「ステロイドに頼らないアトピー治療」
49歳2018年5月24日
49歳2018年5月24日
私のアトピー性皮膚炎との付き合いは、20年くらい前に遡ります。顔にかゆみがあり、いつもすごく混んでいる皮膚科の病院に通っていたのですが、そこでステロイドの塗り薬と内服薬まで処方されました。幼少期からアトピーがあったわけではないので、当時私は、ステロイドという薬に関しては全く知識がありませんでした。薬のおかげでしばらくは、調子が良かったのですが、段々悪化していき、人前に出られない程酷くなってしまいました。そして、少し大きな病院の皮膚科で診てもらったところ、ステロイドのリバウンドと診断されました。(後に聞くところによるとその皮膚科は白癬菌の治療で有名だったらしいです)もらっていた薬の一切をやめ、結局その時は数か月で治まったと記憶しています。
その後2年位で、またアトピーの症状が出て、ひどくなる一方だったのですが、たまたま職場に松本漢方クリニックにかかっている人がいて、教えてもらい通うことになったのです。その時、症状は顔・首で、漢方風呂、煎じくすり、塗り薬で治療していました、顔の皮膚がめくれたり、かきこわれたり、本当に悲しくなるような状態が続きましたが、なんとか4か月で職場復帰もできました。それから17年くらい経ちます。
その間にもあまり調子が良くないことがあり、かきこわしがひどいときに抗生物質を飲んだ方がいいのではと思われる時には、近所の皮膚科に行ったりしましたが、「ステロイドを使わないから、こんなひどいことになる、ステロイドのリバウンドは医学では証明されていない、治らないのは、ありもしないリバウンドを恐れてステロイドを使う量が少ないからだ」等色々言われましたが、机の上にずらっと並んだステロイドのチューブを見て、この薬が、かゆみで苦しんでいる患者さんに当然のように、使われるのかとぞっとする思いで、話を聞いていました。
しかし、症状は比較的軽くすみ、なんとか10数年を過ごしました。去年の7月ころからまた顔にアトピーが出始め、ほっといたらなんとかなるかと思っていましたが、秋くらいに急に悪化し、上半身に広がって、少し重いコートなどを着るのもぞわぞわする感じになってきました。昼間は、それほどかゆみはないのですが、夜布団に入ると、急に痒みがおそってきて、熟睡できないのがまた、つらかったです。
そして、今年になって、痒みからのかきこわしで二次感染を起こし、顔が強烈にはれ、一目とみられぬようになってしまったため、このままアトピーを放っておいては、いけない積極的に治療しなくては、と思い、また松本先生にお世話になることに決めたのです。10数年のうちに、病院にも少し変わったこともありましたが、2種類の煎じくすりと塗り薬で今は治療中です。ステロイドを使わなくなってから、もう何年も経っているのに、今更リバウンドと、思いますが、思えば、子供のころフルコートという薬をかゆみによく効くからと使っていた記憶があります。もしかしたら、私の免疫抑制記憶もそんな何十年も前に遡っているのかもしれません。