますが、2日ぐらいですぐひいてきれいになります。
夜中も、首や肩辺りをポリポリする時もありますが、以前のように掻き毟って泣いて起きるような事はありません。掻いている姿に神経質になっている私でも、見過ごせる程度の感じです。
まだ、完治には至っていませんが、7か月でここまで肌が綺麗になり、睡眠もとれるようになったこと、本当に感謝です。
娘も、たくさんのお薬飲んだり、吸入したりするより、漢方の方が良いと苦い漢方を頑張って飲んでいます。
松本先生、スタッフの皆さま今後ともお世話になりますがよろしくお願いします。
息子の顔に、湿疹が出始めたのは、上の子と同様、生後3週間頃からでした。1ヶ月健診で、乳児脂漏性湿疹と言われ、上の子と同じ(上の子は、6ヶ月までに治り、スベスベ肌)なので、心配ないかと、気楽に、処方されたアンダームを使用し、1歳前には、スベスベ肌に。
<2003年11月>
1歳3ヶ月の時に、引越しをし、その頃から、また湿疹が、顔・手首に出だしたが、ひどくはなかった。冬になると、カサつくのだろうとしか思わず、またアンダームをもらい、使ったが、今度は、あまりよくならず、悪くもならなかった。
この頃、幼少の頃からアトピーに苫しんできた私の妹の為に、よい病院はないかと、ネットで検索中に、松本漢方クリニックのホームページに出会った。「この先生にかかれば、治る。」と確信した。興奮気味に、妹(静岡在住)に紹介して、早速受診、治療を始める・・・が、始めて2ヶ月後、それは酷いりバウンドを迎え、苦しんでいる様子を、涙する思いで見る。
<2004年3月>
1才6ヶ月から、断乳をしようと、1ケ月程泣かせ、我慢させていたら、その間に湿疹がひどくなった。手首はジュウジュクに、お腹も全体的に赤く、かきむしるようになった。夜も、痒さの為、眠りが浅く、大変に。
小児科で、アトピーと診断され、ステロイド(ロコイド)入りワセリンを使うように勧められるが、ステロイドは使いたくないので、「このまま、様子を見たい。」と言うと、「この子は、痒く、つらい思いをしていて、それを治してあげるには、ステロイドしかない。ステロイドのことをよく知らないから、まわりの批判的な噂を聞いて、恐がっているだけだ。安全に使えば、こんなにいい薬はない。」云々と、説得された。自分の考えが間違っていたのかと、少し心がゆらぎ、2~3日使ってみることに・・・これが間違いだった。
症状は、すぐに良くなり、使うのを止めると、前より少し酷くなったような感じがした。今度は、ワセリン混合ではなく、そのままのロコイドを使うように勧められ、断るのも面倒くさく思い、もらって帰るが、使わず捨てる。
数日様子をみるが、日に日に酷くなっていくのを見ていると、「もう、これは、松本先生を頼るしかない。」と思う・・・が、妹の初受診に付いて行き、松本先生の口の悪さに(すいません)喧嘩腰になったことや、妹のリパウンドに苦しむ姿を見ていたこともあって、数日考えながら、ネットで、幼児の手記を読み続けた。割に早く治っている子が多く、早く始めれば、早く治るだろうと、1才7ケ月の頃、H16年4月13日、初受診。
漢方入浴剤・紫雲膏;・消毒薬・エルタシン・抗生剤(熱が出た時に飲む薬)をもらって帰り、早速漢方風呂に。ところが、意気込んで始めたのはいいが、息子は長くお風呂に入るのを嫌がり、泣き暴れる日々・・・家は、主人の帰りが遅い為、上の子も一緒に漢方風呂に入れるが、上の子もお風呂ぎらいになった。漢方風呂は、1時間以上入った方がいいと言われたが、30分入っているのもやっとの状態。
それでも、一週間が過ぎた頃には、全身に湿疹があふれ出てきて、夜泣きもするようになる。それからの2週間は、体中掻きむしり、服も布団も血だらけ。お風呂の前の消毒も、少ししみるらしく、泣きじゃくる。少しでも早くよくなるように、日に何回も漢方の絞り汁を塗り、丁寧に紫雲膏を刷り込み、傷のところには、さらにエルタシンを塗る。
お風呂は、やはり、30分浸けておくのが限界。
一ヶ月を過ぎた頃、突然、傷が乾燥しだして、日に日にきれいになってきた。そんな時、風邪を引き、熱が出たので、抗生剤を飲ませ、熱が下がるまで、4日程お風呂に浸かるのを中断したところ、また、おしりや手足がただれてきて、ショックを受ける。
<2004年5月21日>
2週間に一回のペースで通い、三回目の受診。「煎じ薬を飲んだ方が、早いよ。」と言われ、煎じ薬も始めることにした。においもきつく、まずい漢方薬を、素直に飲んでくれるはずもなく、1日3回、戦いの日々。どうしたら、楽に飲めるのか、試行錯誤の上、聞こえは気持ち悪いかもしれないが、牛乳で割ると、「コーヒーニュウニュウ」と言って飲んでくれるようになり、一安心。
「さあ、これから、どんなにひどくなるのか」と、かなりの覚悟を決めるが、最初のリバウンドの時ほどひどくなることはなく、-ケ月が経つ。それからは、1週間くらいずつ、出たり治ったりを繰り返すような感じで、徐々に出なくなっていく。
<2004年8月>
汁が出るような湿疹は、まったく出なくなり、漢方風呂も、2日に一回でいいと言っていただき、一気に楽になる。この頃には、もう、新たな湿疹が出ることはなく、 今ある湿疹が治っていくのを、嬉しく見ている毎日に
<2004年9月>
膝のところに、ほんの少しの湿疹が残っている程度になり、漢方風呂も、3日に一回でよくなる。そして、9月19日、息子は、主人に連れられて、受診。「もう、そろそろ、終わりやね。」と、松本先生に握手をしていただいたと、主人が喜んで帰宅。
治療を始めてから5ケ月、毎日が戦いで、文字で書くより、遥かに長く感じ、貴重な5ヶ月間でした。完治まで、あと一歩!
