「喘息・アトピー闘病記途中経過報告」
54歳2017年1月13日
54歳2017年1月13日
1.小児期から松本漢方クリニックにかかり始めるまで
私が喘息を発症したのは、3歳の時と聞いています。園児の頃の記憶はあまり無く夜中に発作が起きてアルコールランプで加熱するタイプの吸入器の前で座っていたことぐらいしか覚えていません。小学校に入ると、夜中に発作が起きて翌朝病院で注射を打ってもらい1週間分の薬を貰うのですが、2日後にはすっかり元気になり走り回っていました。喘息の発作が起きる頻度は、季節の変わり目ぐらいで年6回も無かったと思います。
小学校2年の夏のある日、運命の日を迎えることになります。当時の医者は、喘息は大きくなって体力がついたら良くなると言っていたのですが、母には納得できなかったようで、近くの医者に治療方法を調べさせたようです。母に連れられて病院に行くと、「こんな治療方法があるようです。」ということで、新しい治療を受けることになりました。恐らく、その医者にとって私が第1号の減感作療法を施した患者だったのではないでしょうか。発作が起きた時メチエフという薬を注射されていましたが、注射が皮下注射に変わっただけで飲み薬は全く同じでした。発作が起きた時だけ治療していた時は、元気になったら飲まなくなるので1回の発作につき2~3日飲むだけで、通院は1週間に1回でした。減感作療法を受けるようになってから毎日欠かさず飲み続けることになりました。
高校生の時いい病院が見つかったから病院を変わることになり、1週間に1回、学校が終わると片道30分ぐらいかけて自転車で通っていました。しかし大学生になって薬漬けにされていることが厭になり通院を止めました。それから1年ぐらい経過したとき、アトピーを発症しました。アトピー治療のために近くの皮膚科に通って受けた治療がまた減感作療法でした。体質を改善するとのことで注射と塗り薬としてステロイド剤が処方されました。ステロイド剤は何種類か出ていましたが、首に塗るとぼろぼろだった部分が1~2日でつるつるになりました。しかし、指で触ると少しでこぼこしたつるつる感でしたし、ステロイドのリスクに触れた記事を雑誌で読んだこともあり、極力使わないようにしていました。この病院での治療はそれなりの効果があり、アトピーはすっかり良くなった様に見えました。
社会人になって5年が経過したころ、アトピーが再発しました。皮膚科にて最初受けた治療がまた減感作療法で使われた薬がヒスタグロビンでした。この頃施行されたPL法の影響で、ヒスタグロビンはアレルギー患者の尿から作った薬で既知のウイルスはフィルタリングできるが未知のウイルスが残っているかも知れないとのことで中止になりました。その後、ステロイドの塗り薬と漢方エキスのみとなりました。その後、病状はだんだん重くなり、喘息も頻発するようになりました。子供の時、喘息は大きくなったら治る筈と聞いていたのに、私の場合何故どんどん酷くなるのだろうと思っていました。アトピーの為に瞼は腫れて半分閉じた様になり、喘息を抑える為に毎日の様に通勤途中で病院に寄り点滴を打つようになり、これはもう駄目だと思って通院するようになったのが松本漢方クリニックでした。会社に松本漢方クリニックでアトピーを治して貰った人がいましたが治療の過程で半年ぐらいの長期休暇を取られていて、リバウンドの為に髪が無くなり、頭は産毛が生えている様になっていたのを見ていましたので一抹の不安はありましたが、背に腹はかえられないという気持ちでした。
2.松本漢方クリニックにかかり始めて
松本漢方クリニックでは、「アホやから騙されているんや」「全部医者が作った病気や」「わしが治したる」「喘息は怖い、喘息を全部アトピーに出すからな」みたいな会話から治療が始まりました。2002年4月に今住んでいる所に引っ越してから漢方の風呂に入っていましたが、毎日の様に焦げ茶色の湯の表面を覆い尽くすように皮膚が剥がれました。皮膚の色も黒ずみ、指の関節は全部裂け、痛いので絆創膏を貼りました。全ての指に包帯みたいに巻き付けていました。第3関節は貼っても貼ってもすぐ剥がれるので大変でした。また、首の周りも酷く体液がしみ出し皮膚が突っ張った様になり、車を運転していて後方確認するとき、首を捻ると痛いので体ごと捻っていました。
アトピーが酷くなる一方で、喘息は治まっていました。IgEの検査値は最初は順調に下がるのですが、その後、上昇に転じ2010年12月に最大値を取った後は、上がったり下がったりしながらピークの半分まで下がってきました。病状は夏場になるとましになり、秋になり汗をかかなくなるとだんだん酷くなり、冬場に最も酷くなりました。また、夏場になるとましになるという繰り返しですが、毎年同じ時期の様子を比較してみると少しずつ改善してきたように思います。IgE値は2010年に最大値を取りますが2008年頃から全身鮫肌の様にざらついていた肌が太ももの辺りからすべすべした肌に変わってきて、最近では、冬場になるとアトピーが酷くなる点は変わりませんが太く腫れた様になっていた指も普通の太さに戻りました。
ただ、ここ2~3年、アトピーは軽くなっていますが、喘息の症状が重くなってきており、毎日の様に発作が起きています。特にこの冬はきつくメプチンエアーが手放せなくなっているのが気がかりです。松本漢方クリニックの待合室には張り紙がされていて、「病気は私が治すのではなく、あなたの免疫が治すのです。」という風なことが書かれています。周囲にちょっと聞いてみると小児喘息だった人は直ぐに見つかるのですが、いつの間にか出なくなったという感覚らしいのです。また、大人になってから花粉症になった人も、何も言わなくなった頃に聞いてみると、そういえば最近出てないなという感じだそうです。抗原に暴露し続けると、元々持っている免疫が働き自然に免疫寛容状態になるからだと気がつきました。
私の様に、薬漬けにより一端IgEを大量に作る体になってしまうと、頻繁に薬の投薬が必要になり、通常の免疫を押さえる治療ではリバウンドの為にどうしようもなくなってしまいます。実際、松本漢方クリニックにかかる前は、このまま毎日の様に点滴を打ち続け、やがて呼吸困難で終わりを迎えるのが私の運命で45歳までもたないのではないかと思っていました。テレビで点滴の針がだんだん刺さらなくなり、手首から点滴している様子を見て自分の将来の姿を想像したこともあります。これからも治療は続きますが松本先生よろしくお願いします。