私は、生後6ヶ月目からアトピーになりました。
幼稚園から小学高学年あたりまでは、腕やひざの裏に湿疹ができていたのですが、中学に上がる前に、生理が来てから、少しひどくなりました。
それまで、あちこちの皮膚科に行ったりしていましたが、全然よくなりませんでした。
中学に上がってからも、皮膚科には行っていましたが、何を塗っても、何を飲んでも、きれいにはなりませんでした。
高校生になって、ある時、親がエステに行ったらアトピーは治ると情報を聞いてきた為、通うことになりました。通い始めてからは薬を飲むのを止めたため、大きなリバウンドがきました。
そしたら、今まで、湿疹が出ていたところプラス、頭皮、顔、首、背中、乾燥がひどくなりました。
エステは半年程行っていましたが、全然良くならないので行くのをやめました。
今度は大学病院の皮膚科に行って、ステロイドが入っていないけど同じくらいききめのある塗り薬をもらったら、きれいに治りました。
でも、親の意見としては、漢方で治したいというのがあったのです。
近所の人からの情報や、父方の親戚の人の情報で松本漢方クリニックが良いって聞きました。
その頃はまだ、高校生だし、漢方を飲むという事も初だったので、勇気がいって、「まぁそのうち」と言う事で、行きませんでした。高校を卒業してからも、親は漢方で治したいって言っていたので「じゃ20歳になっても治ってなければ行くわ」と約束し、20歳になっても治らなかったので、行く事にしました。
漢方は本当に初めてだったので、飲めるか心配でした。
いざ行ってみたら、先生はやさしくて、「絶対に治してあげる」という言葉で飲むの頑張ってみようと思いました。
最初はストレートで飲んでいたけど、飲みにくいので相談したら「飲みやすいように飲んでもらったらいい」と言われたので、安心しました。
漢方に変えてから、1週間程したら、リバウンドがきたので、びっくりしました。
この頃は、仕事を始め、受付に立って慣れた頃だったので、周りの同じスタッフの人たちに心配されました。
でも、リバウンドの山が越えて、周りの人も「きれいになったね」と言われる様になったので、嬉しかったです。
今年の春頃から薬を変えてから、又、さらに良くなって行くのが分かってきました。
仕事場の人にも「アトピーとは分からない」って言われる様になりました。
最初は勇気いったけど、通い始めて良かったと思いました。
「アトピー治療途中経過」27歳男性2016年4月8日
私は幼少の頃からアトピーに悩まされてきました。5歳頃にはもう皮膚科で診察を受けていた覚えがあります。手足はいつもカサカサしていて、ひざの裏はだいたいあかぎれていて動かす度に痛みを覚えるような状態でした。当然医師の方からはステロイドを処方されました。かなり強い部類の薬だったと記憶しています。薬を塗ると数日で患部は良くなるのですが、その後数日経つとまたカサカサしてまた荒れてくるような日々の繰り返しでした。自分自身の性格も相まって、良くなるまでステロイドを塗り、良い状態に戻したら塗るのを止める(忘れる)というなんともいい加減な事を繰り返していたと思います。ただ、医師の方はステロイドで良くなったら徐々に弱い薬に変えていくといった方針だったと思うのですが、弱い薬を塗っても大した効果がなく、また徐々に元の悪い皮膚に戻っていくような感じでした。そのままステロイドを塗って良くなっては元の状態に戻るということを繰り返した日常を送り、いつしかそれが当たり前のようになっていました。
小学生から中学生にかけて、初期では最も酷い症状が出ていました。小学生の頃は特にお尻が酷く浸出液が固まって張り付いて、下着を脱ぐのが痛くて辛かった覚えがあります。しかし高校に入ってからは依然症状はあるものの、大分軽度な状態になっていました。手指と首に若干湿疹がある程度におさまっていて、もうこのまま治っていくのではないかと思っていた時期もあります。そのまま大学でも小康状隙が続き、ある程度の浮き沈みはあれど、生活に支障をきたすような事は無くなっていました。そして社会人として働き始めたのですが、ストレスからか働いて3年目で目に見えて悪化し始めました。今までも悪かった手と首の症状が更に悪くなり、肘やひざ、顔といった前まではおさまっていた部分にも症状が出るようになってしまいました。慌てて皮膚科に行ってステロイドを貰っても、例によって一時的には良くなるのですがその後今度は光の状態より更に悪化していくような状態に迫い込まれてしまいました。このままではまずい、このまま普通の皮膚科に通っていたらどんどん悪化して行くだけだと考え、ステロイドの使用を自分で中断する決心をしました。ネットで調べた民間療法のようなものに頼ってみたものの、身体の状態は酷くなる一方でした。
そんな折、自分の状態を見かねた母が松本漢方クリニックに通ってはどうかと勧めてくれました。何故母が松本漢方クリニックの事を知っていたかというと、潰瘍性大腸炎の治療で松本漢方クリニックに通っていたからです。以前は日に何度もトイレに通って、脂っこいものは殆ど食べられなくなっていた母が、その時にはほぼ普通の生活が出来ていたので漢方の力は凄いものだと他人事のように考えていました。ただ、自分のアトピーと松本漢方クリニックとはその時には全く結びつけていませんでした。しかし、母の潰瘍性大腸炎が、ほとんど症状がない状態まで治まっているのを見て、自分のアトピーもなんとかしてくれるのではないかと思い松本漢方クリニックに行く事を決めました。この決断を勧めてくれた母に感謝しています。
行く数日前から松本漢方クリニックのHPを読んで、他の患者さんの手記や松本先生の理論を読みました。自分に医学の知見は無かったので全て理解出来たとは言いがたかったですが、それでも以前かかっていた医師の方の話より具体的で説得力があると感じました。そうして松本漢方クリニックに初めて行く日になりました。2013年の8月の終わりだったと記憶しています。
実際に会った松本先生はとても気さくで話しやすい方で、自分の理論や世の中の事について丁寧に笑いながら教えてくれました。最後に「病気を治すのは医者ではなく自分」というもっともな言葉をいただき、希望を抱いて家に帰る事が出来ました。
