朝の台中公園。父母は由緒ある建物が好きだ。そして石碑の写真を撮るのも好きらしい。この石碑は日本語だったのでまぁわからんでもないが、この大きさでは結局読めないからして、写真撮っても意味があるのかないのかわからん。
私が台中駅の窓口で切符を買っている間に、両親が自分たちのお小遣い(前もって渡しておいた)から、高額紙幣でもって名物の太陽餅のばら売りを買っていた。普通、高額紙幣しか持ってなかったら小物を買うのは躊躇するけど、知らないって強い。しかも買ったのは自分たちの分だけかい! あわてても私もひとつ買う。今度はさっきもらったお釣りがたくさんあったので、小銭で支払い。
新幹線で台中から嘉義へ移動し、そこから阿里山行きのバスに乗る。平日だったからか空いていた。ゴージャスな雰囲気のバスはいいのだが、せっかくの景色がカーテンによってじゃまされる。しかも窓にでかでかとイラスト。父のシートだけ妙にみしみし言うのは、体重が重いからだろうか。
阿里山到着。食事事情はあまりよくないようで、エコノミーな屋台はこの2軒だけとみた。よって、昼ごはんは向かって左の店で食べて、夜ご飯は向かって右の店で食べる。はっきり言って、どっちもどっちな味だった。
本格的な茶芸を阿里山のお茶屋さんで。英語で説明されながら、茶葉を広げて香りをかいだり飲んだり。最終的に7杯飲むのだが、途中で両親が、もういいわー、とか、お菓子が食べたい、とか言うので、怒られないかと冷や冷やした。商売上手なお茶屋さんで、買い物したあと最後にもらった名刺をみると、台北の三越デパートにも店舗があるとわかった。なるほど。繁盛してる感じ。
阿里山で泊まった高山青大飯店は、ホームページを作った当初よりはテンションが下がっているらしく、若干なげやりだったが、暇な分、部屋をアップグレードしてくれた(階がひとつ上がっただけ?)。たしかに景色は最高だった。双眼鏡で覗くと、向かいの山の絶壁に、がけ崩れでひしゃげた線路が見える。あとで森林鉄道の人に聞いてみると、地震で崩れたあとそのままになっているとのことだった。
Fカメラの今日のお気に入り
これが、台中銘菓の太陽餅。ぱっさぱさではんぱなくこぼれるので食べる場所を選ぶ。が、素朴で気に入った。
父が背負っているのは私が選んだ45Lザック。母はスペイン旅行のときに、これまた私が選んだ安物のコロコロ(すぐひっくり返る)。
阿里山鉄道、神木駅。
行った事ないけど屋久島みたいなもんだろうか。樹齢1000~2000年の木があちこちにある。日本だったらもっと道標がしっかりしていて、一筆書きですべての木が見られるようにコースが作ってあるのだろうけど、台湾はわりと放任主義で、地図もラフなため、すべての木を見ることは出来ず。
右の店で夕食にたのんだスープには、花が入っていた。阿里山への道すがらたくさんのナスタチウムが道端に群生しているのを見たので、両親はナスタチウムの花に違いないという。私はなんか違う気がすると思って帰って調べたら、金針花のつぼみだそう。