「ヘルペス・アトピー・ニキビ・ニキビアトピー手記」
37歳2015年1月9日
37歳2015年1月9日
―――松本漢方クリニックとの出会いと私の最初の治療―――
私は24歳くらいの頃、感染症の薬を処方していただきたく近所の病院を受診しました、それが松本漢方クリニックでした。その時の印象はとりあえず「怪しい」でした。
(そう、私は世界一怪しい男でした。今もそうです。免疫を抑える医療は標準医療であり、免疫を手助けする医療は、最も怪しい医療だと全ての医者が考えているようです、ワハハ。その医療をやっている松本漢方クリニックの雰囲気が、妖怪であったのを見抜いた、この患者さんはなかなかの人物です。この患者さんは、免疫を抑える薬を大量に作っている某大製薬メーカーの薬剤師でした。薬剤師である彼女が私の医院の事を怪しいと思わなければ、どんな職業の人が私の医院の異様さを気づくでしょうか?まさに彼女が薬剤師であったがゆえに、感じ取っていただいたのです。ありがとうございます、ワハハ。)
病院の看板にさまざまな科が専門として書いてあり、院内は漢方の匂いでいっぱい、壁には「ステロイドは絶対使いません」など、いろんなことが書いてあり、宗教っぽいのかな?何かしら民間療法みたいなことやってるのかな?と思いました。とりあえず、必要な薬をもらうだけ、と待ち時間を耐えていた記憶があります。しかし、それが松本漢方クリニックと私の運命の出会いでした。
(おそらく、私の医院は、外科と小児科以外の科目のほとんど全てを標榜しております。本当は「全科」とか「患者の免疫で治す科」と標榜したいところですが、厚労省が許してくれないのです。ただ、免疫を上げてくれる漢方を使っているので、漢方内科という標榜が他の病医院と違うところです。
なぜ外科と小児科を標榜しないのでしょうか?まず、私は外科的な手技はいっさいやる能力はありません。小児科に関しても、実際にはアトピーで乳幼児がたくさん来ているので、標榜しても良いのですが、あえて標榜しておりません。6か月までの赤ちゃんは、妊娠中に母親からIgG抗体をもらっているので、重篤な感染症になることは、めったにありません。さらに小児科医のする仕事は、風邪とアトピーに対処することと、重篤な感染症に対するワクチンを接種させることの3つしかありません。まず、アトピーは小児科を標榜しなくても、毎日ステロイドを使いたくない親が連れてくる乳幼児を毎日診ているので、アトピー小児科とでも標榜したいくらいです。
次に、風邪で熱を出すのは赤ちゃんの免疫が風邪のウイルスをやっつけているだけであり、ほとんどの場合風邪のウイルスに対するIgG抗体をたっぷり含んでいるお母さんの母乳を飲ませれば治っていくので医療が手を出す必要はないのです。さらに、私はいまだかってワクチンを乳幼児に接種させることは、やったことがないので、あまり興味がないのです。しかも、ワクチンが作られていない数々の風邪のウイルスによる発熱が無知な母親にとって一番気になる症状であり、その症状を取るのは解熱剤を入れれば事足れり、というのが現代の小児科医療ですから、そんな医療はしたくないからです。
さらに、熱が出ることは、免疫が病原菌と戦い、いずれ勝てる戦いだと母親に説明したところで、何かとんでもない病原菌と戦って、よもやの事があれば、こちらの責任にされたら嫌だというのが本音であるかもしれません。というのは、赤ちゃんの免疫は非常に未熟ですから、赤ちゃんが病原菌に負けてしまったときに、私の責任にされるのも嫌だからです。一方、現代の小児科の医療も免疫を抑える治療ばかりで非常に大きな疑問を感じています。
実は、未熟な免疫を持った赤ちゃんに髄膜炎とか、わけのわからない不明熱が続くときにステロイドを入れる病院が全国津々浦々にあります。ステロイドを入れれば一時的に熱は消え去ってしまい、母親は大いに安心するのですが、このような治療をすると、エピジェネティックな(ここを読んでください)遺伝子の発現が妨害されてしまうために、数年後にわけのわからない病気になってしまうのです。赤ちゃんの免疫が未熟であるということは、赤ちゃんの免疫の遺伝子が十分に分化しきっていない事を意味します。このような遺伝子が成熟していないときにステロイドを入れてしまうと、免疫の遺伝子の発現が無理矢理抑え込まれて、正常な免疫の働きと成熟がいつまでも完成されないのです。
赤ちゃんは産まれた時に一生変わらない遺伝子の設計図を持っています。この設計図を一つ一つ発現させる事によって、分化した免疫の遺伝子を発現させることができる一人前の成人になるのです。正しい免疫の遺伝子の働きが維持されて、はじめて膠原病がアトピー(アレルギー)になる免疫の遺伝子による抗体のクラススイッチや、アレルギーが免疫寛容を起こす免疫の遺伝子が、全て、持って生まれた免疫の遺伝子の設計図を自然に発現するが可能になるのです。ところが、いつまで経っても膠原病がアトピーになりにくく、かつ、免疫寛容を起こしにくい患者さんは、必ず幼少期にステロイドを使いすぎたために、クラススイッチや免疫寛容が起こりにくいのです。このメカニズムはいずれ私が解明したいと考えています。そのような患者さんに、よく聞いてみると必ず幼少期に熱を下げるために開業医を受診し、開業医の解熱剤を使っても熱が下がらず、再び発熱が起こり、それを繰り返しているうちに、わけのわからない不明熱が続き、最後は大病院に入院し、髄膜炎と言われたり、川崎病と言われたりしてステロイドを投与して、熱が下がったということで、一応退院の運びとなる経験をしているのです。
ステロイドを投与して、ある程度熱が出なくなり、治ったように見える彼らの病気の原因は何だと思いますか?しかもステロイドを投与している間は、熱を引き起こすウイルスや細菌は増殖し続けているにもかかわらず、すぐに再発が起こらないのは、なぜだと思いますか?熱の原因が細菌であれば、たとえステロイドを投与しても抗生剤投与だけで殺しきることができます。したがって、細菌を抗生物質で殺してしまえば、熱はなくなり、病気は治ります。一方、ウイルスも、ステロイド投与で免疫の戦いが無くなるので熱も消え去ります。しかし、このウイルスはステロイド投与中にどんどん増え、体中に充満していきます。
体中に充満しても人間の命を奪う事がないウイルスは何だと思いますか?風邪のウイルスであれば、必ず鼻や喉から気管、気管支、さらに細気管支、最後は肺の奥深くの肺胞にまで侵入していき、肺炎になり、最悪の場合は、肺炎で死ぬことになります。確かに、ときに、ステロイド投与の結果、肺炎で乳幼児が病院で死ぬことがあります。それでは、ステロイドを投与されても生き続けた人のウイルスは何というウイルスでしょうか?まさにウイルスの中で殺しきれないヘルペスウイルスであります。しかも、このヘルペスウイルスは人間を殺すことができないウイルスであるのです。いくらヘルペスウイルスを増やしても人間は死ぬことがないのです。
あちこちで書いているように、ステロイドを使う事によって、免疫の働きを抑えている間に元の病気は治らない上に、ヘルペスウイルスがこっそり増え続けているのです。皆さんご存知のように、ヘルペスウイルスは8種類あります。まず、単純ヘルペス(HSV)1型と単純ヘルペス2型と水痘帯状疱疹ヘルペス(VZV)の3つであります。私がヘルペスウイルスという言い方をする場合、多くはこのHSVの二つの型とVZVの3つを指していることが多いのですが、同時に他の5つのヘルペスも暗に仄めかしている場合もあります。その5つとは、4つ目のEBウイルスであり、5つ目のサイトメガロウイルス(CMV)であり、6つ目のHHV-6であり、7つ目はHHV-7であり、8番目はHHV-8であります。このHHVというのは、HumanHerpesVirusの略であり、人間に感染するヘルペスウイルスという意味であります。
わざわざ人間に感染するという言い方をするのは、別のヘルペスウイルスの仲間は、あらゆる他の動物に感染しているからです。動物に感染するヘルペスウィルスは現在100種以上が知られています。もちろん知られていないヘルペスはごまんとあります。哺乳(ほにゅう)動物、両生類、魚類など自然宿主(しゅくしゅ)(ウイルスの寄生対象となる生物)は数多くあり、それぞれの生物に固有のウイルスが知られています。魚類の中で、1匹何百万円もする高価な鑑賞用の錦鯉がコイヘルペスのために価値がなくなり、錦鯉養業者が大損をしたニュースを度々見聞きされたことがあるでしょう。ペットである猫や畜牛に感染したときなどは、獣医はステロイドをたっぷり使って症状だけを一時的に取って持ち主を喜ばせて医者と同じようにお金儲けをしています、ワハハ。
少しそれぞれのウイルスによる感染症について述べておきましょう。まず1番目と2番目の単純ヘルペスは、口唇ヘルペス、性器ヘルペス、角膜ヘルペスを起こすことはご存じでしょう。それ以外に肝細胞にも感染したり、咽頭の細胞にも感染して上気道炎を起こします。さらにあらゆる神経に感染することも知っておいてください。
3番目のVZVは単に帯状疱疹を起こすのみならず、風邪のウイルスと同じように上気道感染を起こしたり、リンパ節感染を起こしたり、あらゆる神経細胞にも感染するのです。4番目EBウイルスと5番目のCMVウイルスの感染によって、発熱、扁桃炎、咽頭炎、頸部リンパ節腫脹、肝臓や脾臓の腫れ、肺炎も起こすことがあるのです。これらのヘルペスウイルスは、なぜこれだけ多様な細胞に感染できるのでしょうか?ヘルペスウイルス以外のウイルスは自分が感染できる特異的な細胞は決まっています。にもかかわらず、ヘルペスウイルスは神経細胞以外にあらゆる細胞に感染することができるのでしょうか?それはヘルペスウイルスは免疫に見つからないように進化してきたからです。このようなヘルペスの働きを免疫回避機構といいます。
