北陸旅行 その1

最近はJRの策略にまんまと乗っている私たち。

和歌山にひきつづき、今回も「北陸乗り放題きっぷ」を使っての、北陸1泊2日の旅に出た。

日本では珍しいライトレールのある町、富山。

行きたいけどなかなかたどり着かない、輪島。

どこでもいいけど冬に敢えて雪深い景色に身を置きたい。

この3つが今回の北陸旅行のテーマとなった。

前回の和歌山の宿がめちゃくちゃいい感じの宿だったので、今回の宿はもう期待せず、素泊まりにした。ただし温泉があることを条件にして決めた。

富山市内

ライトレールは、思ったほど市電感がなく、ちょと残念だった。終点の岩瀬浜の展望台はよかった。海や山やスクラップが見えた。なぜスクラップのすぐ横に展望台を作るか。そのセンスが好きだ。中国人も見に来ていた。

さすがロシア行きの船が出る(Tは以前ここからウラジオストクに向かった)伏木港があるだけあって、看板にはキリル文字。 岩瀬浜の古い町並みが少し残っていて、一軒の超おしゃれやけど主人が愛想のない酒屋で、今晩の日本酒「満寿泉」を買う。これの酒粕も1Kg315円と破格 だったので買う。さすが地元。しかし旅のしょっぱなから1Kgの酒粕を持たされるのは夫なのだった。さすがきときとの魚が釣れる港を有する町。釣具屋さんの店先には、えさの自動販売機があった。いつでも好きなときにえさを買えるっていいね。次は近所の図書館にあった唯一の北陸に関するガイドブック「東海・北陸小さな町・小さな旅」で気になった、越中八尾へ向かう。車中で鱒寿司とぶり寿司のセットを食べる。身の薄いぶりの押し寿司だんだん雪深くなってきて、越中八尾は結構雪があった。観光案内図の前には雪が溜まっていて近づけず、デジカメで撮って拡大して見た。

味のあるなかなかな石垣を見て戻る(これが見たかった)。

途中「身が厚い鱒寿司」というのぼりのある店があったので思わず買う。さっき買った駅のやつはほんとうに身が薄かったから、その反動ともいえる。

次に目指すは、本日のお宿のある和倉温泉。またまた特急に乗って金沢へ戻り、そこからは鈍行の七尾線で1時間半かけて七尾、(さっき行ったのはちなみに八尾)、そこから一駅だけ能登電鉄で和倉温泉に到着。レンタカーを予約していたのを受け取って宿へ。レンタカーは同じ電車で来た40代のカップルが私たちの前にいて、禁煙車を押さえてしまったからか、残っていたのは喫煙車だった。久々臭い車に乗ってちょっとテンションが下がったが、すぐに忘れた。

宿は、電気が最小限につけられていて、週末の夜18時というのにお客はいないようだった。やっぱし口コミどおりの宿だったか、素泊まりにしてよかった。しかも温泉は夜10時までと言われる。かけ流しの温泉なのに?!「温泉は22時までです。汚れますので一度洗います。翌朝は6時ごろからお願いします」と。ふ~ん。まぁしょうがない。

夕食は予約しておいた「海よ友よ」というお店で「ざいご鍋」なる能登鍋を食べる。「いしる」を使ったダシで、たらや牡蠣やら白子やらつみれが入っていて、いやぁ、本当に美味しいお鍋だった。これが1人800円とは信じられない。さいごは、氷見うどんでしめる。これがまた讃岐とは違うつるつる感がいける。予約しておいてよかった。お店の人も、すごくいい感じであった。「ざいご」は田舎の意味だそう。

夜の和倉温泉街を散歩していたら謎の築山に出会った。温泉モニュメント、気持ちはわかるが、ちょっと怖い。湯気がまるでオーロラのようだった。