実際にすることとしては食前に漢方薬を飲むこと、週に一度、出来ればもっと多く漢方風呂に入ることと、赤と黄色の軟膏を患部に塗ることでした。漢方薬はイメージ通り美味しいものではありませんでしたが、慣れれば苦いお茶のようなものでさほど苦にならずに飲むことが出来ました。漢方風呂に入っていると傷の部分があまり痛くならず、すごく効き目があると実感できるものでした。赤と黄色の軟膏は独特な臭いがあり、自分は気にならなかったのですが使い続けているうちに制服や衣服に臭いが移り、それについて会社の同僚の方から苦情が来るようになりました。これから軟膏を使う方は衣服に臭いが移らないように使い捨ててもいい下着を着たりこまめに洗濯する事をお勧めします。自分の場合は他の方の手記にあるようなリバウンドは今の所起こらず、松本漢方クリニックに初めて行った時期が最も症状がひどかったです。2016年4月の現在は初めて行った時と比べてかなり症状は改善しており、顔や手や首などところどころ症状はあるもののだいぶ普通の人の皮膚と同じ状態に近づいています。症状の目安の数値の一つであるIgE抗体の値も20000を超えていた数値が3000以下まで下がりました。まだ治ったと油断はできませんがこれからも先生の言いっけを守り治療を続けて完治に近づけていきたいと思います。色々サポートしてくれた母と、松本先生にはとても感謝しています。
「アトピー手記」匿名希望27歳2005年3月12日
私は、小さいころからアトピーで、母親が薬局でもらってきたステロイドをずっと塗り続けていました。そのせいか、小学生の高学年になったあたりから、だんだん薬の効きめが鈍くなりはじめました。そのころには、副作用で皮膚が赤黒くなっていました。そのころはステロイドの弊害など知らず、よく効く薬を塗っていたという感覚しかありませんでした。
しかし、母親が色々調べたりして情報を集めてくれたおかげで、ステロイドを使わない治療を行っている松本漢方クリニックと出会うことになりました。この頃、私は中学二年生の中頃くらいで、受験の年までには、なんとか治すことを目標にしていました。
漢方の煎じ薬を飲み、赤い軟膏を塗るのを、ひたすら繰り返していたような気がします。私の場合は、煎じ薬は全然苦にならなかったので、割とすんなり飲めていたと思います。
それから、徐々にステロイドをやめた影響からか、激しいリバウンドが始まりました。私の場合は、特にお尻がひどく、黄色い液体でジュクジュクになりました。椅子に座っていても、大変気持ち悪くて、学校で授業を受けていても非常につらく、精神的にかなり参りました。
ステロイドをやめたときのリバウンドは、想像を絶する辛さです。私の場合は、痒くて、血だらけになったりもしましたが、なかなか止まらない液体の方が悩まされました。下着にくっついて、大変気持ち悪かったです。
しかし、半年くらいからでしょうか、痒みの程度も弱くなってきて、汁も、少しベトベトする位にまで改善していきました。この頃になって初めて体に溜まっていた悪いものがぬけてきたのだと体感することができるようになったと思います。だいぶステロイドの影響を取り除くことができたのはこの頃だったと思います。実はこの頃の私はまだ中学生だったせいか、松本先生の治療の理論や意味を理解しておらず、体にいい漢方を飲んでいるという感覚しかありませんでした。
そして、高校に進学してからは、皮膚は少し荒れているけれども、通常に生活するには全然問題ないレベルにまで改善しており、部活動でスポーツをするのにも支障がないくらいにまでになっていました。この状態が大学時代まで続きました。しかし、汗をかくと、やはり痒くなり、完全に治ったとは言えない状態で、それでもこのまま良くなって行くのかと思っていました。実際に大学を卒業するまでには、完全に普通の皮膚に戻っていました。
ところが、働き始めて3年目に転勤をしてから、職場が変わり、日々の激務と、ストレス、そして塵・埃が多い勤務環境だったせいか、今度は、顔以外の上半身全部の皮膚が次第に赤くなっていき、段々荒れてきました。そして、とうとう痒みが我慢できなくなるくらいに酷くなってきました。皮膚の潤いがなくなり、カサカサになって、シャツに粉がつくくらいにまで再度悪化しました。
しかも、痒くて眠れない日々が続き、精神的にも物凄く消耗しました。もう大丈夫だろうと思っていたのですが、また発症したので、ものすごくショックでした。しかし、中学生の時に脱ステロイドのリバウンドを経験していたおかげで、ジュクジュクになることは全くありませんでした。
そこで、再度松本漢方クリニックへ行って、煎じ薬、軟膏、入浴用の漢方をもらいました。ところが、3ヶ月くらい経っても、一向に改善の兆しが見えません。中学生の時には、3ヶ月も続けると、少しよくなった実感が得られていました。やはり、学生の時とは違い、働きながらの治療は、困難なのかもしれないと思いました。
しかし、その時、漢方で「野生紫霊芝」(紫霊芝だけではなく、田七人参十頭根、冬虫夏草菌糸体等他の漢方成分も多数含まれています。)がアトピーにも効くという噂を聞きました。さっそく売っている薬局(もちろん、その薬局もステロイドに否定的で、免疫を抑制するのはかえって根治しなくなるという方針のところです。)へ行ってみると、元々、肝硬変(だったと思う。)の人に飲ませて治療していたのを、アトピーの人にも飲ませてみたら、症状が改善したので、効果があるのがわかったらしいです。免疫力をものすごく高め、バランスを整える効果があるということなので、松本漢方クリニックでの治療に加えて、紫霊芝を飲んでみることにしました。この時が、平成16年3月くらいでした。(ちなみに、薬としてではなく、健康食品として売られています。免疫力アップに効果があるのですが、値段が高いです。)
それから、1週間から2週間経った頃からでしょうか、体に異変が起きました。まず1つは、ものすごい量の便が毎日でるのです。1日最低2回、3回の時も頻繁にありました。これが、徐々に量が減って行くような感じで、数ヶ月続きました。
2つ目は、風呂に入った時の、皮のむける量が、煎じ薬だけの時よりも確実に多くなりました。煎じ薬と漢方浴剤だけの時も、掻いて、よく皮を剥がしていましたが、それ以上にドンドンむけて、掻いても掻いても、皮が剥がれていきました。
はっきりと感じた違いは、以上の2点なのですが、それに伴い、次第に痒みが改善していき(スーっと引いていく感じです。ただし、何ヶ月かかけて徐々にですが。普通に眠れるようになった時が、一番うれしかったです。)、皮膚が赤かったのも、通常の色に段々と戻ってきました。そして、皮膚の保湿力も少し回復し、通常では問題なく生活できるレベルにまではなりました。まだ皮膚は乾燥気味で、痒みもありますが、痒みの程度はずいぶんましになりました。
