チュニジアパンを再現するために

パンをたくさん食べる国だから、小麦粉はふんだんにあるであろう。だから買って帰ろう。ということでスーパーにやってきたが、置いてあるのは、どれもお菓子用と書かれた粉ばかり。これはいわゆる薄力粉であって、パン用の強力粉ではないような気がする。商店にいってパン用の粉ちょうだい、と聞いてみても、出てくるのはやっぱり同じ粉。「一緒だよ」とお店の人はいうけれど、そうかなぁー?お兄さんパン焼いたことあるん?聞かんかったけど。そうか、と思いついて市場のパン屋さんへ。裏口をのぞいてみると、小麦粉の大袋が山と積まれている。コレだ!コレなら間違いない、ということで、レジで、粉ください!と言ったら、え?とちょっとびっくりした様子だったけど、すぐに袋に詰めてくれた。1.5Kgほどを購入。チュニジアやトルコのパンの上には、黒い胡麻のような粒々がのっていることが多い。ブラッククミン、nigelleである。

これがあると、ぐっとイスラムの香りがする。日本ではあまり見かけないので、こちらも購入しておく。スーパーの量り売りスパイスコーナーは、便利。日本にも欲しいなぁ。この量り売りコーナー、自分で好きな量をビニール袋につめて、計量器に持っていくと、お姉さんがピッとボタンを押して判別しKgあたりの値段が計算されたシールが出てくるしくみなのだが、何十種類もあるスパイスを瞬時に見分けてボタンを押していく。たまに怪しいのがあると、臭いをかぐ。かいでピッと押す。その正解率は95%。キャラウェーパウダーとコリアンダーパウダーを誤認。惜しいけどすごい。