1 どこへいく?
年に一度は海外に旅行に行きたい。それを目標のひとつに日々を過ごしているのだけど、また今年も旅の季節が近づいてきた。おととしは東南アラスカ、去年はミャンマーときて、では今年の旅先の候補は…
●北欧:
エネルギー問題にも関心が高まっており、将来の移住を見据えて本気で旅行してみようかと検討。が、Tがすでに行ったことがある。
●ニュージーランド:
2人とも行っていないし、自然が豊かでやはり住みやすそう。トレッキングも楽しそうだ。が、旅としての醍醐味がやや足りないような気がする。
●インド:
2人とも行ったことのない南インドかダラムサラに行って、ヨガをしたり、バナナの葉っぱでカレー三昧したい。が、なんとなく決め手に欠ける。
●ラオス:
アジアでのんびり安く、もち米ご飯が食べたい。が、Fがすでに行ったことがある。去年の旅行も同じ東南アジアのミャンマーだった。
●エジプト、ヨルダン:
アラブの平パンが食べたい。2人ともイスラムの国は久しく行っていないし、悪くない。この辺が狙い目なんじゃないか。
ということで地図を見ていると、浮上してきたのが……チュニジアだ。
そういえば、輸入食品屋で手にした、クスクスやオリーブ、デーツ、ハルバなどは、チュニジア産が多かった。国もそれほど大きくないし、1週間程度の旅行でも、楽しめそうな気もする。私たちの心はいま、チュニジアに向いているのではないか?!
2 手配だ
よくお世話になっている某トラベル会社に、航空券の問い合わせをする。翌日にはもう電話がかかってきて、HP掲載の価格では空席が無く、ワンランク上の値段設定でも残り4席。サーチャージ、税金など込みで、13万円は越えるとのこと。
うーむ。想像以上にサーチャージが高くなっているようだ。特に今月に入ってまた上がったとのことで、前に急騰したときと同じレベルくらいかそれ以上という。航空券が10万超えるのは予想していなかったので、ちょっと腰が引ける。とにかく、いったん再検討します、と電話を切る。
チュニスには、カタール航空が、ドーハ経由で飛んでいて安めとわかった。カタール航空のページで空席確認をしてみたらまだ席があるし、直接買ったほうが某トラベルで買うよりも今回は安そうだ。
なにげに、特別機内食のドロップダウンをクリックしてみたら、ずらずらーっと10種類じゃきかないくらいの選べるお食事がでてきた。乳製品なし(わたしたちは、今年から乳製品を食べないことにしている)もこれなら安心だ。もうココロはカタール航空の機上にある。
航空券の値段は、すべて込みで104,950円だった。さあて、どうしようか。
カタール航空のHPをチェックしなおしたら9月5日現在、値段は地味に推移している。計画していた日程だと1万円高くなっている!困った…。
あと1日休みを延ばしたら、最低価格で行ける。また悩みが増えたに違いないT。
その後、毎日値段が変わっていることに気がついた。そして、9月11日、当初チェックしていた最低価格帯に戻った。104,910円/人。これを逃してはまた高くなってしまうかもしれない。旅行会社にもさらに問い合わせてみるが、H社でも、やっぱり自分で買ったほうが安いようだ。
意を決して、クリック!
直接、カタール航空から購入。変更はできない。出発前のキャンセル料は10,000円也。
日程は、2011年10月27日~11月7日。出発は、木曜の深夜。もちろんTは会社から直帰ならぬ直行になる予定。
3 予習です
今手元にあるものは、旅の指さし会話帳チュニジア
、Lonely Planet Africa on a Shoestring 、地球の歩き方 チュニジア 。フランス語もやりたいけど、今ラジオでやっている番組は途中からは入りづらいノリなので聞けない。
→フランス語、朝7:30~の番組が先週始まった。食い入るように勉強中。
Fは第二外国語がフランス語だったので、辞書や教科書を取っておいたつもりだったが、前回西アフリカに行ったときに誰かにあげてしまったようで、見当たらず。復習必須。
→妹の家で、マイ辞書発見。このほか、携帯用にポケット辞書を購入。
DVD「イングリッシュペイシェント」を観た。設定はエジプトだが、実際はチュニジアの大阪、スファックスなどのスークが撮影に使われているという。
今回の旅行では、下調べをしっかりして、いつもの行き当たりばったりとはちょっと違ったものにしたいなぁと考えているので、色々参考にしたいところだが、意外と「チュニジア」に関する本や映画はあまり見つからない。有名どころで、「スターウォーズ」が今後の鑑賞予定。掠っているところで「革命と独裁のアラブ」
を読んでいるところ。
食材もいろいろと買い込みたいので、クスクスなど、チュニジア料理を一度は作って食べておきたい。