それでも運動して汗をかいたり、お酒を飲んだりした時は、痒みが増して少し辛いですが、耐えられないというほどではありません。これから、徐々に元に戻っていってくれればと思っています。ただ、残念なのは、皮が剥がれるのをよいことに、掻きすぎて、掻き傷の後が、その部分だけ白くなって、斑点のように傷跡がちらほらと残っていることでしょうか。
今現在で、平成17年3月です。再発してから約1年3ヵ月弱が経っていました。
最後に私見を述べますが、私はアトピーは完治しないのではないかと思っています。良くはなっていくけれども、2度とアトピーが出ない体にはならないでしょう。松本先生は、「IgE抗体が消費され、尽くされ、後天的免疫寛容が起これば、完治する」と言っておられますが、それがいつかはわかりません。今までの治療内容や、環境など、個人差にもよるでしょう。また、住居環境や勤務環境が急激に変わったりして、新たなアレルゲンに出会って、発症するかもしれません。私の場合、中学生の時に治療して、「もう出ない。」と思っていたら、約10年後に皮膚が荒れて再発しました。
だから、これから良くなったとしても、いきなり環境が変わったり、強度のストレスを感じたり、暴飲暴食をしたりして、体調のバランスが崩れれば、免疫力が低下、もしくはバランスが崩れて、発症すると思います。
私の場合、大人になって再発したのは、勤務環境の急激な変化(引越しもして、生活環境も変わりました。)と、仕事のストレスが、大きな引き金になっているような気がしてなりません。そう感じてしまうほど、以前の職場との生活リズムの変化が激しかったのです。
いつ後天的免疫寛容を迎え、アトピーから解放されるかわからない、ひょっとしたら死ぬまで続くかもしれない。でも、働いて、生活している以上、それを気にしていたら、現代社会では何もできないし、何も食べられません。そんな中で、できることといったら、体調に気を配り、体を大切にすることなのかと思います。
その中で、アレルギーで一番大事なのは、「胃腸を大切にすること」だそうです。腸は、人体の中でも、大きな免疫器官だそうです。冷たいものを飲みすぎたり、胃腸に負担になるような食べ方をして弱ると、異物を処理する能力が低下するそうです。これは紫霊芝を売っている薬局で、たまたま中国の漢方医が来日していた時に診てもらって言われました。今思えば、紫霊芝を飲んで、便が大量にでるようになったのは、胃腸が弱っていたのが活発になったからのような気がします。
それから、やはり働きながらの治療は、非常に辛いです。大人でも子供でも、家族の支えが必要なのは言うまでもありませんが、経験上、大人になってからの方が、より多くの支えがいりますし、仕事への責任という重荷を背負いながらの治療です。治すなら、学生のうちの方が絶対いいですし、若ければ若いほどいいと思います。
これから治療を始める人は、辛いと思いますが、ステロイドを使わずに、治療するという松本漢方クリニックの方針は、正しいと思いますので、がんばってください。
「ホームページを見て」匿名希望27歳2004年5月9日
痒いところ、痛いところ、赤くなったところ、カサカサに荒れたところ…、とにかく肌に異常を感じたら、擦り込むようにステロイドを塗っていました。愛用していたそのステロイドを“優れた万能薬”のように思っていました。しかし、松本漢方クリニックのホームページと出会い、治療を受け、それが間違っていたと確信している今、これまでの道のりを紹介したいと思います。
私は、決して、小さい頃からアトピーではありませんでした。むしろ、アトピーでカサカサした肌を掻いている人を見て、痒くてつらそうだなと、自分とは全く無縁のことのように思っていました。しかし、小中学生の頃、何故か手首や体に湿疹が出来ることがあり、皮膚科に通ったことがありました。(その時どのような薬を処方されていたかは、覚えていませんが。)また、家にはベトネベート(ステロイドの塗り薬)が常備されており、肌に異常を感じたら、ベトネベートを使用していました。家になぜベトネベートがあるのか。それは、母親が若い頃、顔が赤くなって皮膚科に行き、先生から「とってもよく効く薬だよ。」と出されたのがベトネベートだったらしく、信頼していた薬だったからです。その頃、どれくらい使ったかは詳しく覚えていませんが、湿疹ができた時など、ベトネベートを塗っていました。しかし、それには気にもとめず、当時の肌の悩みといったら、甘い物を食べると額にできるニキビくらいで、365日休みもなく、がんがんと照りつける太陽の下で、部活に汗を流して元気に過ごしていました。
しかし、大学生の時出かけたキャンプで、久しぶりに一日中外で過ごして帰ってみると、顔がガサガサして真っ赤になり、痛みと痒みを感じ、慌てて皮膚科に駆け込みました。それからです。肌に痒みを感じるようになったのは。毎日ではないものの、無性に痒くてたまらない日がやってくるようになりました。ひどい時は皮膚科に行き、内服薬(薬の名前は分かりませんが)を飲んでいました。主に顔(特に鼻)に痒みを感じていましたが、理由も分からず、そうなってしまう肌に悩み始めるようになりました。そしてこの頃から、外に出て過ごすのを嫌うようになりました。
社会人になると(ストレスを感じるようになったこともあったと思いますが、)今度は、肌がさらにザラザラしてきて、化粧をするとなおのこと、それが目立つようになりなりました。私は化粧品が悪いのだと思いこみ、化粧を買い替えたりしましたが、一向に良くなりませんでした。そこで家にあったベトネベートに、手を伸ばすようになったのです。するとたちまち顔はつるつるになり、恐ろしいことに、ベトネベートさえあれば怖いものはない、と感じるようになりました。それから、顔が少しでもカサついていたら塗っていました。
そして気付いたときには、なぜかニキビが目立つ肌になっていたのです。甘い物を食べていないにも関わらず、ニキビがどんどん頬に広がっていくのを不思議に思いながらも、今度は、ニキビ撃退のためにエステに通いました。ステロイドの副作用であるとは知らずに…。それから、エステに行き、刺激され腫れ上がった肌を落ち着かせるために、ベトネベートを塗るといった、なんとも馬鹿げたことを繰り返していました。そして、ベトネベートを塗らないとガサガサして、人間の肌ではないようになってしまいました。