これから、息子は、自分が酷いアトピーだったことは忘れて(?)、と言うより、知らずに、大きくなっていくことだと思います。(あとで、写真を見て、ビックりするかな)これは、とても幸せなことだと、とても感謝でいっぱいです。ほんとにありがとう御座いました。
「アトピー手記」K・N 10ヶ月2011年10月16日
「納得できる治療を求めて…」
3か月
になった頃から、顔に発疹・発赤が目立つようになる。市販の保湿クリームで改善悪化を繰り返す。
4か月
保湿クリームでも改善しなくなり、近くの病院の小児科へ受診する。かさつき部分へはヒルドイド、酷いところにはステロイドを塗るように言われる。ジュクジュクしている部分に3度ステロイドを使用する。
塗ったところはあっという間にきれいになるが、すぐに悪化。発赤、かさつきが、全身に広がる。娘も痒みが強くなり、夜中も体をクネクネ動かし、あまり寝なくなる。初めの病院へ相談するが、しばらくステロイドを塗り続けるように言われるだけで、なんか納得がいかなかった。そこで以前知り合いから聞いていた松本漢方クリニックを調べてみる。ホームページを読み、0歳からでも受診でき、ここなら納得ができる治療が出来ると思い受診を決める。
5か月
松本漢方クリニック受診。想像していた以上に面白い先生であった。
だが思っていた通り、納得のいく説明をしてくれた。正直リバウンドがどれほどのものなのか怖かったが、娘のために諦めないようにしようと思い治療開始。
漢方風呂はベビーバスにて行ったが、20分が限度でお風呂の時間が大変でした。でも気長に、できることからあせらずしていこうとなぜか落ち着いていられた。今思うと、治療方法に納得できたからだったのではないかと思う。
漢方風呂に入ってすぐは良くなっているように思えたが1週間ほどたったころから、全身発赤、顔全体発赤痒みも強くなり、布団やタオルで顔をこすり、皮膚の皮がむけジュクジュクするようになる。これがリバウンドだ!!と初めからわかっていたので、そこまで心配になることもなく、頻繁に軟膏を塗って様子を見る。離乳食も始まり、悪化と改善を繰り返す。
8か月
徐々に落ち着き、皮膚がめくれることもなくなってくる。
松本先生から、消毒しなくていいといわれる。離乳食(魚)、犬に反応して一時的に悪化したが、以前に比べ、反応も弱く、治りも早くなってくる。
10か月
治療はじめて約5カ月が経ち松本先生から落ち着いてきているので、漢方風呂も悪化したときに入るようにすればいいよ。
また中間報告の手記を書くように言われる。ここまでこられたかと一安心。
まだ完治したわけではないが、軽快していると感じられるようになり、大丈夫だろうと思える。
治療を早く始めたおかげか、リバウンドも軽くこの状態になるまで、比較的短期間だった。疑問に思ったときに行動に移し、松本漢方クリニックに受診してよかったと思います。納得できる内容だったからこそ、大きく構えていられるのだと思います。ありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。
少しでも多くの人が、納得のいく治療に少しでも早く出会えるようにこの手記が役に立てれば幸いです。
「松本漢方クリニックを受診して希望が見えました」 匿名希望7歳2017年5月16日
娘が年少である2013年の夏頃、肘の内側が赤くかさかさになり、近くの皮膚科を受診。プロパデルムとアズノールを混ぜたものを処方されました。ステロイドの使用は抵抗があると伝えましたが、弱いものだから大丈夫と言われました。毎日は使用しませんでした。肌が綺麗になるのは塗った時だけでした。 2014年春先に顔中赤い発疹があらわれ、プロパデルム、アズノールを混ぜたもの、スタデルム、エバステル、ロコイドを処方されました。(ロコイドは使用しませんでした。)顔の発疹は花粉が終わる頃には出なくなりましたが肘の内側、首が赤くガサガサになり痒がりました。ステロイドを塗ると魔法のように綺麗な肌になりました。数日経つと元通りになるという事を繰り返し、症状が改善されないため先生に「すっきりと治りません。」「アトピーなんでしょうか?」と問いました。「しばらく様子をみてください。」とか「乾燥している。」「アトピーかは今の段階でははっきり言えない。」と言われました。冬になると赤くひび割れたようになり痛々しく、その頃から夜中に痒みで何度も目を覚ましました。
ある日「痒い!痒い!薬塗っても治らない!治らない!」と泣き叫び、心が痛み途方に暮れました。漢方がアトピーに良いらしいと人づてに聞き松本漢方クリニックを受診しようと思いました。(私は20年ほど前に漢方の病院ってどんなのだろうと、受診したことがあったのですが難病の患者さんが多く、インターネットの無かった時代でしたが評判を聞き、地元はもちろん遠方からも多数患者さんがいらしていました。風邪やちょっと肌が荒れた程度で受診する所ではないなと勝手に思い込み、その後すぐ結婚し高槻を離れたため、松本漢方クリニックを思い出せずにいました。このことを、本当に後悔しています。)