以前ヘルペスがどのようにして免疫から逃れるかについて、書いたことがあります。それを復習のつもりで再掲載しておきます。なぜ、自分自身の論文のコピペをわざわざやるかといいますと、人類最後の敵はヘルペスウイルスであるからです。十分に勉強し直してください。そのタイトルは(なぜヘルペスウイルスは殺しにくいのか?(なぜヘルペスウイルスに対してワクチンを打つ意味がないのか)でした。
まず、なぜヘルペスウイルスに対してワクチンを打つ意味がないのでしょうか?この話を進める前に免疫学的にワクチンというのは何をするのかを一度詳しく説明する必要があります。ただワクチンを打つ目的は本当の敵が来たときに、知らぬ間に免疫が侵入者を殺してしまい、病気を意識する必要がないためだということは全ての人は既にお分かりでしょう。それではどうしてワクチンを打つことが戦いの症状を意識しないで病気を治してしまうかについては、どの免疫学者も詳しく述べていません。それを例のごとく、世界で初めて皆さんに分かりやすく説明しようとしているのです。
この話をし始めると、免疫が感染症を起こす侵入者をどのように認識し、どのように先天免疫を働かせ、さらに先天免疫のどの細胞がどのようにして後天免疫に橋渡しをし、ヘルパーT細胞がどのようにしてB細胞に抗体を作らせる液性免疫の話に加えて、さらにヘルパーT細胞がどのようにしてキラーT細胞に感染した細胞を殺すのかという細胞性免疫の話まで全て説明する必要が出てきます。それは長すぎて複雑であり、難しすぎるので次回にまわすことにして、結論としてヘルペスウイルスに対するワクチンは意味がないことをまず説明しましょう。
この問いに対する答えは実は極めて簡単なのです。だからこそ先に済ましてしまいたいのです。最初の最初に書いたように一度かかった感染症に対しては二度とかからないという話はしましたね。実は究極のワクチンは、実際にそれぞれのウイルス感染症や細菌感染症にかかってしまうことなのです。だからこそ幼児は保育園や幼稚園で何百種類の風邪のウイルスにかかって二度と同じ風邪のウイルスにかからないために免疫をつけているのです。
元来、普通の風邪で正常な普通の免疫を持っている幼児は死ぬことはないので、普通風邪に対しては、誰もワクチンを打つことはしないのです。このように実際に風邪にかかることが、二度と同じ風邪にかからない免疫のつけ方の究極なのです。ところが風邪のウイルスのような死ぬことがない敵に対しては自分の免疫で風邪のウイルスを殺すことができるのですが、例えば日本脳炎や百日咳や麻疹や流行性耳下性炎や破傷風などは、ときには免疫が負けてしまうような怖い感染症にかかってしまうと、後遺症が残ったり、ときには死ぬことが過去にあったからこそ、ワクチンが使われ始めたのです。
1798年にワクチンを最初に作ったのはエドワード・ジェンナーであり、それが天然痘のワクチンであったのは皆さんご存知でしょう。ところが彼はワクチンの原理は何一つ知らなかったのです。経験的に牛痘の膿をジェームス・フィリップという子供に植え付け、その後に天然痘の膿をその子供に接種しても天然痘にかかることはないということを証明しただけなのです。
どうしてジェームス・フィリップが天然痘にかからなくなったかの原理の全てを語ることは、ワクチンの原理の全てを語ることと同じなのです。しかしそれは後に回します。いずれにしろワクチンを打つよりも、本当の敵に感染した方が二度と病気にかからないわけですから、二度と感染症にかからないためには、“ワクチンよりもはるかに優れたワクチン”は一度感染症にかかってしまうことだということはお分かりでしょう。幼児が幼稚園で風邪のうつし合いをしているのは、いわゆる生の本物のワクチンを打っているといえるのです。
さぁ、もう頭のいい人で、何回もヘルペスウイルスにかかっている患者さんは、ヘルペスウイルスに対するワクチンを打つ意味がないことを既にお分かりでしょう。つまりヘルペスに一度かかっているのに、また何回も何回もヘルペスと戦い、同じような症状が出続けているのは、いわゆる免疫がついていないからだということはお分かりでしょう。だからこそヘルペスのワクチンが要らないということなのです。なぜならばヘルペスのワクチンを打ったことがない人が、一度ヘルペスウイルスに感染するという“強い生のワクチン”を打っているにもかかわらず、二度三度同じように症状が出てくるからです。
つまり本当の病原性が強いヘルペスに一度かかって殺しているはずにもかかわらず、再び同じヘルペスにかかっているのは免疫ができていない証拠なのです。つまりヘルペスウイルスは免疫で殺すことができないということを証明しているのです。病原性の強い本当のヘルペスにかかっても免疫がつかないのに、病原性の弱い製薬メーカーが作ったヘルペスウイルスのワクチンをしても、免疫がつかないのは当たり前であるのです。病原性がはるかに弱いワクチンを打つ必要があるでしょうか?ありませんね。これが答えです。
ここでどうしてヘルペスに対しては免疫ができないのかについて述べる必要があるのです。これに対する答えも極めて簡単です。人体に一度侵入したヘルペスウイルスを、自分の免疫で殺しきることができないからです。自分の免疫で殺しきれない敵を誰が殺してくれますか?皆さんの中にはワクチンが殺してくれると思い込んでいる人もたくさんおられるでしょう。全く違うのです。ワクチンは免疫を利用して、一度かかった同然の状態を免疫に覚えこませて、その免疫の記憶を利用して免疫が同じ敵をすぐに殺せるようにしているだけなのです。
さらに、私がワクチンがどのような仕事をしているかについての話を後回しにしようとしたのは、免疫の記憶についても語る必要があるからです。ワクチンに関係する免疫記憶に関わる細胞にはメモリーB細胞とメモリーヘルパーT細胞とメモリーキラーT細胞があります。このような免疫記憶細胞がどのようにして一度出会った敵を記憶し続けるかについて語ることはきわめて難しいのです。昔から現代免疫学の最も難しい問題は免疫記憶を解明することであったのですが、それが最近の研究によって徐々に徐々に明らかにされてきました。これらの話を全て語り尽くすつもりですから、ご期待ください!と同時に、ワクチンのメカニズムもできる限り分かりやすく詳しく書く予定です。
実はMCTDの患者さんを治した手記(こちらを見てください)のコメントの中で、既にどうしてヘルペスウイルスのワクチンができないかについて触れだしたことがありますが、話が途中で逸れて書き落としたことがあるのに気がつきました。そのとき、ヘルペスが人間の38億年かけて作った免疫から逃れるすべのいくつかについて述べたので、それを転記して、さらにその文章をより分かりやすく敷衍しながら深めていきます。
なぜヘルペスウイルスが人間の免疫から回避して、いつまでもひとりの人間が死ぬまで人体に潜み続けるのみならず、現代文明に生きる人類に潜み続け、免疫が低下したときに全ての現代人の体内で増え続けるのか。さらに人間が免疫を回復したときに、再び戦いを行うときに出る不愉快な様々な症状が人類絶滅の最後まで残り続けるのかについて、詳しく説明していきましょう。同時に本論のヘルペスウイルスに対して、なぜヘルペスウイルスが持っている免疫回避機構のためにワクチンが作れないかを、免疫学に基づいて詳しく説明しましょう。文明に最後に残された人体の敵がなぜヘルペスウイルスであるかということもご理解できるでしょう。
ヘルペスウイルスが至上最強の狡猾なウイルスであり続けるのは、ウイルスの進化の過程で人体に寄生し続ける場所に偶然にも神経を選びとったためです。神経細胞に定着できる親和性を進化の中で獲得したのです。言い換えると、神経細胞の膜のレセプター(鍵穴)に結合できる鍵(リガンド)をあみ出し、この鍵を鍵穴に差し込んで、神経細胞のドアを開けて神経細胞内に入り込む特殊な能力を身につけたのです。鍵穴のことをレセプターと呼ぶことはご存知だと思うのですが、鍵の方を専門用語でリガンドといいます。今後、レセプターにリガンドが結びつくという話はいくらでも出ますから覚えておいてください。
それではなぜ1種類のウイルスは1種類の細胞にしか入れないのかご存知で7すか?ウイルスは遺伝子しか持っていないものですから、自分自身が生き続け、増殖し続けるためには、設計図である遺伝子だけでは無理なのです。そのためには自分自身をコピーできるための材料が必要なのです。材料はウイルス以外の生命体にしかありません。しかも細胞の中にしかないのです。とすれば、例えば人体は210種類の細胞からできているといわれていますが、人間の210種類全ての細胞に入るリガンド(鍵)を持つように進化すれば、一番都合が良いと思われるでしょうが、実はそのようにはならなかったのです。なぜでしょう?答えは2つあります。
1つは、リガンド(鍵)を多種類持つには小さすぎるし、さらにその鍵はタンパクでできていますから、そのタンパクを多種類作るには遺伝子が少なすぎるからです。2つめは、210種類の鍵穴の取り合いを他のウイルスとやらざるをえなくなることを避けたからです。つまり縄張り争いをして他のウイルスと戦うことを避けたからです。ウイルスはなんと控えめな生命といえるでしょうか!貪欲な人間とはまるで異なりますね。それでもウイルスの世界も独占と縄張りの世界であるようですから、やはりウイルスからエゴの世界が始まったといえるかもしれませんね、アッハッハ!もしウイルスが貪欲であれば、より高度な単細胞になり、多細胞になり、魚類になり、両生類になり、爬虫類になり、哺乳類になり、最後は人間になればよかったのです。実は人間の祖先はウイルスであるとも言われています。ウイルスの中で貪欲な進化を続けた特殊なウイルスが38億年かけて人間になったとも言えるのです。ワッハッハ!嘘ではないのですよ!
