「初めてのアトピーとの戦いと現在」(お母様記述) 匿名希望6歳2歳2017年6月3日
娘のアトピー 生後4ヵ月から1歳ごろの記録
生後3週間頃に娘の顔に湿疹が出始め、目の周りや耳、鼻の穴の中に黄色いかたまりがつくようになりました。その後、首回りも黄色くジュクジュクしてきました。2010年9月14日(生後1ヵ月)、里帰り先の皮膚科でサトウザルベを処方されて塗り続けました。生後2ヵ月、大阪の家に戻る頃にはきれいになっていたので一安心していました。
それまで綺麗だった頬に、生後4ヵ月頃からまた湿疹が出始めました。ブツブツというよりはぐちゅぐちゅして、よだれかけを1日に何回も変えなければならないほど汁が沢山出てきました。近所の皮膚科に行くとステロイド剤を処方されました。(その間にも何回か皮膚科に行き、別の薬をもらいました。)いろいろな病院に行くたびに薬をもらって、この幼い赤子にこんなに沢山の種類の薬を塗っていいものか毎回葛藤がありました。
インターネットで毎日毎日もらった薬やアトピーについて調べていて、今思うと当時はノイローゼのようだったかと思います。周りの子は肌が綺麗なのになぜ自分の子どもだけが顔がぐちゃぐちゃになって泣き叫んでいるのだろうと、今思い出すだけでも涙が出てきます。ステロイド剤は私自身が使用したことがあったので、これを塗ればすぐによくなるとわかりましたが、もちろん塗ることをやめればまた再発することもわかっていました。どうしようか途方に暮れていた時に、主人が風邪をひいて、本当に何も知らずに(確か日曜日でも開いていたから)家から15分ほどにあった松本漢方クリニックにかかりました。主人が持って帰ってきたのは粉薬ではなく漢方薬でした。無知だった私は「早く治る薬をもらってきてよ」と怒った記憶があります。しかし、松本漢方クリニックには「ステロイドは一切使いません」と書いてあったと主人が言い、驚きました。
早速HPで調べて、2010年12月14日、娘を連れて足を運びました。病院に入ると漢方薬の独特な匂いと、多くの患者さんで、今までかかった病院とは雰囲気が違いました。先生と対面すると「大丈夫、大丈夫!必ず治るから!!!」と大きな声の関西弁で話してくれました。その日は、漢方浴剤と赤と黄色の軟膏、消毒薬、エルタシン軟膏を処方され、帰って早速試すことにしました。初めての漢方風呂はベビーバスを使わず、漬物用の特大80リットルの袋に薬湯を入れ、主人が娘を抱っこして入れる方法を取りました。とても大変で、次からはベビーバスを使わないととても1人では入れられないと思いました。そして上がった後に、1番煎じの薬湯を患部にパッティングして、黄色→赤→エルタシンを塗りました。その夜、ぐちゅぐちゅの部分に、茶色い薬湯の液が染みこんでいました。
翌朝起きた娘を見たら、顔からあまり汁が出ておらずぐちゅぐちゅしていたところが少しだけ固まっていました。これを見て、続けてみよう、と決心しました。数日続けると古くなった皮膚(?)が茶色くなってうろこのようにとれかかってきていました。12月の寒い時期に小さなベビーバスのお湯は冷めやすく、温かいお湯を足しながらなんとか少しでも長く入浴できるように頑張りました(それでも4ヵ月の娘には20分が限界。)当たり前ですが、ステロイドと違って一気に治るわけではないので、朝起きて血だらけになっている娘を見て涙を流したり、少し皮膚が固まって喜んだりの繰り返しで日々が過ぎていきました。
2010年12月24日に肺炎球菌ワクチンを受けに近所の小児科へ行きました。(この頃はワクチンの恐ろしさなど知らずにとにかく早く打つことがいいと信じていました。)摂取した翌日に娘が発熱。副反応を疑い、ワクチンを受けた小児科へ行くと、昨日はまったく風邪症状などないと診断したうえで予防接種をしたのに、「風邪」と言われ、座薬とシロップ、抗生物質を処方されました。これをまた本当に飲ませてよいのかわからず、松本先生に電話をしたら「そんな注射打つからあかんのや!!!!!」ととても怒られました。ワクチンについて何も勉強していなかった私には混乱するしかありませんでした。とにかく娘の様子を見て、翌日には熱が下がってきたのでひとまず安心しました。ワクチンのせい(?)か、前日より皮膚の赤身がひどく、リンパ液が出始めました。
12月30日、頬の湿疹がかなり乾いてきて、下に白い皮膚が少し見え始めました。しかし、今まで湿疹がなかった顎や額にも少し赤みが出てきました。これできれいになるかな、次は他の場所がひどくなるかなと喜びと不安で入り混じる日々でした。
2011年1月末になって、頬は綺麗になり、フェイスラインのみ湿疹が出ている状態になりました。確実によくなっていました。そして大阪から長崎への引っ越しが決まり、3月に飛び立つころには娘の肌はだいたい安定してよくなりました。長崎に引っ越してから、娘は多少足首に赤みが出るものの乳児の時のように顔に多くの湿疹が出ることはありません。
(2017年現在娘は6歳になります。)
息子 生後2ヵ月から2歳
2014年10月に第2子の息子を出産しました。娘がアトピーだったので息子も同じかな、もしかしたら違うかな、と考えてもしょうがないことを日々考えながら過ごしていましたが、娘と同様に生後1ヵ月を待たないうちから湿疹が出始めました。娘は主に顔だけでしたが、息子はお腹や足が象の肌のようにガサガサとしていました。この冬になって娘も少し湿疹が出たので、松本漢方クリニックに電話をして漢方浴剤などを送っていただき、定期的に娘とともに息子も(たまに)入浴をしていました。