受診したその時から重く暗い気持ちが希望に変わるようでした。院長先生は20年前と全然変わらず若々しく、個性は強烈ですが、お人柄は温かく全国各地の患者さんからの電話が鳴り止みません。初めて娘と受診した時、「絶対治る!」と握手してくださいました。煎じ薬と赤、黄色の薬、ゲンタシンを処方されました。煎じ薬はなかなか飲まず大変でしたが、1週間経たずに塗り薬で傷が良くなって耳切れが殆ど気にならない位になりました。リバウンドらしい症状もなく安心して数ヵ月程たった頃、急にかさぶたがはがれたような発疹がポツポツ出始め瞬く間に腕全部、膝の裏側へ広がりました。松本漢方クリニックを受診するまでに使用した免疫を抑える薬、ステロイドや抗アレルギー剤のリバウンドでした。これらの薬がヘルペスウイルスも増殖させたのでした。先生はいつもの薬に加え抗ヘルペス剤と漢方風呂を処方してくださいました。保険外の薬が必要な時は確かに治療費がかかりますが、松本先生は本当に必要な薬しか処方されません。これは他の病院と松本先生の決定的な違いだと思います。
リバウンドで娘の皮膚は痛々しくただれ血が滲み周りからは「大丈夫なのか?大学病院へ連れて行ったら?」と言われましたが、松本先生を信頼していましたので病院を変わる気は始めからありませんでした。1日おきの漢方風呂の効果は素晴らしく1回入ると、ほんの少しですが皮膚の白いきれいな部分が増えているような気がして、家族で驚き、喜びました。2回、3回入るとリバウンド前の状態に戻りまたまた驚きました。それ以来リバウンドはなく、アトピーの症状は出たり、出なかったりを繰り返しながらも肌の状態は随分良くなりました。
1年生になる頃には、夜中に痒みで目を覚ます事がほとんど無くなり穏やかな生活を送れています。治療途中、風邪をひいたり熱を出すこともあり、熱が下がった後、アトピーなので喘息の症状が出ることもありましたが、その都度先生に漢方を出してもらい良くなりました。
治療期間中、松本先生には厳しくお叱りを受けることもありましたが、先生は決して患者を見捨てることなく、励まし続け真摯に指導してくださいました。幼稚園の頃、娘の七夕のお願い事は「首がツルツルになりますように」だったのですが首の状態はかなり改善されアトピーだとは言わなければわからない程、日に日に白く綺麗になってきています。松本先生が娘の七夕の願いを叶えてくださりました。感謝の気持ちで一杯です。
院長先生はじめ医院の皆様、親身にアドバイスくださった薬局の皆様、本当に有難うございました。これからアトピー治療を受けられるお子様が良くなりますよう心よりお祈りいたします。
「アトピー治療手記 中間報告」1歳1ヶ月2006年11月21日
娘は生後1ヶ月をすぎた頃、顔全体にぷつぷつと赤い湿疹が出来ました。
乳児は、この頃湿疹が出るものでほうっておけば治ると聞いていたので、特に気にせず放っていました。そしていったんは湿疹もなくなったのですが、それもつかの間。生後3ヶ月をすぎた頃から顔・耳の下・首とまた湿疹が広がっていき、ついにはお腹や背中にまでガサガサに荒れ始めました。近所の小児科を受診したところ、「乳児湿疹だね、アレルギーを抑える薬を出しておきます。」といとも簡単にステロイドの軟膏と抗アレルギー剤の内服薬を処方されました。しかし私自身が松本漢方クリニックでのアトピー克服経験があり、それ以前にステロイドでは痛い目にあってきましたので、「ステロイドは使いたくない」と医師に申し出ましたが「お母さん、ステロイドを毛嫌いしないで。使い方を間違わなければ怖い薬ではありませんよ。少し塗って炎症が治まったら、すぐにやめればいいのです」と諭されてしまいました。私は心の中で「そんなことできるはずない」と思いながらも、このお医者さんとこれ以上議論してもらちがあかないと思い、その日はとりあえず薬をもらって帰りました。
その後、処方されたステロイド剤と抗アレルギー内服薬は使わないようにしてしのいでいましたが、娘の肌は足の裏を除いて全ての皮膚に湿疹が出現し、ガサガサになってしまいました。そして、痒がって夜中もずっと泣き喚いて寝ません。やっと寝たかと思っても1時間もしないうちにかきむしりながら泣き叫んで起き、お乳を飲ませても何をしてもだめです。娘本人はもちろんのこと、親の私達も24時間それが続いて、さすがに疲弊してきていました。主人はオロオロし始め、かわいそうすぎるからちょっとだけステロイドを使ってみようと言い出し始めました。私も目の前の娘の痛々しい姿に耐えかね、ステロイド塗り薬を少し塗ってしまい、抗アレルギー内服薬も飲ませてしまいました。しかし状況は、私が最初に想像したとおり、ステロイドを塗らないとすぐに悪化します。私が昔経験したまさにそのとおりの現象でした。