しまいには首にまで広がり、皮膚科を変えてみましたが、そこで出されたのは、リドメックス(ステロイドの軟膏)でした。もちろん、この薬では、何の解決にもなりませんでした。この頃から、鏡で自分の肌を見るのも嫌になりました。人に近くで顔を見られることにすら、嫌悪を感じるようになりました。
恥ずかしながら、正しいアトピー治療はおろか、ベトネベートがステロイド剤であること、またステロイドについて全く無知だった私は、いつも使っている軟膏に原因があるとは思ってもいませんでした。しかしこの頃、ようやく、良かれと思って塗っていた軟膏に疑問を持つようになりました。
ちょうどその時、地元の新聞で、針治療で難病を治されている先生が紹介され、その中に、ステロイド剤の薬害で難治化したアトピーを、治療中の方のコメントがありました。それを読んで、すぐに新聞社にその医院の電話番号を聞き、問い合わせましたが、ただでさえ予約待ちの人が多いのに、新聞に載ってから電話が殺到して、半年は待つことになると言われました。
しかし、自分の肌を見て、半年も待っていられず、再び違う皮膚科へ行き、今までベトネベートを常用していたこと、奇麗な肌になりたいことを話すと、「ステロイドもピンキリでね。ベトネベートを顔に塗っちゃだめだよ。顔に塗るには、強すぎだよ。これを塗りな。」と、レダコートとアボコート(共にステロイドの軟膏)を出されました。また、「あなたのニキビに合う薬を出すから。」と言われ、頬に広がったニキビ(ステロイドの副作用で出来たニキビ)を潰して、膿を取り、数日後、ニキビ用という内服薬を出されました。
数ヶ月間、ここに通いましたが、やはり薬を辞めると、たちまち元に戻ってしまうので、「結局、ここも同じなのか。」と、行くのを辞めました。私も、松本先生がどなたかの手記でおっしゃっていた「ハシゴ医院」をしていました。病院を変えれば違うことをしてもらえるという、幻想を抱いていました。
それから、日増しにひどくなる顔を見て、途方に暮れ、再び、以前新聞を見て予約した医院に、電話をかけました。「先生が体調を崩し、さらに待ってもらうことになる。」と言われましたが、東京にある漢方治療の先生を紹介され、希望に満ちて、新幹線で向かいました。しかし、漢方服用後、肌が赤く腫れ上がったことを相談すると、「少しだけなら、ステロイドを塗ってもいい。」と言われ、ショックを受けました。完全にステロイドを断ち切りたかったからです。そして、何が正しいのか、どうしたらよいのか、分からなくなりました。
それから、インターネットで、アトピー治療について調べるようになりました。すると、たくさんの方が、ステロイド剤を辞めたくてもなかなか辞められずにいることに驚きました。そんな中、一度は松本漢方クリニックのホームページを開きましたが、住所が大阪だと分かると、すぐに閉じてしまいました。(大阪までは、通常、飛行機で行く所に住んでいます。)しかし、他の漢方を用いて治療をする薬局や医院のページを見ても、どこも同じように思え、再び松本漢方クリニックのホームページにたどり着きました。そこには、どの医者もホームページでも明確に教えてはくれなかった、治癒に至るまでの理論、今まで受けてきた一時しのぎに過ぎない治療の説明、そして多くの方の手記が記されており、ここしかないと思いました。さらに、その頃、眼科で受けていたアレルギー性結膜炎の治療も、もう受けてはいけないものだと気付きました。
10月中旬、松本漢方クリニックに行きました。松本先生は、頬を指し、「これ全部治してきれいになるから。」「アレルギー性結膜炎も、一緒に治る。」と、自信をもっておっしゃり、私が説明しなくても、全てわかっているようでした。
ついに治療が始まりました。松本漢方クリニックに行く前の少しの間、ステロイドを辞めていたので、大きなリバウンドはないだろうと思っていましたが、煎じ薬を飲んだ2日後には、顔が真っ赤になってつっぱったように堅くなり、瞼も腫れ上がり、リバウンド症状が出ました。漢方浴剤からあがった後には、顔全体にヒリヒリとした痛みが走りました。しかし、先生の理論を理解し、他の方の手記を読んでいたので、これを乗り切れば良いのだと、慌てることはありませんでした。たとえ真っ赤になったとしても、私の中の抗体が減っていくのだから、喜ぼうと思いました。
しかし、このような顔で外を歩いたり、会社の人と顔を会わせるのを恥ずかしく感じました。それまで、化粧をきれいに見せたいがために、ステロイドを塗っていたような私ですので、一転して真っ赤に腫れ上がった顔でいるのは、正直なところ、辛いものがありました。
仕事で夜遅く帰る事が多かったので、お風呂に1時間以上入るというのも、大変でした。生活のリズムは変わり、仕事とアトピー治療を繰り返すような状態でした。しかしこれから先、ステロイドを使い続け、アトピーが広がり、肌が変わり果ててしまうことに悩む年数を考えたら、今その生活に専念する方が、よっぽど良いと思いました。
10日間くらい、このような状態が続いた後、真っ赤だった顔が、うっすらと赤いという状態に変化しました。堅くつっぱっていた肌も、少しずつ柔らかくなっていきました。漢方浴剤の後も、肌がしっとりとしてきたので、浴剤に入ってきれいになろうと、1時間のお風呂も苦にならなくなりました。しかし、顔と背中の痒みが、激しくなっていきました。
このような状態で、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、痒みもおさまり、顔の赤みもとれ、安定してきたと感じたのは、治療を開始してから2ヶ月半(1月頃)たった頃でした。
それからは、きれいになっていく肌を見て喜ぶ毎日でした。
治療を始めて4ヶ月経ち、落ち着いてきた頃、海外に一年間留学しました。松本漢方クリニックに行った当初も、それを計画していたので、松本先生には相談していました。抗体の数値もだいぶ下がっていたので、「留学中にひどくなることはないだろう。」と言われ、その間は赤い薬だけを使うよう言われました。
滞在中は、環境の変化やストレスが原因なのか、体にカサカサした斑点のようなものが出来たり、手の平が痒くなったりしましたが、赤い薬をひたすら塗っていました。そして帰国すると、すぐに松本漢方クリニックに向かいました。