湿疹が体にも広がっていく中、年末にとびひのようにもなっていったので、取り急ぎ近所の開いている小児科へ(行って良いことはないのはわかっているのに不安で行かずにはいられない・・・)行きました。そこの先生にはなぜステロイドを塗らないのか、もう虐待と同じレベルだと怒られ、それでもステロイドは塗りたくないと言い張り、結局ヒルドイドとワイドシリン細粒をもらい、案の定どっと疲れ、心がすり減りました。とびひで見た目もひどく、機嫌も悪い息子を見て涙を流し続け、年明けに松本漢方クリニックへ行こうと決心しました。
2016年1月11日、年が明けて様子を見ていても息子の肌の状態はひどくてとびひもよくならず、仕事先の主人に泣いて電話をしました。生後2ヵ月にも満たない息子を飛行機に乗せることに不安はありましたが、すぐに大阪へ行くことにしました。久しぶりの松本漢方クリニックに行くといつもの松本先生ではなく、若い先生が診察してくださり、娘の時と同様に漢方浴剤、黄色、赤、エルタシン軟膏をもらい、翌日長崎へ帰りました。
2016年7月頃(生後9ヵ月)になって息子の顔の湿疹は少し落ち着いてきましたが、足は象のような皮膚のままでした。腕の関節や足首に湿疹、特に足首は腕が治ってもしばらく残っていました。そして食物アレルギーは小麦、卵、牛乳、大豆がひっかかりました。娘も小麦と卵がダメで、現在は食べられるようにはなっているので気長にやっていこうと思いました。1歳も過ぎ、乾燥気味ではあるものの特に心配もなく、余裕も出てきたので食事なども含めて、私自身が健康について少しずつ勉強するようになりました。
2016年9月頃(1歳11ヵ月)から足首に湿疹が増え始め、掻いてぐちゅぐちゅ、おさまるとカサカサの繰り返しでした。
2017年1月頃(2歳4ヵ月)から足首だけだった湿疹が手の甲にも出始め、3月以降ふくらはぎや腕の関節、顔は眉毛付近がカサカサして痒がるようになりました。ここでもまた良くなったり悪くなったりの繰り返しです。娘のようにスッと終わらずにアトピーと長い付き合いになっていますが、排毒しているんだと思って、出せる身体であることに感謝をしながら(そんな余裕ばかりではなく、涙も沢山流しています)今もつきあっています。
娘がお世話になってから約7年もの月日が経ち、手記を書かず不義理をして申し訳ありませんでした。今回この手記を書くにあたって、過去の日記や写真を見返してまた涙を流しました。初めての育児で娘がアトピーになって、本当に途方にくれましたが、アトピーになってくれたことで知ることができたことが沢山あり、アトピーに教えられたことが沢山あります。
今も息子の肌でぼちぼち苦しんでいますが、自分にとって松本漢方クリニックが心の支えであったことは間違いありません。結婚して、たまたま仕事の利便性で高槻に引っ越して、松本漢方クリニックに出会えたことが本当に幸運でした。ありがとうございました。
「アトピー手記」匿名希望1歳6ヶ月2008年7月1日
松本漢方クリニックを知ったきっかけは、私の実家の隣の家の子供がアトピーで、松本漢方クリニックの治療法で治ったということを聞いたことです。
私の息子は生後約6ヶ月位で口の周りや関節のあたりに赤い湿疹ができはじめました。始めは皮膚がかぶれているだけではないかと別段気にもとめておりませんでしたが、しばらくたっても改善せず、むしろ範囲が広がってきた為、アトピーではないかと思い、松本漢方クリニックの戸をたたいたものです。
毎度のように実際に完治した事例を聞いたということもありますが、一番のきっかけは「免疫力を高めて治す」という治療方法に共感したからです。
市販の薬や処方されたステロイド剤は一時的良くなっても、それは対処療法にすぎません。新たなアレルゲンが体内に侵入した場合、再発するリスクもあります。わが子は生後6ヶ月でしたから、(当然ながら)人生の大半はこれからです。これからも(一時的な)抑制、再発を繰り返すようなことはさせたくない。
そう思ったときに、時間はかかるかもしれませんが、ここでしっかりと根治することが大切と考え、現在も治療をつづけております。
実際、昨秋から冬にかけてほぼ治ったかに見えましたが、今春になって再び症状があらわれるようになりました。
子を思う親の気持ちとしてはかわいそうと思いますが、心配はしておりません。
松本先生との対談の通り、おそらく春になって新たな花粉や化学物質が原因か、離乳食を始めたことによるものと思うからです。
わが子にとっては、これから経験するものがほとんどすべて初体験。
そのたびにアトピーの症状があらわれるかもしれません。
しかし、その都度免疫力を高めて強いからだとなることは、むしろ将来はプラスになると思って、根治めざしてがんばります。
松本先生、これからもよろしくおねがいします。
約7年前、私は、初めての妊娠で、わからないことばかりでした。今考えると、世間知らずだった私は、妊娠中に肌が乾燥し、痒くてステロイドを塗っていました。
その後、私の娘は、無事にこの世に誕生しました。皮膚は透き通るように白く、綺麗な肌をしていました。生後2週間経って、顔にプツプツと、湿疹のようなものが出来ました。
1ヶ月検診では、乳児湿疹と言われました。確かに、乳児湿疹もあったのかもしれませんが、その後は良くなるどころか、範囲が広がっていくばかりでした。アトピーということを認めたくない気持ちで一杯でした。