その時、「これは私と同じ、アトピーなのだ」と気づきました。もっと早く気づくべきだったのですが・・・。これが生後5ヶ月の頃です。ちなみにこの時に受けた保健所のアレルギー検査ではIgE 135IU/ml、卵白・卵黄・乳がアレルギー陽性であり、医師からは「母乳をあげたいならお母さんが卵と乳製品を食べないようにするか、アレルギー用ミルクに切り替えるかにしなさい。そして抗アレルギー剤とステロイド軟膏を使用するように」といわれ、反論すると「まぁそういうならお母さんの勝手にしたらいいですけど、このまま炎症が続くと色素沈着を起こして、見るからにアトピー肌になりますよ。」冷たく言い放たれました。「何を言うてはんねん。私も昔アトピーの象のような黒ずんだ肌になっていた時期があるけど、それは全てステロイドの弊害。この先生ご存じないのね~」と心の中であきれながら、それ以上言うのをやめて帰ってきました。
「やはり遠いけど松本漢方クリニックに行くしかない。私が治ったのだから、娘もきっと治る。」私は松本漢方クリニックのホームページを開き、先生の理論や患者さんの手記を繰り返し読みました。主人には、プリントアウトしたものを本のようにとじて渡し、通勤の電車の中で毎日熟読してもらいました。そして次の休日に連れて行こうかと思っていた頃、また娘が夜通し泣き叫んでかきむしり続けた日がありました。その明け方、ボロボロに疲れた私は「今日行く!」と決意し、ひとりで娘を抱っこひもに入れて朝の新幹線に飛び乗って大阪へ向かいました。
松本漢方クリニックの混雑した待合室で、娘は1歳7ヶ月のきれいな肌の女の子にあやしてもらっていましたが、はて、この子はまさかアトピー治療じゃないだろうと思っていたところ、お母さんがおっしゃるにはうちの娘よりももっとひどいアトピーだったとのこと。「絶対よくなるから頑張ってね」と励ましていただき、「頑張ってこの子をあれぐらいツルツル肌にしよう!」と決意しました。
松本先生の診察の結果、ステロイド剤と抗アレルギー剤を内服させたのはトータルで1週間程度だったとはいえリバウンドは出るから覚悟するようにと言われました。この時、娘の肌で「赤ちゃんらしい」と呼べる箇所は足の裏のみでした。後頭部に至っては、痒くて布団に擦り付けるためか丸ハゲでした。そして主人と二人、「全身を足の裏と同じのツルツル状態にしよう!」と目標を決めました。
その後は、漢方風呂に毎日1時間入れ、赤い薬を塗る日々が始まりました。お風呂には飽きさせないようにおもちゃを沢山用意し、防水プレーヤーを用意して音楽をかけ歌を歌い、椅子式になった浮き輪に入れて・・・と、お風呂タイムを楽しくする工夫をしました。そしてお湯に浸かれない上半身にはじょうろで漢方のお湯をかけ、一番ひどい顔にはスプレーに入れた濃い液を吹きかけ続けます。そして赤い薬がどんどんついてもいいように、お手ごろな値段のパジャマを何枚か購入しました。すぐにリバウンドは始まり、かなりひどい状態で夜中も泣き喚いたりしました。かきむしってパジャマの襟元が血だらけになったことも何度もあります。そういう時は夜中にお風呂場に連れて行って、ネオヨジン液で患部を消毒し水を含ませたガーゼでふき取ると、少しすっきりするようでした。この「夜中の消毒」を何度もした晩もありました。親の私たちはただただ疲れましたが、幸い自分の経験もあったため、びっくりしたり悲観的になったりすることはありませんでした。むしろ「来た来た!これが終わったら楽になるぞ。」と前向きにとらえることができました。出産の時の陣痛に耐えるのと似た感覚です。主人も予習(手記と先生の理論を熟読)のおかげで驚かずについてきてくれました。
そして漢方治療開始から3週間半後、気がつくと足と背中がツルツルになっていました。主人とふたり、「ツルツルやー!!」と何度も何度も娘の足と背中をさわりました。その2日後には、手とお腹がかなりツルツルになりました。顔も、患部の面積がどんどんと小さくなっていきました。そして治療開始から1ヶ月半が経つ頃には、体は殆どきれいになり、残すは頬のみとなりました。そこで2度目の受診。風邪気味の時にいただいた漢方の飲み薬(煎じ薬)をおいしそうに飲んでいたので、もし可能であればアトピー治療の飲み薬もいただきたい旨先生に相談したところ、出していただけることになりました。娘はこの薬を今でもおいしそうに飲み干します。
離乳食が始まり、松本先生のご指導のもと、卵や乳製品を様子を見ながら与え始めました。中でも特にアレルギー陽性値の高かった卵白を食べると、生後8-9ヶ月ごろまではすぐに顔~全身にじんましんがバーっと出ましたが、「卵どんどん食べて、じんましんをどんどん出しなさい」という先生のご指導通り食べさせて続けているうちに、1歳を迎える頃からは殆ど出なくなってきています。
