なつめやしのこと

オリーブと並んでチュニジアの特産品。しかもこれもシーズン真っ只中のようで、収穫したなつめやしを荷台に積み上げたバンがあり、道路わきで売る人あり、市場に並ぶものあり、専門店あり…どこも賑わっていた。なつめやしはその名の通り椰子の仲間だが、いままでこんな実がなっている椰子の木は見たことがない。しかし、チュニジアではどこに行ってもあった。特に南部の砂漠地帯の町のオアシスには、なつめやししかない、というくらいあった。収穫したものを乾燥させた状態で売られていて、そのまま食べる。甘い。食べた日本人は必ず「干し柿みたいね」と言う。ジャムにしたものもあり、「絶対これ黒砂糖入ってる!」という味がする。入ってないのに。日本では、お好み焼きソースの材料などに”デーツ”の名前で載っている。あの正体が判明してすっきりした。コーヒーに合います。