「娘のアトピー途中経過」
(お母様記述)2歳8か月2015年10月13日
(お母様記述)2歳8か月2015年10月13日
はじめに
経済的な理由から漢方治療を一時中断しましたので、良い患者とは言えませんが、何か少しでも参考になればと思い、手記を書くことにいたしました。文章を書くのが苦手なので、分かりづらい所が出てくると思いますが、最後までお付き合いいただければと思います。病院のホームページにもありますが、ステロイドと化学物質は本当に怖いと思います。娘の誕生から今までの湿疹の原因は、化学物質だと思っています。松本漢方クリニックでの治療を通じて、早く後天的免疫寛容の状態になって欲しいと願っています。
(生後1か月)
娘の顔に赤い湿疹が出ていることに気付きました。小児科に行くと乳児湿疹と診断され、プロペト(ワセリン)とアズノール(非ステロイド系消炎剤)を処方されました。顔の湿疹を観察してみると、縦抱っこをしときに服が当たる箇所(頬・おでこ)に出ていたので、「もしかして、私が着ている服を洗う洗剤が原因なのかな?」と疑い、自分のセーターを洗う洗剤を『エマール』から娘の服を洗濯しているのと同じ『無添加さらさ』に変えました。すると湿疹が出なくなりました。
(生後2か月)
夫がミルクを作った時だけ、顔にブツブツが出ました。哺乳瓶の殺菌に使っているミルトンの消毒液をちゃんと水切りしていないのでは?と疑い、殺菌方法をミルトンから煮沸消毒に変えた。するとミルクでブツブツが出ることが無くなった。洗剤といい消毒液といい化学物質に弱いのかもしれないと思いました。ここで私の弟がアトピーでお世話になっている松本漢方クリニックに通うことを思いつきました。しかし夫に相談すると、経済的理由から近所の小児科に通うことになりました。
(生後3か月)
ベビーカーや抱っこ紐(化学繊維)に触れた部分の肌が、湿疹になりました。小児科でステロイドのアルメタを処方されましたが、ステロイドの使用に疑問があった為、ちょっと使っただけで使用を止めました。顔に触れる部分はガーゼで覆い、夏なのに足はレギンスを履かせました。ベビージムで遊ばせる時は、腕が擦れないように長袖のカーディガンを着せました。夏でも肌を隠す格好をさせていました。
(生後4か月)
母乳をあげると時々ブツブツが出ました。自分が食べている物の記録を取ってみると、買ってきたお惣菜を食べた後にブツブツが出ていることに気付きました。食物アレルギーを疑い、小児科で血液検査を受けると、卵アレルギーであることが判明し、除去することになりました。湿疹の部位、塗った薬の種類、食べた物の記録を取り始めました。
(生後7か月)
近所の小児科で治らないので、総合病院の小児科で診察してもらうことになりました。湿疹がひどいのでステロイドを勧められ、本格的にステロイドを使うことになりました。
(生後8か月)
引き続き湿疹が出た部位、塗り薬の種類、食べさせた物の記録を取っていましたが原因が分かりませんでした。小児科医はどんどん強いステロイドを勧めましたが、プロペト、ヒルドイド(血行促進、皮膚保湿剤)、アズノール、アルメタ(ステロイド)で留めました。うっかり素肌のまま抱っこ紐をしてしまい、掻き壊して足がひどいことになりましたが、プロパデルム軟膏(ステロイド+抗生物質)を処方され、すぐに治りました。しかし、ステロイドを使いたくなかったので、「経済的問題がなければ松本漢方クリニックに通わせるのに」と悔やみました。
(1歳0カ月)
「アレルギーは1歳になるまで完全には判明しない」と言われていたので、再度、総合病院の小児科で血液検査を受けると、卵だけでなく大豆、ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコにもアレルギーがあることが判明しました。また湿疹が治らないので、もっと強いステロイドと抗アレルギー剤の飲み薬を勧められました。もうこれ以上強いステロイドを使いたくなかったし、アレルギー剤も飲ませたくなかったので、「どうしても松本漢方クリニックに通わせたい」と夫に相談しました。ホームページの手記を読み、「4カ月だけ頑張ろう。治療費の上限は30万円までにしよう」と決めて、貯金を使うことにしました。
(1歳1か月)