現在は、漢方風呂は3日1度でよいと先生よりご指示いただいており、飲み薬は毎日飲んでいる状況です。見た目は、真っ白ツルツル肌になり、つい半年前までアトピーでガサガサの皮膚だったと言っても信じてもらえないことがよくあります。ただ、まだ乳製品でじんましんが出ることもありアレルギーの根治はできていません。引き続き松本先生にお世話になり、完治を目指します。
二人目として、平成13年12月31日に生まれた美玖は,生後1ヶ月もすると、検診で、乳児湿疹と診断された。上の子も、生後1ヶ月で、頬が赤いぶつぶつだらけになったので,私の心の中では、「またか・・・・。」と思うぐらいだった。
しかし、上の子のときは、結局1年間ほど、いろいろなところに湿疹が出ては消え,出ては消えし,その度に、助産師や本で聞きかじった知識を受けて、食物制限をしたりして対処してきた(つもりだった)。
美玖は、最初、顔からひどくなり,全身へと広がっていった。周りからの助言には、石鹸で洗うのが良くないとか,馬油やホホバオイルを塗るのが良いとか,大豆製品を摂るのが良くないとか,いろいろあった。その度に試しては、やはりひどくなるということを繰り返し,私も、だんだんと、「何をしても良くならない!」と焦り出した。
生後2ヶ月の時点で、やっと、食物だけの関連性を否定するようになった。食物は、確かに、原因として関わっているだろうが,それを制限するだけでは、本当にひどいアトピーには対処できないということを悟った。小児科では、プロペト(ワセリンの一種と説明された)を処方され,石鹸でよく洗うように言われた。
とにかくかゆいのか、眠りが浅く,夜中にも掻いて掻いて、なかなか寝付かないということが、私には精神的にも肉体的にも苦痛だった。仕方がなく、とりあえず、一度皮膚科へ行ってみたところ,やはりステロイド軟膏を処方された。その頃の知識としては、テレビなどで、何となくステロイドは怖いというイメージしかなかったが,ともかく言われたように、全身に塗ってみたところ,美玖は真っ白な肌になり,やたら眠り込んだ。そして、私と目を合わせなくなった。その様子は、明らかにおかしく,「こんな薬が、体にいいわけがない。」と、私は本能的に思った。
その2週間ほど前に、私には、主人の会社の人からの手紙が届いていた。その人のお子さんは、ひどいアトピーで,随分苦労してから、松本漢方クリニックを知り,そして状態が大変良くなったということを報告してくれたものだった。それをもう一度読み返した後,私はすぐに、松本漢方クリニックのホームページを開いた。アトピー性皮膚炎の機序を読み終えるのに,子供2人を相手にしながら、朝からだいたい昼すぎまでかかったと思う。子供たちはぐずったが,それでも私は、その理論を夢中になって読み進めた。そして、いても立ってもいられず,その日のうちに、姫路から子供2人を連れて、高槻の病院を訪れていた。3月15日のことだった。美玖は、生後2ヶ月と15日齢だった。
松本漢方クリニックで教えてもらった漢方入浴剤により、まず我が子に起こった変化は,何よりも、良く眠るようになったことである。それから、なぜかお通じもよくなった。湿疹自体は、特に変わりなく,少しましな日もあれば、ひどい日もあった。けれども、掻き毟っても、漢方の煮出し汁を塗って、赤い塗り薬を塗ってやると,しばらくすると落ち着いてきて、眠り出すのだ。それは本当に不思議なことで,多少の湿疹では、あまり動揺しなくなった。と同時に、私の精神的な疲労も軽減していった。
湿疹が良化しているような気配はあまりなかったので,それは少し落胆していたが,あきらめないで続けるうちに、やがて、美玖が生後6ヶ月にあたる6月を迎えて、湿疹の状態が確実に変化した。
湿疹が一つずつ独立したような感じの,そして全体的には、湿潤状態になってきた。もちろん、この間も、朝と夕のネオヨジン消毒とシャワー、赤い塗り薬などは続けていたが、漢方入浴剤には、入れたり入れなかったりしていた。顔には、休むことなく湿疹が出ていたが,体調によって、良化したり、悪化したりした。体のほうも、出たり引っ込んだり,また掻いて寝付きが悪かったり、眠りも浅かったりすることがあるものの,漢方入浴剤の風呂に入れると、良化するのだ。
しかし、発熱の回数が増えてきた。熱が何日か出ると、湿疹が悪化し,やがて治る、ということを、何度も繰り返した。悪化するたびに、私は、漢方入浴剤に頼った。美玖が生後8ヶ月にあたる8月16日には、松本漢方クリニックを再訪し,肌の状態を診た松本先生は、「入浴剤も、煎じ薬も、別にやめてもいいよ。」とおっしゃる程、軽い症状に変わっていた。
それからも、そうやって月日を過ごしていった。何日かごとに、悪化したり,発熱したりするものの、その度に漢方入浴剤に入れたり、煎じ薬を飲ませたりとケアし,治っていった。不思議だったのは,そのサイクルが、少しずつ長くなってゆくことだった。あんなに毎日、神経質に記していた育児兼アトピー日記は,美玖が1歳になる12月にもなると、ほとんど付けていないほどになっていた。
