「アトピー治療の経過」
31歳2016年11月13日
31歳2016年11月13日
私の場合、目の周りやおでこ、あごから首などにアトピーの症状が出てきました。5年ほど年1~2本のペースで中程度のステロイド(たとえばコロイド軟膏)の塗り薬を使っていました。2016年の春に出た炎症は、今まで使っていたステロイドを塗っても抑えることができませんでした。この時、次はもっと強いステロイドを処方されることは明らかで、このままだと悪循環になっていくという強い危機感を覚えました。これが発端で、2016年4月末から松本漢方クリニックに通い始めました。初めて松本漢方クリニックに行った時、自分でステロイドを止めて1ヵ月ほど経っており、炎症は広がる一方で、首がぴりぴりと痒かったです。リバウンドが起きていたのと、ヘルペスの影響が出ていたのだと思います。
これまでの松本漢方クリニックでの治療中に行った血液検査の経過を一番下に載せました。これを見るとIgEはほとんど横ばいで変化が無く、10月時点で下がったのかな?という様子です。TARCの方は7月前後でピークを迎えていたようです。漢方と抗ヘルペス剤を飲み始めて1週間も経たないうちに炎症が強く出て、それが7月まで続きました。初めは1週間周期で皮がめくれていたのが、徐々に周期が短くなり、7月中旬くらいに目の周りやおでこの赤みはほとんどなくなりました。TARCが上昇する時期と炎症が強く出る時期と概ね一致していたことになります。6月末ごろは夜なかなか寝付けないことがありました。この時が免疫反応の終盤だったのかもしれません。同じ頃、斑点のようにお腹、胸、背中が黒ずむ症状が出ました。これは時間が経つにつれて少しずつ消えていっています。首のぴりぴりとした痒みは7月頃には既になくなっていたので、抗ヘルペス剤を飲むのを止めました。ただし、あごの炎症は今までずっと続いており、毎日のように皮がめくれる状態です。
9月末頃に2回目のリバウンドとして目の周りとおでこで炎症が再発しました。しかしながら、1回目のリバウンド時にステロイドを使わずに炎症が無くなったという経験を得られたことで、今回のリバウンドは比較的安心して向き合えています。10月に入るとあごの炎症が強くなりました。ぴりぴりという感覚ではありませんが首も少し痒くなってきました。抗ヘルペス剤が残っていたので、自分の判断で服用を再開しました。その数日後あごの炎症が軽くなってきたので、あごの炎症はヘルペスの影響が出ていたのかもしれません。もう少し服用を続けてみたいと思います。
松本先生からは「あと最後もう少しや、出し切るで!」と言われ、私自身も血液検査の数値変化を見てあと少しだろうなと感じています。最初は、松本先生が理論化した後天的免疫寛容に至るまでのメカニズムやステロイドの逆効果に納得感を得つつも、治療には不安がありました。しかし、症状の経過のみならず数値の変化を自分の目で見ることによって、いま受けている治療に対する不安は解消されていっています。客観的な数値があるということと、それを説明できる理論があるというのは、完治に向けた道のりの中で自分がどのあたりにいるのかを推し量るうえで非常に重要だと感じました。
私の場合は、他の方が手記に載せていたようなデータと違ってIgEの変化がほとんどなく、ピークと呼べるようなものはありませんでした。一方でTARCがはっきりと変化しました。このことから、TARCとは何なのか、IgEと何が違うのかということに興味が沸いてきました。インターネットでTARCを調べれば表面的な説明がありますが、TARCとIgEとの関係や後天的免疫寛容の理論の中での位置づけについて知りたいです。TARCは健康保険が最近適用されたばかりの検査のため、まだまだデータの蓄積が必要なのかもしれませんが、おりをみてご教授いただければ幸いです。
完治に向けて治療を続けたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。