生後3ヶ月頃になって、痒がる娘を見て、現実から逃げてはいけないと思いなおし、本を読んだりして、アトピーという病気に向き合えるようになってきました。口コミで、良いと評判の、隣の市にある、アレルギー科もあるK小児科へ行きました。母乳しか飲んでいない娘の手に、針を何ヶ所にも刺して血を出し、アレルギー反応の検査をされました。ステロイドは出されませんでしたが、私の中で、何か納得がいかなかったのです。
6ヶ月ごろには、本に載っていた県内のH大学病院の皮膚科に行きました。先生に「母乳しか飲んでいない乳児に対して、以前通っていたK小児科のアレルギー検査は、意味のないことですよ」と言って頂きました。、私が納得いかなかったのは、間違いではなかったのだと、ステロイドを渡されても、この先生を信じて、新たに頑張ろうと思っていました。今思うと、怖いことに、大学病院の先生が緩いステロイドではあったものの、目の周りに塗るよう支持していたのです。この頃から、自然食品の宅配もしてもらうようになりましたが、この時点でも、ステロイドの怖さは知らずにいました。
私が2人目を妊娠中で、娘が2歳前の頃、友達の、化粧品メーカーに勤める叔母さんに出会ったことがきっかけで、初めてステロイドの怖さを知ることになりました。病院には相談もせず、娘のシャンプーから体に塗るクリームまで、妊娠中である私の化粧品などの全てを、低刺激性の化粧品メーカーのものにしました。顔には高価なクリームを塗っていたので、リバウンドはひどくはなく、あの赤ちゃんの頃の透き通るような肌に戻りましたが、それ以外は、体中リバウンドの症状が表れました。夏になると飛び火になり、これは、やっぱり専門の先生に相談しなければと、自然食品のお店の方に、ステロイドを極力使わない病院を紹介して頂きました。
ちょうど娘が二歳半の頃、隣の市にあるTクリニックに行き始めました。もちろん先生は、ステロイドを出さず、何十分も親身に話を聞いて下さり、、いろんなことを教えて下さいました。飛び火には、消毒と化膿止めを塗り、娘の体は、包帯でグルグル巻きでした。今思い出しても、本当に地獄のような日々でした。この病院を知ってからは、飛び火になっても、初めのうちに、母親である私が対処してあげられるようになりました。ステロイドの怖さも知ることが出来たのです。しかし、たまにひどくなると、ステロイドを薄く塗って、必ず2週間以内に止めるという条件で、ステロイドや抗アレルギー剤を何回か出されました。掻くとひどくなるので「掻いたらダメ」と叱り、娘は痒いのを我出来ずにイライラしていて、この子の性格まで変わってしまうのではと、精神的にも辛かったです。リバウンドは脱しても、良くなる兆しさえ見えませんでした。
娘が3歳半になった頃、私の父がお客さんと娘の話をしていた時に、アトピーの話になり、この松本漢方クリニックのことを知り、私に教えてくれました。少し遠いし、漢方ならお金も掛かると迷いましたが、娘の痒がる姿を見て、行くしかないと思いました。高槻に車で行くのは初めてでしたし、場所も何となくしか知りませんでしたので、少し迷いましたが、引き寄せられるように、松本漢方クリニックの扉を開けました。
病院に入った瞬間、鼻に突くような臭いと「ステロイドは、絶対に使用しません」という文字を見て、ここだという確信を持ちました。長い時間待つ間に、手記をたくさん読んでいると、順番になり、話を聞いてもらいました。今まで娘に「掻いたらダメ!」と叱っていたのに、「掻いても良いんですよ。」と言われて、涙が出ました。松本先生が「必ず治してあげるから」とおっしゃってくださり、胸が一杯になりました。
賃貸だったので、浴槽に色が付いてはいけないと、衣装収納ケースを浴槽の代わりにして、漢方も半分にして使いました。1日2回、欠かさずにお風呂に入れました。入る前に消毒をすると、傷が沁みるのと痒みとで、娘は泣き叫びました。お風呂から上がると、体に絞り汁を塗り、乾いたら、紅いクリームを塗りました。飲む漢方は、最初はちみつを入れて飲ましていましたが、臭いと味が嫌だったようだったので、娘の好きな100%のブドウジュースを入れて飲ますと、嫌がらず、飲んでくれるようになりました。
そうしているうちに、リバウンドもあまりなく、1ヶ月経つと、効果が表れてきて、2ヶ月経つと、ほとんど綺麗になりました。特にステロイドを塗っていても綺麗にならなかった手の甲や足の指が、綺麗になりました。お金や手間が掛かって、パジャマやシーツは真っ赤でベタベタでしたが、やって良かったと、心から思いました。
それから半年経つと、膝の前と後ろの部分と、足首の部分以外は、乾燥もなくなってきていました。あと少しだと思っていた矢先、娘の体中に、プツプツと蚊に噛まれたような湿疹が全身に出ました。いつも風邪などで行っている小児科で診てもらい、飲み薬を頂きました。その後から、喘息に無縁だった娘が、激しい運動をした後に、ゼーゼー言うようになりました。すぐに松本先生に診て頂いて、漢方で治療中に、抗アレルギー剤を服用したことで、喘息のような発作を起こしてしまったのを知り、とてもショックでした。娘の飲む漢方が、アトピーを治すために加えて、喘息を治すための処方に変わりました。それからは、ステロイドの他に、抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤も使用してはいけないことがわかり、気を付けています。
その後、喘息はましになって、ほとんど出ることはなくなりました。アトピーの方は、良くなってきてはいるのですが、夏になると酷くなる、という繰り返しです。