再び漢方浴剤や煎じ漢方を用いると、肌は落ち着いていきました。そして今、ニキビ跡の肌の凹凸や色素沈着が気になる程度で、先生の「終わりにしましょう。」という言葉を楽しみに待っています。もちろん、アレルギー性結膜炎の症状もありません。人並み程度に、化粧を楽しんだりもしていますし、昔の自分が嘘のようです。
松本先生、悩む私に、いつも勇気を下さり、ありがとうございます。これから完治まで、よろしくお願い致します。
これから治療を始める皆さん、辛いこともあるかもしれませんが、ここで逃げたら、また同じ事を繰り返すことになるでしょう。先生を信じて耐え抜いた先には、健康な肌と、明るい笑顔が待っていると思います。
「アトピー手記」匿名希望24歳2004年10月21日
私が松本漢方クリニックと出会ったのは、昨年の11月でした。突然、顔にアトピーのような症状が出始めました。不安な思いで松本漢方クリニックを訪ねると、松本先生はいきなり、「アレルギーもってるやろ?治したる。ちゃんと言う通りにしてたら、絶対、治したるから。」と言われました。アレルギーをもってるということを、一目であてられた驚きとともに、「絶対、治す!」って、この自信は何やねん・・・と、とまどってしまいました。その後、アトピーやアレルギーなどについて。詳しく、わかりやすく話してくださり、言う通りにしてみようと思うようになりました。
最初のうちは、薬に慣れなかったり、なかなか言われた通りの回数で、薬を飲むことができずに、先生に注意されたこともありました。他の医院なら、「ちゃんと飲んでくださいね。」と、なだめられる程度のことが多いですが、先生はきちっと注意してくださり、最後には、「ありがとう!!」と言って、握手をしてくれたりと、親身になってくれてるなぁ。とつくづく思いました。
そのうちに症状もよくなっていき、「もういいよ。薬は、もう少し飲んでな。」と言われたときは、本当に嬉しかったです。今では、その薬も、なんの抵抗もなく飲んでいます。
ほんとうにありがとうございました。
私はステロイドを扱っている某製薬会社のMR(製薬会社の営業マン)をしております。そんな私が松本漢方クリニックと出会ったのは入社する2ヶ月前でした。
幼少の頃からアトピーだった私ですが、小学生の時、テニスを始めてからは、あまり気にならなくなっていました。(しかし、引越しなど環境が変わったり、ストレスがたまった時などは痒くなり、近くの皮膚科でステロイドをもらい、塗布していました。)
その後も大学4年の10月にテニスを止めた途端に、アトピーがひどくなってきました。なので、近くの皮膚科に行き、ステロイド剤と抗アレルギー剤を処方されました。最初は、軽めのステロイドを塗布していたのですが、あまり効果がなかったので、だんだん強いステロイドに変わっていきました。しかしステロイドを塗っても塗っても、ひどくなる一方でした。
そこでステロイドを使うことが怖くなってきたために、何かいい方法がないかと、インターネットで探すようになりました。そうした時に、松本漢方クリニックのホームページに出会いました。根本的治療法、手記を読んでいくなかで、私も松本漢方クリニックでアトピーを完治したいと思い、通院することを決めました。
通院することになり、リバウンドは予想以上に厳しいものでした。(顔がパンパンに腫れ上がり、掻きむしるので血は出るわ、汁は出るわで、大変でした。)しかし会社に入社する2ヶ月前で、暇な時間だったので、治療に専念することにしました。漢方の煎じ薬は臭く苦かったですが、二番茶まで飲み、漢方風呂にも、毎日朝晩2回、1時間ずつ入りました。そして入社する時には、少しですが良くなっていました。
しかし入社してから半年間は寮生活だったため、煎じ薬も漢方風呂も出来なくなってしまいました。「早く治すためには、煎じ薬がいい。」と先生には言われたのですが、しかたなく漢方の粉薬に変えて頂きました。先生の言われたとおり、粉薬に変えてからは、なかなか良くならなかったのですが、半年後にはかなり良くなりました。その頃に、会社の配属で地方に行くことになり、寮を出ることになりました。寮を出ることで、漢方風呂・煎じ薬が出来るようになったのですが、仕事が忙しく、アトピーの調子も良かったので、粉薬のままで過ごしています。
現在、松本漢方クリニックに通うようになってから、2年と少しが経ちました。その間良くなったり、リバウンドが来たりの繰り返しです。粉薬を飲み続けていて、少しずつは良くなってきていますが、やはり煎じ薬のほうがいいのかなと感じます。仕事に余裕が出てくれば、煎じ薬に変えたいと思います。いつになったら完治するのか、不安になることもよくありますが、先生を信じて続けていこうと思います。
最初に言いましたが、私は製薬会社のMRです。しかもステロイドや抗アレルギー剤を販売しています。アトピーがひどいときには、Drにも「ステロイドを使え。」だとか、よく言われたりします。それに私自身が使ってないのに、Drにステロイドや抗アレルギー剤の宣伝をしたくないため、それらの売り上げが悪いので、会社に怒られることもあります。なので、早く私自身が完治し、松本先生の根本的治療法が、もっと世に出てほしいと思っています。
こんな私でも完治することを願い、ステロイドを使っていませんので、皆さんも、治療を頑張って続けてほしいと思います。松本先生これからもよろしくお願いします。
「アトピーと喘息」匿名希望26歳2006年4月7日
私はもともと生まれたときからアトピーと診断されていました。色白だったので、皮膚が弱いのだと、母は常々言っていました。肘や膝や目の上が赤く腫れ上がったり、耳たぶが切れたりしました。
一年に数回、日赤病院に行って、フルコートや、リンデロン(ステロイド軟膏)なんかを貰っていました。でも、母は顔には塗らなかったそうで、これには、今になって感謝しています。私は、顔の皮膚はツルツルだけど、首から下がアトピーで悩み、この松本漢方クリニックを訪れたからです。
月日は流れ、大学生となり、北海道へ行ったとき、気候の変化に加え、馬の餌のチモシーとかブタクサや、乾燥した気候で、初めて喘息の発作を起こして、病院に運ばれました。思えば、そこから私のアレルギー症状は勃発したように思います。
