ビーニャデルマルの汐見荘には結局10日ほど滞在した。初めての出発ですでに見送られて泣きそうになった。道を間違えてクラクション鳴らされまくりながらも海岸線を進む。まずは、いきなりアンデス山脈を越えて、アルゼンチン側へ抜けるのだ。
途中気になる、Enpanadas de Mariscos(シーフードパイ)の看板を横目に、まだ走り始めて間もないのに停まれない、と先へ進む。本当は食べたかったし、結果として昼食を食べそこねて、バス停のひさしの下でパンをかじる羽目になった。 だんだんと、標高があがってきて雪山が間からちらほら見える。と、わき腹がチクっと痛み、またまたチクチクっとした。カーブが連続する山道なので、やっとのことで停まれるスペースを見つけて滑り込み、車どおりがないのを確かめて、服をめくりあげてみると、ちいさな蜂。あぁ痛かった。 パスポートコントロールがなかなか出てこず、もうアルゼンチンに入ったんじゃないの?と訝しがりながら進むと15kmも入ったところにあった。しっかりハンコを押してもらってから入国しないとあとで面倒なことになるので、いつも気をもむ。イミグレーションからすぐのところにホテルがあって、最初くらいは宿もいいかな、と値段を聞いたら、ちょっとした景勝地のためか高くて、えっ!という顔をしていたら親切にキャンプできる場所を教えてくれた。南米最高峰のアコンカグアのベースキャンプとして使われている場所という。キルギスタンのユルトがありそうな景色。風が強い。なんとかテントを張って近くの小屋の中でパスタを茹でる。この風じゃあ外では調理は無理だな。よかった。
本当に初めての一人での外国ツーリング1日目がおわった。くたくた。
走行距離 220kmガス8.5L 5,000CLPアウトピスタ(有料道) 300CLPコーラ 100CLP 合計 5,400CLP(1USD=530CLP)