7月21日(月)
ついに完成
案の定丸二日ほどかき混ぜられなかった、ぬか床を冷蔵庫から取り出してみる。匂いは乳酸菌のにおいが強くて酸っぱく浸かっていそう。キュウリを取り出して食べてみる。うんまい!ザ・ぬか漬け味。冷蔵庫が功を奏したのか。めでたくぬか漬けが完成した。ちなみに、野菜をぬか床に仕込む前に、塩を野菜にすりつける、これも今までは省略していたが今回はやっている。キュウリ、色、きれいにでた。さすが。2、3日かき混ぜなくても大丈夫っていいな。最初のぬか床ができるまでは常温で朝晩かき混ぜたのもよかったのかもしれない。これからぬか床に挑戦する人は、スケジュールをよく確認のうえ、1週間程度は朝と晩面倒見てやれる週を見計らって作られたし。これが成功の秘訣なり。
7月20日(日)
発酵、お披露目
できたところの松葉サイダーを友人宅に持っていく。自分としては割と美味しいと思うのだが、他の人の反応も知りたい。微炭酸なので、持って行くうちにどうにかなってしまうかもしれず賭けだったが、結果としてしっかり閉めこめる瓶だったからか、友人宅で開栓したときにシュポっといい音がした。そして反応はというと、美味しい!ということ。松臭さとかはなく、ライチのお酒(DITAってあったね~)っぽいとのこと。嬉しい。自然豊かな友人宅の周りには松がわんさか生えているのでたくさん頂いて帰り、また仕込もうと思う。そして松の季節が終わったらほかのものでもできるそうなのでやってみよう。松に関しては6,7月の新葉の季節がいいそうなので、今がまさに旬。
7月18日(金)
発酵いろいろ、納豆菌とも戦いつつ
松葉サイダー作りやパン作り、合間を縫って納豆を食べる。味噌も天地返し。酵母生活はなんとも忙しい。明日からは三連休。もはや朝晩のかき混ぜができなくなる可能性が高い。ついに、今晩からは冷蔵庫に入るのだ。その前に念入りにガラスボウル大に今日もぶちまけてかき混ぜる。フト気づいたのだが、今日まで冷蔵庫に入れなかった1週間もの間、毎回ホーロー→ガラスボウル→ホーロー→ガラスボウルと移し変えてきたが、冷蔵庫に入れない間は、ガラスボウルに入れっぱなしでもよかったのではないか。部屋においておくだけなら、ガラスボウルで場所を取ることは心配するに及ばなかったのだし。と今更仕方ない。今日からはホーローが活きるのだ。キュウリを漬け込んで、連休中はかき混ぜられないけどこれで、一安心だ。
7月14日(月)
新たな発見
昨日、夫にぬか漬けの難しさについて語っていたら、気づいたことがあった。我が家のご飯は基本的に3分づき、すなわちぬかを占めているのは圧倒的に米の外皮の部分が多い。一方、市販されているぬかといえば、白米に精米したときのぬかなのでかなり、米の内側まで削っている。見た感じでも、うちのぬかがポロポロとすれば、市販のものはフワフワ。ということは、市販のものには糖分が多く含まれているため、発酵が進みやすいのではないか?ということ。何度も失敗を繰り返した原因のひとつはここにあるのではないか!始めてしまったので、いまあるぬか床を捨てるのはすでに「もったいない!」の境地。少なくとも今日の米だけは7分づきにして、ふわふわの米ぬかを50g塩6g湯冷まし適量と混ぜたものを加えてみる。全体量からいったら微々たる割合であることは確かだが、次回からはその点に気をつける(すでにまた失敗するのかもしれないという弱い心)という「気づき」を得てほっとしている自分がいるのであった。
夕飯に捨て漬け(名前がよくないね)のキュウリを出したところ、夫「おいしい!このくらいの方がむしろ…」と語尾は消え入りそうにつぶやいていた。捨て漬けのほうがいいということは、発酵臭がやっぱり苦手なんだろうな。この先は私一人の楽しみの領域ということで。
7月12日(土)
ぬか漬け美人すれ違い
今日はちょっと浮き浮きしながら京阪特急ロイヤルサルーン8000のフワフワシートに座っていた。京都へ行く用事のついでに百貨店であるものを買おうかな、どうしよかなと考えていたので。気になるところがあり、だいたい色々私より先に購入している妹にメールする。
私「ぬか漬け美人持ってる?買おうかと思うねんけど」
妹「持ってる。けど使いにくいから、味噌入れになってるわ」
私 ガーン…
全国百貨店商品券を頂いたが百貨店で買い物することはほとんどない私。しかし、人気のあるメーカー 物に関しては、どこで買っても同じ値段と気づいて百貨店で買うのが最近の自分の流行。一度、あるものでやる、と宣言したにもかかわらず、こっそり、ついで に、在庫があれば、と何やかんや理由をつけて今回も買おうかと思ったのだったが。
うすうす感じてはいたのだ。ちょっと小さい気もすると。せっかく買っても味噌入れになる(それはそ れでいいんだが)んだったらもったいない気もする。しゅるしゅると購買意欲は消えていったのだった。帰宅後チェックすると、フェイスブックの友達も、同じ く味噌入れとして使っていますという書き込みをしてくれていて、これでほぼ「ぬか漬け美人」を結局買う計画は立ち消えとなり、またボウルにてかき混ぜが続 くのだった。
7月11日(金)
今回はうまく行く気がするのです
