tubukki

つぶやき以上、日記以下。ほんとうにどうでもいいことを、あなたにも。

ェリーで出会った人のこと

さっそくお風呂に入ったあと、ワインを飲みながらロビーで、高校野球のテレビ中継を見ていた私は視線を感じていた。右横の男の人がチラチラとこちらを見ていることは横目で確認済みだったから、なお一層気づかないふりをして、久しぶりのテレビの中の球児に見入っていた。

「これってワインですよね?」確かにそうだ。家を出るときにおいしい赤ワインの小瓶が半分くらい残っていたので、ちょうどいいやと船に持ち込んだのだった。

「チーズが余ってるんですけど食べますか?ワインと合うでしょ」声の主が言った。ここではじめてやんわり断る理由ができたのを幸いに私はその人のほうを向いて言った。

「乳製品は食べないんです、ありがとうございます」

思ったより悪い人ではなさそうだった。乳製品を食べないことや門司港へ向かうフェリーの中でワインを飲んでいる私にずいぶんと興味を持っているようで、会話が途切れる前に次の話題へと切り込んできた。

「野球、好きなんですか」はい。高校野球は特に好きで、うちにはテレビがないのでここで見られるのをいつも楽しみにしてるんです。

一息にいろんな情報をつめこんでみた。要するに今はこの高校野球中継をみるのに忙しいのですよ、この船には毎年乗っていて、それは夏の高校野球シーズンでありうちにはないテレビで見られるのはとても楽しみ、と言いたかったのだ。

「テレビがないとですか!ぼくなんかテレビが友達、家に帰ったら真っ先につけます。なんでないとですか!」九州のお方なんですね。言葉でわかりますよ。九州のどちら?どうやらこのさき落ち着いてこの愛すべき野球中継をみることはかなわなそうと思い話を継いだ。

「鹿児島です、霧島」はー。甲子園はどこがでてましたっけ?

「かんむら」ああ、神村学園でしたね。

「かんむらでわかるとですか!」わかりますよ、そりゃ。そのくらいは。霧島だとみんなお酒は焼酎ですか?やっぱり芋?

「そう。それぞれ好みの酒造ばあります。それしか飲まんと。飲みますか!」いえ、残念ながら私焼酎は飲めないんですよね。鹿児島の特産品って言ったら何ですか?海の幸?

「肉、肉しかなかです」え、肉なんですか?何肉?

「豚、牛、イノシシ、鹿…、とにかく肉がうまかですもんね」そうなんですかそれは意外。でもさつま何とかって名前の付いた商品そういえばけっこうありますね。

「その肉ば運んどるとです、トラックの運転手」あ、それでこの船いつも乗ってるんですね。お肉って何℃で運んでるんですか?

「んー、まあ-7℃かな。あとビールば積んどいて冷蔵庫で-3℃にしとくと。これは運ちゃんだけの特権。居酒屋で凍らしてるとことかあるけどあれはダメ。-3℃は最高にうまい。まあ経験できんやろけど」私昔スポーツバーでバイトしてた時に、ジョッキを凍らしてそこにハイネケンの生ビールをいれてフローズンビアとか言って外国人のお客さんにえらく喜ばれてたけど…あれはまた全然別の楽しみかな。

「いい肉って何で変わるか、わかる?」鮮度かな?エサ?

「しめ方。うまくしめた肉はうまい。へたすると食べられん。お客さんが家にきたときは、いい肉ば買ってくるもんね」いい肉ってどうやって手に入れるんですか?

「それは知り合いの肉屋行って、今日しめたやつば出してって頼むと」ああ、それはうちじゃできなさそう。お肉はふつうスーパーで買うか、お肉屋さんも知り合いではないしな。

「いい肉は、たくさん食べれんと。いきなりステーキって知っとる?嫁や息子はあの店で満足しとると。信じられん。うまい肉ばわかってなかと。まずか肉ば口に入れたらかんだ後の匂いがひどかけん、食べられんち、吐き出すもんね」おいしい肉を知ってしまったら大変そうですね。私は肉よりも野菜とか野草とかそういうものの方がどちらかというと興味あるんですけど…。

「あー、わかってきた。そういうのが好きとね。それでこんな珍しいワイン飲んだり…。サグってわかる?道に生えてて子供のころかじってた。ちょっと苦いっていうか歯茎がゾワってする感じの」あー、イタドリかな?中が空洞でちょっと酸味があって。他にもありますか?