何故か自然の多いところに行けば行くほど(高地とか)、アレルギー症状が出ていました。北海道大学病院で検査なんかを受けました。・・・が、薬は嫌いで、ひどくなったときしか塗ったり飲んだりせずに、だましだまし過ごしていました。
そして数年後、結婚してからは、日本一空気の悪い京浜工業地帯の社宅に住みました。カビもすごく、そこで3年くらしたときから体に異変が現れ、喘息が起きやすくなり、突然首から汁が出てきて、ガビガビになり、痛くて首が回らなくなりました。急いでアレルギー科の病院へ行き、血液検査等をしてもらいました。そしてステロイドの吸引・軟膏・飲み薬・点滴などを受けました。
しばらくすると治まったので、病院にはまたもや通わなくなってしまいました。薬も飲みませんでした。
しかし、夏が近づくにつれ、ひどいあせもと、アトピーになり始めました。鼻の下や脇の下などの皮膚がずるむけになり、ジーパンもはいたら、最後脱ぐときに皮膚がくっついて地獄でした。
ストレスの溜まっていたアルバイトも辞めてしまいました。
そして、急に主人が半年間海外へ出向することになりました。実家が関西なので、一度帰ったときに、母が、「友達が松本漢方クリニックに通ってはるから、あんたも行ってみ」と言いました。
もう私はずるむけで、綿スカートしかはけなかったので、行ってみました。でも、もともと東洋医学に魅力を感じていたので、やってみようと思いました。この世で一番嫌いな採血で、怖くて、いい年して泣きましたが、看護師さんは注射が上手で、驚きました。松本先生は、漫才のやすしきよしのやすしみたいだと思いました。
その日から、私の漢方人生は始まりました。小さい頃から薬は使っていたと言っても、あまり使用していなかったし、主人のいない半年で治るだろうと思っていました。大阪と千葉の遠隔治療が始まりました。
毎日、煎じ薬は真面目に煎じて飲んでいました。お風呂は、どうしても1時間とかは入れず、30分未満や、15分くらいと言うこともありました。ひどく疲れてしまうし、社宅のカビだらけのお風呂は、漢方を栄養にしているのか、さらにすごいことになりました。入っている方が体に悪そうな気がしましたが、取りあえず入らないよりはましだし、時間より続けることだと思って入りました。
最初は、とにかく陰毛などの毛穴の部分が膿み始めました。薬湯に入ると、皮膚がボロボロむけて、ヒリヒリして、お風呂上がりの軟膏が塗れませんでした。でも塗らないと乾燥したときに痛いし、体が冷えてきた頃合いを見て塗っていました。暖かいうちに塗ると、痒くて掻いて、軟膏が取れてしまうからです。
お風呂後掻きむしると、リンパ液と軟膏が混じって、ピンク色になるのでした。でも、何となく気持ちいいような、快方に向かっているような気がしました。熱は出ませんでした。
そして、もともとお腹の緩い私は、下痢をし出しました。それは今でも続いていますが、体質と漢方のせいだと思うので、あまり気にしていません。
そののち、お腹一体が真っ赤に腫れ上がるようになりました。毛穴という毛穴が盛り上がって、真っ赤っかでした。焼け付くような感じがして、鮫肌が広がり、治らなかったらどうしようと思いました。夏でも薄い腹巻きをしていました。
お尻にできものが出来て膿んだり、とにかくよく膿みました。お腹の毛穴も膿んだりしました。
口内炎も良く出来たし、目やにも良く出ました。体から悪い物が出ているのかなあと思いました。
ひとりでリバウンドと戦っていたし、主人のいないストレスもあり、疲れ果てて、良く湯船の中で眠って、顔をお湯の中にボチャン!としていました。今思えば、何故あんなに疲れ果てていたのかと思いますが、きっと体がアレルギーを出そうとしていたからでしょう。取りあえず、当時は主人の帰りを待ちつつ、毎日をなんとか頑張っていました。
半年もすると、お腹の赤い腫れはひいてきて、いつしかあんなに悩んでいた鼻の下のぐじゅぐじゅした痒みもなくなってきていました。膝小僧の毛穴が全てふさがって、盛り上がって、掻くとバラバラと皮膚が落ちていたのも、少しずつ綺麗になってきました。
喘息もほとんど起こらなくなってきました。一番ひどいときを知らない主人でも「綺麗な体になったね」と言いました。
今は続けて1年半です。最初、アレルギー数値からして、半年くらいで良くなるだろうと思っていたのに、もう少しかかりそうです。考えてみたら、小さい頃からよく病気をして、何ヶ月も入院したりして、何ヶ月も点滴を打ったりしていたから、その分ステロイドが体に入っていたのだと思います。
今は、首の後ろとひじだけにアトピー症状が少し出ています。綺麗になったり、少しアトピーが出たりを繰り返しています。膝の裏や太股の付け根は、驚くほど綺麗になりました。
お風呂はいい加減でしたが、煎じ薬と塗り薬は真面目にやった甲斐がありました。
喘息も、少しコンコンするくらいはあっても、すぐに治まります。
私は消毒を忘れたり、お風呂を短く入ったりといい加減だったと思いますが、継続は力なりだと思いました。漢方ってすごいなあと思っています。
25才を過ぎたあたりから、体がアレルギーに耐えられなくなってきて、色々症状が出ましたが、あのままステロイド治療の方向に進んでいたらと思うと、今頃私はゾウさんのような皮膚になっていたかもしれません。
もう少し頑張ります。
「アトピー闘病記」匿名希望27歳2006年1月15日
私は現在27歳の男です。
[1]現在までのアレルギー歴
[2]松本漢方クリニックに通院するまで
[3]松本漢方クリニックでの治療
について書きます。
[1]を読み、私と似た病歴、症状の方は、参考になるのではと思います。
[1]現在までのアレルギー歴
産まれてすぐ、顔、頭にクサが出来ます。皮膚科にてリンデロンを処方されていたそうですが、回復せず、また顔色を失った為、治療方針変更。
(母がリンデロンという名前は覚えていましたが、Ⅱ群かⅢ群かまでは分かりません。)
次に、漢方での治療を開始。噴出す黄汁が固まり、べりべりと剥がれれば良いとのこと。ひとまず、顔と頭のクサは治まりますが、次は喘息になります。これもまた漢方の薬局で治療したそうです。
その後は、関節等が荒れ、時折じゅくじゅくする程度のアトピーが続きます。基本的に体に悪いとされる食物を避け、無添加なり無農薬なり、食物に注意する生活です。
4歳か5歳の頃、朝食べた卵にアレルギーを起こし、病院に運ばれます。腹痛と体温が下がったのを朧に覚えています。内臓がアレルギーを起こしていると説明を受け、注射を打つと回復。不確かな記憶ですが、臀部に注射をされたと思います。免疫抑制剤の類と考えて間違いないでしょう。
