2011年10月の日記(その3)

10月10日(月・祝)

朝から近くのショッピングモールにあるツタヤに、スターウォーズの続きを借りにいく。モールを歩く人の様子を見ていると、どこか別の惑星の都市にやってきたような錯覚に陥るのは、たぶんスターウォーズの見過ぎだろう。

午後は同居人の実家に行って、録画してもらっていたNHKのドキュメンタリーを観る。「日本人イヌイット 北極圏に生きる」。虫取り網のような網で、渡り鳥を捕まえる猟の様子などがおもしろい。でもそれより気になったのが、イヌイットの人々の生活環境。イケアで揃えたような家具に囲まれてモダンな家に住み、きれいなアウトドアブランドのウエアを着ている。それが悪いとかいうのではなくて、なんとなく意外だった。グリーンランドはデンマーク領だから、北欧風なのは当然なのかもしれない。でも猟だけでその生活が成り立っているのかどうかが気になった。

スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲

」4夜連続。完結まであとひとつ。

10月11日(火)

武田邦彦「偽善エネルギー

」を読む。そうだ、原子力のことに目が向いていて、石油のことを忘れていた。石油はある日突然なくなるのではなくて、「使いやすい石油」がまず不足してくるという予測がリアル。今後必要になるのは、質が悪く使いにくい石油を使いやすいものに変える技術や、まだ埋蔵量の多い石炭を使う技術だそうだ。今の情報技術に代わり、重工業的エンジニアリングが再び脚光を浴びるのかもしれない。そういえば、おれ工学部出たんだっけ…

スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還

」今日は途中まで。

10月12日(水)

通勤電車に、遠足に行く小学生の団体が乗り込んでくる。ちょうど遠足の季節なので、このところ同じような光景によく出会う。はしゃぎたくてたまらない子供と、子供が他の乗客に迷惑をかけないようピリピリとした緊張感を漂わせている引率の先生、という光景もたいてい同じだ。

「スターウォーズ エピソード6」もうちょっと。

10月13日(木)

10年くらい使っているデジカメのメモリースティクを買い替えるために、アダプターが対応しているかどうかソニーに確認。対応してるとのこと。デジカメ買い替えたりしなくて済みそうだ。もう販売中止になって使えない、と思い込んでいたところを、同居人が問い合わせてくれた。

夕食は、ひき肉ミントのタイ風おかず。なんて名前だったか忘れた。

「スターウォーズ エピソード6」ついに完結!

10月14日(金)

なんと、スターウォーズはエピソード4→5→6、ちょっと期間が開いて、1→2→3の順に製作されたという事実が判明。って、映画ファンには常識なのだろうけど、全然知らなかった。どうりでハリソンフォードが若いはずだ。でも何も知らずにエピソード1から順に見たというのは貴重な経験だろう。事実を知ってしまった今、それはもう永遠に経験できないことなのだ。

10月15日(土)

リュックサックマーケットに参加する予定でいたが、昨晩から天気が悪いため、前日の時点で行かないことに決めた(イベント自体は開催されたようだ)。今日は梅田に出かけ、両親と食事をし、ヨドバシカメラでポジフィルム買う。旅行にはフィルムカメラとデジカメを両方持っていくことにした。フィルムは年々値上がりしているようだ。かつての倍以上になってるんじゃないだろうか。ネットオークションで、スライド用の映写機も買った。このデジタル時代に自分たちはどこに向かっているのだろう。試しに壁に投影してスライドショーをしてみると、大画面で楽しい。いい買い物をした気がする。

10月16日(日)

午前中は畑。赤米とジャスミン米を収穫する。強引に陸稲で栽培したので分けつが進まず、収穫量は少しだけ。昼食は、ひさびさのマルタイラーメン。

いつも買っている農園のお米が、今年分から値上げされるそうだ。でも、ひとまず今年のお米を確保できたようなのでうれしい。米があるってうれしいもんだなあと思うようになった。

ネットで注文していたロンリープラネットのチュニジア版が届く。旅のルートを検討。短い旅なので、どこを切り捨てるか悩む。

10月17日(月)

俺俺

」を読む。ありあないけどありえそうな展開と、いまの若者のリアルな描写が印象的。この前ヨドバシカメラに行ったとき、WIMAXの説明をする店員の話を聞きながら、この本の主人公のことを思い出していた。

10月18日(火)

いま、地方で生きるということ

」を読む。震災後、「地方」をキーワードに、著者が訪ね歩いた人たちのインタビューを中心にまとめられている。思い立ったときに動くことを厭わない人たちの話を聞いていると、自分も何かやらなきゃという気にさせられる。

地方と都市という対立ではなくて、お金への依存度の違いというか、そんなことをもやもやと考えている。「食っていく」ということを考えるのに、まずお金のことを考えてしまうというのは、当たり前のことなのだろうか。

快適な場所を探し求めればいいというわけでもない。芸術や文化など厳しい場所でこそ生まれるものもある。

(T)