「アケビとかよくとって食べたよ。開いてたら甘いけど蟻が入ってるから、まだ開いてないのをこうやって触って実と皮が剥がれているのを採って食べるとうまい」けっこう高いところでしょ?

「そうそう。木ば登ったり。こないだ嫁が店で買ってきたアケビ食べてこんなまずかもん買ってくんな、って言ったもんね。味が全然違うと。そういえばこないだ東京の公園のそばにトラック停めてたらまわりでおじさんたちが、セミの土からでてきたところをいっぱい集めてて、なにすんですか?って聞いたら、食べるっていうからびっくりして。どうやって?ときいたら今から電車に乗って調理してもらうところに行くから一緒に行くかって言われた。仕事があるし行けれんかったけど2000円くらいかかるって言ってた。セミ食べるのに2000円払うって東京の人は!」あ、でも私もどちらかというと食べたりできなくはないですよ。まだ試したことないけど。

いったん席を立ち、缶酎ハイを買ってまた戻ってきた運ちゃん。

「飲みますか」いえ、いいです。明日も朝から運転ですよね。大丈夫ですか?

「ずーっと飲むの。8時間とか12時間とか。仲間がいるときはとにかくずーっと飲んでる。港でたところで検問とかありえんよね」そんなに飲んでたらアルコール抜けないでしょう?

「体調が良ければ抜ける。悪ければダメ」えー。ちょっと。飲みすぎないで下さいよ。私もう寝ます。

最後は、運ちゃんたちの飲酒運転が大変気になる現実を知ってしまったわけだが、それをのぞけば、異文化交流は楽しかった。運ちゃんもいつも誰かしら話し相手、飲み相手が欲しいので目についた人に声をかけているようだった。単なるナンパじゃなくてよかった、されるような年恰好でもないが。

本「ひとりの記憶

」をよむ。新聞の書評で見つけたのだが、この橋口譲ニさんのことは知っていたようで知らなかった。読んでみてその文体の柔らかさにびっくりした。名前から想像していたのはなぜかすごく硬派なイメージ。もっとツンケンした作品のひとだと誤解していたのだった。日本人として生まれたが、何らかの事情によって日本を離れてその土地で暮らすひとたち。何か、この年になって感じる「どこで生きていくのか」ということがつきささる。文中でくりかえされる「わからない」という著者のことばが、普段の私ならイライラしそうなのに、ここちよい。すべてを決めつけず、見たまま感じたままを綴っているところがとても好感が持てた。他の作品もよんでみたくなった。

それと、台湾で暮らすフミエさんという私と同じ名前のひとが、テレビでキューバ対日本の野球を楽しそうに観ているというシーンがあって、まさか、と思った。

花をのみ待つ人になむ ふるさとの 雪間の草の春を見せばや

先生のお宅へ電話するが、つながらない。呼び出してはいるのだが。時間を変えて、日を変えて電話してみたがつながらず、4日前になってしまった。やっとのことつながったら、先生は著作の編集作業で超多忙だったらしく、日曜日のイベントも開催できるかまだわからないので、前日にまた電話して、とおっしゃった。結局、前日の朝に「やります」という連絡を頂いたので、今回ご一緒する春知(はるっち)さんにもその旨連絡。

この会には、「美味一品」を持っていくのが慣わし。私は、赤くなったスイバの葉と茎をジャムにした。あとは土手でぐんぐんのびているノビルを掘った。当日朝に先生からレタスを持ってきてと言われたので、急ぎ畑によってから駅へ向かった。

この直前開催連絡でも集まったツワモノメンバーは、前回からの連続でお会いしたお2人と、ここで、ひじきなどを買わせてもらっている豊食(ホウショク)さん、そして私たちだった。お決まりの先生お手製手描きレジュメに変わって出てきたのは、無地クリーム色のA3用紙。今回は自分で作るということで、折りかたも自由。といいいつつ、いい折りかたを教えてくれた。ポケットができるように折る。それぞれのポケットに摘んだ野草を入れてそこに書き込む。野草を入れるときには、花など特徴となるところを奥につっこむようにすると、帰ってあけるころには軽く押し花風になっているよとのこと。

