乾癬・アトピー・主婦湿疹手記」
38歳・9歳・5歳2015年6月7日
38歳・9歳・5歳2015年6月7日
平成22年秋。長女、長男共に赤い湿疹が続いたので初めて皮膚科を受診し、長女は、ほぼアトピーに間違いないが、長男は湿疹の出方がアトピーでは無いので謎だが、とりあえずと、ステロイド剤を出される。二ヶ月通うが、悪化。薬が怖くなり塗るのをやめると長男は、高熱を発し続け体力の消耗が激しかったので、小児科へ行ったところ、原因不明な熱と言われ、点滴を受ける。また、あまりに皮膚の状態が悪いので、別の皮膚科の受診を勧められたので、藁にもすがる思いで総合病院の皮膚科へ行くと「乾癬のようですが、乾癬は老人の病気で子供はかからないはずなので不思議です。奈良医大で精密検査を受けてみてはいかがでしょうか?今日は、とりあえずお薬を出しておきますね」と言われ、私は絶望しました。しかしながら、私の息子が何故老人しかかからない病気と疑われないといけないのか?という怒りがこみ上げました。すると、病名がわからないのに、薬を出す事に不快感が沸きました。そして大学病院に行けば、モルモットのように扱われ、しみるステロイド剤を塗り回されて泣き叫ぶだけで、何も解決しない事が想像出来ました。
もう自分で息子の病名を解き明かして、納得の行く治療法を探すしかないと心に決めました。インターネットで乾癬について調べると、すぐに松本先生の乾癬についての論文にヒットし、「この方だ!」と思い、松本漢方クリニックのホームページを開きました。驚く事に、私の故郷である高槻であり、毎日のように通っていたミスタードーナツの二階。知り尽くした場所であった事は本当にラッキーでした。
翌日、長男は、まだ微熱がある状態でしたが、家族みんなが松本漢方クリニックさんに行く事が最善策であると一致しましたので、皆で協力して連れて行く事が出来ました。
平成23年二月。松本先生から「アトピーの治療を始めましょう。必ず治りますよ!頑張りましょう。何かあったらいつでも言ってね。」とのお言葉がとても心強く響きました。その後、看護師さんから優しく細やかなご説明をいただき、アトピーのメカニズム、漢方薬の役割などを理解する事が出来、納得して治療に取り組んで行きたいと思いました。今まで原因不明と言われるばかりで不安ばかりが募る上に病状は悪化してばかりだったので精神的に病みそうになっていた事が嘘のように晴れ、前向きに頑張らなければと思いました。とは言え、全てが初めての事ばかりで、戸惑い、手間取りました。
1日目。38.4℃の熱の為に薬湯につかれず、薬湯の汁でぬぐう事にしました。部屋を暖めてから夫婦二人で懸命にリンパ液でベトベトになっている息子の全身を拭き取りました。すると、僅か一回でリンパ液が消えました。煎じ薬は少しだけしか飲めませんでしたが、無理をしなくても良いとのアドバイスを頂き、安心しました。
2日目。熱がひいたので、薬湯に入浴。
3日目。薬湯入浴後、はがれかけていた皮膚が全て綺麗になりました。皮膚が不快で眠れない日々を過ごしていた事がどんどん改善されました。化学物質や病院で出されてきた薬を飲んでもアトピーが治らない理由を体で体験して理解しました。「免疫力」について、学ぶ事で自分自身や子供達が、すぐに風邪をひき、ぶり返してきた事が何故だか、わかりました。その証拠に、漢方薬を飲み出してから風邪をひきにくくなりました。
しかしながら、長女もステロイドをやめた副作用が出始め、私自身も3カ月後に湿疹が出来ました。激しい痒みで又眠れない日々…。3人で毎日2時間薬湯に入りました。
半年で私は治りました。少しの洗剤を触るだけで主婦湿疹が出来ていた弱い手が、バリア機能を再生し、手荒れしないようになれたのは、本当に嬉しかったです。一方長女も、一時は誰かわからない程に顔が赤くボロボロになり、1年間はひどい症状に苦しみました。また、長男は3カ月で小康状態になり、治療開始から二年間、二人はほぼ同じ状態が続きました。
平成26年。長男は、指先以外はほぼツルツルになる。長女も、関節の辺りだけ残っていた赤みも次第に消えて行きました。先生から煎じ薬、塗り薬を減らしても大丈夫と言って頂きました。
平成27年。血液検査の結果が正常の範囲内。松本先生から、「よく頑張りましたね。手記を書いて下さい。」とおっしゃって頂き、今までの人生の中で、こんなに嬉しかった事は無い程に感激しました。正直、作業として、漢方薬は大変な事がたくさんありましたが、慣れれば大丈夫でしたし、先生のお心遣いに支えられ、どんなに辛くてもブレる事無く治療を続ける事が出来ました。本当に心から感謝致しております。ありがとうございました。