「物心ついた頃から(アトピー・ニキビ・・ヘルペス手記)」
31歳2015年11月4日
31歳2015年11月4日
私は幼稚園の頃からアトピーでした。そこまで酷くはありませんでしたが、肘の内側や、膝の裏側などが痒かったり、口の端が切れて痛かったのを覚えています。常に、家にリンデロンという名前の薬があって、それを塗って、なんとなく収まったような、治っていないような状態を繰り返していました。中学に入学した頃ある日突然、おでこの一部がカサカサしていることに気づきました。そこからは顔中がカサカサして、皮がめくれていたと記憶しています。特に冬は症状が酷く、首が痒くなり、ハイネックの服などで隠すようになりました。特に気になった時は皮膚科に行き、ステロイドをもらって帰っていました。
大学3回生の夏、走ったり、お風呂に入ったり、日光を浴びて体温が上がると、全身に蕁麻疹ができる症状が出てくるようになり、全身の皮膚に近い部分が熱を持ったようになり、ものすごく強い痒みに襲われるようになりました。海外に留学中だったので、辞書を調べつつ病院に行くと、あっさり「治らない」と言われました。日本とは違い、歯磨き粉くらいの大きさのチューブの薬を2本も出されました。その時は、「海外は何でも大きくて便利だ」と思いました。しかし、その時は帰国間際で、飛行機の中に薬を置き忘れてきてしまったのです。それが、私には後に幸運となりました。
この薬を塗らなくなった後のリバウンドがかなり激しく、顔の皮は毎日めくれて、汁が出て、首を掻きむしって痛いので首が回せないほどになりました。今まで症状が出なかった太ももや、お腹まで痒くなり出したのです。この時初めて、「ゆっくりで気づかなかったけど、確実に悪化している」と実感したのです。「あの薬は治してくれない、根本治療じゃないんだ」と素人ながらに思い、インターネットで調べまくりました。そこで、松本漢方クリニックを見つけたのです。なぜアトピーになるのか、なぜ治るのか、どうすれば治るのか、私にはとても腑に落ちる内容でした。私の母親も、兄弟もアトピーだったので、誘って、連れ立って病院に行きました。
リバウンドは本当に大変で、汁がいろんなところから出るので、ガーゼをし2たり、絆創膏を貼りまくったりしていました。指は全て親指のように腫れていました。指が痛くてシャンプーがしみるので、ビニールの手袋をしてお風呂に入っていた時もありました。
あれから8年経ちました。今でも時折指先にヘルペスが出たり、ニキビが治らなかったり、肩凝りがあったりしますが、まるで全身が痒かったのが夢だったかのように、遠い記憶になりました。ニキビはアトピーと関係ないと思っていたら関係がありました。肩こりは中学1年の頃(自覚しだした頃です)からずっと続いていて、これもヘルペスと関係ないと思っていましたが、関係あると先生に教えていただきました。
兄弟もかなり良くなり、母親も年々酷くなっていく花粉症や、素の顔が分からなくなるほど顔から汁が出て腫れていたのが、最近では「お肌きれいだね。」と人に言われるようになっています。先生は、多くの皮膚科が治らないとわかりつつステロイドを処方している中、ずっと戦って、「一人でも多くのアトピーの人を治したい」という情熱を持って、お仕事をされています。海外であっさり「治らないよ。」と言われて愕然とした数ヶ月後には、先生に、「絶対に治してあげるから。」と言っていただきました。時間はかかったけれど、本当に先生に出会うことができてよかったです。アトピーのベテラン(笑)として、自信をもってオススメできる病院です。これからも、まだもう少しお世話になります。よろしくお願いします。