松本漢方クリニックに初めて来院しました。まだ飲み薬が飲めないので、2日に一回の漢方風呂と、赤と黄色の塗り薬を処方されました。(保険が効かないので、費用が1か月3万円弱かかりました。4か月で症状が改善されればいいが。)漢方を始めて3日で、左ひじがリバウンドらしきジュクジュクになりましたが、若先生に言われた通り処方された薬を塗って上からラップをしていたら2、3日で治りました。皮がボロボロとはがれるようになり、お風呂に入ると皮が垢のように浮くようになりました。保湿をまったくしないから乾燥がひどく、ものすごく痒そうで、夜中に泣いて起きるようになりましたが、先生の言葉を信じ、見守ることにしました。
(1歳4か月)
夏になり痒くなったらしく、相変わらず夜中に泣いて起きていました。日中も肌が露出している所を常に引っ掻いていました。夫の転勤に伴い関東に引っ越すことになったため、治療は遠隔治療で続けることになりました。
(1歳5か月)
松本漢方クリニックで治療を始めて4カ月経ちましたが、痒みは改善されていませんでした。足の内側が赤くなり、皮がボロボロめくれていました。相変わらず夜中に泣いて起きていました。「治療費上限まで頑張らないといけない様だ」と思いました。
(1歳6か月)
赤み、痒みは相変わらずで、夜中も泣いて起きていました。夏だからか粉を吹かなくなりました。
(1歳8か月)
夜中に痒さで泣いて起きることはなくなりましたが、肌が出ている所は痒いようで常に引っ掻いていました。
(1歳10か月)
眠る直前の体温が上がる時以外は、あまり掻かなくなりました。
(2歳0カ月)
眠る直前の体温が上がる時以外掻いていませんでした。今月で治療費の上限として決めた30万円に達しました。予防接種を受けに行った時に小児科でステロイドと抗アレルギー剤の服用を勧められましたが、漢方医院に通っていることを伝え、断りました。すると小児科でも「漢方の飲み薬を出せる」と言われ、経済的理由から松本漢方クリニックでの治療はもう続けられないので、来月からこちらを試すことにしました。
(2歳1か月)
近所の小児科で漢方の飲み薬を処方してもらうようになりました。すぐに結果は出ないので2、3カ月は様子を見るように言われました。
(2歳2か月)
薬が合わないようでだんだん日中も引っ掻くようになり、肌がボロボロになってきました。小児科の先生は「もう少し待って」と言っている。
(2歳3か月)
引っ掻くので肌がボロボロになってしまいました。小児科で別の漢方薬を処方してもらいましたが効きませんでした。
(2歳5か月)
相変わらず痒みは改善されず、肌の状態は皮がめくれてひどくなってきました。帰省した時に弟から「今の状態は限界状態だから、もう宙ぶらりんにするのではなく、治療方針を決めた方がいい」とアドバイスされました。夫と相談した結果、「小児科の漢方薬ではなく松本漢方クリニックの煎じる漢方薬にするべきだが、経済的な問題があるので始める前によく確認してから決めよう」という結論になりました。途中で勝手に中断していたので、もう治療してもらえないのではないかという恐れもありましたが、娘のアトピーを治す為に正直に経済的理由で続けられなかったことを伝えました。思っていた通り、先生はご立腹され「入浴剤を使って頑張ったのに後始末が悪い」「縁がなかったんや」と言われましたが、最終的には娘の声を聞いて、飲み薬を処方してくださいました。先生ありがとうございました。飲み薬は煎じてから野菜ジュースで2倍に割って飲ませました。また飲み薬は保険が効くため、入浴剤と塗り薬を使っていた時と比べ、断然に費用がかからないことも分かりました(1か月で約5千円(送料込))。治療を始めた時は1歳1か月で飲み薬を飲めなかったので仕方がなかったけれど、飲めるようになって本当に良かったです。
(2歳6か月)
痒みがだいぶ収まったからか皮めくれが改善され、たいぶ落ち着きました。眠る直前の体温が上がった時以外は、引っ掻かなくなりました。やはり松本医院の飲み薬は体の中から治してくれるようでじんわり効いている感じがしました。入浴剤だけの時よりもだいぶ状態が良くなりました。
(2歳8か月、現在)
寒くなってきたのでだんだん肌が乾燥してきました。眠る直前はまだ痒いようで、足を引っ掻いています。身に着けるものは、化学繊維を避けて着せています。まだ漢方治療は続けていかなければいけないようですが、だいぶ落ち着いています。治療を勝手に中断しておきながら、また治療を再開していただき、ありがとうございます。松本先生、これからもよろしくお願いいたします。