しかしながら人体の免疫に殺されてしまうヘルペスウイルス以外のあらゆる他のウイルスは、住処を間違ったようです。神経細胞以外の他の細胞に住み着けば、必ず人間の免疫がウイルスを見つけ出し、殺してしまうからです。ところがヘルペスウイルスは偶然にも人体の神経が人間にとって最も大事であることを知らずして住み始めたことが、人類が滅亡するまで、というよりもあらゆる脊椎動物が滅亡するまで生き続ける保証を得たことになったのです。なぜならば神経細胞が戦場になり続ければ、脊椎動物は生き続ける意味がなくなるからです。脊椎動物も神経が最も重要な器官であることを重々わかっているので、神経細胞体の集合体である神経節をあらゆる障害から守るために、神経の防壁である外套細胞を何重にも巻きつけて保護したのです。
ところが、神経に入り込んだヘルペスウイルスが免疫から逃れてこの神経節に逃げ込んでしまえば、免疫によって絶対に殺されない最適な住処となることを知ってしまったのです。いわば絶対安全な皇帝が住んでいる敵の陣地に、こっそり隠れ続けることができるというのが、免疫から回避できる最高の戦略になってしまったのです。ヘルペスウイルスが神経だけを住処にしたことが、ヘルペスを永遠に人類の敵にしてしまったことをまず知っておいてください。
さらに、下記にもっと具体的なヘルペスの免疫からの逃避戦術が、免疫を敵に回してどのように行われ、どのように抗体を作らせないか、かつキラーT細胞に殺されないようにしているのかを説明していきましょう。この説明が、と8どのつまりはヘルペスに対するワクチンができない説明になることも分かっていただけるでしょう。1、ヘルペスに対する防御免疫タンパクである抗体を作るために、人間が持っている遺伝子の発現をスタートさせるメッセンジャーRNA(mRNA)を分解させるタンパク質をヘルペスが持っているために抗体が作られにくいのです。
皆さん、人間の遺伝子は何のためにあるのでしょう。一言で言うと、タンパクを作らせる設計図なのです。ヘルペスウイルスを殺すのは、抗体とキラーT細胞(CTL)とナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。抗体は血液に溶けているので、抗体の働きをまとめて液性免疫といいます。キラーT細胞(CTL)やナチュラルキラー細胞(NK細胞)は細胞ですから、これらの働きを細胞性免疫といいます。実は抗体自身が直接ウイルスを殺すわけではないことは知っておいてください。もちろん液性免疫と細胞性免疫はお互いに助け合っていることも知っておいてください。さらにどのように免疫がヘルペスウイルスをも含めたウイルスを殺すかはこちらを読んでいただければよく分かるはずです。いずれにしろ抗体はタンパクなのです。このタンパクを作らせる遺伝子であるDNAの塩基の配列を読み取るためには、まずメッセンジャーRNA(mRNA)に読み替える必要があります。さらにこの読み替えたDNAの命令をタンパクを作るリボソームという工場にまでメッセンジャーRNA(mRNA)に転写させます。ところが感染細胞に入り込んだヘルペスウイルスは、この出来上がったmRNAを分解させてしまうのです。従って抗体を作るどころか、リボソームというタンパクを作る工場まで運ぶことさえできなくなるのです。
2、ヘルペスウイルスはインターフェロンの働きを抑えます。皆さんがご存知のようにB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスを殺すためにインターフェロンが使われています。ヘルペスウイルスはこのインターフェロンの働きを抑えるのです。
インターフェロンは、耳にされたことがあるでしょう。ウイルスが人体の細胞に感染すると、その細胞(宿主細胞)が隣の正常な細胞に敵が来たことを伝えるために産生するサイトカインのひとつです。どんなウイルスに対しても、そのウイルスが増殖させないようにします。つまり感染細胞が分泌したインタフェロンは、まだ感染していない周囲の細胞が持っているインターフェロンレセプターに結合し、短時間でウイルスに抵抗できるようにするのです。特にウイルスの感染初期の防御因子として重要なのであります。この防御因子の働きは、ウイルスが自分のコピーを作るために必要なタンパク質を合成するのを阻害したり、従ってウイルスが増殖しないようにします。インターフェロンにも様々な種類がありますが、抗ウイルス作用以外にもNK細胞の活性を強めたり、CTL細胞の働きを強めたりするのです。インターフェロンの全てを語るのは不可能です!
3、樹状細胞の働きをヘルペスウイルスは阻害することができるのです。樹状細胞はヘルペスウイルスのタンパクの断片をT細胞に提示するために必要ですが、この仕事をできなくさせてしまうのです。
樹状細胞は、これを発見した医学者が2年前にノーベル賞をもらって有名になりました。樹状細胞こそが、人間が生まれつき自然に持っている先天免疫と、抗体を作る後天免疫とを仲介してくれる最も大切な免疫細胞の中枢のひとつであります。この樹状細胞の働きがなくなるとヘルペスウイルスを取り込んだ樹状細胞は、ヘルパーT細胞にヘルペスウイルスの断片を提示することができないので、後天免疫の発動が不可能になり、抗体が作られないのは、私のホームページを読んでいただいている皆さんは既にご存知でしょう。いうまでもなく樹状細胞のMHCⅡにヘルペスウイルスのペプチドが結合して、それをヘルパーT細胞に提示することができなくなってしまうからです。
4、ヘルペスウイルスは、補体作用を働かなくさせるのです。補体は敵であるヘルペスウイルスと結びつかなければ、Bリンパ球に敵であるヘルペスウイルスを提示することができません。
先天免疫の極めて大事な捕体については徹底的に詳しく分かりやすく書いてあげようと思っていますが時間がありません。先天免疫(自然免疫)である捕体はAIDSを起こすHIVウイルスをも殺すことができることを知っておいてください。このようなAIDSのウイルスさえも殺すことができる捕体の働きをヘルペスウイルスが奪い取ることができるので、この意味ではヘルペスウイルスはHIVよりも怖いウイルスといえます。
ただヘルペスウイルスは人間の神経細胞に住み着くというすごい離れ業を持っているだけではないのです。だからこそ人類消滅まで人類を苦しめるのです。一方、HIVは後天免疫の中枢であるリンパ球に住み着くというすごい離れ業はできるので、AIDS発祥当時は、AIDSにかかると必ず命がなくなると恐れられたのですが、近頃HIVは、抗ウイルス剤を3剤投与することによって、AIDSのために死ぬことはなくなってしまいました。
HIVも人を殺すだけの実力があるのですが、ヘルペスウイルスほどずる賢さがないので、結局は人間の免疫と人間が作り出した抗HIV剤で敗北をしてしまいました。AIDSは制圧されたといってもよい状態になりました。しかしヘルペスは人を殺さないけれども、人を永遠に苦しませ続け、しかも人間の免疫でも抗ヘルペス剤でも殺しきることができないので、永遠に人類にとって手ごわい敵となり続けるのです。皆さん、この意味でもHIVよりもヘルペスの方が恐ろしい敵だとお分かりになりませんか?このホームページを読まれている皆さんの神経で今も生き続け、今も増殖し続けているかもしれませんよ。
もし皆さんがステロイドをはじめとする現代の免疫を抑制している薬を飲み続けている限りは、どんどん増殖し免疫を取り戻したときには、リウマチ性多発筋痛症や線維筋痛症や慢性疲労症候群や、さらにあらゆる難病の病名がつけられる病気になってしまうのですよ。現代の間違った医療、つまり免疫を抑える医療からできる限り脱却することしか、ヘルペスから逃れられませんよ。しかもそのような薬を止めたときのリバウンド症状というのは恐ろしいものであると知っておいてください。悲しいことです。
5、Bリンパ球がヘルペスに対する特異的な抗体を作ったとしても、この抗体のしっぽに大食細胞や好中球をひっつかなくさせてしまうのです。
ワクチンの目的は2つあります。最初に述べたように、病気を起こさずにワクチンを打つことによって、メモリーT細胞やメモリーB細胞を作って、本当の敵が来たときにすぐに抗体を作らせるためです。もうひとつはキラーT細胞(CTL)に敵を覚えさせ、病原性の強い本物の敵が来たときにすぐに殺してしまうためです。この2つがワクチンの大目的です。
たとえヘルペスワクチンによってその抗体を簡単にメモリーB細胞に作らせて、その抗体の“Y”という形の上の2本の手にヘルペスウイルスが捕まえられても、“Y”の一本足にくっつく大食細胞や好中球が引っつかない限りはヘルペスウイルスは食べられないのです。このような敵を捕まえる抗体の働きを抗体のオプソニン作用というのは皆さんご存知でしょう。いくら抗体が数多くのヘルペスウイルスを捕まえて大食細胞に食べさせようとしても、大食細胞が一本足に引っつかない限りは、大食細胞はヘルペスウイルスというご馳走があっても、見向きもしないし食欲も全く示さないのです。ワクチンで簡単に抗体を作るように前もって準備していても、ヘルぺスウイルスが好中球や大食細胞に食べられない限り何の意味もないことがお分かりでしょう。だからこそワクチンは意味がないという最も大きい根拠なのです。
詳細は分かってはいないのですが、ヘルペスウイルスが、ヘルペスに対する特異抗体である抗体の両手にヘルペスが引っついても、引っついていない抗体と同じ状態にさせるからではないかと考えられます。つまり抗体の両手に他のウイルスが引っ付くと一本足のしっぽに大食細胞や好中球が引っつきやすくなるのに、ヘルペスウイルスの場合だけがなりにくいと考えられます。