小学生の頃は、やはり関節等に症状が出、時に酷く、時によくなるのを繰り返します。時々、患部に薬を塗っていました。1年に1回塗ったかどうかぐらいの頻度です。(薬を塗ったのは、小学生の頃が最後です)
中学生になり、突然臀部がじゅくじゅくになります。皮膚の状態が悪いので、オイルを塗っていましたが、ほぼ放置。幼い頃の注射と因果関係があるかどうかは分かりませんが、半年程度は広い範囲がじゅくじゅくしていました。
高校生の頃は、また関節等に症状が出る程度。薬による処置はなし。
浪人生になり、夏を迎えた頃にアトピーの症状はほぼなくなりました。大学4年間を終え、社会人1年目も何事もなく終えました。まさか再発するとは思っていませんでした。
小学生以来、薬を塗っていません。風邪薬や花粉症の薬を飲んだ記憶もありません。熱が出たら、消化にいいものを食べて、暖かくするぐらいしかしていません。一般的な家庭と比較し、添加物の少ない、栄養のあるものを食べていたと思います。(玄米等)
正直信じられませんでしたが、社会人2年目に、アトピーとの闘いが始まりました。
[2]松本漢方クリニックに通院するまで
24歳の6月頃、足の甲に痒みを覚えました。経験上、アトピーで足の甲が痒くなったことがなく、時が経てば治まるだろうとぐらいにしか考えていませんでした。しかし、皮膚の回復は掻き潰す速度においつきません。汁も滲み出るようになってきました。私はアトピーとの付き合い方を放置以外に知らなかったので、そのまま7月を終えようとしていました。
7月末、シャワーを浴びていると、急に腕や背中が痒くなりだしました。ここにきて、ようやくアトピーかも知れないなと思うようになりました。腕全体と背中を掻き潰す速度も、また回復より速く、日に日に皮膚の状態は悪くなっていきました。シャワーを浴びて、傷口が染みるのは勿論、シャワー後は、空気に触れるのも我慢ならない状態です。
日々傷は深く、広くなり痒みも治まらない為、放置以外の対処を考えるようになりました。便利なもので、インターネットで「アトピー」をキーワードに検索すると、整理しきれない程の情報がヒットします。アトピーの語源から、個人の体験記、漢方の薬局、専門医、サプリメントに至るまで、ありとあらゆる情報が参照出来ました。その中で興味を惹かれたのが
・栄養医学
・免疫学
です。二つを完全に切り離すことは出来ないかも知れませんが、便宜上分けて説明します。
まず、栄養医学について
亜鉛不足が皮膚炎を起こす等、ビタミン、ミネラル、少し外れて腸内細菌のアンバランスが体に引き起こす因果関係は興味深く、この路線での対処も考えました。特に、腸環境と免疫との関係は密接で、だいぶ回復した今でもヨーグルトを食べるのが日課になっています。
次に、免疫学について
松本漢方クリニックのHPにあるアレルギーとその回復のメカニズムは説得力があり、通院について考えました。他にも、自然後天的免疫寛容を治療方針にしている病院や、ステロイドによるリバウンドのメカニズムを解く免疫学の教授の論文等、興味を惹かれるものはいくつかありました。
最終的に、栄養医学でなく免疫学の路線で、その中でも松本漢方クリニックを選択しました。前提として、私は(未知のアレルゲンに反応することは別に)完治したいと思っていました。それは、幼い頃から様々な制約と共に生き、18、19歳の頃、皆と変わらない体になった時の喜びを強く覚えているからです。痒みのない世界、多少不摂生にしても構わない日常を取り戻したい。そう考えていました。
栄養医学からのアプローチでは、症状が治まった後も、サプリメントを取る必要があったり、食事の制限(肉を控え、魚を多くとる等)の可能性が残ります。それを否定する訳ではなく、私の方針とはあわなかった為、この路線での対処はしないと考えました。(但し、無理なく日常に取り込めるものは採用しています。)
次に、他でもない松本漢方クリニックを選択した理由です。結論として、松本漢方クリニックが私の症状を完治すると考えたからです。まず、私は自分のアトピーがステロイドをはじめとする免疫抑制剤のせいだとは考えていません。(理由・私がその手の薬に触れたのは、風邪薬を含めても15年以上前であり、その後、自然と治癒したものが再発するとは考え難い。初めて松本漢方クリニックで検診した際、松本先生から、「なんでこんなになるまでここに来なかったんや!」と言われる程、症状は酷いものでした。しかし、IgE抗体は180。一般的に純粋なアレルギーの場合、IgE抗体は大した数値にはならないとされています。)
では私が再度アトピーになった理由は何か。仕事が忙しく、自律神経が乱れたりすることはあったでしょうし、新たなアレルゲンに出会ったのかも知れません。正直何が原因か分かりません。何が原因か分からないからこそ、松本漢方クリニックを選択した。完治したいから松本漢方クリニックを選択した。というのが結論です。理由が分からないが、体が酷くなっている。対処するには、免疫を抑制するか、自然後天的免疫寛容を起こすしかない。完治するには、自然後天的免疫寛容しかない。となった訳です。(他の病院の自然後天的免疫寛容は、食物には効果を発揮しそうだったのですが、四六時中アレルギーのケースは、対応策が不明確でした。)
[3]松本漢方クリニックでの治療
松本漢方クリニックでの治療が始まります。漢方風呂は非常に高価ですが、じゅくじゅくの皮膚に効果覿面。風呂上りに軟膏を塗ると、随分状態がよくなりました。
ステロイドを長らく使用してない私は、短期間で良くなるつもりでいました。甘かった。(松本漢方クリニックでの治療を始め、普段に近い生活を取り戻すまでに、2年強かかりました。)
日に日に状態は悪くなっていきます。軟膏を塗る面積は増加し、また、軟膏を塗ることにも痒みを覚えるようになります。夜もろくに眠れず、少し眠ってる間、無意識で体を掻き潰します。あまりに傷が広く深くなる為、寝る前は全身に包帯を巻いて寝ていました。それでも包帯をはずして掻き潰すのですが。
元々、顔には症状が出ていなかったのですが、次第にリンパ液が噴出すようになります。冬は乾燥し、太ももにまで数え切れないあかぎれが。春秋は花粉に反応し、さらにリンパ液が噴出す。夏は、汗が傷口に染みます。漢方風呂に入っている時以外に安らぐことはありません。
