「アトピー治療経過手記」
38歳2016年10月4日
38歳2016年10月4日
小学3年生頃からアトピーが出始めて、膝の内と肘の周りを中心に出ていました。中学の頃はかなりガサガサした状態でした。その頃は薬局で売っている市販のステロイドを少し使ってその場をしのいでいたと思います。社会人になってからもアトピーが良くなることはなく、ガサガサの粉や掻き過ぎて血が出たりしていました。自分もアトピーは完全に治らないものでうまくつきあっていく病気だと思っていました。
20代後半の頃、アトピーを治してくれる医者が高知県にいて全国に診療所があると知り、診てもらう事にしました。その先生の治療は、2種類のクリームを塗る事と食事療法でした。食事療法では、肉類、乳製品等の動物性タンパク質は食べてはいけない、食べていいのは米と野菜、魚(一部はダメ)、果物でした。私はアトピーを本当に治したいと思っていたので、食事制限はかなりキツかったですが、1ヵ月は完璧にやり、処方されたクリームを寝る前、特にひどい足に付け、ラップをしてその上から包帯をして寝ていました。するとアトピーがキレイになり治ったと思いました。
キレイな状態が1年ぐらい続いていました。その間に食事もだんだん元に戻っていきました。そしてアトピーが少しずつ出てくるようになった時は、食事制限をちゃんとしていないからだと思っていました。だんだんアトピーがひどくなっていき、ひどくなるとクリームを付けてラップをして寝ると次の日は、ボロボロめくれてキレイになり、3日ぐらいはキレイになるみたいな感じでした。全国に診療所があるので、クリームがなくなると新大阪の診療所にもらいに行っていました。しかしアトピー自体は以前よりひどくなっている感じで、今まで出ていなかった所までアトピーが出てき始めて、もうどうしようもなく、精神的にまいっていました。
そんな時にある人からの紹介で松本漢方クリニックの事を聞き、これしかないという思いで松本漢方クリニックを訪ねました。ステロイドは体に悪い事やリバウンドがくるという事を勉強して、実際に自分にも起こりました。私は赤と黄色の塗り薬と煎じ薬と漢方風呂を処方してもらいました。先生から、「食事制限もなく、掻きたいだけ掻いていい。」と言われていたので、気持ちもすごく楽でした。最初はリバウンドが出て、顔とかも真っ赤になって、酒に酔っぱらっているみたいな状態になり、すごくしんどく、アトピーも一気に体中に出ました。
でも漢方風呂に入って、ガサガサの肌をむいてツルツルになり気持ちよかったです。5時間、入浴しないといけないので大変でしたが慣れれば時間も早く過ぎるよう感じま2した。リバウンドは2ヵ月くらい続いて、顔の赤味がとれて楽になってきました。そしてまたしばらく煎じ薬を飲んで、風呂に入ってということを続けました。ある時、先生が、「スピードアップや。」と言って、少し違う煎じ薬を処方してくれました。するとまたリバウンドが出て赤い顔に戻りました。そこで自分はまだステロイドが抜けていないんだと実感しました。その状態も2ヵ月くらい続き、徐々に赤味がとれてきました。肌も以前の病院でもらった薬をラップでくるんで足に付けて寝ていた所が特にひどくなっていたのですが、硬化していたくるぶしの辺りもやわらかい皮膚に変わっていました。
以前は肌が割れて血が出ていたのですが、今はカサカサして粉が出るぐらいになっています。個人によって完治する時間は違います。自分は間違って他の病院でもらったステロイドの薬を長々塗ってラップとかもしたりしていたので、治りは遅いのかもしれません。ゆっくりではありますが、自分の免疫力を信じ、アレルギーを克服できると信じて、もう少し頑張っていきたいと思います。