6、キラーT細胞の働きをさせなくします。キラーT細胞は別名、細胞傷害性T細胞ともいいます。英語でCytotoxicTLymphocyte(CTL)といいます。キラT細胞がヘルペスウイルスが感染した細胞を殺すときに、どの細胞にヘルペスウイルスが感染したかを知らせる情報が必要です。MHCⅡと似たMHCⅠというタンパクは全ての細胞にあります。(MHCⅡは4つの細胞しか持っていません。樹状細胞、大食細胞、B細胞、胸腺の上皮細胞の4つです。これらの4つはヘルパーT細胞に抗原を提示できる特殊な免疫細胞なのです。)この全ての細胞が持っているMHCⅠというタンパクにヘルペスウイルスの断片であるペプチドと結びついて、これをCTLの細胞に提示します。このMHCⅠ-ペプチド複合体を認識したCTLがこの自分の細胞もろともヘルペスウイルスを殺そうとするのですが、このCTLの働きをなくしてしまうのです。
5の項目でワクチンの効果のひとつである抗体が作られてもヘルペスウイルスは大食細胞や好中球に食べられにくくされてしまうことは述べましたが、さらに2つめのワクチンの効果である細胞性免疫で一番大事な仕事をしてくれるCTLの働きもヘルペスウイルスはさせなくしてしまうので、ワクチンを打つ意味がますますなくなってしまうのです。
CTLが感染細胞を殺しにくくなるのは、MHCⅠと結びついたヘルペスウイルスのペプチドが、MHCⅠを覆い隠すためだと考えられます。あるいは、このヘルペスウイルスのペプチドをCTLは正常な細胞自身がはじめから自然に持っているタンパク成分のペプチドだと思い込ませる性質を、ヘルペスウイルスのペプチドが持っているからかもしれません。
7、ヘルペスウイルスは自分が入り込んだ人体の細胞が自殺しないようにするのです。この自殺を細胞のアポトーシスといいます。人体の免疫はヘルペスウイルスを殺すために自分の細胞もろとも殺そうとするのですが、ヘルペスウイルスはそれをさせまいとするのです。このアポトーシスを起こす働きを持っているのもCTLであります。
CTLがパーフォリンという酵素で感染細胞に穴を開け、さらにグランザイムBという酵素を放り込んで感染細胞を自殺させることは皆さんご存知でしょう。つまりこの細胞自殺はヘルペスを直接殺すわけではないのです。感染細胞が自殺してしまうと、その細胞内に潜んでいるヘルペスウイルスをも同時に殺してしまうだけの話です。従ってヘルペスウイルスを直接殺すことができるのは、やはり貪食細胞である大食細胞(マクロファージ)と好中球しかないのです。だからこそ好中球を殺し屋専門の細胞といいます。一方、マクロファージのことを大食細胞、貪食細胞、大食球などというのは、単にウイルスをはじめ、様々な細菌などを食べ殺すだけではなくて、その分解した敵の情報をT細胞に提供できるので、好中球よりもはるかに多彩な仕事ができるのです。
6の項で書いたように、CTLの働きがなくなるのは、細胞自殺をさせないことになりますから、7の項も同じことを繰り返し言っていることになります。もちろん細胞自殺はCTLのみならず、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)も引き起こすことができるので、ヘルペスウイルスはNK細胞の働きもなくしてし12まうことがお分かりになるでしょう。
以上、ヘルペスウイルスのワクチンを打つ意味が全くないことがお分かりになったことでしょう。にもかかわらず、医学会はヘルペスのワクチンを強く勧めているのは誰のためなのでしょうか?皆さん、考えてください!
今なお、さらに世界中のウイルス学者がヘルペスについての研究をしていますが、なかなかヘルペスに関わる真実が公表されません。なぜならば人類の最後の敵はヘルペスということが分かってしまい、かつ現代人が悩んでいる様々な神経症状のほんと全てが、ヘルペスと免疫の戦いであるということが分かってしまうので、明らかにしないのです。残念です。現代の臨床医学に必要な薬は、漢方煎剤と抗生物質と抗ヘルペス剤だけなのです。私はヘルペスの研究者ではないので、以上の程度のことしか書けないのが残念です。いずれもっと勉強し、最新の情報を追加するつもりです。
私のような研究者でない一介の開業医でも、最も興味のある最も臨床に大切なウイルスであるヘルペスに興味を持たないウイルス学者はこの世に誰もいないはずなのです。にもかかわらずヘルペスの情報が公表されないのが残念至極です。抗ヘルペス剤が保険で長期に用いられない理由も全て分かっていますが、チャンスがあればいずれ書くつもりです。今日はここまでです
2015-4-28
問診してくださった看護師さんから「そのニキビはアトピーだよ」と言われました。
(ニキビとアトピーのつながりについては世界中の医者は誰一人として知りません。ニキビはテストステロンという男性ホルモンが過剰に作られる二次性徴が始まる思春期において一番見られるものです。思春期には、男女ともテストステロンという男性ホルモンが大量に作り始められることは、皆さんご存知でしょう。女性ホルモンであるエストロゲンの原料も実はテストステロンであることを知っておいてください。この意味で、女性は男性から作られると言ってもよいのかもしれませんね、ワハハ。
テストステロンは思春期に大量に作られると脂腺、つまり脂肪を作る外分泌腺が急激に仕事を始めます。ところが、脂腺で作られた脂肪がまず毛穴に出るための管や、さらに皮質が毛穴から皮膚の表面に出る管に大量に溜まります。脂肪が大好きなニキビ菌と言われるアクネ桿菌は元々脂腺に住み着いています。このニキビ桿菌が脂肪をどんどん食べて増殖し、好中球に見つけられ炎症が起こり、そこに表皮に常在している化膿性細菌が感染し、ニキビとなるのです。
ニキビについてもう少し詳しく説明しましょう。ニキビが起こるには、毛包(毛穴)が男性ホルモンであるテストステロンと常在菌であるアクネ桿菌(プロピオニイバクテリウム・アクネス桿菌)と皮脂の三つの要素が必要です。アクネ桿菌は元来、嫌気性菌であり、酸素を嫌って脂腺の奥深くに住んでいる常在菌ですから、人間の免疫はアクネ桿菌を敵とみな13さず共存しています。ところが皮脂が増え、これを食べたアクネ桿菌がどんどん増えると免疫はアクネ桿菌を敵として認識し、殺しにかかります。この中心バッターが好中球であります。この好中球はアクネ桿菌を貪食して殺した後に様々な酵素や化学物質や活性酸素を吐き出し、皮膚の組織に障害を引き起こします。すると正常な皮膚が破れて、この傷に黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が侵入し、これらの菌と戦った好中球は仕事を終えて、膿となっていわゆる炎症性のニキビ、つまり赤ニキビとして観察されるのです。
ニキビには、赤ニキビの他にもいろいろな種類のニキビがある事はご存知でしょう。ニキビは、既に述べたように、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところから始まります。詰まった毛穴で排除されない皮脂や死んだ皮膚の細胞や、潰れた細胞から漏れ出た溶かしきれない角質や、メラニン色素や垢がたまると黒ニキビであり、時に面皰と呼ばれるものであります。
一方、白ニキビと呼ばれるものは、毛穴が閉じている状態でアクネ桿菌と好中球が戦っていない状態のニキビです。
もう少し赤ニキビが黒ニキビや白ニキビから生まれるプロセスをまとめながら、ニキビの成り立ちの全てについては卒業しておきましょう。黒ニキビ、白ニキビの状態から赤いニキビを作り出すのは、皮膚に非常に多く存在する皮膚常在菌のアクネ桿菌です。アクネ桿菌は、嫌気性の細菌のため酸素のない脂腺の奥に生息しています。皮脂を好むため、毛穴に皮脂がたくさん詰まったときに、この皮脂を栄養源として食べ続け、その結果、過剰に増殖します。増殖したアクネ桿菌は脂肪分解酵素のリパーゼを大量に分泌し、皮脂を遊離脂肪酸にして、ますます形を変えて、脂肪が溜まっていきます。また紫外線や空気中の酸素が皮脂をさらに過酸化脂質に変化させます。
皆さんは、活性酸素が人体に大きな害を与えることについてはご存じでしょうが、実は、この過酸化脂質によって起こる害は活性酸素より大きいのです!活性酸素は、菌や異物を溶かす非常に強力なものですが、生体でできても、すぐに消失してしまいます。対して、過酸化脂質は、菌や異物・組織に対する反応はあまり強くありませんが、腎臓から排出されず、いつまでも身体の中にとどまり、徐々に組織や臓器や細胞の外側から内部に向ってじっくりと浸透していって、細胞を傷つけ破壊していくのです。従って、活性酸素の生体での実際の害は、活性酸素によるものによるよりも、むしろ活性酸素が脂質と反応してできた過酸化脂質が害を及ぼしているのです。つまり皮膚においても過酸化脂質になった皮脂が皮膚の組織を傷つけて、その結果炎症起こすことになるのです。このように、皮脂が遊離脂肪酸へ変化し、さらに酸化されて過酸化脂質になった結果、感染が起こらなくても炎症が起きて赤くなることがあるのです。
さらに増えたアクネ桿菌を殺した好中球の死骸が膿として溜まり黄色い部分ができるという症状も出ます。また、さらに進行すると、毛穴の奥深くまで組織が障害を受け、炎症が広がることもあります。そんなときには皮膚の奥深い部分を傷つけてしまうため、炎症が終わっても奥深い傷が治りきらなくて、い14わゆるあばた(痘痕)となり、一生傷として残ってしまうのです。このような治癒のし方を瘢痕治癒といいます。
アトピーとニキビの関連は次回書きます。乞うご期待
今日はここまで
2015-5-11
普通、思春期に出たニキビは、長くても一年前後で治ります。なぜならば、脂腺で思春期に大量に作られた脂質が一年足らずで毛孔につまらなくなるからです。つまり一年前後で毛孔の広さも拡大し、脂腺で作った大量の脂肪がスムースに皮膚に排泄することができるようになるからです。脂質が毛孔にたまらなくなると、アクネ桿菌が増殖することもできなくなり、自然にニキビもできなくなってしまうからです。