漢方でのアトピー治療を始めてから、約2年が過ぎた頃から、今までにないぐらいに綺麗になりました。もう完治も近いと思っていましたが、3月頃から、花粉症の症状が出始め、肌も乾燥し、良くなっていた部分や、漢方を始める前から綺麗だった顔まで乾燥し、アトピーが出てきました。夜中の咳は、松本先生が出して下さった漢方で、良くなりました。体と顔は、まだまだこれからも続きそうです。
完治するまで、松本先生を信じて、親子で頑張っていくつもりです。これからも、よろしくお願い致します。
「私と娘のアトピーとの戦い?付き合い」匿名希望4歳2006年6月11日
たいへん手記が遅れましたことを、この場をお借りしてお詫び申し上げます。現在も通院治療中でお世話になっております。
二人目の娘がアトピーと診断されたのは、生後6ヶ月の採血の結果、卵白に2.50の反応(IGE15)があったのと首の辺りのかゆみ、ほっぺの赤らみでした。私は、夜かかずに寝てほしいのと皮膚が早くきれいのなってほしいため、近くの小児科に受診して抗アレルギー薬と軽いステロイド剤を処方して頂き使っていました。(あとで思えば、ここで本当は使わなければ良かったのだと思います。)
2才頃まで、このような治療をしておりましたが、娘のかく場所が、肘、膝、など特有の場所も出てきて、これでいいのだろうか?薬を塗ったらよくなり、やめたら症状が出てきて、この繰り返しに不安もありました。近所のお子さんに私の子よりひどいアトピーに悩まされていましたので、その子に比べれば、耳切れなどの症状もなかったので、すぐによくなるだろうと思っていました。
そんな時、主人が本屋で日本の名医という本に出会い、松本漢方クリニックを知りサイトをみて、早く連れて行こうということになったのです。最初に処方して頂いたのが、入浴剤と消毒薬、塗り薬です。
半年後の夏に、リバウンドでしょうか?足の膝の後から、太股にかけてひどくなり、かいてとびひも伴いまさかの状態でした。漢方で本当にいいのだろうかと、悩んだりもしましたが、薬を使ってもいっしょだと思い・・・消毒を嫌がり泣く娘にイソジンをつける私は虐待をしているような母でした。抗生剤の服用と内服も併用して乗り越えました。
その後、状態も落ち着きもう大丈夫だと思ったら、煎じ薬の治療がはじまりました。これを飲んで悪い物を出していくと言われ、まだまだ終わらないんだと思いショックでしたが、そのとうりそんなに簡単ではなく、良かったり悪かったり、季節や食べ物にも左右されていると思いますが。まだまだ、出きってないと思います。
その後、3才の夏もひどくなることはなく、今年4才の夏を迎えようとしています。ついつい、近くに住んでいるのに状態がよいと薬を塗らなかったり、煎じ薬もとめたりで私の忙しさに左右され治療が長引いていると思います。本当なら、もう完治しているのかもしれませんが、すいません。今後とも宜しくお願いします。(塗り薬がなくなると不安です。)
去年は上の子が、花粉症でお世話になりました。アレルギーは近くに松本漢方クリニックがあるので怖くありません。アレルギーのあるお子さんをお持ちのお母様、最初症状が軽くてもステロイド剤など使われないことを本当にお勧めします。子供は自分で煎じたり薬も塗れません。親の付き合いが大変だと思いますが子供にいい治療をしてあげるためにも、がんばりましょう。
「喘息・アトピーの経過報告」(お母様記述)T.M.3歳2003年11月29日
11月1日 退院。漢方煎剤に戻る。
11月10日~14日 風邪をひく。漢方に加え、テオドールを内服して発作予防に努めるが・・・
11月14日 発作。病院で、吸入(β―2)、点滴(デオフィリン)で、何とか入院せずに済む。
11月15日 自宅に吸入器を購入。インタール+メプチンの吸入を開始。
11月28日 現在、小康状態。
退院後も調子が悪く、結局、病院の西洋薬も続けています。本当は漢方だけにしたいのですが、この時期風邪をひくと、漢方薬をフルに飲んでも、やはり発作に至ってしまいました。最終目標は、完治(=「自然後天的免役寛容」)に変わりはないのですが、当面は、「入院しない事」を第一目標にしようと思います。入院は、ステロイドの点滴を意味しますので、・・・(日赤病院でも「今度入院するような発作が起きたら、ステロイドの点滴をしてもらいますよ。」と、念を押されました。)
病院の処方は、以下の通りです。
- ①インタール(抗アレルギー剤)+メプチン(気管支拡張剤)吸入を、朝晩
- ②テオデール(気管支拡張剤)内服を朝晩
- ③オノン(抗アレルギー剤)内服を朝晩
ですが、③オノン(抗アレルギー剤)内服は、2週間だけ続けて止めてしまいました。病院に内緒なので、いいのか悪いのか分かりませんが・・・。するとやはり、アトピーが少し手足に出てきました。でも、インタールの吸入で発作を抑えておいて、その代わりに皮膚の方から出てきてくれるならいいのでは、と思っています。アトピーが悪化した時は、お風呂や赤い塗り薬で乗り切ろうと思います。
漢方はこの2週間飲んでいませんでしたが、鼻水も出てきたので、オノンを止めると同時に、再開しました。すると、鼻水は止まりました。やっぱりこの漢方煎剤は続けていきたいと思います。
3ヶ月~半年くらい発作が出なければ、インタールを減らしていこうと思います。インタールは、プレドニンと違って、止めたら即リバウンドで発作が出る事は少ないようですし、続けていても、腎機能障害やムーンフェイス当の副作用もあまり出ないようです。今は、「発作を起こさない」ことを優先して続けているのですが、どうでしょうか?
