東北旅行 2018 DAY1
沖縄に続いて、行ってみたかった冬の東北しかも豪雪地帯に行く。
トンポウロウみたいな雪、布団のような雪、みたこともないような雪を見るのが目的。
チケットは、バレンタインセールということで仙台行きをPeachで買う。2人で購入する場合に限り安い値段帯が現れるというキャンペーンだった。
もともと肘折温泉宿に「ドカ雪割」があるのを知って興味を持ったので、ここで1泊。そしてたまたまみつけた白布温泉の茅葺屋根の宿、西屋はジャケ買いではないが一目惚れ。
結果的にどちらも山形県だったので今回は山形県を巡る2泊3日の旅となった。
もう、うちでは当たり前になってきた数日前の航空券予約で準備がスタート。
事前情報はほぼなし。図書館で本を借りてきたけど読む暇もなかった。
当日の朝は、1つ向こうの駅まで歩いて始発に乗る。真っ暗な道を大きいが軽いザックを担いで歩く30分は全然苦じゃない。
前夜に仕込んでおいたサンドイッチがことのほか美味しい。
ココナッツオイルを薄く塗ったライ麦パンに白菜の真ん中の方の葉をチコリー(仏endive:元々仲間なので同じようなもの)に見立てたものと、ぷあんの手作りスモークハム、粒マスタードを挟んでプレス気味にラッピング。
今回は、Peachなので受託手荷物は1個めから有料だし、もし荷物が増えたら国内なのだから宅急便で送ればいいやということで、荷物は機内持ち込みだけにした。チェックイン機でチケットを出したら席を指定せずとも隣あう席でほっとする。1時間半なので別にどっちでもいいけど。
気持ち悪いイントネーションの「ほんま、おおきに」というPeachの決め台詞を背に飛行機を降りた。
大阪の会社なんやろか。むしろ到着地の言葉使いのほうがよくないか?
仙台空港、ちらほらと雪が残っている。2011年の震災時の津波でずいぶんと破壊されたようだが今はきれいな空港になっている。
空港へのアクセスが町から電車で30分以内なのがよい。インドのチェンナイ空港もよかった。しかし本数は少なめだったので今回は山交(「やまこう」と読む。「さんこう」と言って正された。山形の「やま」)バスで一気に山形駅まで向かうことにする。1500円。雪をかぶったバスに乗りこむ。
本当は空港からわりと近いところでちょうど第3日曜の朝にやっているゆりあげ港の朝市を見たかったのだが、空港からは交通機関なし。そのためだけにレンタカーを借りるのも何だし断念。歩いたら1時間はかかりそう。しかし朝市が好きだ、市場も好きだし産直も好きだ。
あのへんのどこかで朝市かな。バスで名取川を渡る。
宮城県から山形県に入りどんどん雪が深くなっていった。山形駅での持ち時間は1時間と少し。駅から15分のところにある池田もち屋へ向かう。
歩く分には雪の上は滑らなくてよいが、ちょっと時間がなくて焦り気味なのであぶない。
餅三昧 760円(くるみ・納豆・おろしなめこを選択)と、汁粉450円
餅屋ですから。メニューはこれだけです。餅とビール、飲むか?
山形駅に戻ったところ、雪の影響で電車が遅れていた。それならもっとゆっくり餅を食べたかった。30分以内には来て米沢駅までの奥羽本線約1時間の旅。
雪の中みんなおとなしく遅れている電車を待っていた。
線路見えてないけど、大丈夫?遅れているからって飛ばさなくていいよ。果敢に攻める女性運転士だった。
米沢駅、到着しました。雪でホームの境がわかりにくいです。
お疲れさま。。。
宿からの送迎車を待つあいだに、山形ダシそばと、きなみおにぎりで昼食。
きなみとは…きゅうり・なす・みょうが…って夏野菜やんな。ダシも…冬に食べてるのは観光客だけかも。
他の旅館の人達が次々と拾われていくのにうちの送迎車が来ずちょっと焦りだしたころに来てくれた。
「若女将です!子供も乗っててすみません!」となかなかアットホームな車内。45分ほどで白布温泉到着。
大満足のビジュアル。西屋旅館。
すごい雪で、散策とかする感じではないが、なんとなく外へ出て歩いてみる(坂)。
バスもちゃんと走ってます。
かまくらの上に雪降りつむ。中に人?
ええ旅館や。迷路っぽい旅館は宮田珠己さんからの受け売りで好き。くまなく歩き回る迷惑な客。
温泉へ続く廊下の下を源泉が惜しみなく流れていく。(なのに寒いんやけどね。)
湯船からは常に湯が溢れている。壁の向こうには滝湯がある。
地酒東光の純米上撰が食前酒で嬉しい驚き。そばの実を揚げたものをかけて食べるナントカっていう右上の料理がおいしい。秋に会津の宿でも出たな。名前なんだっけ。
からの、米沢牛すき焼きとは、もう幸せとしか。
お部屋が寒いことを除けば…寒いことを楽しめれば…ほんとうに素敵な宿。
飲んでごまかす。