にもかかわらず、思春期が済んでからもニキビが作られ続ける人がいるのはなぜでしょう?それはアトピーの人です。アトピーがある人は、アトピーが治るまで、ニキビが治りきらないのです。なぜでしょう。ニキビは上で説明したように細菌を殺すための殺しのヘルパーT1の世界の炎症であります。ところが、ひとたび殺しの炎症が起こると、その病巣に化学物質を排泄するアトピーの炎症に関わる細胞やサイトカインも、その炎症巣に集まってくるのです。この理由は後に詳しく書きます。
とにかく、肥満細胞、好塩基球、好酸球、排泄に関わるアレルギーのヘルパーT2細胞、さらにIgE抗体を作るB細胞、さまざまなサイトカイン等が集まってきます。その炎症巣でアトピーとして免疫細胞と化学物質を排泄する戦いが続くとニキビ跡が修復されずに、その病巣で、いつまでも、いつまでもアトピー性皮膚炎が起こり続けるのです。しかしこの時起こるアトピー性皮膚炎の場合は、痒みがほとんど感じられないのはなぜでしょうか?それは、このニキビの傷痕から化学物質が肥満細胞、好塩基球、好酸球から作られたヒスタミンとともにすぐに排出されるため、このヒスタミンが近くの痒みを感じる神経のH1レセプター(ヒスタミン1レセプター)(ヒスタミンレセプターに関しては、後日詳しく書きます)に付くことがほとんどないために神経が痒みを感じる暇がないからです。
それでは、なぜ漢方の生薬がニキビをよくし、ニキビ跡を治す手伝いができるのでしょうか?まずニキビが生じているときは、まさに上で説明したようにTh1の殺しの炎症の世界であるので、好中球の死骸が毛孔に溜まったり、炎症後の産物が蓄積したりします。これらを人間の免疫は排泄しようするのですが、その手助けをするのが漢方生薬であります。漢方生薬は非特異的な先天的免疫の働きを高めるのみならず、同時に非特異的な組織の障害の修復を助ける事もできるのです。つまり、人体に蓄積した炎症産物を排泄する仕事を高めることができるのです。以前どこかで書いたことがあるのですが、漢方は特異的な細菌やウイルスを免疫が殺す手助けをするよりも、非特異的な排泄の手助けをする方がはるかに上手なのです。つまり、漢方は敵を一つに決めた特化された抗体やキラーT細胞を作るのではなく、先天的な非特異的な大食細胞や好中球などの働きを高めるのです。したがって、傷ついた結合組織は、特異性がないので、炎症後の結合組織の傷痕を修復するという後始末は、まさに非特異的であり、漢方生薬に含まれている苦い成分であるアルカロイドがやっていることなのです。アルカロイドについては、後日詳しく書きますから、乞うご期待。)
先生からは「この病院は近所の内科とは違う、全国から患者さんが来るようなところ。一度うちのHPを見て、その気になったらおいで」と言われたのを今でもハッキリ覚えています。
(そもそも、現代文明の病気は自分の免疫を抑えて作り、自分の免疫を上げて治すという原理原則を誰よりも良く知っている医者は私です。ところが現代の医者は製薬メーカーの免疫を抑える薬を売って、素知らぬ顔で病気を作っているだけですから、正しくは近所の内科と違うどころか世界中の内科の医者とは違うと言うべきであったのです。この患者さんは、免疫を抑えるステロイドを長年製造販売して大儲けをしてきた某大製薬メーカの保険証を持っておられました。そこで、私の医療を理解するために私のホムページを十分読み、納得した上で、出直しなさいと伝えたのです。)
そして、HPを見て、1週間後、受診しました。「アンタは来ると思ったよ」と言われました。
(彼女が知性の高い女性であることは、一目見てわかったので、私のホームページを見れば、真実の医療、つまり免疫を抑えない医療が病気を治すという事を、すぐに理解してもらえると直感的にわかっていたからです。)
当時、私はアトピーがひどかったわけでも、どこか悪かったわけでもないのですが、漢方を飲むことにしました。理由は「後天的免疫寛容」という言葉に惹かれたからです。
(そうです。アトピーの原因は、まさに化学物質であり、化学物質と一つ一つ免疫寛容、つまり免疫の働きが異物である化学物質を免疫が広い気持ちで受け入れる事により共存できるという世界で初めて見つけ出した原理を理解して来られたのです。これが理解できたのも彼女の知性のなせるところです)
当時の皮膚の状態は、看護師さんからの指摘どおり20代半ばでしたがニキビが1つ2つ必ず出ている状態がありました。(ニキビが出来やすい肌だと思っていた)そして思い返せば大学生のとき、元の皮膚に触れないほど顔中ニキビが出来たことがありました。(年齢的なものだと思っていた)ただ、決定的に松本漢方クリニックにかかろうと決めた事実としては、過去にセレスタミンを愛用していた頃があったからです。私は小学生高学年から花粉症があり、そのたびに近所の内科から処方されるセレスタミンを飲んでいたのです。当時は当然成分なんて知りません、よく効くと思っていました。
(今でこそ優秀な薬剤師になられてセレスタミンがステロイド剤と抗ヒスタミン剤の合剤であることを知られただけではなく、ステロイドの意味も十分知ってこられたのです)
毎日ではないですが、症状がひどい日や痒みが出ると困る日に服用していました。一番連続で服用していたのは大学の卒業前~国家試験の勉強のための時期です。痒みで勉強ができないのはイヤだったのです。その試験はナント(笑)薬剤師の国家試験でした。ホント恥ずかしい…。今から思えばなんてバカなことを…。さすがに薬学を勉強していたのでその頃はセレスタミンの成分がステロイドと抗ヒスタミン剤であることは知っていましたし、花粉症が治らないことも知っていました。そして、なんとなく、ずっとステロイドを飲み続けていたらいつか症状が出なくなるときがおとずれるなんてことはないのかな?と勝手にイイように解釈し、飲んで、勉強していました。(薬学生でもそんなバカなことを考えるんです…ほんと、恥ずかしい。けど、他の治療法の可能性すら知らないので仕方なかったと思います)
(薬剤師になろうとしている人でも、セレスタミンがステロイドの合剤であることは知っていても、ステロイドでアレルギーが治るかもしれないと期待を抱いていたわけですから、一般の患者さんがステロイドの怖さがわかるはずもありません。)
そんな理由で、松本漢方クリニックの漢方を飲み始めました。先生から具体的に漢方薬の名前の説明は受けませんでしたが、処方された漢方を煎じて飲んでいました。
(漢方が免疫を上げる唯一の生薬(農産物)であることを知りたい人は、このコラムを読んでください。)
時々処方が変わることがありました。最初飲み始めてすぐ首の後ろにアトピが出ました。その後、腕や足にも出ました。そしてそれぞれ数週間で治まりました。花粉症の時期には別の漢方をもらいました。服用して30分くらい経つとスーッと目の前がひらけ、あの何とも言えない顔の奥のほうの痒みやムズムズ感が楽になり、「すごいな、漢方」と思いました。薬学を修めた私ですが、正直、在学中から漢方(生薬)はウソっぽいと思っていて、テスト直前に語呂合わせで覚えてクリアしていたし、国家試験の生薬の問題は数問しか出ないため、なんとなく覚えていることと勘で解くことにし、勉強しませんでした。松本漢方クリニックに出会って初めて、生薬のすごさ、真実を知りました。スミマセン先生。もっと勉強しておけば良かったと今頃後悔しています。
(漢方生薬は唯一免疫を上げる本当の薬というべきものでありますが、漢方医学会の先生たちは、このと事を口に出すことが許されないのです。また、一方製薬メーカーが作っているあらゆるステロイドや、セレスタミンを始めとする抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤や、解熱剤や鎮痛剤は、免疫を下げるので、免疫を上げる漢方薬と一緒に使ってはならないことも言うべきでありますが、ちっぽけな漢方医学会は他のあらゆる医学会に潰されてしまうから言えないのです。この世は、正義とか真実よりも強い権力やお金を持っている組織が全てを支配していることを示している一例であります。少なくとも漢方をやっている人は、絶対に現代の製薬メーカーが作る免疫を抑える薬を使わないということを、実践すべきであります。)
話はそれましたが、私自身は4~5年漢方薬にお世話になりました。気づけば顔のニキビはまったく出なくなりました。花粉症はまだ症状は出ますが、一度ものすごく酷い症状が出た年があり、その翌年からは随分と症状が楽になった気がします。そのうち症状が出なくなると思っています。
(今日はここまで2015-5-18)
(ここでアレルギーが完治するという意味について誤解があるようですから、正しく定義しておきましょう。アトピーであろうが、花粉症であろうが、原因は化学物質であることはご存じでしょう。そして、この化学物質が異物として免疫に直接認識されているわけではないこともご存じでしょう。なぜならば免疫が異物を認識する時には、蛋白を異物として認識しているからです。もちろん化学物質は、蛋白ではないので、化学物質が蛋白と結びついてはじめて、免疫は化学物質をアレルゲンとして認識するのです(※この化学物質をハプテンと言い、蛋白をキャリア蛋白といいます)。さらに、このハプテン・キャリア蛋白複合体を抗原提示細胞である樹状細胞が取り込み、樹状細胞にあるMHCⅡ(主要組織適合遺伝子複合体)という遺伝子によって発現したMHCⅡ蛋白と結びつき、これをリンパ節でCD4Tリンパ球に提示にします。そして、この蛋白だけを認識できる特異的なCD4Tリンパ球だけを活性化するのです。
一方、抗体を作るのはBリンパ球ですから、活性化したCD4Tリンパ球(ヘルパーTリンパ球)だけでは、抗体を作る事はできません。それでは、どのようにしてBリンパ球はCD4Tリンパ球が認識した同じ特異的なハプテン・キャリア蛋白複合体を認識し、このハプテン・キャリア蛋白複合体に対する特異的な抗体を作ることができるのでしょうか?