→クスクスは、調理時間も水分も少なくて済む、ある意味インスタント食品であり、そのわりに美味しいとわかった。うちのスタンダードにぜひ加えたい。ちなみにチュニジア(アラビア)語でクスクスを作る鍋はケスケスというのだそうだ。冗談ではなくて。
4 準備しなきゃ…休暇取得編
我が家の現金収入班が、夏休みとして有給休暇を何日取れるかで葛藤中。普通なら平日を5日休んで前後の土日と組み合わせて、9日間、そこに祝日をはさんで1日延ばして10日間、さらに何気なく延ばす1日2日を取るかどうか。いろんな兼ね合いがある。日本の会社ならではの悩みである。
去年ミャンマー旅行で取った有休よりも減らすのは今後にとってもよろしくない、といって今年も同じだけの日数を休むことに決定。
…マイレージ登録編
すでにいくつかのマイレージプログラムに入っているが、今だ特典旅行はしたことがない。しかし、今回のように距離を稼げるのに貯めない手はない。安いチケットを購入予定なので、カタール航空で調べたら、自社のマイレージプログラムでは半分しか適用してくれない。UA(ユナイテッド)のマイレージプラスなら100%なので、メンバーになっておく。これであとは、ネットで航空券を買うときに会員番号を入れれば、マイルが貯まる。ただし有効期限があるのが残念。
…カメラ
チュニジアは、アフリカの中ではわりあい治安が良さそうなので、カメラをぶら下げていても問題なさそう。やっぱりフィルムカメラじゃない?コンパクトデジカメしか持っていない私たちの近頃の意見。幸いそれぞれ1台ずつアナログ一眼レフを持っているし。記録には、デジカメを、これは!というときにはフィルムを。しかも、1台はモノクロフィルムってのもいいなーと思案中。ただ、Fのデジカメ(Pentax/Optio S60)は、最近電池が全く持たなくなってきている(単三電池タイプ)し、Tのデジカメ(Sony/Cybershot DSC-F77)はメモリースティックの容量が少なすぎて、すぐに一杯になってしまう。新しい記録用デジカメ、買う?うーん。
Fのデジカメ用に、eneloopの充電器を購入。eneloopの電池をちゃんと充電すれば、デジカメが正常に持つことが判明。Fのデータ用。
Tのデジカメ用に、アダプターがあれば容量アップのメモリースティックが使えることが判明。アダプターと、2Gのメモリースティック購入。Tのデータ用。
FのFEにポジフィルムを入れて撮る。撮った写真は、これまたオークションで買ったスライド映写機にていずれ上映会をする予定。
TのFM2にネガフィルムを入れて撮る。古いフィルムが何本もあったので、これでSolarisのフィルムのようなひなびた効果を狙ってみよう。Solarisはイタリアのメーカーなので、もしかしたら、チュニジアにも売ってるかもしれない。それも探してみたい。
ということで、1人2台ずつもっていくことになった…。
…お金
現在、チュニジアディナールに対して、ドルやユーロはレートが今ひとつなので、今回は日本円の現金からの両替をベースとして考えている。そのほか、保険としてドルのトラベラーズチェック、ドル現金、新生銀行のカード(ATMで使える)を持っていく予定。いま持っているドル現金は、去年の今頃に行ったミャンマー旅行の際、安い安いと盛り上がって買っものだが、今のほうがずっと安いのだった。残念。だからこのドルはもっとドル高になったときのためにとっておきたい。そんな日がまたくるのだろうか…。
5 参考になった本と映画と音楽
<本>
」
文化人類学者による1970年代の紀行文。現在のチュニジアが当時とどう違うのかが楽しみ。
ちなみにマグレブとは、日が沈む場所という意味で、チュニジア、アルジェリア、モロッコの3カ国のこと。
高田京子「チュニジアン・ドア
」
チュニジアはイスラム諸国のなかでも、比較的、飲酒に寛容な国のようだ。ワイン、とくにロゼがおいしいらしい。この本の中では、オアシスの林の中で密かに(でも堂々と)行われている宴会に、高野氏が乱入している。
<映画>
「イングリッシュ・ペイシェント」
舞台はエジプトだけど、砂漠や市場(スーク)のシーンがチュニジアで撮影されている。
「スターウォーズ」
こちらもロケ地でチュニジアが使われている。
旅行の参考に…というよりは、これを機会に、エピソード1~6をまとめて観た。
ロケ地としてのチュニジアの位置づけは、「砂しかない荒れ果てた星」だった。果たして…。
」
チュニジアがフランスから独立するかどうかの時代、王族の一家に仕える女性たちを描いた話。日本で初めて公開されたチュニジア映画らしい。上の2作よりはリアルなチュニジアがイメージできて、旅行気分が盛り上がってきた。ウードという楽器も欲しくなった。
<音楽>
」
チュニジアの伝統音楽は、いまのスペインのアンダルシア地方発祥のアラブ音楽が源流のひとつらしい。
