ココナッツジュース

スリランカの飲み物の中でのベストワンは、ココナッツジュースだ。暑くてのどが渇いた。でもコーラとか甘過ぎる飲み物はもういらない。冷た過ぎるものもお腹に悪い。ミネラルウォーターは飲み飽きているし、水を飲みすぎるとこれまたお腹が痛くなりそう‥‥。そんなときに出会ってうれしいのが、路上のココナッツ売りなのだった。

目の前のココナッツから良さそうなのをひとつ選んで「これ」と頼めば、恐ろしいナタを手にしたお店の人がスパッと飲み口を切り、ストローを刺して渡してくれる。飲めばほのかにさわやかな甘みが口に広がる。

飲み干したあとのココナッツをお店人に渡せば、今度はナタで硬い外皮の1箇所をスライスしたあと、パカっと実を半分に割って差し出してくれる。スライスした部分をスプーンにして、中の半透明な果肉をじゅるっとすくって食べる。これがまた何ともいえないおいしさ。むしろこっちが主役かもしれない。食べたあと、ほのかな甘みと後味でしばらくは幸せな気分でいられる。

しかし今までブラジルなどで何度かココナッツジュースを飲んだりしたことがあるのだが、このじゅるっとしたものの存在を知らず、ジュースを飲んだらそのまま置き去りにしていた。もったいなーーー!

アドバイス:ジュースはけっこうたっぷり入ってるので2人でひとつでも足りることが多いです。その場合はじゅるっとしたものは半分ずつ頂きます。