黄金の三日間初日①「はいっ」の返事
今回は、転勤した学校での初日。
しかも、コロナの影響で通常の就任式、始業式ができない。
各教室へライブで配信される。
開始前に校長先生から一言。
「先生方、名前を呼ばれたしっかり返事をしてくてくださいね。
子どもたちの見本になりますからね。」
同感である。
画面ごしではあるが、
「はいっ」
としっかり返事を行った。
その後、始業式の担任発表でも、
テレビ画面から聞こえる校長先生の
「6年4組 稲嶺保先生。」
に
「はいっ」
と返事をした。
教師は、子どもの良きモデルである。
その後の出席確認でも、もちろん
「はいっ」
の返事を短くほめる。
よさをどんどん強化していく。
初日②マイナスをプラスに転化する
担任発表前、階段の踊り場で待機。
4組は端なので、声が聞こえる。
「ゴキブリが!」
の声が教室に響く。
校長先生のお話し中である。
前学年の担任が見守りで入っているが、声掛けが聞こえない。
「出ていこうか」と 思ったが、男子が捨ててくれたとの情報も聞こえた。
やっと、教室へ。
「さっき、ゴキブリがでたそうだけど?」
「O君がつぶして・・・・・」
細々と説明が続きそうだったので、、、
「そうか。O君が退治してくれたんんか。
それでどこに捨てたの?」
「ゴミ箱。」
「えらい。ありがとう。」
握手と思ったが、コロナの影響を考え「グータッチ」。
その後の校長先生の話は静かに聞いていた。
少しずつ少しずつ強化していく。
初日③ 並び方 集会編
学年開きは、オープンスペースの廊下で。
番号順も、身長順で並んでも時間がかかる。
そこで、各郷社ごとに指定する。
「学年集会です。
1号車は、〇〇さん先頭。
2号車は、〇〇さん。
3号車は、Oさんが先頭。 Oさんは気になる子である。
4号車は、〇〇さんが先頭。
その後ろに並んでください。」
6年生は大きい。
狭かったので後ろがぎゅうぎゅうである。
「後ろで狭い子は、横にずれて座りなさい。」
さっと動く。
何をやるか決まっていれば、素早く動くことができる。
初日④ 話の聞き方 集会編
集会は、学年120名以上が横長で座る。
スタート前に一言。
「今、〇〇先生がいるところで先生方がお話するの
おへそを向けて座りなさい。」
と指示をする。
全員がさっと体の向きを変える。
昨年、鍛えられていることも考えられるが、
「黄金の三日間初日」
の影響もある。
効果の高い時期に
「よい行動」を入力していく。
強化するために「ほめる」。
その場でほめる。
教室に戻って、ほめる。
学級通信でほめる。
強化していく。
初日⑤ ほめるを生み出す
集会後、休み時間に。
座ったまま、向きを変え、休み時間の指示。
そこで、
「トイレに行きたい人は、きちんと済ませておきます。
今から、教科書を取りに行きますが、お手伝いできる人はいますか?」
初日である。
さっと手が挙がる。
10名。
事前に確認した教科書は量が多かったので、
「では、全員ついていらっしゃい。」
と教科書がある図書室へ向かう。
途中、学校のルールを確認しながら歩く。
「この廊下は、朝は通っちゃダメらしいけど、今はいいの?」
いじるのも忘れない。
「さっき、保先生の名前を呼ぶ場面で、〇〇さんは、3組の先生の名前を読んどった。
やっぱり、かわいい先生だからかな?」
〇〇さんは、中心になっている男子4人の一人である。
「先生、ちがいます。あれは、、、」
と必死に抵抗する。思春期男子である。