上の和歌は先生がおっしゃったもの。検索してみると

花をのみ待つらむ人に山里の 雪間の草の春を見せばや

山里をふるさとと確かおっしゃっていたのが、かえってよかった。千利休の侘びのこころをあらわしたもので藤原家隆の作。花というのは桜や梅などが有名どころであるが、そういうのではなくて、ふるさとの雪の間からのぞく草の若芽で知る春の息吹をこそあの人に見せたいな、と言ったところ。風流だな。こういうのをさらっと言うところがかっこいいなと思う。

さて、今回のご馳走は。。。ノビルとめざしのアンチョビ風和え物、なすの甘辛煮干しえび出汁、トマトと豆腐となめこのスープ、アシタバの胡麻和え、肉味噌の金柑添えをコリアンダーやルッコラ、ディルとともに。へしこ、茎若布の佃煮、ブルーベリー酢と何か(忘れた!)に漬け込んだゆで卵、なまり節のコーレーグースがけ宮古島つながり長命草をまぶして菜の花とナズナ添え、ふきのとうのウテナ食べ(ご飯と肉味噌のっけ)、ノギクと豚肉の胡麻風味炒め物レタス添え(キク科仲間)、ツワブキの茎と梅の花を散らしたごはん、二種類のパンとスイバジャムと金柑ジャム。途中から参加の女医さんは、仕事の連絡が入って一瞬でおいとまとなり、残念。でもパンや金柑ジャムをおいしくいただく。どれもおいしかったのだが、へしこは前回話を聞いていたので、持ってきてくれて嬉しかった。糠をつけたままでグリルでかるく焦げ目が付くくらいまで焼いてあとは蒸すそうだ。これを先生特製ブレンドの野草茶漬けにして食べた。ルッコラやヨメナをすこしのせて。これが最高においしくて、お酒も飲んでいないのにシメをたらふく食べたのだった。また途中から参加した写真を撮っている男の子がケーキをもって来てくれてもいたが、食べるのに必死でほとんど話をできなかった。二兎追うもの一兎を得ず。

ヨメナの残りをもらって帰り、これを植えたらヨメナがわかるようになるな、と思っていたはずなのに、夕食のときに無意識に根っこをちぎって食べていた。途中で気づいて、また水に入れているが根っこ再生するだろうか。ヨメナは紫の花が咲けば居場所がわかるが、それまでに判別するのは難しい。今回はじめて味わってこれはちょっと楽しみになる味だった。まためぐりあえますように。ちなみに先生の摘み菜レシピ本は5月に出るそうだ。

摘み菜が熱い。どんなだったかメモ。

数年前にセミナーに参加したことがあった、「摘み菜がごちそう 四季の野草」の

平谷けいこ先生の野草の教室が、今は大阪市内のご自宅で「摘み菜出逢いの会」となって復活していた!

摘み菜を伝える会の季刊誌「摘み菜」と、私のやっている「つため新聞」を交換していることもあり呼んでくださった。今回2度目の訪問となる。

午前中には、摘み菜茶をいただきながら、「摘み菜力アップ講座」と題したコアな季節の摘み菜に関するお話というかおしゃべり。先生の手書きレジュメがいい。ヒントが書かれているものの、ほとんどは自分で考えて書き込むタイプで、終わるころにはメモでいっぱいになっているしくみ。

この1月に出されたお茶は、ほうじ茶をベースに、クロマメ、マツ、ナンテンの実、ハトムギ(美肌作りに良い→漢方ではヨクイニン)、チンピ、アマチャヅル入り。

お昼は「美味一品もちより」により、コタツの上(全てはコタツを囲んで行われている)がいっぱい。

はし置きは、ハマウドの葉に、オオキバナカタバミの黄色い花とナンテンの赤い葉をリュウノヒゲで束ねたもの。

ロウバイをおいしいお水に漬け込んだ、甘い香りの水で乾杯。

お鍋は、しし鍋に、セリ(根っこ付き)を入れて香りを出してあとは好きな野草を加えて。

ヤブランで色づけしたカブラや、クサギの佃煮、ノビルのオカカ和え、オカノリと味噌でご飯を包んで。りんごとルッコラのサラダ。オニタビラコやタンポポの葉っぱはこの季節は苦味が少なく食べやすい。

