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 Day4

南部バス(八戸港→JR本八戸駅)

八戸線(本八戸→陸奥湊)

目が覚めたら、もう港に着きかけていた。雨の八戸港4:45着。

JR本八戸駅へ向かうバスは5:40まで来ないので、のんびり港でまつ。選挙カーのご一行が同じ船でそのひとたちの衣装が蛍光色で目に入るとちかちかする。バスで本八戸駅についたら、始発を待って、陸奥湊駅まで向かう。

6:00オープンのみなと食堂に行くのだった。


陸奥湊は朝市で有名なところ。

今は工事中でひっそりとしていたが、みなと食堂はすでに満席状態。6:30くらいに着いたので、食べ終わったライダーのグループと入れ違う形で、すっと入れた。ヒラメのづけ丼が有名みたいなので、それがはいったどんぶりと、夫はせんべい汁も頼んだ。少し甘めの汁。せんべいはおもっていたよりも弾力と噛み応えがあった。付け合わせの山芋の千切りや青菜の漬物がすごく新鮮でおいしくて感動。

市場で、八戸産の煮干しを買って甘酒をのんだ。雨が降っているのでちょっと動きが取りづらい。市場の前にいたおじさんがなかなかの訛りで話しかけてくれて、聞き取るのに苦労したけどワクワクした。


八戸線(陸奥湊→久慈)

八戸線(久慈→八戸)


ほんとうは、このあと、新しくできた三陸のトレイルを2~3時間リアス式海岸に沿って歩くつもりだったが、しっとりと雨が降り続いているのでやめにして、久慈まで、電車の車窓を楽しむことにした。

往復になるのはちょっと退屈だけど仕方ない。久慈から先の三陸鉄道に乗りに来ている人もちらほら見かけた。

JR以外の私鉄はなかなか乗る機会がなくて課題。楽しそうだ。


東北新幹線(八戸→盛岡)

八戸からまた新幹線に乗って盛岡へ。

1年ぶりの盛岡。駅に近いぴょんぴょん亭で、盛岡冷麺とビビンパのランチセットをいただく。いいお店。ちょっと早く入ったから待たなくて済んだ。

大きなスーツケースを持っているお客さんも多い。盛岡駅から近いから人気なんだろう。焼肉屋さんなので、肉は焼かない私たちにも荷物に白いクロスをかけてくれた。


秋田新幹線(盛岡→田沢湖)

盛岡からは、ピンク色がかわいい秋田新幹線こまちで、田沢湖へ。



この秋田新幹線は初めて乗ったが、めちゃくちゃ車窓がいい。

緑があふれていて、目を凝らしていればクマとかふつうにみられそうな秘境の景色がつづく。そのため線路のメンテナンスがむずかしいようで、このルートが今後の存続が危機的だという。

乗っておくことをおすすめする。


羽後交通バス(田沢湖駅→アルパこまくさ)

今夜は乳頭温泉の宿「鶴の湯」へ予約を入れてある。

「アルパこまくさ」というバス停まで送迎に来てくれるとの事と、何時のバスに乗りましたと宿にTELするようにと言われていた。

バスに乗り込んでさっそく電話をかけるが、ずっと呼び出し音がなったままで出ないので何度もかけるが同じ。不安になりバスの運転手さんに「今日鶴の湯って休みじゃないですよね?」ときくと、「大丈夫だと思いますよ、いつもクルマが迎えに来てるから」とのこと。根気強くかけ続けたらやっとつながって一安心だった。


マイクロバスの送迎車で鶴の湯までもけっこうな道のり。これだと歩いたりは難しかっただろう。しかも雨、途中から霧で真っ白。川はコーヒー色になっている。ともあれ、鶴の湯温泉に到着したら、桃源郷感満載で、嬉しくなってしまった。


後で知ったのは、この古びた雰囲気もかなり努力して作りこまれているものだということ。

にしても好きな雰囲気で、我ながら選んでよかったと自画自賛。予約の電話を入れた時点で一番安いタイプの部屋【2号館9830円p.p.】しかあいてなかったが予算的にもちょうどよかった。

本陣という囲炉裏のあるお部屋での食事ができればそれでいい、と思っていたら、違う部屋になるみたいだったので、案内のおじさんにお願いして本陣に変えてもらった。


前回食べ損ねた、夫待望のお茶餅を盛岡で買ってきた。


お風呂は、たくさんあって泉質も違い、さらっと説明されても全部は理解できなかった。地図が絶対に必要。

宮田珠己氏の「四次元温泉日記」にでてきそうでワクワク。宿泊者専用のお風呂もあり、夜じゅう入れるとあって嬉しい限りだ。とくに川沿いの貸切混浴露天風呂は、2人で入れて川にも足をつけたりして楽しめた。混浴の露天風呂も、女性側からのアクセスが、お湯の中をずっと肩まで浸かりながら進めるようになっており、問題なく混浴ゾーンに入っていけるのは、今まで知っている混浴風呂の中で一番スムーズだった。

乳頭温泉はしっかり乳白色なのも一役買っている。

でも、この混浴に無理に入らなくても、女性専用の露天風呂があり(黒湯)実はここがすごくいい。朝早く一人っきりの時間があってめちゃくちゃ気持ちよかった。


食事は、本陣で囲炉裏のある座敷でいただく。テレビによく出ているという名物のおじさんが秋田弁でとても親切にたのしく給仕してくれる。期待していた以上に、山菜料理が満載でこれもうれしいおどろきだった。

しかもアメリカ人のチャリダー君が隣にいたので、英語で話すはめになってしまい、てんやわんや、でも楽しい夜になった。

竹フライ、竹いためなどとそっけなくかいてあるのが、根曲がり竹や姫竹といわれる5~6月に出会える、おいしいタケノコ。


このあと、岩魚の塩焼きとフライがでてくる。名物の山の芋汁、いぶりがっこもおいしかった。


お酒は、秋田の純米酒を頼んだら、しっかりもっきり入れてくれた。

幸せである。

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