Caucasus2016/Day5: Zaqatala, AZERBAIJAN >> Sighnaghi, GEORGIA

Travel

ZAKATALA

Food

ホテルの朝食

今日は、ガイドブック上には何も記載されていない不確かな国境越えで、グルジアへ戻って、最終的にシグナギという町で宿泊する予定。早めにホテルを後にする。

アゼルバイジャンの乳製品は美味しいのかもしれない。

私はふだん乳製品を食べないが、ここの朝食のバターと塩気の強いカッテージチーズと、サワークリーム、白いバターには少し感動した。たくさん食べたら気持ち悪くなるが、少し味見したらとても上質な味がした。

たっぷりの蜂蜜もうれしい。ゆで卵もついていた。一番乗りだったので、食堂が寒かったが食べるのに夢中で忘れた。

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カルトゥーシュカ

ジャガイモ入りパン

ジョージアにもどってきたのでさっそく、軽食屋さんで名物のヒンカリを頼む。そのときにバスの時間を紙に書いて見せたら、間に合わないという素振りだった。ヒンカリは茹でるのに結構時間がかかる上、熱いし、食べるのにも時間がかかる。肉汁が入っているのでテイクアウトも難しい。というわけで、ショーケースにあった、こちらを食べてみる。中身はつぶしたジャガイモ。外側のパンは、焼いてあるような、揚げてあるような。紅茶といただく。ちなみにこの店、入り口はスターバックスのマークがでかでかと貼ってあった。さて、どうなんでしょう。

茹でる前のヒンカリ

まずは、マルシルートカで国境方面の町へ向かう。ちょうどいいのが来たので乗り込み、行けるところまで行く。運転手が、「国境に行くならここからはタクシーだ」と教えてくれて、そのままタクシーに移動し、値段交渉したところで出発。よくあることで、途中で勝手にシェアタクシーとなって助手席におじさんが乗り込んできた。まあいい。タクシーの中で突然緊張が走る。運転手が助手席のおじさんにシートベルトを着けるように言い、自らも着用。といっても、ガチャっとはまるところはなく、針金にひっかけて着けているようにみえるだけ。助手席しかり。ほどなく、パトカーが通過していった。そのとたん、シートベルトを外す、運転手と助手席のおじさん。毎日のようにこのルートを走っているのだろう、心得ている。後ろで見ていて苦笑いする私たち。

無事に国境につけた。

アゼルバイジャンはこれで終わりなので、キオスクで何か買って半端なコインを使い切るつもり。かわいいロシア製のトランプがあったのでお土産にする。ボールペンも買う。残りのお札とコインは、記念に持って帰るのがTの楽しみ。

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LAGODEKHI

一番家庭的な雰囲気のヒンカリだった。食べてみたかったな。

家庭のおやつ at guesthouse

グルジア側の国境ではタクシーにふっかけられてシグナギに行くバスはないのでタクシーで25ドルとか、ガソリン代が上がっているのだからコレが適正価格とかいうようなことを言われる。しつこいので、次の町までだけタクシーに乗った。そこにはちゃんとバスステーションがあって、シグナギには直接行かないが、次のジャンクションの町Tsnoriへのミニバスがでていた。45分ほど時間があったので、そのへんをブラブラしてから軽食を食べて出発。

ゲストハウスで案内された居間ででてきたウェルカムフード。リンゴのケーキ、パンにチーズ、はちみつ、自家製アプリコットジャムにみかん。わたしたちだけじゃなくて、近所のおばさんもちょうど同じ時にに入ってきて、暖炉を囲んでみんなでみかんを食べながら世間話をしている様子は、万国共通。この普通のみかんが特にそう感じさせているのだろう。

Restaurant in SIGHNAGHI

レッツパーティー!!グルジア料理のオンパレード。皿の上に皿!そしてシグナギは、ジョージアのワイン産地カヘティ地域にあるのでワインは水のように豊富。グラスでカパカパと飲む。カツィテリRKATSITELI種の白ワインということだったが、少し色がついていて複雑な味わいがあった。チキンサラダ、ホウレンソウのプハリ、リゾット、キノコマリネ、豚肉の串焼きムツワディ…嬉しすぎて写真を撮るのを忘れた。