楽しみながら図書室へ向かう途中、写真を写す。
「お手伝い隊」
と名付けた。やっぱり、恥ずかしいのか数名は隠れた。
写真は、学級通信で名前を報告するようである。
今回は、「コロナ対策」でほとんどがマスク着用である。
そのため、顔の確認が難しい。
写真をもとに、学級通信で「お手伝い隊」を紹介する。
学級でも、口頭で紹介する予定だったが忘れていた。
慌てていたようである。
初日⑥ 話を聞く場を整える
担任の所信表明。
どうしても聞かせたい場である。
手に何も持たせない。
ことは、もちろん。
「机の上にあるものを机の中に入れます。」
「筆箱もです。」
全員が片付けるのを確認。
片付けが遅れている子には、笑顔を送る。
忘れているのか、アドバルーンなのか、そんな子にも笑顔を送る。
初日だからなのか、圧がかかったのか机の上が片付いた。
全員の原則。
しかも、温かな対応で行う。
昨年、2年生で最後まで難しかった
「話を聞く場」
黄金の三日間の躓きは、3月まで影響する。
初日⑦ 目で制する
担任の所信表明を伝える。
「学校に来る目的」
「勝負にこだわり、結果にこだわらす」
「先生が叱る3つのこと」
途中、必ず「つぶやく」子がいる。
こちらの話が悪い。
ただ、途中で「つぶやき」を拾ってしまうと、
その後のつぶやきもすべて対応しなければならない。
これも全員の原則である。
一端、すべてを話し終えてから質問は受け付ける。
その前にも、
「話したいオーラ」を放つ子がいる。
そんな子に目線を合わせる。
「まだだよ。」という思いをこめる。
今回、J君がそうだった。
休み時間にやんちゃを笑顔で制したのがよかったのか、
「あっ」
と気づいていくれた。
ここでも「話を聞く場」で入力したことが入っている。
初日⑧ 確認の原則
所信表明含め担任が伝えたいことを伝えた。
「伝えっぱなし」
では、よくない。
「確認」が必要である。
1年を左右する確認である
「全員起立。」
きっぱりと指示する。
「学校はお勉強するために来ます。
学校はお友だちと仲よくするために来ます。
その二つが先生と約束できる人は座ります。」
O君が一瞬、迷ったが座った。
立つ → 座る
だから、抵抗が少ない。
座る → 立つ
だと、抵抗が大きい。
最後に再度、確認する。
「周りを見てごらん。(間)
6年4組は、お勉強して、お友だちと仲よくなる学級です。
こえから、一年間、楽しい学級にしていきましょう。」
自分だけでなく、全員で確認したことを視覚情報としても残す。
初日⑨ 伝えたことを強化する
初日、伝えたいことは山ほどある。
一気に伝えてもなかなか覚えていない。
学級通信にも掲載するが、やっぱり薄れてします。
だから、話と話の間には、雑談を入れる。
教師への質問
ミニレク
などである。
しかし、話を途切れさせてはいけない。
「先生が叱る3つのこと」では、
「人の嫌がることをしたとき、先生は叱ります。
でも、6年4組は大丈夫ですね。
だって、さっき、学校はお友だちと仲よくすると約束しましたからね。」
と付け加える。
軽くさっと触れることで記憶を強化していく。
初日⑩ 教科書配布でモデリング
教科書配布。
今回は、コロナ対策として、
「列ごとに配布」
は行わない。(※岩田先生のダイアリーで教えていただいた)
そこで、次の流れで配布する。
①きれいに座っている号車を呼ぶ。
②担任を教科書をまおめる。
③児童へ渡す。
できる限り、他の児童との接触を避けて配布する。
その配布で待つ。
何を待つか?