その他持ち寄りした、ギンナン、ノビルのパン、レモンジャム、春菊とりんごのくるみ和え、ハーブ味噌豆腐、赤大根の酢漬け、ゆずとごまの葛餅、オカワカメの甘辛炒め、川えびの佃煮…

お茶に入っているものを、ひとつずつ当てていっていた時、ナンテンと聞いて「ナンテンはお茶にして大丈夫なのか?」と訊いたら、抗菌作用があるとのことであった。それで昔は、厠のそばにナンテンの木を植え、その葉で手をこすることで洗う代わりにしていたとか。そのほかにもヤツデの木も植えてあったよね、それはその実をぼっとんの中に入れておくとウジを殺すことができたから、とか。

ハトムギとジュズダマは似ているが美肌作用があるのはハトムギの方であり、麦茶は体を冷やすのに比べてハトムギは「平」でおだやかとか。(私は畑でハトムギを育てよう、とこれを聞いて決めた、けどあとで調べたら、田んぼのようなところで栽培するものらしく残念、買ってこよう)

なんなんだ!この世界は。面白すぎる。この会自体は、人生の先輩方が多いのだが、最近は私の周りでも野草に興味を持っている人が多く嬉しい。

帯状疱疹3たび!

発疹発見の日を基点としてB.T.= Before Taijou-houshin、A.T.= After Taijou-houshin

B.T.21days 野草の師匠宅で梅をもぎ、生駒からバイクでずぶぬれ帰宅。

B.T.20days 右胸下あたりに、違和感。気がふさぐ。

B.T.19days しかし友人宅で飲み会、飲みすぎ。

B.T.18days インドカレー食べに出かける。

B.T.13days 痛い場所がどうもよくわからないが、そのへんが胃なんだろうか?胃腸炎?

B.T.11days 友人宅でサザエBBQ、控えめに、でも飲む。

B.T.10days 気にしながら、田んぼで草取り。夕方痛み、へこむ。

B.T.06days 米ぬか乳酸菌豆乳ヨーグルトのせいで胃が痛いのかと、やめてみる。

B.T.04days 家にいると気がめいるので京都精華大の岸田君の講義を聴きに行き、気分上々。帰りに水無月を買う(あとで水疱瘡の厄払いの食べ物だと知る、奇遇だ)。

B.T.03days ネパールチャリティーイベントで水疱瘡明けの姪っ子とかすかに触れ合う。

B.T.00days EU映画会で寒い屋内に半日。夜、ちょうど痛む胸の裏側の背中に湿疹を発見、Tに写メを撮ってもらって確認し、ユニクロの下着かぶれと自己診断。

A.T.01days 女子サッカーの決勝聞きながら畑仕事。久々にこれ帯状疱疹ではないかという痛みがでてきた。

A.T.02days 近所のS皮膚科へ受診。帯状疱疹で正解。ただし胸の痛みは別と診断。風呂はシャワーのみと言われる。その足で消化器内科にも受診。妊娠の可能性があり、痛みもひどくないようなので検査は、妊娠かどうかわかってからにとの診断。

A.T.03days つため新聞編集会議。帯状疱疹の痛みはともかく、胸が痛くてつらい。

A.T.04days 田んぼの草取り中はほとんど痛みを感じず。太陽を浴びて背中がぬくもったせいかもしれない。

A.T.05days 生理が来ず、S先生も超イマイチなので皮膚科をブッチする。が胸が痛くて気分はもう絶望的。

A.T.08days 朝、生理がきたので、痛みの原因の検査と痛み止めをもらうべく新たな皮膚科(今度は女医)へ受診。状況を説明するなり、3週間前からの胸の痛みも帯状疱疹によるものと、即断。よくあることです、神経がつながっているから。と。抗ウィルス剤は、発症から1週間以内に飲まないと効かないとのことで、もうあとは、1ヶ月くらいかけて自然治癒しかない。ただし、神経に痛みを覚えさせないためにも、痛み止めを飲むのはいいコトといわれ、痛み止めをもらう。お風呂に浸かって暖めてあげるといいと聞き、医師によって正反対の指示に驚く。