ミニバスの休憩時間に、グルジア語で書かれている行き先の札を解読していると運転手のおじさんが、答えを先に教えてくれた。

シグナギ SIGHNAGHI

ジョンジョリ Jonjoli

ミツバウツギの花のピクルス

もっとも気になっていたグルジア料理。これは野草じゃないか!とテンション高めで食す。英語圏なら、コレ何?くらいはたずねられるのだけど、もう通じないから聞かなかった。帰国してからインターネットで調べたところ、これはミツバウツギの種類でグルジア原産のStaphyleaColchicaだった。食感がシコシコしていてなんともおいしい。花のピクルスだなんてなんか嬉しいし、日本のミツバウツギの新芽も食用ということなので、次の春は必ずや試そうと心に誓ったのだった。ちなみに玉ねぎとオリーブオイルで和えてある。

再度、名も無きジャンクションでタクシーに乗り換えて、やっとこさシグナギに到着。雪の石畳って滑る。宿を探して歩く。スマホの地図はおかしなところを指していて、迷う。

ブレブレだがミルク粥のようなものと串焼き肉ムツワディ。グルジア人は、料理を重ねるのがお好き。チャチャという蒸留酒を作っている店なのかなんなのかよくわからない小屋で、結局ワインを飲んでいた。

チャチャ CHACHA

ホテル

Zandarashvili’s guesthouse

バス・トイレ・朝食付き 1室50ラリ(約3000円)

故郷に帰ってきたかのような、宿。いきなり地下の居間でみかんやケーキやお茶を出してくれてくつろげる。実際は部屋も値段も聞いていないので心からはくつろげないけども、ちょっとお腹と体が温まったところで、部屋に案内してくれた。バックパッカーのかゆいところに手が届く素敵な宿。手作り貯蔵品もたくさん見せてくれたし英語が通じるので色んな話を聞かせてもらった。

その中で、この町にもあった旧ソビエト時代のロープウェイの話が印象的だった。

私のスマホのグーグルマップを見ると、ここシグナギの町と麓の町ツノリ間約4kmにまっすぐ黒い線が引かれている。何の線だろうと思って、サンドラおばさんに聞いてみると、ロープウェイだという。旧ソビエト時代にはそのロープウェイに乗って毎日ツノリへ通勤していて、それはそれは美しい景色が見られたものだと。それにしてもよくこんなこと知ってるね、と懐かしんでいた。今ではもう跡形もなくなっており、車でしかここシグナギの町にはたどり着けない。今ではロープウェイがある、だったらわかるけど、今はもうない。ソビエト時代のグルジアを見てみたい気がした。

チャチャは酔っ払いがひっくり返して、こぼしてしまったので、火をつけてどれだけアルコール度数が高いか見せてくれたけど、これも万国共通。

観光客より犬の方が多い、シグナギの町。

ワイン蔵のレストラン

なんか楽しそうに宴会やっているところを、外から覗いてみたら、手招きしてくれたので入る。美味しそうな料理が文字通り山積みされていて、すぐにワインをついでくれた。席もあけてくれたのでご相伴にあずかる。ところが、話をよくよく聞いてみると(といっても英語は少ししか通じなかったが)、だれかのお葬式のあとの宴会だった。噂に聞いていた「タマダ」と呼ばれる、幹事が、噂通り、コップになみなみとワインをついで掲げて話し出すと、皆そちらに集中しなくてはならない。そして、タマダは最後に乾杯と言って、グラスのワインを一気飲みしなくてはならない。あぁ、ウォッカじゃなくてよかった。

宴会のあと、一番若い兄弟が、ブドウで作るどぶろく「チャチャ」を作っている店に行こう、とさそってくれたので車に乗せてもらった。今考えたら、ぞっとする。石畳の雪道を酔っ払いの運転する車で酒飲みに行くなんて。ちょっと調子に乗りすぎたが、おかげで面白いところが見られた。そして帰りはホテルまで送ってくれたのだが、無事に着けたのは奇跡に近い。途中ドリフト走行したりしてもう生きた心地がせず、酔いが一気に醒めた。