以上、注意・問題点がありましたら、ご指導下さい。
この時期、電車に子供を乗せるのも心配ですので、また母親だけで受診に伺いたいと思います。よろしくお願いします。
「アトピー手記」(お母様記述)4歳女性2004年3月30日
私達親子にとって、松本先生との出会いは、食事制限からの開放でした。
娘の知保は、生後3ヶ月くらいから、湿疹やしるが全身に出て、たくさんの治療法や、健康食品、健康器具を試し、同時に、食物除去をしていました。卵や鶏肉はもちろん、全部がダメで、牛乳や小麦、豆も少量にしていました。母乳だけで育てていましたので、母親である私も、もちろん同じように除去していました。食べる事の大好きな私にとって、本当に地獄でした。私は、いつか母乳を止めて、何でも食べられるようになりますが、知保は何時になったら食べられるようになるのか心配で、可哀想でたまりませんでした。
他の病院へ行けば、あっさりとステロイドの入った塗り薬を出され、ステロイドに抵抗はあったものの、2週間ぐらい塗ってみましたが、副作用のせいか、髪の毛が抜けてきたので、薬を塗る事だけは止めようと決心しました。飲み水を変えたり、洗剤を変えたり、健康ドリンクを飲んだり、何たらオイルを塗ったりしながら、食物除去を続け、娘が1歳3ヶ月ぐらいの時、友人に、松本先生の事を紹介されました。
友人の子供も食物アレルギーで、かなりの除去をしていました。それが松本先生の所へ行くようになり、何でも食べられるようになっていたのです。同じように除去をしていた者にとって、すぐに食べられるようになるなんて信じられませんでした。が、何でも食べられるという事だけで、松本先生の所へ行きました。
松本先生は、「治る!何でも食べていいよ。」というのです。それから私達親子にとって、食のパラダイスでした。娘にも、少量ずつ卵も牛乳も食べさせていきました。湿疹は、やっぱり出ました。そこで少し迷いが・・・・。でも消毒と漢方風呂と漢方の塗り薬で、頑張りました。何でも食べたい一心で。
一ヶ月ぐらい経った頃、食べたらすぐに出ていた湿疹は、ほとんど出なくなりました。うそーというくらい。こんなに早く改善するなんて。何でもっと早くに知らなかったんだろう~と。
松本先生の所へ詰めて通ったのは、2ヶ月ぐらいでしたでしょうか?その娘は、今はもう4歳になりました。「アトピー?」と人から聞かれる事も無くなり、食事制限なしの楽しい生活を送っております。またもし環境の変化などで、湿疹が出たときは、すぐに松本先生の所へ行きますので、よろしくお願いします。
最後になりましたが、松本先生、本当に有難うございました。アトピーは治らない病気と思って、娘の将来の事を考え、悩んでいた私達家族を助けて下さった事を感謝します。松本先生の事を教えてくれた友人、たくみ君のお母さんにも感謝しています。有難うございました。
筆不精者で、手記を書くのに、3年もかかってしまいました。申し訳ありません。
「アトピー手記」長男 4歳次男 3歳2006年12月17日
長男は、生まれてすぐ、他の子より目や口の周りが少し赤いなあと感じていました。産婦人科の1週間検診の時に助産婦さんに相談すると、赤ちゃんによる乳児湿疹だと言われ、すぐキレイな肌に戻ると言われました。この時はひょっとしたらアトピーじゃないかという気持ちも私自身の中にありましたが、アレルギーやアトピーに関しての知識も無く、そうであって欲しくないという思いもあり、助産師さんの言葉を信じ、3ヶ月が過ぎました。
この頃になると、明らかに症状が悪化していきました。
近所のヒフ科に行き、特に何も言われず「コレを塗っていたら大丈夫」と言われ、白いクリーム状のものを渡されました。何も言われず、ただ渡されたクリームを塗るのはとても抵抗があり、1度も塗りませんでした。1週間後にまた来るように言われましたがなんだか行く気がせず、でもどうしたら治るのか、モヤモヤした気持ちのまま時が過ぎ、その頃にはもうアトピーだと勝手に思っていました。
その頃、知り合いの子供さんのアトピーが良くなったと聞き、また別のヒフ科に行きました。そこでも同じ様に塗り薬と今回は飲み薬をもらいました。塗り薬は消毒と言われたので塗る事にしました。飲み薬は、私が薬に頼るのは嫌いなのもあり、こんな小さい子に飲ませるなんてと思い飲ませませんでした。しばらく通いましたが、良くなるどころか日々悪くなっていくようでした。
その後も知り合いから良いといわれる皮膚科に数件いきましたが、どの病院もこれまでのヒフ科と変わりませんでした。全ての病院ではこの症状が何であるかも教えられず、ただ塗り薬や飲み薬を渡されるだけで、根本的な原因や病名などをはっきりしてくれる先生は一人もいませんでした。
この頃(生後8ヶ月)になると夜泣きなのか、かゆくて眠れないのか、毎日のように寝付けない日々を繰り返し、散歩に出るとなんとか落ち着いて眠る事が出来ました。そんなある日、頭や顔から血やベトベトの液が出て、枕やその周りが血まみれになりました。その時はかなりショックでした。
でお、私達夫婦にはどうしたらいいのか本当に分からず、最低限の知識としてステロイド等の薬は使いたくない、でも1日も早くこの症状をやわらげてあげたいという、何とも言えない苦しい日々を送り、1年が過ぎようとしていました。
そんな時主人の会社の人が、通っていた松本漢方クリニックを教えてくれたのです。何の知識もないまま行ってみる事にしました。
行くと手記を読むように言われ読んでいると、必ず治るというような手記があったのでそれに驚かされました。一般的には今現在アトピーは不治の病的に扱われていたので、本当に驚きました。
診察室に入ると、まず私達の勉強不足を叱られましたが、それでも松本先生“私を信じるなら必ず治してあげる”という言葉と、普段人見知りで引っ込み思案な長男が元気に挨拶をし、松本先生に求められた握手を笑顔で受けているのを見て、驚きと共にここなら頑張れるかなという気持ちになりました。