ということで…

帯状疱疹は、私は人生で3度目の経験なので、そのしつこさや痛さはよく知っています。子供のころに発症した水疱瘡のウィルスは大人になっても体の中にずっとあり、極端に体が弱ると出てくるのが帯状疱疹です。水疱瘡は全身に広がるのに対して、帯状疱疹は体の片側。そして痛みが伴うのが特徴です。それが今までは、疱疹が出てからだったのですが今回は、えらく前から内側で痛みを発していた、それがつらさの原因でした。子供の水疱瘡からも感染すると言う説があり、わたしも姪っ子から?と疑いましたが、ほとんど手も触れていないので、これはただの偶然だったようです。もうすでに痛みはありましたしね。

今回、生理前で、妊娠の可能性があったために、抗ウィルス薬が処方されませんでした。また胃カメラやレントゲンも、微々たる影響とは言え、ないとはいえないということで、検査できませんでした。また、水疱瘡とは違うとはいえ、帯状疱疹になった状態での妊娠は、これまた不安だったので、正直なところ、今回は生理が来てよかった、とほっとしました。健康って本当に大事ですね。健康ならば、あとはなんだっていい、とすら思います。というわけで、ビール飲んでいいのだろうか?よくないか。ご参考まで~。

畑で作業をしていたら、少し離れたところに置いていた鍵をかけていない私の自転車の横を小学生の男の子二人が通りかかる。「いけるって、これ」とか言っている。じっと見たら私に気がついて、そそくさと離れていった。その後、目の前の小学校のフェンスを超えて学校から逃げる二人をまた目撃。あまりに珍しい光景に思わず「何してんの?」と声をかけたら、「逃亡」と言う。「学校今日は休み?」と聞いたら「えーっと、ノー」と言う。なんで英語やねん、と思ったが、それ以上言うことが無くなって「ふーん、逃亡かぁ」とつぶやいてたら行ってしまった。「なんで?」とか聞けばよかったかな。でも逃亡するってことは、学校が嫌なんだろう。それはそれでいいが、自転車を盗むのはあかんで、と言えばよかったなぁ。

フリーマーケット。その2

隣に出店していたおばさんに、あなた、前にホーローの小鍋を買ってくれた人やね?と言われる。おぉ、よく覚えていてくれたものだ。3年前のことなのに。小さな町なので、フリーマーケットのたびに見かける人たちとどんどん知り合いになっていくのがおもしろい。そしてそういう人たちは外国旅行やアウトドアに造詣が深い人が多いので話が合う。

フリーマーケット。その1

外国のコインは子供たちに好評だった。1枚5円という単価の安さが遊び感覚で買い物できて嬉しいのだろう。しかし意外にも100円で20枚というオトナ買いをしていく。「ギザ」とか「単位の大きなやつ」を目ざとく見つけて拾い上げていく。なんかすごい。実はこれ結構価値があると思う。子供ってすごい。

夜中に夫が「ニンニク臭い」と言って起き上がった。そういえば私も寝つきが悪かった。昨日、収穫して乾かしておいたニンニクを、3つ編みリースにしたてて、棚にぶらさげてみたのだった。ニンニクなど刺激物を食べ過ぎると確かに寝つきが悪いことがあったが、においだけでそんなことがあるのだろうか。しかし、実際それ以外に原因は見当たらず。雨が吹き込まないことをねがいつつ、ベランダにお引取り願ったのだった。

干していたパンツが、徐々になくなっているという家庭内のうわさがあった。ベランダの風が強いせいだが、パンツの在庫管理がきちんとできていないため、なくなったかどうかわからないのでうわさのままだった。今朝、マンションの脇の通りを歩いていたら、うちの夫のパンツが1枚落ちていた。一昨日の嵐に打たれたらしく多少砂がついていたが、あきらかにうちのだった。たまにパンツが落ちていることがあるが、それの持ち主であったことは、はじめてだった。

