六甲山登山 2011/04/29

六甲山登山に出かけることは昨日決めた。山に登りたがっている人がいたからだ。ゴールデンウィークで天気が確実に良さそうで、かつ予定がはいっていないのはこの日くらいだった。最初は伊吹山など候補に出ていたけど、日帰りで行けるか微妙だったので、山に登りたがっている人は少々物足りなそうだったけれど手頃なところで六甲山にしたのだった。

こちらは少々疲れていたので、連休の初日はゆっくりしたいという気もしていたが、まあそれもいいかと思って行くことにする。行きたがっている人は電車代とか時刻とか詳しく調べようとしているので、もういいよ適当で、という気分になる。

6時半に起きて朝食後、出発。金券ショップで電車の土日切符を買い、新しくなった大阪駅を経由して、芦屋川駅で下車。そこからハイキングコースを歩く。芦屋の住宅街はさすが高級だった。川もきれい。川沿いの集合住宅は階段状に設計されていて、陽当たりとスペースを確保するのに理想的な形に見えた。

住宅街から山に入りしばらく歩くと、高座の滝という場所に出る。そこに小さなカフェがあって、手作り風のパンなどが売られていた。それを眺めていると、中からエプロンをした男性が出てきたので、少し話す。道場(三田の近く)という場所で農業をやっているそうで、始めて3年くらいだという。その地域には農家と土地を借りられるところがあるらしく、興味があるなら紹介してくれそうな感じだった。ホームページのアドレスを教えてもらった。

そこからずんずん登って、ロックガーデン。こんなふうに大都市と海を一望できる場所は、他にはなかなかないんじゃないかと思う。風吹岩まではとんとん拍子で進むが、その後が意外と長かった。レモンのにおいがする花を見つけたりしながら、山頂を目指して歩く。

昼食は途中の雨ケ峠で食べた。おにぎりがおいしかった。ブログ用の写真を取り損ねて後悔する。後悔といえば、さっきのカフェでパンかクッキーでも買ってあげればよかったかもしれない。あの男性みたいに三田のほうで農業をやることを真剣に考えてみる。けっこうアリな気がしてきた。

登り始めたのが10時で頂上に着いたのが14時くらい。頂上付近には車道も通っていて、広場には大学のサークルのような団体が多くいた。シートを敷いてお酒を飲んだりしていて、新歓登山みたいなものだろうか。メンバー全員で記念撮影をする彼らにさりげなく紛れ込んで、写真に写り込みたい衝動に駆られる。でき上がった写真を配るときに「誰やねんこれ!」とか突っ込みやすいネタになることによって、学生たちの親睦に一役買うのだ。と思ったけどやめた。

そこから3~4キロ下って、有馬温泉に出る。トータルで歩く距離がけっこう長く、疲れた。温泉街で足湯につかり、炭酸せんべいのかけらを買ったあと、「さくらやまなみバス」という西宮北口行きのバスに乗って帰路につく。梅田駅では相方が時刻表をチェックしておいてくれたおかげで、スムーズな乗り換えができたのだった。(T)