それでも私達には、金額面での負担というものは、想像以上に大きな不安でした。
手記などを見ると、全国各地から必死の思いで来ている人達もいて、私達は恵まれているなと感じました。また、遠方からこれほど多くの人達が来ている事にも信頼を受けました。そして何よりも、今の状態を抜け出す事が出来るならやってみようという結論に達しました。
初めてお風呂に入る日、30分入って下さいと言っていたのにあまり入れず、これでいいのか!?と思いながら色々工夫しながら入っていました。多くの人にみられるリバウンドは幸い軽かったと思います。少しずつアレルゲンとなる食物を食べていき、なんでも好き嫌いなく食べられるようになりました。
この間、次男次男が産まれました。長男の時と比べある意味安心感がありました。もちろん兄がアレルギーを持っていたので、次男もそうだという前もっての心準備が出来ているという事もありますが、何より松本先生がいる、お風呂に入れば必ず良くなる、また産まれてもすぐ抵抗なく漢方に入っていけるという安心感です。それでもやはりアレルギーはありましたが、長男は食物に反応しましたが、次男は花粉等に敏感でした。
今現在では、当初よりも随分と良くなる方向へ向かっています。
今後とも、松本先生、よろしくお願い致します。
アトピー性皮膚炎が完治するまでに息子の場合は、松本漢方クリニックに通院してから9ヶ月ほどかかりました。今、お子様のアトピーを完治しようと頑張ってらっしゃる皆様、お子様の事ゆえにご自分の事よりも心配で心を痛めてらっしゃることと思いますが、どうか最後まで頑張ってください。応援しております。
息子は、産まれた時から耳たぶの下が頻繁に切れていて、アトピーの心配をしていました。母親の私もアトピーでしたから同じ症状が出ているので遺伝ではないかと心配でした。
0歳7ヶ月の時、肩や胸に小さいブツブツの固まりがでるようになりました。当時は、離乳食の牛乳か、洗濯洗剤か、ダニかと色々思い当たるものを取り除いたり変えてみたりしましたが、ブツブツは消えませんでした。やがて背中にも出る様になりました。しかし、痒みはないようなので、病院にはいきませんでした。
0歳11ヶ月の時、ブツブツの発疹に痒みが出だし、掻き破るようになったので、当時母親の私が通院していた皮膚科(アレルギー科)を受診しました。血液検査をした結果、米・牛・卵などの食べ物の反応は見事にゼロだったので、「カビではないか」ということになり抗真菌剤を塗ることになりました。
しかし、一向に良くならないので1歳のお誕生過ぎにかかりつけの小児科を受診しました。発疹自体はカビではないが、原因は分からないということでした。私もアトピーなので、息子の発疹を初めて見たときにたぶんアトピーだろうと思っていました。なので、「原因が分からない」といわれるだろうとは思っていました。そこで、薄いステロイド剤をいただき2週間ほど(1日1~2回)塗りました。綺麗に発疹は消えました。息子もまたこんな小さな頃から一生ステロイドと付き合うのかと泣きたい気分でした。ステロイドを止めて10日ほど後また少し発疹が出ましたが、暑くなる時期だったので、頻繁にシャワーをしたり、食べこぼしに注意すれば治りました。
1歳6ヶ月。背中の真ん中に赤くてブツブツの発疹が出てきました。どんどん広がり、背中全体に出てきて大きくなり掻き破るようになりました。就寝前も、痒くて寝られないようでうなっては起きて来て掻き出しました。様子を見てもひどくなるばかりなので、母親の私が通院していた松本漢方クリニックに一緒に連れて行きました。
息子は、煎じ薬はなく、消毒・漢方入浴剤・紅い軟膏・抗生物質の処方でした。私も同じもので治療していたので一緒に頑張りました。しかし、お風呂は二人で入っていましたが長時間入れず、息子のアトピーの部位が浸かっていた時間は15分ほどだったと思います。
治療を始めて一週間ほど。息子は背中・肩・胸にアトピーが出ていたのですが、治療を始めてからは手(ひら・甲)にたくさん発疹が出てきました。少し腫れた様でもありました。そしてすごく痒いようでした。ステロイドのリバウンドでしょうか?最終的に、この手の甲が一番最後まで残っていました。背中や胸の発疹の赤みも痒みもまだ何も効果は見られませんでした。
治療を始めて2ヵ月後。少し変化が出だしました。背中や胸や肩の発疹の赤みが消え、ブツブツも少し小さくなってきました。痒みもだいぶ取れたようでしたがまだ就寝中などは無意識に掻いていました。
治療を始めて4ヵ月後。先生に食べ物は何でも食べさせるように言われました。2歳前だったので、今まで卵・牛乳を食べていなかったのです。この日から少しずつ食べさせるようにしました。やはり、卵や牛乳を食べた日は痒がっているような感じでした。しかし、発疹はほとんど消えていて、何もないのに痒いようでした。少しずつ様子を見て食べ、あまり痒がる日は食べないようにしていました。発疹はほぼ消えていたので、痒がる場所に薬を使用していました。
治療を始めて5ヶ月以降9ヶ月頃まで。発疹もないし赤みもないのに、寝付く時痒がったりする場所がありました。手の甲もまだ少し痒いようでした。(発疹は消えていました。)牛乳を飲んだ日に痒がることが多かったです。あと、トマトやナスなどを手でつかんで食べると手が痒くなるようでした。なので、この期間はその日に痒がる場所に薬を塗っていました。たくさん塗る日もあればほとんど塗らない日もありました。
治療を始めて9ヶ月ごろ。体全体から発疹が消え、体も手も痒みがなくなりました。そこで薬を止めてみてしばらく様子を見ました。2・3週間見ましたが薬なしでも痒がることもなかったので、松本漢方クリニックに連れて行き、その旨報告しました。そして、先生から完治のお言葉を頂きました。