まず、肝臓で作られ、全身に分布している大量の補体が、ハプテン・キャリア蛋白複合体と結びつきます。そして、リンパ節でBリンパ球が複合体に結びついた補体のレセプターと結びつき、このハプテン・キャリア蛋白複合体をBリンパ球に提示すると、Bリンパ球はこの複合体を認識するのです。
ところで、皆さんはCD4Tリンパ球の事をヘルパーTリンパ球というのをご存じでしょう。なぜヘルパー(助っ人)というのでしょうか?それはBリンパ球が抗体を作るためにはT細胞の手助けが必要であるからです。しかも同じ敵を認識している場合だけT細胞はBリンパ球を手助けし抗体を作れと命令するのです。T細胞がIL-2やTNF、IFN-γを出すとIgGをBリンパ球に作らせます。このT細胞のことをヘルパーT1細胞といい、ときには、Th1細胞といいます。このTh1細胞は樹状細胞からIL-12というサイトカインが出されて、このIL-12と結びついてはじめてT細胞がTh1細胞になるのです。Th1細胞になる前のT細胞のことをナイーブT細胞といい、Th0といいます。とにかく、樹状細胞が異物をTh0に提示すると必ずIL-12を出してTh0をTh1にするのです。このTh1細胞がBリンパ球にIgGを作らせても、ハプテン・キャリア蛋白複合体と結びついたIgGは好中球や大食細胞と結びつき、好中球や大食細胞に殺させようとしますが、元々、化学物質は生き物ではありませんから、溶かし殺そうとしても、溶かし切れず吐き出します。どんどん溶かし殺しきれないハプテン・キャリア蛋白複合体は組織に沈着します。この敵をやっつけるために、ますますIgG抗体が作られ続けられます。
さあ、ここで全身の組織に分布している肥満細胞の出番となります。肥満細胞にはIgGと結びつくレセプターがあります。みなさん、ご存じのように肥満細胞はIgEと結びついてはじめて、アレルギーを起こすのですが、なぜ肥満細胞がまるで関係のないIgGのレセプターを持っているのかご存知ですか?免疫は、長い進化の中で敵を殺すためにIgGを作ったのですが、いくらIgGという殺しの武器を作っても、殺すことができないとわかったときに、どのような方法で敵を処理しようとしたと思いますか?答えは簡単です。殺すのではなくて、お引き取り願う事にしたのです。つまり、体内からその敵を体外に排泄するという戦術を編み出したのです。これがアレルギー現象なのです。つまり、IgGという殺しの武器を、排泄の抗体であるIgEにBリンパ球に作り変えさせたのです。これが抗体のクラススイッチであります。
このクラススイッチをさせるために、ヘルパーT2細胞(Th2)が必要になったのです。このTh2を作るためにはIL-4というサイトカインが必要なのです。この最初のIL-4というサイトカインを作るのは、なんとIgGと結びついた肥満細胞なのであります。この肥満細胞が作ったわずかなIL-4がTh0に結びつくとTh0がTh2になるのです。Th2はまさにアレルギーを起こさせるT細胞であり、このTh2はIL-4やIL-5やIL-13を作って、Bリンパ球のAID遺伝子に命じて、IgGからIgEへ抗体を作り変えさせるのです。これが抗体のクラススイッチの意味なのです。要するに、最初に述べたハプテン・キャリア蛋白複合体はこのようにしてアレルギーとして体外に排泄されるのです。もちろんハプテン・キャリア蛋白複合体を認識できない人にとっては、ハプテンである化学物質は無害ですから排泄しなかったとしても異常は起こらないのです。
最後に付け加えれば、このハプテンに対して、免疫寛容(免疫寛容についてはあちこちに書いていますので、探して読んでください)が起これば、この化学物質とは共存できるのです。どうせ共存するハプテンであるなら、始めからアレルギーを起こす必要がないのに、なぜハプテンを認識する能力に優れた人達の免疫は、無駄な戦いをしているのかと考える人がいるかと思いますが、そこにはもっと大事な真実が隠されているのです。
1つは、人間の免疫は始めから侵入してきた異物が自分の命を奪い取るかどうかを認識できないということです。ウイルスや細菌は人類を殺してきましたが、これらの微生物を異物として認識するためには、ハプテン・キャリア蛋白複合体と同じく生命のない蛋白の断片にする必要があるのです。2つ目は、ハプテン・キャリア蛋白複合体に対してアレルギーを起こす人がいなくなれば、異物を認識する免疫の遺伝子の多様性がなくなり、人類を始めとする様々な生命は既に滅びてしまっている可能性があったということです。アレルギーを起こす多様性こそが人類の命を守ってきたと断言できます。この多様性を今なお持ち続けているのがアレルギーで苦しんでいる人達です。アトピー万歳!
(今日はここまで2015-5-25)
―――息子のアトピー治療―――
それから5~6年経ち私は出産しました。子供は乳児湿疹(これもアトピー)が酷く出ていて、検診などでステロイドの処方が出ましたが、当然サラッと無視しました。
(アトピーになる必要条件は二つあります。一つは、特定のアレルゲンと結びつく同じ特異的なMHCⅡ蛋白を作るためのMHCⅡ遺伝子を生まれつき持っていることです。この遺伝子は両親のいずれかから、子供に伝えられます。二つ目はアトピー(アレルギー)を引き起こすアレルゲンが人体に侵入することです。これは、現代文明が作り出した化学物質であります。この化学物質がアレルゲンとなるには、ハプテンとなり、ハプテンと結びつくキャリア蛋白が必要であるのは既にご存知でしょう。この二つの条件が揃ってはじめてIgE抗体が作られます。
そして、このIgE抗体とアレルゲンと肥満細胞、(または好酸球、好塩基球)の3者が結びついて、ヒスタミンが肥満細胞、(好酸球、好塩基球)から出されると、ヒスタミンは毛細血管の内皮細胞や平滑筋に引っ付き、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張が生じ、いわゆる炎症が起こるのです。そして、近くの神経にヒスタミンが引っ付くと痒みも生じるのです。このヒスタミンが眼球の結膜や鼻腔の粘膜にひっつくと、粘液の分泌が促進され、涙や鼻水が出てしまうのです。これがアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎であり、いわゆる花粉症と言われるものです。つまり、花粉症もアトピーも同じ病気であり、アレルゲンと戦う場所が違うだけなのです。
このようなアレルゲンは、まさに産業革命以後に作り出され、この瞬間にも作り続けられている化学物質がハプテンとなっているのです。まさにアレルギというのは現代文明が作った病気であるにもかかわらず、この真実を世界中の医者は誰一人として認めようとしないのです。なぜでしょうか?答えてあげましょう。まず無理矢理人体に摂取させる化学物質で、一番多いのは何でしょうか?製薬メーカーが作った薬ですね。このような薬は必ず副作用があります。副作用とは何でしょうか?ほとんどがアレルギーと膠原病を作る事です。なぜアレルギーと膠原病が副作用として生まれるのでしょうか?もう既にご存知のように、アレルギーと膠原病の原因は化学物質ですね。
ただ、違いはアレルギが免疫の武器としてIgE抗体を用いるのに対し、膠原病はIgG抗体を用いるのです。治療として用いる化学物質である薬が、このような副作用を起こすことを認めることを製薬メーカーがしますか?絶対するわけはないでしょう。もう一つ、化学物質がアレルギーと膠原病の原因であることを認めない理由があるのです。何でしょうか?考えてみてください。言わずもがな、製薬メーカーが作った特別な化学物質のほとんどは、全ての免疫を抑える薬であるからです。
では、医者も薬もなかった人類発生以来の長きに渡って、病気を治してきたのは、誰だったと思いますか?免疫の遺伝子であり、免疫の遺伝子が作り出す蛋白であったのです。今もなお免疫の遺伝子は病気を治しております。エボラ出血熱に2万6千人近くの人が罹り、1万人強の患者がなくなりましたが、1万5千人以上の患者は、自分の免疫で生き残ったのです。余談ですが、薬草であるシマハスノハカズラという植物の成分であるテトランドリンがエボラ出血ウイルスを増殖させないで、患者の免疫で殺すことがわかっているにもかかわらず、目の前で死んでいく患者に投与しないのは、なぜでしょうか?不思議でなりません。テトランドリンを抽出しなくても、シマハスノハカズラを煮立てて、その煎剤を飲ませれば命を救えるのに、なぜすぐにやらないのでしょうか?