この頃には、顔にはほとんど見られず,二の腕と背中を残すのみ(しかも軽い)だったが,多少気になる日に、漢方入浴剤の風呂に入れてみたり,そしてまたやめたりしていた。美玖が1歳3ヶ月から4ヶ月に当たる3月から4月にかけて、一旦顔にも出るほどひどく悪化したが,これもやがて治った。
この手記を付けているのは、美玖が2歳3ヶ月に当たり、ちょうどその1年後である、この1年間も、同じようなことを繰り返した。蕁麻疹にも何度も出会い,その度に「ああ,免疫系の最後の戦いだ。」と思った。悪化すれば入浴し,治ったらやめる。
そしてとうとう、2歳を迎えた頃,めったなことでは、漢方入浴剤に頼らなくても大丈夫だと認識できた。部分的にかゆい場所が出るが,そこを少し掻いて湿疹が出て,その翌日にはかさぶたになって治っていく。これが松本先生の言われる、免疫寛容なのだろう。あともう少し、この免疫系の最後の戦いを静かに見守れば,体が、とうとう化学物質に白旗をあげるときがくる,そう思うと、嬉しいような、悔しいような,でも仕方がないのかと思わざるを得ない。
今になって思うと,美玖がアトピーで生まれてきてくれたことで、私は、世の中にあふれる化学物質の恐ろしさに気付くことができた。そしてその対処の仕方を、松本漢方クリニックと出会って、学ぶことができた。
現在は、主人が、アレルギー性鼻炎で鼻を詰まらせようが,上の子が、多少喘息っぽい咳をしようが,美玖が蕁麻疹を出そうが,私の肌が、急に乾燥してかゆくなろうが,何が起きてもほとんど動じない。症状を和らげるための方法は考えるが,抑える薬剤を使おうとは、決して思わないのである。
松本漢方クリニックに感謝している。そして、そこを紹介してくれた方にも、本当に感謝している。この松本漢方クリニックの理論を、みんなが早く知ってほしい。きちんと理解してほしい。そうすれば、みんなの不安が減っていくように思う。
「アトピー手記」(お母様記述)1歳2006年5月10日
息子の体にポツポツと湿疹ができ始めたのは、生後3日目でした。その後湿疹は出たり引いたりを繰り返しつつ、だんだんと増えていきました。
1ヶ月検診で は「乳児湿疹」と言われ、1ヶ月半のときは「あせも」と言われ、石けんでよく洗うようにと指導されました。夏だったので、沐浴をこまめにしていましたが、どんなに刺激の少なそうな石けんや沐浴剤を使っても、その症状が良くなるようには思えませんでした。「やはりアトピーでは…」と不安がよぎりました。私自身が幼い頃より喘息、鼻炎、アトピーになっていたからです。息子の湿疹は、頭と顔、そして上半身を中心に広がりました。
生後2ヶ月半経った頃のある朝、息子のほっぺたから黄色い汁が出ているのを見つけ、「私がアトピーになった時と同じだ。アトピーだ!」と確信しました。
私がアトピーになったのは、25才のとき。水仕事のため、手あれがだんだんひどくなり、怖さを知らず、「すぐに治るから」と、薬局でステロイドの軟膏を購入。確かにかゆみも止まり、傷も治りましたが、ステロイドをやめると、薄く膜を張ったようになったその皮膚からは、前以上の湿疹とかゆみが出て、範囲も指先から手全体へ次第に広がって行きました。知人に皮膚科を勧められましたが、そこではステロイドの内服薬を処方されました。これが悪夢の始まりでした。
飲むと一旦引いたのですが、やめると前腕から上腕にかけて一気に広がったのです。「ステロイドは、この繰り返しだ」と実感し、病院を変えようとしました。しかし、どこの病院へ行っても「アトピーは、ステロイドを使わないと治りませんよ」と言われます。何件まわっても同じでした。その間にも症状は悪化し、脇の下のリンパ節がパンパンに腫れ、そこから指先にかけてふたまわりほど太くなりました。夜中にかゆみが出るため眠れず、昼夜逆転の生活となりました。
激しいかゆみと先の見えない不安、絶望感で押しつぶされそうでした。見かねた母が、本屋で「ステロイドの恐怖」と「温泉療法」をうたった本を探してきました。その本を読み、ステロイドを使用することの恐ろしさと、治療の方向性を知り、家の中にあったすべてのステロイドをゴミ箱に捨てました。
松本漢方クリニックには出会えなかったのですが、イソジンで消毒し、お風呂に1日3回、汗が出るまで入ることを繰り返し、4ヶ月で普通に生活出来るようになりました。
その経験から、息子がアトピーだと確信しましたが、大人の自分の経験を、生後間もない息子にあてはめる事に不安を感じ、インターネットで「ステロイドを使わない」と検索しました。そのとき出会ったのが、松本漢方クリニックのホームページの手記でした。松本先生の書かれた文章を一気に読み、「これだ!!」と確信。翌日すぐ、松本漢方クリニックに行きました。
「必ず治してあげるからね!」と息子の足にキスしてくれた松本先生と、「アトピーは悪い体質じゃないのよ。異物を体の外に出そうと戦っている、戦える、良い体なのよ」とおっしゃってくださった女性の先生の言葉に勇気百倍!