「ありがとうございます」
の言葉である。
今回、女子から声が聞こえた。すぐに
「えらい!」
とほめる。
「何かしてもらったら、ありがとうが言える。
すばらしい。」
もちろん、次の児童も
「ありがとうございました。」
が続く。
さらに、
「えらい。すぐに人のよさを真似しようとするところがえらい。」
それからは、
「ありがとうございます。」
半分ほど続く。
初日から、「100%」は求めえない。
少しずつ少しずつ。
初日⑪ 時にはアドバルーンを流す
教科書の配布。
ほめた後、ちょうどO君の番がきた。
口元がゆるんでいる。
もちろん、
「ありがとう」
は言わない。
どっちにするか迷った。
流すべきか、流さぬべきか。
本人は、何か声掛けを待っている。
もしかしたら、指導を待っていたかもしれない。
ただ、そこでの指導は全体の雰囲気をくずす。
そう判断して、流した。
少し物足りなそうだった。
ただ、その次の子の「ありがとう」へ
「よしっ」
と強めに反応した。
時には、流すことも必要かと思ったが、まだ、正しい対応であったかどうか、迷っている。
初日⑫ 気になる子と関係を持つ
女子、昨年40日以上の欠席。
気になる子の一人であった。
「返事」もなかなか聞こえなかった。
マスクをしているので表情がよめない。す
※写真撮影では、マスクを取って写すことができた。
休み時間、教科書を持って教室に戻ると席に座っている。
ふと見ると、ノートにイラストを描いている。
「絵が好きなの?」
「はい。」
「もし、よかったら今度、先生のイラスト、描いてくれないかな?」
「はい。いいですよ。」
「本当。それって学級通信に載せてもいいかな?」
「いいですよ。」
「本当!ありがとう。」
短い会話であったが、どうにか関係を持つことができた。
一先ず成功である。
ただ、自己紹介カードで
「わたしのいいところは?」
の項目に
「ない」
と答えているのが気になった。
自己肯定感が低い。
何か自信のあるものを見つけたい。
まず、そのきっかけが「イラスト」になりそうである。
初日⑬ ミニレク①
教え方の講座でも話したが、やっぱり
「笑顔」
で帰宅させたい。
そこで、山本先生のミニレクをやりたいが
「接触」
は避けたい。(コロナ対策)
そこで行ったミニレクが
「ミャンマー・ゲーム」
「ミャンマー」と発するだけである。
①教師がモデリング
②教師と対戦(希望者)
③子供同士で対戦
④子どもの代表戦
⑤教師と代表との対戦
で組み立てました。
ここでもO君が活躍しました。
代表3人に勝利し、私との対戦。
ここは、勝ちました。
(ミャンマー2回でかんでしまったので、、)
ただ、チャンピオンとして、学級通信で名前を紹介しました。
初日⑭ ミニレク2
「ミャンマー・ゲーム」
の後、男子から提案があった。
「先生、たけのこニョッキゲームがしたい。」
説明してくれた。
前担任に教えてもらったそうだ。
接触もない。
しかも、「指名なし発表」に限りなく近い。
「やってみよう。」
そのまま、やっても面白くない。
「では、まず男子だけ。」
2人目で重なって失敗。
「では、次、女子。」
6人目までいった。
「女子の勝ち!」
女子を引き上げる。
「では、本番。
男女一緒に行きますよ。」
なかなか、難しい。
最高で「3人目」だった。
帰る前にも再度チャレンジするが、伸びず。
「次に会う時に、何回できるか楽しみですね。」
とサヨウナラをした。
21日再開の時に忘れないように黒板に最高記録の
「3」
を書いておいた。
初日⑮ 利他が生まれる
やる気、期待があふれる初日である。
放課後、女子から
「先生、日付を書いていいですか。」
との声。
もちろん
「ありがとう。お願い。」
児童会役員。
野球部の女子である。
丁寧な字で書いてくれた。
直接、伝える。
「ありがとう。助かった。」
再度、伝える。
「学級通信」である。
写真付きで伝える。
21日再開の時、再度、取り上げてほめよう。
初日⑯ 気になること関係をもつ②
放課後、式服から着かえた女子2人。
ちょうど、職員室へ向かうところだったので児童玄関まで一緒に歩く。
こちらから質問をぶつける。
「ハンドボールは何年生からやっているの?」
すると、もう一人が
「バトミントンをやってます。」
との情報。
「週何回ぐらい練習があるの。」
「へぇー、結構多いね。頑張っているね。」
二人とも気になる女子。
昨年、女子間でトラブルがあったそうだ。
ということで雑談しながら児童玄関へ。
「じゃ、21日に。さようなら。」
笑顔で別れることができた。
ほんの少しだが、関わりをもつことができたのは収穫である。