ただ、さらに上のレベルに触れさせたい。
そこで、選んだのが、モデリング
日記が次の段階に入ってきた。
4月から次のことを指導してきた。
①毎日、書くこと。
②長く書くこと。
③一つのことを詳しく書くこと。
もちろん、全員ができるわけではない。
2,3行で終える子もいる。
そんな中でも続ける。
次の授業を行った。
○書き出しの工夫。
○ストーリー作文。
○読書感想文
○体験文
100%は難しい。
でも、確実に先頭集団が増えている。
様々な作品が生まれる。
それを学級通信で紹介する。
それを繰り返す。
すると、変化が生まれる。
先頭集団に続く、第2集団が生まれる。
それも、もちろん、学級通信で紹介する。
(だから、学級通信が200号をこえている)
こうやって、第3、第4の集団を生み出していく。
ただ、さらにもう一伸びさせたい。
ここでも、やはり、
「モデリング」
である。
だれの作品をモデルにするか。
第1集団でもいい。
「向山学級の日記」
「伴学級の日記」
である。
次のような作品である。
⑤大山さんについて 大山 智子
この人とは、十二年間の長いつきあいなので、いろいろ知っている。
顔は、まあまあ、いいせんいってるんじゃないの。
松竹梅のランクで言えば、梅の花が咲いて植木ばちがおまけについているぐらい。
身長のわりに、座高が高い。つまり、足が短いということだ。
でも、本人は、「顔が長いから座高が高いのよ」という。
それなら、足の長さは?けっきょく短いのだ。
でも足が短くても生きていける。長くて、もつれてころぶよりいい。
勉強は、五段階でいうとやっぱり5.(ホント?)この人にとって、テストのない学校は、クリープのないコーヒーのようだ。(ホントにホント?)
気にいったものがあるとはなさない。
二歳のころ、デパートでほしい人形をみつけて、買ってもらえるまではなさなかった。
家に帰ってもはなさなかった。
最後は、首がとれてしまって、それでもはなさなかった。
今でも、はなさない。(どこまでしんじる)
⑥自分 松原香
この人は、つまらないたいくつな人である。自分自身に満足している。それはなぜか。人気がない。背は低い、成績は中の中といより、少々下り阪、それでもりっぱにひらきなおっているのだ。
この人は、わすれものをよくする。
一年の時、ハーモニカを忘れた。少し考えてから席を立った。先生に、「ハーモニカを忘れました」と言った。先生は聞いていなかった。授業がすすんで、先生が私の席にきたとき、「わすれたの?」と言った。今考えると「ひどいなぁ」と思う。
三年の時、算数のノートも教科書も忘れた。
「算数忘れました」と先生に行った。先生は、「わかりました。ドリルはある?」と言った。「よかったなぁ」と思った。
四年の時、算数の教科書を忘れた。
「算数の教科書を忘れました」と先生に言った。「やりたくなかったから忘れたんじゃないの?」と先生は笑って言った。
「ひどい先生だな」と思った。
五年の時、算数の教科書がなくなった。
先生に話したら「そんなこと先生に言ったって知らないよ」と言われた。ずいぶひどいことを言う先生だ。自分のものがなくなたらこまるくせに、私の友人がノートをなくして先生に言ったとき、先生はこんな人をこまらせることは言わなかった。とても頭にきた。
松原さんはかわいそうな人だなぁ。でも、これくらいじゃ負けない人だもん。ああこの人すばらしい人。(少々ぬけているけど・・・)
それらをモデリングすることで、次のような作品が生まれた。
○◇◇のこと (日記が苦手だった男子)
ぼくは、練習から帰ってきた時、いつもソファーにすわってテレビを見る。そしていつも、お母さんとお父さんに、「足が臭いソファーに足つけるなきたない」といつも言われる。でもぼくは、だまってテレビをみている。そしていつもお母さんにたたかれ洋服を準備する。そして、「砂がおちるからはやく入れ」という。でも、かくれてテレビをみたりして、みつかったら、「ヒンガーはやくおふろに入れ」といわれる。おふろに入っておわったあと、お父さんに「足ちゃんとあらったかーまだ少しくさいけど」といわれる。いつも、「ちゃんとあらっているし」という。
○奥間さんのこと 奥間ひより
この人は、しっかり者だが、家では天然らしい。(べつにどうでもいいよねぇ~)天然とはいっても、人の話をちゃんと聞いていないくて理解ができていない。そのうちなおるからいいよねぇ~。(本人はなんとも思っていない。)もう一つは、成績はまあまあいい。(それっ本当?)テストでも、だいたいが百点だ。(本当の本当?)しかし一度、音楽のテストで60点を取ったことがある。(それは残念ー。)この人は、人が悪いことをするとすぐおこる。(そこはすぐにでも直したい)それにどなったりするから、よく変なことにを言われる。(それは絶対いやだ!)
やはり、モデリングの効果は絶大である。
様々な作品が生まれていく。
PS 子どもの感想である。
「最初は2,3行だった日記が、1ページ書けるようになった。」
こんな感想もある。
「先生にさんざんあ文章を書かされたから、文章を書くのが上手くなったと思う、」