2011年6月の日記(その3)

6月13日(月)おひつデビュー

朝食と夕食に、昨日買ってきたおひつに入れたご飯を食べる。サイズが小さすぎたかも、ケチらずにもっと大きいのを買えばよかったかも、と昨晩は思っていたのだけど、実際テーブルの上に置くにはちょうどいい大きさだった。3合半くらいは入りそう。おひつに入れたご飯はたしかにおいしい気がする。

米はおいしい。「栽培植物と農耕の起源

」に書いてあったように、麦と米が両方できた国(アジア)では米が選ばれたというのもわかる気がする。麦といえば、今日、同居人はウグイスあん入りのパンを焼いてみたが、あまり納得できるものはできなかったよう。うまくいけば、次のリュックサックマーケットに出品しようかと思っていたのだけど、難しそうだ。

6月14日(火)麦を鳥に食べられた

畑で育てていた麦がすべて鳥に食べられてしまった。ショック。旅行もあって、3日間、畑に行かなかった間にやられてしまったようだ。たくさん実をつけているのがわかっていて、楽しみにしていたのだけど。麦は食糧として実感できるので、どのくらい採れるのか自分の目で確かめてみたかった。コーヒーミルで挽いてパンにして食べようと思っていたのに残念だ。土日の旅行でも各地で黄金色の麦畑を見たけれど、何か防鳥対策をしているのだろうか。

スウェーデン・パラドックス

スウェーデン・パラドックス

」という本を読んでいる。スウェーデンは「働かざるもの豊かになるべからず」ということが徹底されている国のようだ。だから社会保障が充実していると同時に、国際競争力も高い。「スウェーデンという仕組み」に参加するためには、仕事をする必要があるということだ。

でも働かなければいけないといっても、ほとんどの会社は9時~17時とかで仕事を切り上げているわけで、過剰に働かされてつぶされてしまう、というような恐ろしさはないのだろう。自分はどこか仕事に対する恐怖心を持っている。「仕事だろ」とか「金もらってるんだろ」と言われたら返す言葉がないというか、その言葉の前にひれ伏すしかないような。単純に仕事というのはしたいもの、欲しいものだと思えたら、だいぶ心持ちも変わるんじゃないかと思う。

6月15日(水)同僚が会社を辞める

外国人の同僚が会社を辞めるという。いまの仕事はその人がいないと成り立たないと思ってきた。自分ひとりではできない仕事だ。自分の今後について、いろいろ思うところや考えなきゃいけないけど、まだ整理できない。

6月16日(木)自発的がまぶしい

ボランティアがまぶしく見えるのは、文字通り「自発的」だからだろう。自発的な人やものごとを目の前にして

、でも自分は自発的な行動を取れないとき、無力感というものがやってくる。

6月17日(金)自分の力でやっていきたい

辞める外国人の同僚と、後任を探すにあたって、今の仕事に求められる資質について話す。それを聞いていて、自分も自分の力でやっていける仕事をしたいという気持ちがむくむくと芽生えてきた。

6月18日(土)直感で決めてしまえばいいのだ?

六甲山カフェと田植えの手伝い。

それにあたって、昨晩、直接田植えの待ち合わせ場所に行くのがいいのか、六甲山カフェに先に行くのがいいのか、どちらが運賃的に得なのか、などとインターネットでいろいろ検索していたら、1時間くらい経ってしまった。結局、行きたいところは直感で決めてしまえばいいのだ。結果として損したのか得したのかは、後になってみないとわからない。下手に細かいお金を計算をするよりも、直感で決めてしまった方がいいのである。…というのはこちらの考えというか性格で、同居人はそのへんきちんと割り出したいと考えるタイプだ。そういう人がいるから助かっている。でも自分の直感が鈍るのも防がないといけない。

6月19日(日)コミュニケーションについて考えることができる

マンションの集会。自治会長として開催を決めたものの、どういうことになるのか内心不安だったが、だいたいイメージどおりに進んだ。参加者は少なかったけれど、それなりに有意義な話し合いになったと思う。

コミュニケーションとか、コミュニティを作るとか、そういうことが大きなテーマだ。自分はそういうことは苦手なんじゃないかと思っていたけれど、こういう立場になったからには仕方がない。そしてたぶん、コミュニケーションが苦手な人ほど、コミュニケーションの仕事に向いている(というか役に立つ)のではないかと思う。苦手な人ほど、コミュニケーションについて考えることができるからだ。そのへんはスペシャリストばかりではつまらないとか、プロっぽいものばかりではつまらないとか、そういうことにもつながる気がする。不器用な人ほど、器用さが要求される仕事にインパクトを与えることができ、変革の源になることがあるだろう。素朴な意見ほど大事というか。でもそれじゃ稼げないのかなあ。

午後から、今日はうちの畑のプチ田んぼに稲の苗を植える。

(T)