「アトピー性皮膚炎の発症とその苦しみ、
そして症状が改善するまでの中間報告」
34歳2017年9月9日
34歳2017年9月9日
手記という物に不慣れなため、報告書としてまとめる。
症状の発生時期:2015年1月頃
漢方薬治療開始時期:2015年9月頃
症状改善し始めた時期:2016年11月
症状が明らかに改善した現在:2017年8月
最も症状が悪化した時の詳細(2015年3月頃)
・手首から肘裏、膝裏などの皮膚が弱い部分に赤い炎症。
・顔面、胸元、ふともも、股間、局部のかゆみ。
・かゆみによる不眠(1時間程度の睡眠でかゆみにより起こされる)
・異常な程の皮膚の剥がれ。日焼けした後にはがれる様な薄い皮膚がかゆみと共にボロボロとはがれる。フケに似ているが頭部からは発生せず、背中や腕、足をボリボリかきむしると大量に飛散する。床が積もった皮膚片で埋め尽くされる様子は自分の体の異常事態に恐怖を感じる。「とにかくかゆい、夜眠れない」「皮膚が剥がれ体液が染み出る」
次頁より、漢方薬による治療開始と症状の変化、そして改善に至るまでを記載していく。可能な限り主観を排し、客観的な事実の記録に努めた。
<注意点>
初めにはっきりと明記しておくが、アトピーの症状が発生した時期は仕事が大変に忙しい時であり、漢方薬治療と忙しかった業務の緩和、業務変更による食事の変化(外食から自炊に変更)が同時期に行われている。よってそれらの事実から症状の改善に漢方は関係ない、ストレスの解消や食事の変更で症状が改善した、と判断できる要素がある。漢方薬治療との関連を否定する事は可能である。しかし、2017年8月現2在、間違いなく当時の症状は改善している。これを読まれた方にはまず「症状が改善する」点のみを確実に信用して頂きたい。漢方薬治療を信じるかは、各々の判断に任せる。
<漢方薬治療開始>
煎じ薬、風呂の入浴剤、赤・黄・白の塗り薬を使用した。煎じ薬は2番煎じまで行い、1番煎じと2番煎じを混ぜて3分割、朝昼晩の食前に分けて飲んでいた。風呂の入浴剤は可能な限り毎日入る。最低でも土日は使用。入浴時間は1~2時間。松本医師は5~6時間を推奨しているが、時間的制約もあるため断念している。
2015年9月頃
治療開始からの3か月間、かゆみ、皮膚の状態に変化はなし。ただし、便の様子が大きく変化した。それまでは毎朝、ゆるゆるの便が出ていたが、それがゼリー状の硬さを得た。また、毎朝ではなく昼から夕方に排便されるようになった。記憶に残るほど明確な変化であり、非常に驚いた。夜は全く眠れず辛い。↓治療直前の写真↓この他、顔とふとともが特にひどい
2016年12月頃
皮膚の状態に変化が現れた。上のような「真っ赤な皮膚」であったが、その状態が一見「悪化」した。かゆみを感じていた場所でニキビの様な吹き出物が発生しはじめた。数は無数。かゆみに変化はないが膿の様な黄色の体液と血が混ざりあったドロドロの液体が点々を発生していた。かゆいのでつぶしてティッシュで拭いていたが、ティッシュが真っ赤3に染まった。しかし不思議なことに、夜眠れる時間が増えてきた。毎日4時間程度は眠れるようになってきた。感覚的には、体がかゆみに対して抵抗し始めたように感じた。
2017年4月頃
この辺りで症状が一気に変化する。
・睡眠時間が劇的に増えた。入浴剤を使った後なら7時間程度眠れる。
・まず全身に発生していた吹き出物が小さくなってくる。数はそのまま。
・色も汚らしい黄色から半透明になり、血もあまりでなくなる。
・かゆみの発生場所が狭まってくる。⇒頭部では額、腕は肘の裏、胸元、ふとももなど、特に症状がひどかった部分に領域が限定されはじめる。使用していた塗り薬の量が減ってくる。
2017年8月(現在)
症状は大幅に改善・汗をかいた部分でかゆみがひどいが、普段の生活には支障がない程度。
・吹き出物はまったくというほどない。
・慢性的な皮膚の炎症(赤み)がなくなった。
・睡眠障害はなし。
まだまだ体はかゆい、花粉症の様な症状もある。しかし以前よりは大幅に改善している。痕は残るが痒くはない。
最後に再度記載するが、この漢方薬治療と同時に筋トレや食事の改善(野菜やヨーグルトの摂取)も習慣づけている。これらの習慣変化がアトピーの改善につながった可能性は否定できない。しかし、漢方薬の治療中も炭酸飲料やスナック菓子、チョコレートや菓子パンなどを普段と変わらず(昼食や間食で)摂取していた。そのため自分自身はあくまで主観ではあるが、漢方薬によるアトピーの治療効果については断言しないものの、単純な食生活改善だけではアトピーの改善がなされなかったと感じている。それほどまでに悪化したアトピーの症状は苦しく、辛い物であった。
事実として、体質は改善している。治療費は莫大と言える金額ではあったが、あの苦しみから逃れる事が出来たのならそれに釣り合う金額であったと断言する。まだまだ完治とは言い難いが、今後も治療を続ける予定である。
以上