星野道夫のことをふと思い出したので、これはなにかある、命日か何かかもしれない。と自分の野生の勘を信じてみたけど、違った。ついでに、「森と氷河と鯨

」を読み直して、またアラスカに行きたくなった。そう、4年前の今日はアラスカ旅行の前日だった。霧に曇るケチカン、真新しい星野道夫のトーテムポール、ジュノーの氷河、スカンクキャベツ。シアトルの町やリス、そしてイチロー。

岩手県にボランティアに行ったとき、地元の方とお話する機会が何度かあった。理解度は約半分。すばらしい訛りであった。外国語やったら ”Sorry?” と聞き返すこともできる。同じ日本語を母国語とする人の前ではなぜかそれがためらわれ、「へ~、なるほど~…」とか適当な相槌を打ってわかったふりをしてしまう自分が悲しい。でもこういうときなんて言ったらいいんだろう。「え?今なんておっしゃいました?」とか言ってしまったら会話の流れが止まってしまうよなぁ。そういうことを心配するのは大阪人やからかな。

吹きっさらしであるうちのマンションは、世間に暴風警報が出ているとき、本当に嵐である。ガラス窓がガタガタ言うのを聞いてると、植木をすべて部屋の中に取り込んでいてもまだ不安になる。だから、風が強い日は嫌いなのだ。が、先日の春の嵐のあとにどこの誰からか思わぬ贈り物があった。ベランダに落ちていたのは、「花2月ごろうマキ」と書かれた小さな袋。中にはマリーゴールドのような花ガラが数個入っていた。2月ごろう、って何よ?本日4月11日ごろうでもいいでしょうか?取りあえず、蒔いてみた。これで咲いたら何か話ができすぎているなぁ。

片付けをする。中学時代の短縮マラソンのトロフィーを捨てることにした。今までなんで捨てずにとっておいたのか思い出せないくらい、不要なものだ。しかしこんなにまじまじとトロフィーを見たのは初めてで、捨てるんだったら金属だから不燃ごみ、と分解していったら、ほとんどがプラスチック製と判明してがっくり。いや、いいんだ、プラスチックでもなんでも。捨てるんだから。燃えるごみに出せてラッキーだ。一部分が、冠みたいでかわいいので、お姫さまに目覚めた姪っ子にあげようと思う。

オンブズマン、日本語だと思っていた。おんぶしてくれるように、助けてくれたりする組織や人のことだと思い込んでいた。だいぶ違ったのね。本当はスウェーデン語でombudsmanなんだって。知ってたか。

四天王寺の市で聞こえてきた会話。

A 「この像、いくら?」

B 「あ、二宮金治郎ですか、これいいでしょう?」

A 「そうそう。今、はやってますよね」

B 「えっ、二宮金治郎がですか?」

A 「そうそう。」

わたしも、Bに同じく、そんなの知らんかった。連ドラにでもでてくるんだろうか。

セブンイレブンのマルチコピー機の声が、自分の声にとてもよく似ている。普通自分の声ってわからないはずだけど、なぜかわかる。誰なんだろう。気になる。

珍しく外食、穴場的な中華料理屋に入った。ドアを開けて一歩入ったところから床はツルツル。本当に滑ってコケるかと思った。長崎ちゃんぽん定食というのがあったので、定食には何がついているのか?と聞くと、カウンター越しに店のおじさんが、「それは白ご飯付きの値段で、チャーハン付きやったら950円ね。」と言ったあと「それと、餃子2つ付けましょか!」と交渉してきた。びっくりしたけど面白いので、それを頼んだ。メニューの内容を交渉するなんて、海外でもあんまりやったことない。そして、運ばれてきた餃子付きの定食を食べていたら、さらに「これもよかったら」と、小皿に入った麻婆豆腐がサービスされた。日本のお店も侮れない。

もう今のバイクを買って何年になるだろう。南米に行くために買ったので…8年前かそのくらい。いや、意外とまだそんなもんか。でも6万キロは越えてる。これまで無傷だったジェベル200のタンクに、今日エクボができた。しかも実家のブロック塀にぶつけて。ちょっと油断したら倒れてしまった。ガソリンがたくさん入っていたし、打ちどころが悪かった。ガソリンが漏れていなかったのが幸い。なんか、あらためてバイクにゴメンって言う気持ちと、今までありがとう、と言う気持ちがわいてきた。ほんと、いい子なんです。

駅前に、たこ焼き屋ができた。と、それだけなら聞こえがいい。が、チェーン店のたこ焼き屋と聞いたらちょっとがっかりしない?