息子の顔はジュクジュクしていて、ほおずりしたくても、触る事さえできない状況だったので、近所を散歩してるとき、電車の中、銀行のATMに並んでるとき…、いろんな所で「アトピー?いいお医者さん知ってるよ」とか「うちの孫もそうなの。食べ物とか気をつけないとね」など、い~~~っぱい声をかけられました。また、松本漢方クリニックの治療について話すと、「そんなに高いのはおかしい。保険のきく漢方の病院知ってるよ。食事制限と漢方とステロイドで治すらしいよ」などなど。皆さん心配して下さってるとわかるので、腹が立ったりもしませんでした(笑)。「必ず治る」「アトピーは、良い体質」と心の中でいつも言っていました。自分のアレルギー体質が息子に…と負い目を感じていたので、先生方の励ましで、とても強くなれました。ありがとうございました!
お乳を飲ませながら、1時間のお風呂。楽ではありませんでしたが、「この子の皮膚は、"日替わり肌"やね」とまわりから言われる程、皮膚の下から湿疹が出る → かきむしって湿疹がやぶける → かさぶたになる → かさぶたが取れ、つるつるの肌が出てくる、ということを、毎日毎日、すごい早さで繰り返して行ったので、とてもやりがいのあるお風呂でした。
また、食事も生活も、何も制限がなく、親子共々ストレスを感じる事なく過ごすことができました。約6ヶ月間、まじめにお風呂に入り、4ヶ月間は、不まじめに(笑)気になるときに入り、ちょうど1才の誕生日に受診した際、「もう大丈夫やね。あとはかしこくやってちょうだい。汗をたくさんかく時期と、花粉の季節はしばらく出るよ」と、事実上の完治宣言(と私は思っています)をいただきました。
松本先生に言われた通り、そういった時には多少出ますが、1~2回、薬湯に入るだけで、ほとんど気になりません。少しわかりにくいかもしれませんが、写真を貼付します。(治療を始めたころ、治療を開始して2ヶ月のころ、現在)
松本漢方クリニックに出会えたおかげで、人間の体、病気、治療に対する考え方も変わりました。まわりの友人、知人にもたくさん話をしています。もちろんこれからもそうして行きます。
最後になりましたが、松本先生をはじめ、松本漢方クリニックの皆様、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「息子のアトピー」匿名希望1歳4ヶ月2005年11月23日
我が家の2子として生まれた息子は、長女と違って、よだれの多い赤ちゃんでした。すぐにスタイがびしょびしょになってしまい、一日に何度も交換しなくてはなりませんでした。その多量のよだれにより、生後6ヶ月を過ぎた頃から、まず最初に口のすぐ左側がただれ始め、汁が出るようになったので、かかりつけの小児科を受診しました。
よだれによりかぶれている状態とのことで、ロコイド軟膏を処方されました。医師に確認したところ、やはり微量ではあるがステロイドが含まれているとのことでしたが、「まずは、この軟膏で傷口を治して、その後アンダーム軟膏(非ステロイド)に切り替えていけば、問題はない。」とのことでした。微量であってもステロイドを使用するのは嫌でしたが、ただれた部分からは汁が出続け、痒いために掻きむしるのを見ていると、それ以外に治療方法がわからない私は、とにかく治してあげたい一心で、医師の言うとおりにロコイドを塗布したのです。
塗布後は一進一退という感じでした。しかしかぶれは一箇所に留まらず、口の右側にもひろがり、次第にあごへとひろがっていき、どのかぶれからも汁が出るようになりました。
痒みのせいで寝つきが悪くなり、寝かしつけるのも困難でした。また、やっと寝たかと思ったら、10分15分で目を覚ます毎日が始まりました。しだいにロコイドを塗っても一時的にでも良くならなくなりました。かぶれて汁が出ている部分だけでなく、おでこなどもカサカサしてきて、痒がるようになってきました。ひどくなる一方でした。
他に手立てはないものかと、かかりつけの小児科以外にも、他の医院のアレルギー科も受診しましたが、処方される軟膏も同じでした。また、以前受けたことのある食物アレルギーの検査で、卵白に多少のアレルギーがあったことに対して、「子供にこのような症状が出るのは、母体である母親の摂取する食べ物が、すべての根源なのだから、母乳をあげているのなら、まずはお母さんの食べる物を変えなければ(卵を完全に抜く食生活に変える)症状はよくならない。」と言われました。帰りの車中で涙が出てきました。息子が毎日毎日こんなに痒がってつらい思いをしているのは、すべて私のせいだったかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
実は、松本漢方クリニックのことは、その時すでに存じあげていましたが、遠かったのですぐに受診することができませんでした。その二日後にやっと受診がかないました。
翌日から漢方入浴をはじめました。まもなく生後7ヶ月になるところでした。
最初は要領がわからず、入浴できるように準備するだけで大変でした。もちろん漢方入浴を始めたからといって、すぐにかぶれが治まるわけでもなく、2日後には逆に汁が出る範囲が広がっていきました。
入浴開始3日目