家に精米機があるので、ぬかは常にある。500gのぬかを使うレシピで今回は念には念を 入れてぬかを煎ってから使う。塩60gと水500ccは混ぜて一度沸騰させて冷ます。それらをボウルの中で混ぜて昆布を少しと唐辛子を入れる。件のホーロー容器にキュウリのヘタをぜいたくに切ったものと一緒に詰め込む。ん?全部は入らない。いい塩を使わなくてよかった。生協のふつうの海塩を使っ た。何度も失敗しているので石垣の塩とか入れたらあとで捨てるときに情が残る。うまくいきはじめたら、野菜に擦りつける塩はいい塩を使ってみようかな。
ピ ンポーン、郵便が来たのでエントランスホールのドアをオープン、しばらくするともう一度ピンポーン、こんどは玄関なので手を洗って印鑑を持ってドアをあけ る。私宛の書留だった。手渡してくれるそのときに、かなり年配のその郵便局のおじさんが、自分の腰の辺りを触ってあるはずのバーコード読み取り機を探して いるが、ないようだ。懇願するような顔で私を見てひとこと「ない!」と言ってあとは「おかしいな…なんでないの?…おかしいな」と腰につけてあるはずのそ の機械を探して自問自答してらっしゃるが、ないものはないし、私は本当に何が起きたのかよくわからないので、うろたえるおじさんを見ているしかなかった。
そして「また昼から来ます」と書留を持って帰っていった。書留は急ぐものではなかったし、おじさんが、大事な機械をなくしたことでこれから起こるであろう 諸々を想像してなんか妙にかわいそう、おじさんがんばってるのに、始末書とか書かされた挙句に天引きで弁償させられるんだろうかとか、そこには個人情報も 入っていたのだろうかとか、想像しながらぬか床を廊下に置く。
30分後、おじさんはへこへこしながら戻ってこられ、「ありました!」と報告してくれた。「これ、十数万円するんですよ、なくしたら大変!」とも。どこでどうやってそんな腰に装着する機械をなくしてまた見つかるのか、そこのとこ ろを聞いてみたかったがなんとなく、また何か起きても困るのでさっさと書留を受け取って終わりにした。
夜、もう一度かき混ぜて、今度はキュウリ本体を捨て漬けに使うことにしてみる。たくさんもらって使い切れないほどあるし、捨て漬けとはいえ食べてもいいような、今回はそんな気がしてきたから。
7月10日(木)
今季、すでに二度目
わが畑のキュウリの苗がやっと根付いた頃、スーパーではすでに3本98円程度に投売りされている。それを横目に見つつ畑に行くと周囲の畑のおじさんから胡瓜のプレゼントの嵐。うちと周りでは旬が少しずれているようだ。まずは胡瓜のキューちゃん漬け(誰が考えたのかこのネーミング、すごく浸透しているが毎回書くのがなんかイヤだ)を作って消化。続いてピクルス。どちらも3日もすれば飽きてくる。「ぬか床があればなぁ、仕込んでおけばよかったなぁ」。ぶつぶつ言ってないで作ろう。人生に遅すぎることなんてないのだ。
今までも何年もトライ&エラーを繰り返してきた。普通だったらそこから学ぶことがあり、だんだん失敗が少なくなる。すなわちぬか漬けに関して言えば、維持継続していけるはずなのだが、毎年作りなおしているとすれば全くもって上達していないことになる。今年はこの恥ずかしい過去を闇に葬るために本気で取り組んだつもりだった。しかし、いつもより真剣に取り組んだはずの1回目はやはり1週間もしないうちに嫌な臭いがして、漬けていたキャベツの芯が黒ずんできた。これすら年中行事化してきて、「よくやった、がんばった私。やっぱりマンションでぬか床は無理やねん」と、スマホで検索する”マンション ぬか床”。 すると、よくあるQ&A形式のウェブサイトでベストアンサーとして「昔の家と違ってマンションは気密が高いため、冷蔵庫に保存しないと難しい。でも、昔ながらのあの味は常温でないとでないかも」的な答えが目立ち、納得し、「今年のぬか漬け計画も終わったな」と、納得し畑の肥やしにする…。
いやいや、ちょっと待った。冷蔵庫に入れればいいのよね、あの味ってどの味?まずはぬか漬けといえる味にしてみましょうよ、と思いたった。前置きが長くなるが、うちの冷蔵庫は夫が一人暮らしのときに両親に買ってもらったもので135リットルと小さい。だから、いつも漬けているホーローの筒型ポットは入らない。いや正確には棚を外せば入るが、それでは「冷蔵庫」が「ぬかど庫」となってしまうので実質無理なのだ。ぬか床は塩分があることから、できるならホーロー容器にこだわりたい。検索していると、あこがれの野田琺瑯に「ぬか漬け美人
」という専用のホーロー容器があり、おしゃれな方々はそれでもって冷蔵庫でぬか漬けライフを楽しんでいることが判明。しかし、今すぐ漬けたい、ホーロー容器はいくつかすでにあるのでできれば、あるもので漬けたい。そんな私の打開策は、「深さ10cmの野田琺瑯バット、フタ付き」。あるのだ、うちにだって。口は広くキュウリを半分に切れば余裕ではいるし、ナスもなんとか丸まま漬かる深さ。問題は毎日のかき混ぜ。この容器に手を突っ込んで毎日ガシガシ(本漬けは冷蔵庫なので進みが遅く2、3日に一度でいい)混ぜると、ぬかが飛び散りこぼれまくって、それがいやでかき混ぜるのを忘れたふりして放置してしまう可能性が大だ。大きなガラスボウルに中身を毎回ぶちまけて混ぜてまたホーローに戻す方法は、どうだろう。面倒?たいしたことない。ボウルひとつ洗えば済む話だ。この子なら冷蔵庫にもおさまりがいい。今までも何度も冷蔵庫の中身となってうまくやってきたのだし。よし!ハード面は整った。もう後には引けない。これでだめなら、もう一生ぬか漬けなんてしないなんて~言わないよぜったいぃ~♪(言わんのかい!)