「病気は自分が治すもの(アトピー手記)」
55歳2017年9月4日
55歳2017年9月4日
H27年10月の日曜日の朝、起きたら急に首の後ろにいくつも赤斑がでていることに気付きました。ほっておくと月曜日にはさらに酷くなっていく嫌な予感がしたので、救急病院に行って応急処置をしてもらうつもりで車を走らせていたところ、妻がネットで「午前中だったら皮膚科の専門医がやっている」と教えてくれました。それを聞いた私は専門医の方が安心だと、軽い気持ちで松本漢方クリニックに伺いました。
松本先生はこれまでお世話になった病院の先生のイメージとは全く違っておりました。初めて行かれる方はみなさん驚かれるのではないかと思います。
一番の違いは、「病気は自分が治すもの」で、「先生が治すものではない」という信念に基づく姿勢で、患者を突き放すように話されることです。その理由についても初診のときに先生が昏々と説明をしてくださいます。
待合室に病名別に並べられている多くの患者さんの治療レポートを読まれると納得されるのではないかと思いますが、完治するまでの自身と家族の闘病は精神的にも経済的にも厳しいものになりです。
自身の場合も、これまでに何度も多くの病院で知らずに処方されてきていたステロイド剤のリバウンドのために、数日経過するごとにどんどんと症状が酷くなり、首の後ろから顔面にも広がり、微熱があり、痛痒くもあり、皮膚が夏ミカンの皮のように赤くはれ上がってきました。
多くの患者さんの治療レポートを読んで理解し、納得して治療を始めましたが、症状がこれまでにないぐらい酷くなり始めましたので、このまま続けていて大丈夫だろうかという不安がよぎりました。
その時に先生の自信に満ちた論拠のある話と多くの患者さんの治療レポートを思い出し、“一度納得して信じて始めた治療なので、最後まで信じ抜いてお願いしよう”と強い決意で不安を拭い去りました。
処方していただいたのは、黄色と赤色の塗り薬、アシクロビルの錠剤、エルタシン軟膏、煎じ薬、お風呂に入れる漢方薬でした。煎じ薬の用意や塗り薬の塗布は時間と手間がかかりますが、妻が全面的に協力してくれ、大いなる助けと励ましになりました。妻には大変感謝しております。
初診でステロイド剤のリバウンドの説明を伺って納得しましたが、松本先生の治療方法で一番驚いたのは、「痒ければ、かけばいい」と言われたことでした。痒いところをかいたあとの傷に塗る黄色と赤色の薬はよく効くように思いました。
自身の場合は、治療開始から3か月ぐらいが闘病の辛い期間で、それからは見た目の症状はほとんどなくなりました。しかし、血液検査の結果が芳しくなかったために花粉症の発症する時期の影響を観るために、更に4か月間ほど煎じ薬を飲み続けました。
症状も落ち着き、発症から7か月ほどしてから最終の血液検査をしていただきましたが、結果はリンパ球の数値が普通の方の基準値より低いので、ストレスが溜まり免疫機能が低下すると再発する可能性はあるけれど、再発したら再治療をすることを条件に、一旦そこで治療を終了していただきました。
それから約1年間は特に紅斑の兆候はなかったのですが、お盆明けの20日頃から突然再発し、軟膏、黄色と赤色の塗り薬、煎じ薬、ネオヨジンで現在再治療中です。