「漢方治療手記」
39歳2016年6月30日
39歳2016年6月30日
私が松本漢方クリニックを知ったのは、母が親戚から話を聞いてきたのが発端でした。当時、私は大学2回生で、小学生の高学年から悪化したアトピーにずっと苦しめられていました。ステロイド治療を続けていましたが、どんどん薬は効かなくなり、よくなる見通しはなく、投げやりな気持ちで松本漢方クリニックを訪れたと記憶しています。
そこで、初めて松本医師より、免疫の仕組み、アレルギーの原因、治療方法について説明を受けました。一度の説明では十分に理解することができませんでした。ただこれまでのステロイド治療をやめて免疫の抑制を解放し、リバウンドを乗り越えた後は次第に快方へ向かうという、治療の道筋のようなものは飲み込めました。今まで、そのリバウンドが怖くてステロイドでごまかし続けてきましたが、もうこれ以上は悪くなりようがないという思いで、腹をくくって漢方治療を始めました。
治療を始めてから半年から1年までは最も苦しく辛い毎日でした。かゆみはもちろんのこと、皮膚がなくて汁が出てひりひりする不快感。その状態から寝ても覚めても一時も抜け出せないため、何をしてもどこにいても気分を紛らわせることが難しかったです。その後も繰り返すリバウンドに辛い日々を送っていましたが、治療を始めてから7年ほど経ったある時、体の変化を感じました。それまで、体の中から突き上げるような、発作的なかゆみが少し和らいだように思ったのです。
血液検査をしてもらうと、それまで上がるばかりだったIgEの値が下がってきました。その後順調に、値は下がり続け普通の生活を送れるようになりました。今回血液検査の結果(IgE)を見返してみましたが、現在の値の方が低いにも関わらず、数年前の方が調子がよかったといったこともあります。シックハウスやエアコンのカビ、花粉、過剰なストレスなど、要因があると、やはり症状は悪化します。これらを極力避けるように今後も自分自身をメンテナンスしていきたいと思います。