最初は心配で仕方なかったのですが、私も治療中でしたので一緒に頑張りました。息子に効果が現れると、嬉しいと同時に、私も治療で効果が出るんだと自信がつき頑張ることができました。あと、これは神頼みになるのですが、皮膚に効果のある神社に毎月参拝しご祈祷していただきました。まだ、母親である私の治療が残っていますが、息子同様完治のお言葉がいただけるよう頑張りたいと思います。
「アトピーと喘息」(お母様記述)7歳2004年1月16日
お陰さまで、一昨年の5月以来、娘は喘息を起こしておりません。本当に有難うございます。
昨年4月から小学校に入学し、給食で、乳製品や卵類など、かなり口にしていますが、アトピーは勿論、のどが痛くなったり、喘息を起こしたりする事もありません。ただ、以前に、嘔吐や喘息の激しいアレルギー症状を起こした恐怖心から、牛乳を直接飲む事は出来ないようです。が、日常生活には、全く支障がなくなりました。この状態で、血液検査を受けるべきかどうか、悩んでいる所です。
薬の方は、嫌がるのを無理やり飲ませていましたが、喘息が、1年間全く起こらなかった時点で、中断させて頂きました。(こちらの勝手な判断で、申し訳ありません。)幸いな事に、その後も喘息を起こさずに済んでいますが、風邪の流行する冬に向けて、予防の為に、お薬を頂けたらと思い、お電話させて頂きました。
症状が良くなって以来、遠方ということもあり、なかなか診察に伺わず、申し訳ありません。よろしくお願い致します。
「息子(生後3ヶ月~10ヶ月)のアトピー手記」匿名希望1歳10ヶ月2005年11月12日
私の息子は、生後3ヶ月から10ヶ月までの約8ヶ月間、アトピーで松本漢方クリニックに通いました。松本漢方クリニックに通いだしたきっかけは、その少し前から、母親である私がアトピーで通院することになったからでした。
私は子供の頃からアトピーでしたが、妊娠中から、手にアトピーが出るようになってしまいました。それは酷くなる一方で、出産を終えた頃の私の手は、赤黒く腫上がり、指の関節は割れて出血し、手の甲は皮がボロボロに剥がれ、まるで蛇か魚の鱗のよう。手をグーに握ることも出来ず、痛くて、痒くて、どうしようもない状態で、生活に支障をきたす程にまでなっていました。手だけではなく、背中やお腹にもアトピーが出ていました。もう、ステロイドやプロトピックでは治らないのは分かっていたので、インターネットで松本漢方クリニックを見つけ、2ヶ月ほど悩みましたが、ここに来る決心をしました。
松本漢方クリニックに初めて来た時、「子供にはアトピーが出ていないか?」と聞かれました。1ヶ月検診で、乳児湿疹と診断されてから、徐々に酷くなってきている事をお話しすると、「乳児湿疹はアトピーや。次、一緒に連れておいで~」と言われ、息子も通院することになりました。
私の方は、通院しだしてから約1年半が経ちました。最初の頃とは比べ物にならないくらい良くなりましたが、まだ完治には至っていません。なので、私の手記は、完治してから詳しく書かせていただきたいと思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんなこんなで松本漢方クリニックに通うことになった息子は、生後3ヶ月。顔や体に湿疹が広がってきていました。初診の様子ですが、まず、アトピーが出ている部分を写真に撮られました。その後、松本先生に診察をしてもらいましたが、特に服を脱がされたり、あちこち触られたりすることもなく、「変な薬を一回も塗ってないんやったら、すぐに治る!この世の中、食べ物も水も空気もみな汚れとんねん!赤ちゃんは、それに一生懸命順応しようとしてるんや。心配せんでも治してあげる!しっかりした顔してるな~(笑)」なんていうような会話で終わりました。血液検査はしていません。薬は以下の物が処方されました。粉末のシロップ以外は私と共通です。
*赤い軟膏(皮膚の再生を促す)
*生薬の入浴剤
*粉末のシロップ(感染症の恐れのある、熱が出た時に飲む抗生物質)
*エルタシン軟膏(抗生物質、傷に塗る)
*消毒用のネオヨジン液
この日から本格的に治療に入りました。夜のお手入れは、以下のような感じです。
1.生薬の入浴剤を手作りした巾着袋に入れ、20センチくらい熱いお湯を入れたお風呂で、ふたをして1時間蒸らします。
2.1時間後、巾着袋をギューっと絞って採った、入浴剤の「1番絞り」を、ビンなどに入れ、冷蔵庫で保管しておきます。お風呂には普通の水位までお湯を足します。
3.症状の出ている部分を、コットンにしみこませた消毒液で消毒し、4~5分待ちます。
4.その後、シャワーで洗い流し、体を洗って、お風呂に1時間つかります。
5.お風呂から出たら、まず先ほど用意した「1番絞り」をコットンに染み込ませ、症状の出ている部分をパッティングし、赤い軟膏を塗ります。
6.血が出ていたり、傷口がパックリと割れている部分には、エルタシン軟膏を塗ります。
7.翌朝は、消毒のあと、シャワーで洗い流し、5・6の手順で行います。
お風呂は、夫が入れてくれました。息子は、お風呂では気持ちがいいのか、しばらくすると、いつも寝てしまいましたが、息子の顔や肩にお湯をかけながら、1時間もお風呂に入っていなくてはならない夫は大変だったと思います。
ウチの場合は、私も同じ治療をしていましたので、その後、息子を寝かしつけ、私がお風呂から上がるのは、いつも夜中1時過ぎ頃でした。私が息子と一緒にお風呂に入った方が時間の短縮になるかなと思い、そうしたり、夫と30分交代で入ったり、いろいろ試してみましたが、ウチの場合は夫にまかせるのが一番いい方法でした。慣れるまでは、毎日、毎日、時間に追われていたのを思い出します。
赤い薬は全身に塗っていたので、肌着も赤く染まりました。ミトンを手に被せ、頭の下にタオルを敷いて寝かせていたのですが、朝になると、顔や頭から剥がれ落ちた茶色くパリパリになった小さな皮が、タオルにいっぱいついていました。それを毎日ベランダで叩きながら、肌がどんどんと生まれ変わっていってるんだなーと、効果を実感していました。