チュニジアにはアンダルシア人が多く住む町もあるらしくて、興味がわく。
」
食べ物に関しては、LPよりも信頼度が高い。やっぱし味覚は日本人だから。
6 持ち物リスト
パスポート…これがないとはじまらない、有効期限は余裕の2020年。すなわち更新したてのため、前々回のアメリカ入国のときのように、イエローカード(警告)を渡されて別室で拘束される恐れはないので安心。
航空券…今回は、インターネットで航空会社から直接購入したので、送られてきたE-ticketをプリントアウトして持っていく。荷物を預けない私たちはチェックインカウンターをパスして、搭乗口にいくことができるらしいが、小心者なので、それでもやっぱりチェックインカウンターに行く予定。
お金…USドルの現金とトラベラーズチェック、ユーロの現金、日本円の現金、新生銀行のカード、航空券を買ったときのクレジットカード(認証のため絶対必要らしい)
ガイドブック…ロンリープラネット、地球の歩き方、指さし会話アラビア語、フランス語ポケット辞書、電子辞書(ロンプラ読み解き用。意外と英語表現の意味がわからず、判断に悩むことが多いため。)
カメラ…<NIKON>FM2、FE、<SONY>Cybershot DSCF-77、<Pentax>Optio S60
フィルム…ポジ<FUJI>Velvia100 36枚×2本、ネガ<FUJI>SUPERIA400 36枚×4本
電池&充電器…我が家ではエネループが大活躍中。
MP3プレーヤー…アザーンやアラビア音楽を録るため。Iriver IFP-899
化粧品…といっても、いつもの、ヘチマ水+グリセリン+ラベンダーオイル、オリーブオイル(これはチュニジアの特産品なので買い足すつもりでちょっとだけ持っていく)、日焼け止め(砂漠で肌がぼろぼろにならないため、っていうわりには砂漠には1泊するだけの予定。昔アフリカ行ったときは、1年近く何もつけずにいたというのは恐ろしい)、チーク
洗面用具…網入り手作り石けん(たぶんオリーブ石けんを向こうで買うので、小さいのを1つだけ持っていく)、S字フック(石けんを引っ掛ける。シャワー室にはせっけんを置く場所がないことが多い)、リンス(現在、家では手作りローズマリービネガーを使っているが、こんなときは昔使っていた白椿のリンスが役に立つ)
お弁当…えっ、お弁当? ええ、おにぎりを3つずつほど梅干と塩昆布ととろろ昆布、海苔をまいて。深夜便のため、夕食は空港で食べておきます。Tは特に会社帰りなので、24時のフライトまでおなかが減ること間違いない。和食の食べ収め。
防寒具…フリースジャケット、アウターシェル、ストール、ハラマキ、帽子
着替え…長袖Tシャツ、シャツ、半そでTシャツくらいなら向こうで買えそうなので持って行かない。
下着…3日分ずつくらい。靴下と。ハマム用に水着、サンダルも。
タオル…かさばるので、ぐっとがまんしてバスタオルは置いていく。各自フェイスタオル2枚(懸賞であたったEMINEMのタオルは肌触りはいいのだが、どんなバンドか知らないので外で使うのはためらわれて、いつも選抜から外されてしまう。今回も。Tはいつも使っているフジロックでもらったタオルなので、もうペラペラ)
寝巻き…いざというときは、着て外を歩ける程度の服を選抜。ふつうのズボンは一着しか持って行かないので。
アーミーナイフ&ワインオープナー…持って行きたいが、持って行くなら預け荷物を作らないといけないので、今回は向こうで調達することにする。ナイフだけぽんっとフライトアテンダントが預かってくれるならどんなに楽か!なんであかんねんやろ。
薬…毎日飲んでいる薬、正露丸、胃腸薬、マキロン(Tがこれが好き、なんかしらんけど)、バンドエイド、オロナイン、バファリン、ムヒ。
アドレス帳…最終的に頼れるのはアナログです。
メモ帳…買い物リストと、その名前のフランス語&チュニジア語を下調べ済み。
小物…
サングラス(砂漠や塩湖など眩しいことも多いみたい。似合わないのであまりかけたくない)
双眼鏡(隊商を発見したり、砂漠でオアシスを探したり)
ヘッドライト(砂漠の夜、新月に近いので暗いはず。星明かりがまぶしければ必要ない)
ポケットカイロ(目に付いたので、ひとつ入れておく。砂漠の夜は寒いのだ)、
トイレットペーパー(日本製は気持ちいいので、芯を抜いて潰して持っていく)
南京錠(宿でかばんや部屋に使うことがわりとある)
目覚まし時計(100均商品なので信頼性が薄いが、アラームつきの時計はうちにこれしかない。携帯電話は電波を探して電池がすぐなくなってしまうらしいし)
ソーイングキット(ここに入っている鋏は、さすがにとがめられたことがない)
こんなもんかな…。ほとんどのものは現地でも手に入るから、心配ないでしょう。