仕事が忙しくなれば、すぐに帯状疱疹やヘルペスにかかります。風邪をひいたら、半端じゃなく酷い風邪になります。全身という全身がただれます。(頭皮以外の全ての部位に、何がしかの症状が出ました。)瞼や乳首が、何ヶ月もリンパ液でバリバリになる事なんて、想像もしませんでした。私の全身を見たことない人は、「可愛そうに、変わってあげたい。」と言いました。しかし、親身に世話をしてくれた家族はそんな事は言いません。「あんたの全ての症状を変わってあげたら大変で、そんな事はよう言わん。ただ、毎日電車に乗ってて、皆に見える顔だけは変わってあげたい。」母がそう言いました。毎日、漢方風呂の掃除をし、背中に軟膏を塗り、飲む漢方を炊き出してくれた家族の声です。父や姉にもたくさん迷惑をかけました。家族の協力、理解なくして、松本漢方クリニックの治療は困難です。
だから、私は、周囲に松本漢方クリニックを勧めません。本人と家族がHPを読み、耐え難い辛苦を乗り越えた闘病記を読み、治療方針と自分の生き方とを考え合わせて判断し、来るべき病院だと思います。
松本漢方クリニックは休日、平日問わず大変混雑しています。何時間も待つことになるでしょう。松本先生は多忙で、患者と話す時間はほとんどありません。だから私は特別なことがない限り、松本漢方クリニックに電話をかけません。年2回の血液検査の時しか来院しません。
約2年失いました。しかし後悔はしていません。痒みのない世界が近づいている事を、日々実感しています。
--以上、闘病記--
「アトピー手記(中間報告)」25歳女性 2003年7月4日
私が松本漢方クリニックをしったのは、平成12年12月ごろでした。
その頃、妊娠をきっかけにひどくなっていたアトピーが、流産や母の突然の入院のストレスからか、さらにひどくなっていました。
特に顔の症状がひどく、通っていた皮膚科医からは、プロトピックを処方され、一時使用していました。それによって、肌はきれいになったけれど、同時にものすごい違和感を感じていました。脂っ気のまったく無い、自分の皮膚ではないような感じでした。
案の定、使用をやめると、顔中から、黄色い体液がにじみでて、かさぶただらけになってしまいました。
たまらず、インターネットで、ステロイドなどを使わない色々な医者を探しましたが、遠方であったり、今ひとつ納得いかなかったり(ステロイドは使わなくても、抗アレルギーの注射や内服薬を使うとか、根本的に間違っているような気がしました)、なかなかこれという皮膚科が見つかりませんでした。
もちろん、松本漢方クリニックのホームページも見つけていましたが、遠方なので躊躇していました。しかし、アトピー完治の理論を何度か読むうちに、ここしかないのではと、思い切って1月の半ばに深夜バスで一人、受診しに行きました。
受診してみて、治療に際しての手間と、費用の高さに驚きましたが、やるしかないと心に決めて、漢方を持って帰りました。
そして、もう一つ、煎じ薬のまずさにも驚愕しました。
一週間も続けていると、顔は見る見るよくなっていきました。それとは逆に体はどんどんひどくなり、全身に症状がでて、塗り薬一つが三日と持ちませんでした。それでも一進一退を繰り返し(もちろん、顔もひどくなることもありました)相当つらかったですが、6月ごろにはだいぶ落ち着きました。7月からは妊娠し、つわりがひどくなったため、煎じ薬は勝手にサボっていましたが、妊娠の影響なのか、冬になると完全に症状がなくなっていました。
現在は、出産を終え、うなじ、左ひじに少しと、足の付け根の内側にちょっとひどく出てきています。しかし、煎じ薬のあまりのまずさに、サボりがちですが、確実によくなってきています。
完治まで、のんびり構えて続けようと思います。
長女もアトピーでしたが、煎じ薬とお風呂で、驚くほど早く治ってしまいました。小さいうちのほうが、楽に早く治るみたいです。
完治を迎えたら、又追加で手記を送りたいと思っています。
手記(中間報告)2004年8月14日
平成14年1月19日に、初めて診察を受けに行きました。主に、顔に症状が出ており、額から頬にかけて、黄色いかさぶたで覆われていました。もちろんそれまで長年に渡り、ステロイドやプロトピックといった薬を使用していました。
漢方薬を頂いて、早速使い始めると、顔の症状は、一週間で黄色いかさぶたが出来なくなり、落ち着いてきました。そのかわり、体に激しいリバウンドが出ました。赤い塗り薬は、三日で一つ使い切ってしまい、かゆみでつらい毎日でした。
それでも六月ごろには、症状も落ち着いてきて、関節などの部分的なものだけ残りました。ずぼらな性格のせいで、サボりがちにすすめてきましたが、日常生活には何の支障もなく暮らせる程度になりました。
松本漢方クリニックのホームページを見つけられて、本当に幸運だったと思います。私の姉も、花粉症の症状が軽快しておりますし、その息子は、喘息とアトピーはまだありますが、食物アレルギーは治りました。
確かに漢方の治療は、高額だし、手間もかかりますが、完治します。私、松本漢方クリニックの漢方治療を選んでよかったと心から思っています。
私は子供のころから冬になると、母に薬を塗ってもらっていました。今思えば、ステロイドだったのだろうと思います。
小学校の高学年になると、顔、首、関節に症状が現れ、皮膚科通いが始まりました。中学に入ると症状は落ち着き、肘や背中に時々出る程度になっていました。
しかし、24歳になり、2人目を妊娠すると、見る見るアトピーが現れ(特に顔)、すれ違う人みんなに振り返って見られるほどになってしまいました。そうこうする内に流産してしまい、その上、母が病気で倒れ、ストレスのせいか、どんどん悪化していきました。
いろいろな病院を探し、行ってみましたが、治療法に納得できず、松本漢方クリニックを訪ねることにしました。漢方のまずさと、手間のかかることに驚きましたが、あんなにひどかった顔が、一週間でほぼきれいになってしまいました。体はすごくひどくなり、顔も時々腫れることもありましたが、半年で大体落ち着き、今は首と足の付け根に出ているくらいです。
娘は、2歳になって漢方を飲むようになって、みるみる治っていきました。今では、アトピーの影も形もありません。また、紫斑病になったときにはアドバイスを頂き、ステロイドを使うことなく治すことができました。
完治までもう少し、お世話になります。よろしくお願いします。