このまま治っていくかに見えた息子ですが、治療を始め2週間くらいたった頃から、頬がジュクジュクしてきました。そのうち頬だけでなく、首や脇、肘や膝の裏、耳の付け根にも広がっていきました。お風呂に入っても、赤い薬を塗っても、それは一向に良くならず、どんどん酷くなっていきました。
そのうち、頬は下の方の一部分だけだったのが頬全体に広がり、「ジュクジュク」どころか「ズルズル」状態になってしまいました。普段は痒くても泣いたり愚図ったりすることのなかった息子でしたが、さすがに消毒は痛いようで、かなり嫌がりました。赤い薬を塗っても、塗れているのかどうか分からないくらいでした。
この頃の私は、毎日泣いていました。朝、夫が出勤した後、荒れてしまって曲がらない指で息子を消毒し、薬を塗りながら、毎日、毎日、泣いていました。一歩も外へ出ない日々が続きました。
ジュクジュクしだして2週間くらいたった頃でしょうか、ある朝、いつものように、枕代わりのタオルをベランダで叩いていたのですが、タオルに付いている皮が、もの凄く少なくなっているのに気が付きました。ピークは過ぎたようでした。この日を境に、息子はどんどんと良くなっていきました。頬全体に広がっていたジュクジュクも、日に日に小さくなっていきました。
松本漢方クリニックに通い始めて3ヶ月がたった頃、生後6ヶ月の息子は、まだまだ膝の裏や首、耳の付け根はジュクジュクを繰り返していましたし、顔にもポツポツと2,3箇所湿疹が出てはいましたが、見た目にはほとんどアトピーだと分からないくらいになっていました。
それからは、夏場は体のジュクジュクは少し残りましたが(膝の裏や首の皺の部分だけ)出たり治まったりを繰り返し、生後9ヶ月頃には、すっかり良くなっていました。
そして、通院し始めて8ヶ月がたった生後10ヶ月頃に、「もう診察は受けなくていいよ。また花粉の季節になったら、少し出るかもしれんけど、出たら、また赤い薬塗っといたらいいわ。」と松本先生がおっしゃってくださいました。
あの最後の診察から約1年が過ぎた今、息子は1歳10ヶ月になりました。
今でも、たまに虫に刺されたようなポツポツが1つ2つ顔にでることがありますが、肌は非常にキレイな状態が続いています。息子が酷いアトピーだったと言っても、最初はみんな信じてくれません。アレルギー検査はしていないので、アレルギーのあるなしはわかりませんが、今のところなんでも食べられます。(でも、ちょうど最後の診察の頃、M永とM治乳業のフォローアップミルクで、全身に蕁麻疹が出たことがありました。なのでウチではビーンスタークを愛用しています。御参考まで・・・)
この松本漢方クリニックでのアトピー治療がきっかけで、自然や環境にも関心を持つようになりました。アトピーなどのアレルギーや現代病は、これまで、人間が自然や環境を蔑ろにしてきたツケなのではないかと、私は思うようになったのです。今では、我が家の生活も大きく変わりました。
洗濯洗剤が粉石けんに、ボディーソープは浴用石鹸に、シャンプーは石鹸シャンプーに変わりました。食事の面でも、マクロビオティックをなるべく取り入れた食事を心がけ、添加物はもちろん避け、無農薬有機栽培の野菜などを選んで買うように。自然に返らない、リサイクルが難しいプラスティック製品は、なるべく買わないようになど、なるべく自然や環境に配慮した生活を心がけるようになりました。生活を変えてみると、思ったより快適で心地のいいものです。
ここまで長々と書いてしまいましたが、今アトピーで悩んでおられる方に、これだけは言いたいです。ステロイドでアトピーは治りません。私がいい例です。約25年間ステロイドでアトピーを抑えてきましたが、大人になるにつれ抑えきれなくなり、どうしようもなくなり、松本漢方クリニックへ来ました。息子には私と同じような思いは絶対にさせたくなかったので、ステロイドなどは1度も塗ることなく松本漢方クリニックへ来ることができました。
公園でたまに会う子のなかにもステロイドで治療している子がいます。息子より半年ほど年上の子なのですが、息子とほぼ同じ様な酷いアトピーだったそうです。今は随分よくなったと、その子のお母さんは言うけれども、見るからにアトピーです。例に漏れず、息子がアトピーだったことを言うと、すごくびっくりしていましたが、ステロイドに関しては肯定派のようで、漢方に関してもあまり興味がないようなので、特に息子の治療に関して話をすることはありません。
漢方は、お金も時間もかかります。私が松本漢方クリニックになかなか行くことが出来ずにいたのは、それが一番気掛かりだったからです。薬代は、始めのうちは月額4万円強くらいだったと思います。徐々にアトピーが治ってくると、もらう薬も減っていくので、金額も減ってきます。毎日毎日、ケアが大変ですが、それは徐々に慣れてきます。しかし浴槽は入浴剤で茶色に染まりますし、赤い薬は服に付くとなかなか洗濯では落ちません。(でも粉石鹸ではキレイに落ちました。またまた御参考まで・・・)始めるには相当の覚悟がいるかと思います。が、これからステロイドを塗り続けて、アトピーと付き合っていくことを考えるのなら、子供の頃の数ヶ月でアトピーを完治してあげてほしいと、私は思います。
あの毎日毎日泣いて暮らした一番酷かった時期は、もの凄く長かったように感じたけれども、今、思い返してみると、たった3週間くらいでした。今となっては良い思い出です。
アトピーは、私にいろいろなことを教えてくれたように思います。アトピーになってよかったとまでは言いませんが、アトピーでなかったら気付かなかったであろう事に、私は関心を持ち、気付くことが出来るようになりました。先に自然や環境のことは書きましたが、それ以外にも、社会情勢や政治のこと、回りの人たちの有難さや自分自身のことなど・・・
この経験は、私を少し成長させてくれたように思います。