よく観察していると、かぶれの範囲は広がってはいるものの、以前は滴るように湧き出ていた汁の量は、じゃっかん減っているように思える。
開始4日目
汁が出る部分の皮膚が、入浴中ふやけてはがれていっている様子。右頬がキレイになっている。直後は汁も出ないが、やはり数時間後にはまた汁が出ている。
開始7日目
松本漢方クリニック受診。2週間分の入浴剤を処方してもらう。左頬からは、まだまだ汁が出ているが、随分とまし。入浴中ふやけた皮膚がはがれていっている。しかし痒みはよくならず、就寝後も頬・あごを掻いては、15分~30分おきに目を覚ます。
開始10日目
37度7分の発熱があり、入浴をあきらめる。絞り汁をしっかりめに塗布する。その後3日間熱が続き、入浴できない。
開始13日目
熱が下がり、やっと入浴できる。
開始16日目
入浴後のお肌がとてもきれいになってきているようで、嬉しい。あいかわらず痒みはあるようだが、夜も以前よりは少しは寝てくれるようになった。
開始17日目
寝起きの顔がとてもきれいで驚く。うれしい。汁はほとんど出なくなっている。
先日熱が続いたせいで、処方していただいている抗生剤がなくなったので、松本漢方クリニックを受診。天気がよく気温が高いせいで、待合室の室温が高く(4月初旬のことで、まだ冷房をするような時期ではありませんでした。)、暑いせいで頬が赤くなり、強く痒がる。待ち時間ぐずって困った。
開始20日目
今まで痒がっていた頬とおでこよりも、首の辺りが痒い様子。
開始22日目
風邪をひいたようなので、入浴を一日お休みする。
開始24日目
汁は出ない。かさかさしているが、赤みが随分ひいてキレイになってきた気がする。痒みはあいかわらずのようだが、夜2~3時間まとめて寝てくれるようになってきた。これだけで随分楽になった。
開始50日目
風邪をひいてしまった。微熱があり入浴は見合わせる。
開始75日目
1カ月近く風邪が治らず、この日ひさしぶりに漢方入浴する。入浴できなかった間は、濃いめの絞り汁だけはかかさず塗布し続けた。長い間入浴できなかったにもかかわらず、お肌はとてもいい調子で、見た目もきれいだし、ぱっと見はアトピーだとは思えないほどになっている。
開始147日目
入浴剤を送っていただけるよう、松本漢方クリニックに電話する。松本先生が代わって電話口に出られて、様子を聞かれる。順調によくなっていて、ほとんど痒がることもなくなり、見た目もきれいになっている旨を伝えると、「そろそろ手記を・・・」とのお言葉をいただいた。
その後の入浴は2日に一度になり、だんだんと回数が減っていきました。入浴を止めても、また悪くなったりすることはありませんでした。医院からの説明では、1時間以上の入浴が望ましいとのことでしたが、長女が3歳になる手前のこともあって、1時間もの間一人にしておくことが難しかったので、毎日1時間は全然守れませんでした。だいたいが30分から40分であがることが多かったです。
微量ではあるとのことですが、ステロイドの含まれた軟膏を使用したのは、小児科を受診してから後、松本漢方クリニックを受診するまでの間25日間でした。その間も使用し続けていいものか、悩んでは一時使用を止めてみたりしましたし、使い始めの頃は良くなっては使用を止めるの繰り返しだったので、25日間完全に使用したわけではなかったと記憶しています。
しかし、たった1カ月足らず使用した結果がアトピーを招いたのだとすると、息子本人だけでなく、家族全員がなんらかの形でこんなにもつらいめに合ったのかと考えると、憤りを感じずにいられません。
しかし幸い松本漢方クリニックとの出会いが早かったために、発症から半年余りで完治へと向かうことができたことを、本当に幸せに思っています。息子の場合は、症状が出たのは顔だけで、体にアトピーが出ることはありませんでした。そのため、入浴中はガーゼを湯船に浸し、そのガーゼで頬や顎を撫でながらの入浴でした。入浴中ほとんど手を休めることなく、その動作を繰り返し行いました。入浴を開始した当時はまだまだ赤ちゃんだったので、おとなしく抱かれて入浴してくれのがほとんどでした。今は歩くようになり、自分の意思もはっきりとしていますので、もしも今入浴治療を行わなければならなかったとすれば、毎日例え30分であっても困難だっただろうと思います。
入浴治療をやめてから、季節は秋になり、少し肌寒くなってきた頃、頬や顎が少しかさかさしてきました。また痒みもあるようで、掻くことも多くなりました。完全に治ったと思っていたので、その様子を見たときには、大げさではなく悪夢が蘇りました。慌ててストックしてあった入浴剤で漢方入浴をしました。しかし恐れていたようなことは今のところなく、多少かさかさし、痒い時はあるようですが、以前のようにひどい状態にはいたらず、今にいたります。
痒い部分を掻きくずし、眠いのに寝ることもできなかった日々を思い返すと、本当によくがんばったなと思います。つらい日々でした。しかし我が家の場合などはそれも短期で済みました。比べようのないほど長い年月苦しんでおられる方がたくさんおられることでしょう。その方々が一日も早く松本漢方クリニックと出会い、一日も早く良くなられますよう心からお祈りしています。