ここで、なぜシマハスノハカズラが人間のエボラ出血熱という病気を治すことができるかについて説明しましょう。実は、植物に感染して、植物を枯らせようとするウイルスも、人間に取り付くエボラ出血熱ウイルスも基本的には同じウイルスの仲間であるのです。だから、植物に取り付くウイルスを殺そうとする成分を持っているシマハスノハカズラが、エボラ出血熱ウイルスにも効くのは当たり前のことなのです。
ここでもう一つ、脱線しておきましょう。なんと50年以上前にアレルギーの分類がクームス、ゲルという二人の医学者によって発表されていたのです。この分類はまさにアレルギーと膠原病が同じ病気であることを既に解明していた証拠であります。もちろんクームスとゲルは、こんなことは知らなかったのでありますが、彼らの慧眼には感嘆せざるをえません。
かなり以前に、このクームス、ゲルの分類についてコメントしたことがあるのですが、もう一度アレルギーと膠原病が同じ病気であるということを確認するために、復習しましょう。
彼らは、アレルギーを理解しやすいように、大きく4つの基本形に分類しました。現在でもアレルギーと膠原病が同じ化学物質を戦っているということが知られておらず、クラススイッチの発見もなかったにもかかわらず、これらの同じアレルギーの仲間に入れ、臨床的に4つの型に分類した洞察力は素晴らしいものがあります。この分類は、今なお価値のある分類でありますが、50年の間に進歩した素晴らしい免疫学を用いて、彼らの分類の不足を補い、かつ批判しながらコメントしていきましょう。
まず、クームス、ゲルが分類した4つのアレルギーのタイプを用いながら、アレルギーや膠原病がどのようにして起こるかについて詳しく説明しましょう。
Ⅰ型アレルギー(即時型)
Ⅰ型アレルギーはIgEが関与することで引き起こされるアレルギーであります。これがIgEによって生じる本来の唯一のアレルギーというべきものであります。
Ⅰ型アレルギーが即時型と言われるのはなぜでしょうか?ご存じのように、抗体はまずIgMが作られた後、クラススイッチが起こることでIgGが作られ、さらにクラススイッチしてIgMやIgGの殺しの世界からIgEの排泄の世界に変わります。初めて出会ったアレルゲンに対しては、このような経過をたどりIgEを作るのですが(これを感作されるといいます)、この始めに作られたIgEはア21レルゲンを体外に排出した後も、肥満細胞や好酸球や好塩基球と結びついて、アレルゲンがIgEに引っ付かせるよう待ち構えています。すると、2回目に入ってくるアレルゲンは、このIgEに引っ付くとすぐに(即時に)肥満細胞からヒスタミンを出させて、上に述べたような反応を即座に起こすのです。そのため、このような機序で起こるアレルギーを即時型アレルギーと言うのです。
ここでどのようにして、IgGからIgEにクラススイッチするかについて復習しておきましょう。化学物質に対して、殺しのIgG抗体を大量に作っても殺しに切れないので、組織にIgG抗体が溜まっていきます。このIgG抗体があらゆる結合組織に常駐している肥満細胞にひっつくと、この肥満細胞からIL-4が初めて作られます。このIL-4が分化していないナイーブTh0というTリンパ球と結びつくと、Th2リンパ球に分化します。このTh2リンパ球こそが、化学物質との殺しの戦いをアレルギーの排泄の戦いに変えるのです。Th2はIL-4と結びつくと自ら大量のIL-4とIL-13を作り出します。これからがB細胞に結びつくと、B細胞のAID遺伝子がONになり、IgE産生細胞へと分化させるのです。
このIgEはY字型になっています。下の1本足の部分をFc領域といいます。このFc領域に肥満細胞や好塩基球が引っ付きます。この引っ付く部分をFcεRといいます。なぜこのようなややこしい専門語を使うのでしょうか?“ε”というのはギリシア語で“E”を示します。したがってFcεというのはIgE抗体の一本足のFc領域であることを示しています。それではRは何の意味でしょうかRecepter(受容体)のRであります。つまり肥満細胞や好塩基球や好酸球はIgEという抗体のFc領域に対するレセプターを持っているということを意味しています。ややこしいでしょうが、ついてきてください。この肥満細胞のレセプターにIgEのFc領域がひっつき、さらにIgEのY字型の上の両手にアレルゲンが引っ付くと、はじめて、ケミカルメディエーターと呼ばれる化学伝達物質の代表であるヒスタミンが放出されるのです。他にロイコリエンC4、PAF、好酸球走化因子らが分泌(脱顆粒)され、アレルギー症状が発現します。ちなみに、FcεRには、FcεRⅠとFcεRⅡがあるのですが、FcεRⅠの方がFcεRⅡよりもIgE抗体と結びつく度合いが強い事も知っておいてください。
Ⅱ型アレルギー(細胞傷害型)
このⅡ型アレルギーこそ、代表的な膠原病の一つであるのです。いわゆる自己免疫疾患と言われる膠原病であるのです。
ここでもう一度50年前のクームスの時代にアレルギーがどのように考えられていたかを復習してみましょう。本来は、体をウイルスや細菌から守るためにできあがった免疫のシステムが、何か原因がわからないけれども、生体に危害を与える現象をアレルギーと考えていたのです。今もこの考え方は変わりません。現在ではアレルギーの事を免疫の過剰反応とも言っています。そして、現在の医学者はアレルギーと膠原病を区別しています。現在の医学者はIgEで戦う病気をアレルギーと考え、膠原病は自分の成分に対してIgGで戦うわけのわからない病気と考えています。この自分の成分に対するIgGを自己抗体と呼んでいるくらいです。本来IgGは、ウイルスや細菌に対して戦う最高の武器であったのです。ところが、病原体と戦うわけではないIgGを自己抗体といい、自分の成分と戦う病名を自己免疫疾患(膠原病)とまで言うようになったのです。なぜ自己免疫疾患(膠原病)という病気や病名が生まれたのでしょうか?それを詳しく述べましょう。
膠原病の成り立ちはどこかで既に述べたように2種類あります。つまり、自分の細胞を自分の免疫が傷害するタイプと、もう一つは化学物質とIgGで戦うタイプの2つがあるのです。この自分の細胞を傷害するタイプがⅡ型アレルギであるとクームスは考えたのですが、実はこれがいわゆる自己免疫疾患の典型的なタイプなのです。それではこのタイプの自己免疫疾患はどのようにして起こるのでしょうか?自己免疫疾患と主張する学者は、原因はわからないけれども、自分の細胞の表面が抗原として認識され、それに対する殺しの抗体であるIgM抗体やIgG抗体がなんとなく産生されてしまい、その抗体が自分の細胞と結びついて、IgG抗体のFc部分に好中球や大食細胞やNK細胞が結びついて自分の細胞も食べられてしまい、細胞傷害が起こると考えたのです。例えばリウマチやSLEやMCTDにおいて貧血が起こるのは、自分の成分である赤血球に自己抗体であるIgGが結合し、好中球や大食細胞やNK細胞によって赤血球が貪食、破壊されると考えているのです。それではこのIgG抗体がどのようにしてできるかについて次回さらに詳しく説明しましょう。難しいでしょう?でもおもしろいでしょう?
ついでにもう一つのタイプの膠原病は、化学物質とIgGが戦うときに見られるものであることも書き添えておきましょう。世界中のどの医学者も誰一人として化学物質がIgGと戦うときに生じる病気が膠原病であるとは認めません。この化学物質とは免疫寛容を起こせば、共存できるわけですが、始めから戦う必要がないのにもかかわらず戦って、様々な症状が出るのは変な病気だと考えるのも無理はありません。だからこそ現代の膠原病を50年間のクームスは、アレルギーと考えたのですが、これについても次回詳しく説明しましょう。乞うご期待。
今日はここまでです
2015/6/1
しかし、症状はそのまま悪化し首の周りから脇あたり、顔(頬)が真っ赤・ぶつぶつ・ただれたようになってきたので生後半年の時に松本漢方クリニックを受診しました。そして例のとおり漢方風呂と赤と黄色の薬、消毒など処方していただき治療がはじまりました。治療に関しては多くの人が壮絶な体験を書かれているのでうちの子のことはほとんど参考にならないかと思います。少しだけ書いておくと、うちの場合はステロイドも抗ヒスタミン剤も抗アレルギー剤も使っていないため、症状の出ていた箇所に関しては漢方風呂を始めて数日で消えました。
頬だけはなかなか頑固でしたが。症状がなくなっても漢方風呂には入れていたのですが、そうすると症状がなかった部分に症状が出るようになりました。お風呂に浸かっている間だけなのですが、多分痒かったのだと思います、お座りもままならない月齢の赤ちゃんだったので、お風呂の中でのたうち回って大泣きしていました。その状態に耐えながら30分は頑張って入浴させました、お風呂の中でウンチをされたときはかなり凹みましたが…、そんなこともありました。5ヶ月間くらい入れまして、顔の症状もほぼなくなり、赤い薬もどこに塗ろう?というところまでキレイになったため、先生から「また症状出たらお風呂入れたらいいよ、軟膏は送ってあげるから」と言われ、一応治療終了になりました。
その後の経過は、1歳の冬に肘の内側、膝の裏側に軽く湿疹ができ、皮膚がカサカサになりました。黄色と赤を塗って痒いときには掻いてあげてあまり気にせず過ごし、春になる頃、気が付けばキレイになっていました。そして2歳の秋、ある日背中に湿疹が大量に出ました。その後、肘の内側、耳、膝の裏にも湿疹ができました。背中、肘、耳は軟膏だけで特に悪化していくことはなかったのですが、膝の裏だけは冬頃にはかなり酷い状態になってしまい、残っていた漢方風呂を焚き、毎日せっせと入れているところです。2歳はおしゃべりもできるし意志も伝えてくるので、正直入浴はとても大変です。痒いのが治ること、お母さんたちは早く状態を良くしてあげたいと思っていることを説明し、入浴後にはご褒美のおやつを与えて(それでいいのか?でも治療のほうが大切)、様子を見ているところです。
