Hong Kong

●出発

香港航空は、深夜発の便だったので余裕で出発。今回はじめてポケットwi-fiをレンタルしてみることにした。受け渡しは営業時間外だったのでロッカーでの無人貸し借り。夫が現地でも仕事をするかもしれないし、いろいろ調べ物やレンタカーでの移動のときなども使えるという理由だったが、確かに借りておいてよかった。特にナビが付いていないレンタカーでの移動中は必須だった。

インターネットのないその昔はどうしてたっけなあ。AAA(トリプルエー、JAFみたいなところ)からたくさんドライブマップをもらって見てた記憶はある。それとモーテルのクーポン付きガイドブック。朝食にドーナツとコーヒー無料とか。30ドルOFFとか。懐かしい。もう20年以上前の話。

香港航空というからには、香港経由であって、関西空港からアメリカを背にまず4時間半ほど飛ぶ。

そこでトランジットが約9時間あったので香港市内へ出ることにする。昨年末に香港に来ていたので地理もだいたいわかっているから、といっても早朝4時だったのでナイトバスに乗って夫のリクエスト(*)の深水渉まで。

ニッチな時間についたもので、夜店の片付けをする人、通りの掃除をする人、開店準備の人などいろいろ。ブラブラしているうちに早く開く朝食の店が開き出した。パイナップルパンが食べたかったのでレストランの隣がベーカリーになっている店を選んで入った。細い米麺の上に高菜のような漬物がのったものとパンとコーヒーと玉子とハム。変な組み合わせ。だけどそのパンはパイナップルパンではなかったので別でもう1つ頼んだ。朝からお腹いっぱい。

もう1ヵ所、前回行けなかった九龍城の跡地の九龍塞城公園に向かう。朝のラッシュで容赦なく扉にはさまれたり(夫)しながら地下鉄で数駅。雨が時折ぱらつくも、通りはすっかり明るくなって通勤通学のひとがたくさん歩いている。跡地の公園のあたりはどちらかというと明るい雰囲気で落ち着いていた。思っていた混沌とは違った。公園内には九龍城があった頃がどんなだったのかを写真や地図とともに説明しているボードがあるのだが、その写真には見覚えがあった。図書館で借りて見た写真集と同じだったからだ。アートではないリアルな写真が印象的な一冊だった。ここで使われてるくらいなので参考文献としても最高なんだろう。

帰りは地下鉄で東涌駅まで出てそこから空港行きのバスに乗る。予定通り2時間前くらいに戻ってこられた。バックパックはロサンゼルスまで直行なので身軽で街へ出られたのもよかった。ちなみに関空でチェックインするときに「香港で一旦出ます」といったらやんわりと止めるように言われるけど、特に決まりはないので自己責任で。

さて久しぶりの長距離便。空いていたので一人で3席使ってのんびり行けてよかった。モニターでは飛行機の上下につけられたライブカメラからいつでも外部の様子を確認できるし、インターネットも15分(だけ!)フリーで使える。と言っても遅すぎて使えなかったが。青島ビールが飲めるし、映画もたくさん見られてなかなか良い12時間だったのだが…。


九龍城探訪 魔窟で暮らす人々

イースト・プレス (「City of Darkness -Life in Kowloon Walled City-」の日本語版写真集。上記の九龍塞城公園で使われていた写真。

香港を知るための60章 吉川 雅之、倉田 徹 編著

*前回の香港旅行のあとに読んで深水渉に行きたくなった本。行く前に読むと勉強になるが、帰ってからのほうがやっぱり読み応えがある。

転がる香港に苔は生えない

星野博美著…読んだら香港に行きたくなる。結局行くことになった。


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