答えは、がっかりする。

今年はマラソンでもしようか、と休日の夕方に走り始めて20分足らずでオープンセールのたこ焼き屋の列に加わってしまった。チェーンだとか、人がいっぱい並んでるとか、ジョギングの最中だとか、そんなこと気にしてはいけない。やっぱり食べてみるならオープンセール中にしないと!文句は食べてから言え、でしょう?

結果、やっぱりチェーン店の味だった。ダシがきつすぎるし、蛸が硬い。と判定したら、夫にいきなり厳しい意見やな、と言われた。確かに厳しい。ひろちゃんが潰れてから、余計にひろちゃん贔屓気味になっている私。

ひょんなことから、夫がバンドのメンバーになった。担当はベース。ギターは触ったことがあるが、ベースは初めてのようだ。ベースと言えば、ドリカムで言えば中村さん。くるりでいえば佐藤くん。どちらかというと目立たない部署であるから、何とかなるのかもしれないけど、バンドのメンバーがドラムとギターとベースの3人であることを考えると、目立つ目立たないと言う問題ではなさそう。しかもハードロックらしい。豹変するのか、夫。

スーパーのレジ、草食系のバイトの男子。代金「863円」に対して、1万円札と3円に続いて10円を出したら、10円を受け取ろうとしない。胸の前で両手の平を見せる形で固まっている。

(いいから、この金額でレジに打ち込んでごらん!!)と、目ですごんだら、しぶしぶ受け取った。機械は正直。

「お釣りはまず、9000円と、のこり150円になります。」と、言いながら、やっとこっちの魂胆がわかった様子。

新顔なのでそういうこともあるさ。何事も経験。って偉そうやな、私。

雨上がりの夕暮れ時の路上でのこと。

前から走ってきた自転車のおじさんに「はろっ」と言われる。ん?と思ったけどそのまま通り過ぎようとしたら、今度は「はーわーゆぅ」と言われる。面白いので、「日本人ですよ。」と教えてあげると、「おぉ、カナダ人かと思った」と言い何故か握手を求められた。「かっこいいな、カナダ人みたいや。」そういっておじさんは笑って走り去った。

久しぶりに外国人に間違われたので、このところは、日本に落ち着いてすっかり日本の雰囲気をまとっていたつもりだったけど、まだ外国の香りがするかぁ~。そうかぁ。とちょっと嬉しくなったのだった。

川沿いからマンションへ上がる屋外の階段踊り場で、風を避けるようにして、

制服姿の中学生2人が焼肉パーティーをやっていた。

カセットコンロと、コッフェルの蓋フライパン、割り箸、スーパーの特売薄切り豚肉、2パック。

住民がマンションに上がるには、その踊り場を通らなくてはならないので、

ちょっと除けてもらわないと通れない。無言で通るには距離が近い。

「おもしろいとこでやってんなぁ」一応一言。「うまいっすよ」中学生一言。

この寒波の中ようやるわ、と部屋に戻ってからふと、あの子ら塩コショウすら持ってなかったかも。

と思う。いや、そんなことよりもウチは今、自治会長なのだった。

「こんなとこでしたあかん!」とか言うべきだったのかも。いや、やっぱりおもしろいから言えないわ。

ームセンターで、種まき用のトレーを買った。

1つしかないレジの女の子は、「トイレに行きたいからちょっと」と警備員さんに声をかけていたので

あ、閉鎖される、と思ったが、「どうぞ」と言われたので商品を差し出した。

が、値札が見当たらず、すべてをバーコードで管理しているホームセンターのバイトの女の子は困ってしまった。

トイレに行きたくて落ち着かないからか、私に向かって

「値段はどこですか?」と聞いて、その商品を差し出した。

私にどうしろと。

リマで、おじさんが中古の無線LANのルータを100円で売っていたので買った。ほくほくしながら帰って設定し、これでやっとうちもコードレスやわ、と思ったのだが、つないでみたら、うちの古いノートパソコンは、充電がきかず、常に電源コードを差しっぱなしなのだった。半分だけ無線。