アトピーはなかなか完治(免疫寛容)に至らないと思っているので、一旦アトピーだなんてわからない、と周りから言われるほどキレイになった肌に再び酷い症状が出ても驚きません。異物との戦いはまだまだ続きますから。ただ、正しい対処法(免疫を抑えない、免疫を上げる漢方を使い、傷を早く治し、感染症を防ぐ)を知っているので怖くないです。処置は面倒ですけど。(苦笑)子供がもう少し大きくなったらアトピーの原理(免疫のメカニズム)や松本の治療方針について説明していきたいと思っています。当然、飲んではいけない薬、塗ってはいけない薬についてもしっかり教えていきたいと思っています。
今、子供は保育園に行っているため年中風邪を引いています。基本的に病院にはかかりませんが、もしかかることがあっても不要な薬は飲ませていません。先生、うちの子は生まれてから今まで、私が管理できる範囲で可能な限り免疫を抑えていません。私はこの子が羨ましいです。(笑)余談ですが…2歳半の今、面白く育っていますよ。
・痒くなると「かゆいー、あかぬってー」
・私と主人が飲んでいるものを見て「それ、かんぽう?」
・痒い痒いアトピー治すのにどうしたらいいかわかる?と聞くと「かんぽう」
・少しジュクジュクになっている部分(自分の肘など)を見て「とびひになるよ」
・私たちがどこか痒いというと「あかぬってね」「あかぬればいいよ」
―――私の膠原病?の治療―――膠原病?と書いた理由はのちに。息子1歳の冬、息子のアトピーは落ち着いていた頃、私にある症状が出ました。さかのぼると妊娠中くらいからだったのですが、口の周りの「荒れ」が気になっていました。妊娠すると体質が変わるから、など周りから言われました。体質という単語は嫌いですが、とりあえずヘンな薬など使わず、口紅も塗らず、化粧もなるべく付かないようにしてだましだまし過ごしていましが、ついに大変なことに。酷く体調を崩したのをキッカケに、口の周りが真っ赤になり、皮膚が崩壊し、汁が出ました。今思えばピリピリもしていました。マスクで隠していたのですが、ある日それが瞼にも出来ました。二重の筋もなくなるほどパンパンに目が腫れました。何だろう?久々に松本漢方クリニック
HPを熟読。ピリピリはヘルペスだなと確信。一般の皮膚科医的にはアトピーかな?多分松本漢方クリニックに行くしかないな、と思いながら、とりあえず近所の皮膚科はどう言うだろうか、と受診しましたら…「それはヘルペスでもない、アトピーでもない、自己免疫疾患(膠原病)だと思う。大学病院を紹介します、今日は血液検査をします(膠原病の確定診断)」と言われました。とりあえず抗ウイルス剤だけでももらえないかと期待していたのですが、処方してくれませんでした。そして私は「以前お世話になった信頼している先生が大阪にいます。セカンドオピニオンという形でそちらを受診します」と言い、検査をすべて断り、松本漢方クリニックにかかりました。
息子のアトピーで受診したときも、自分が10数年ぶりに受診したときも、自分自身が過去にかかっていたことはあえて言いませんでした。理論はなんとなく理解しているし、治療に不満も疑問もないし、そもそも先生は何千人という患者さんを相手にしているので、いちいち覚えているわけないですしね。
しかし、自分の症状で久々にかかって経緯を副医院長に説明していたら、後ろから医院長が顔を出し、突然「ワシ、アンタのこと知っとるぞ。どこやったかな?会社も覚えとるぞ」と言われました。そしてしばらく考えた後、私が働いていた会社の名前と職種をズバリ言い当てたのです。正直かなり驚きました。10年以上前の私のこと、覚えていたのです。先生、めちゃ記憶力いいです。(こんな言い方で失礼ですが)しかも私、大変なアトピーとかリウマチとか変わった病気とかでもなんでもなかったんですよ。全然重症患者ではなかったですし。この件は本当にびっくりしたのと、嬉しかったのと、先生やっぱりスゴイと思いました。(こんな表現しかできず、スミマセン)
そして、肝心な先生の見解は、自己免疫疾患なんて病気はない!ということ。これもHPに書いてありますね、私もしっかり読んでから受診しましたので、やっぱりな、と安心しました。松本漢方クリニックでの血液検査の結果はやはりヘルペス抗体が高かったです。(20.7)そしてリンパ球が低かったため先生から「ストレス減らしやー」と言われました。(これが難しい…)例によって漢方煎じ薬、抗ウイルス薬をもらい治療がはじまりました。漢方を飲み始めたのが12月後半、年末年始は最悪な状態でした。1月中はどんどん赤いところが増えました。顔中、首の見えるところ全体的に現れました。
そして2月に入ったら逆に症状は引いていきました。4月初めにはマスクしなくても外出できるようになり、5月くらいに症状はほぼなくなり一旦終了ということになりました。しかし、服薬しなくなって半年以上経過しましたが、時々軽く症状が出ることがあるので、ピリピリするときは抗ウイルス薬を飲んでいます。しかしやはり昨年と同じような症状の経過があるため、再受診予定です。(残っていた漢方を数日前から飲み始め、すぐに痒いところが出てきました)免疫のかかわる症状は、人間がストレスを感じる限りはなくならないのかなと思います。私がなぜこのような症状が出たか、原因はハッキリしませんが、先生のHPの理論で勉強し自分なりに解釈していることとしては、ストレスや不妊治療で使ったホルモン剤の影響で免疫を抑えていたからだと思います。いつか、すべてから解放され免疫の高い状態で楽しく生活したいものです。
―――伝えたいこと―――
今現在、実は主人が松本漢方クリニックでサルコイドーシスの治療をしています。うちは家族全員が松本にお世話になっています。一般的な病院、医師にかかっては本当の治療ができないですからね。松本先生の理論が1日も早く一般的になってほしいと期待します。不要な診断や薬に保険適応があって、どんどん医療費(税金も含む)を使って、そしてどんどん余計な病気を増やし、それを難病ですと言い、治療方法が確立されてないからと特定疾患の認定受けて(昨年までは)医療費は無料ですよ、って…。難病ですよと言われ、多くの人は落胆するでしょう。
しかし、治らなくても医療費が無料だから仕方ないけどいいや、付き合おうと思う人も多いのでしょう。(それでも完治させたいと思う人がネットで調べて松本漢方クリニックを受診するのでしょう…)でも特定疾患の法律も変わり自己負担が生じるようになりましたね。あまりに特定疾患の人が多いのでしょうね。お金がかかりすぎるので国も制度を見直したのでしょうか。そもそも国は一般的な保険診療が特定疾患を増やしていることに気づいていませんからこの先もこの問題は解決されないでしょうけど。
しかし、治療に一生お金がかかるなら完治の方法はないか?と治療法を探すひとは増えるかもしれませんね。先生のところ、もっと忙しくなるかもしれませんね。うれしいですね。医者になる人はもともと頭のいい人が多いのに、どうして今の医学の常識に疑問を持たないのでしょうね。たとえ疑問を持っていても、今の仕事(保険診療)で稼げるから、現状維持にとどまっているのでしょうか?医者がヒマみつけて松本漢方クリニックのHPを読めば、基本的には内容は理解できるはずだし、腑に落ちることが本当に多いと思うのですけどね…。
早くこの治療が認められ、これこそが保険適応になるべきだと思います。この治療を経験した人の中から、先生の治療を継承する医者が出てくること、保険制度などを変えることができる人が出てくることを期待します。という私も現在は保険薬剤師として勤務し、お給料をもらっていますので、理想を語る立場ではないのですが…。当然、仕事ではステロイドや抗ヒスタミン剤の説明を(平常心を保って)していますから。とても不本意なのですけどね。それがストレスで膠原病(?)を発症?だとしたら皮肉ですね。けれど、患者さんから「どうして治らないのでしょうか?」「他の治療法はないのでしょうか?」「何かいい薬知りませんか?」と聞かれれば、『全国にはたくさん医者がおられ、それぞれ独自の理論を持っている医者もいます。調べてみて賭けてみるのも手ですよ。西洋医学はまだ歴史が新しいですから』と伝えています。
アトピーやリウマチ、シェーグレン、クローン病などはもちろん、頭痛、めまい、耳鳴りで長年苦しまれている患者さんは本当に多数います。どこへ行っても治らない。どこへ行っても似たような薬。医者にもあまり相手にされないと私たち薬剤師に愚痴をこぼされていきます。職業上いろいろな科のいろいろな処方を見ますので、気の毒だな、と思うことも多いです。私の心の中は、こんな感じです。
「無駄な薬だな…治らないのにね…」
「むしろ他の余計な症状が出そうだな」
「この人もあの人もヘルペスだろうな。抗ウイルス薬飲めば楽になりそうだな」
プライベートではもちろんハッキリと松本漢方クリニックとHPを紹介しています。これまでに何人か先生のところを受診していますよ。その友人もさらに人を紹介していると聞いています。『薬剤師が選ぶ本当の治療』として、これを読まれた人には理解してもらえたらいいなと思います。理論は松本漢方クリニックHPを何度も読んでくださいね。何度読んでもわからないかもしれませんが、大筋だけでもわかればいいと思うのです。わからない単語は気にせず読めばいいと思います。何度か読んでいると大切なことは分かってくると思います。あるとき先生に「HP難しくて一般の人は理解できないと思います」ってお話しましたら「学者向けに書いている」とおっしゃっていたので、私たち一般の人は、完璧に理解できなくてもいいのだと思います。できるだけ多くの人と、この治療を理解し、体験を共有したいと思います。先生、これからも私の大切な人たちの免疫を上げる手助けをしてください、よろしくお願いします。
手記の提出が遅くなり申し訳ございませんでした。