San Francisco
●サンフランシスコ
直前の発表にもかかわらず夫の元職場の先輩が泊めてくれるということになったのでバークレーに2泊することになった。カリフォルニアに行くならばバークレーには行きたいと思っていたのだが、まさかそこに住んでおられると知り嬉しい驚きだった。奥さまがちょうどアリス・ウォータースが主催しているカリフォルニア大学の市民講座に通っておられるとのことでその日は私たちも参加する予定だったのだが、飛行機が2時間以上おくれたため、それはかなわなくなってしまったのでまずサンフランシスコの街に出た。というかお腹が空いていたので、twitterビルの中にあるthe MARKET というフードコートでガイドブックに載っていたポキ丼なるものを食べてみることにした。
ハワイに行ったことのない我々の眼の前にはマグロやサーモン、タイなどの刺身が並んでいてカウンターの向こうからキャップをかぶった店員さんが何にしましょう?と微笑んでいる。何をどう頼めばいいのか把握するまでにしばらく時間がかかってしまったが、要はこうだ。
① 刺身を何種類載せるかを選ぶ→ 2種類
② 容器の大きさを選ぶ→ Sサイズ(で十分だとガイドブックに書いていたのでそのボリュームに期待して)
③ 玄米か白米かを選ぶ→ あると嬉しくてついつい玄米と言ってしまう
④ 刺身は何にするのかを指差す→ マグロとサーモンだったかな
⑤ トッピングを選ぶ→ ネギやらコーンやら全部、と言ったけど、着色料バリバリ緑色のシーウィードっていうやつはやめたらよかった
⑥ ドレッシングを選ぶ→ 胡麻醤油にした(マヨネーズ・サウザンドレッシングとかもある)
⑦ ふりかけなどを選ぶ→ ゴマ、ワサビ
⑧ ここで食べるか持ち帰りか聞かれる→ うん、ここのフードコートで食べるよ
⑨ お会計をする→ カード払いします
⑩ チップを決める→ え、チップ?いるん?
ということでこのカウンター越しにチップの画面をiPadで15%、18%、20%から選べという予想しなかった状況に、じゃ一応、と夫は一番下の15%を押したわけだった。
このあと場数を経るにつれて「No Tips」ボタンがあったわ、と夫。レストランではチップ払うけど、それこそスタバみたいなところでもカード払いすると最後にチップを選ぶ画面が出てくるのだった。そして現地の人がどうするのかを見ていると人それぞれでそんなところでもけっこうチップを置いていく人もいれば、私たちと同じようにNo Tips の人も要る。レストランでは困ったらレシートの税金×2くらい置くといいよとの友人のアドバイスもなるほどな、と納得。しかし私たちバックパッカー夫婦にはやはりこのチップはなかなか厳しいものなのでした(チップのいる国久しぶり!)。
なんだか夕暮れが近づいて薄ら寒いサンフランシスコのMarket Streetからいくつも伸びる横道には、たくさんのホームレスがたむろしていた。酔っぱらい、マリファナ臭い人、死んだように眠っている塊の寝袋。そんな一角にコミュニティーガーデン(*)があった。夕方だからかフェンスは閉まっていたが、通りがかかりのおばさん2人が楽しそうにおしゃべりしながら中を覗いていた。アメリカにはこういう場所がもっと必要なのかも知れないと思った。
(*)コミュニティーガーデンは、サンフランシスコの市庁舎からほど近いテンダーロインという地区にあり、2010年からガーデニングを開始している。母体はTNDC(Tenderloin Neighborhood Development Corporation’s)。ここ以外にも、ルーフトップガーデンやホームレスや低所得者向けの住宅斡旋なども行っているようだ。狭いスペースをコンパニオンプランツで美しく活用している。ガーデンのオープン時間は月水金の10~12時など。http://www.tndc.org/programs/tl-peoples-garden/
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