1 指示は全員にする
2 指示がないことは間違った指示よりも悪い
3 人柄の良さは決断の代わりにはならない
4 ルールには原理が内在する
5 子供の可愛らしさに甘えてはならない
6 今までのルールをすべて確かめる
7 曖昧さは混乱のもとである
8 すき間時間にも気をつける
これは、2014年4月号の『教室ツーウェイ』で特集された
"学級開き8原則"である。
私は、その特集で「1 指示は全員にする」を担当させていただき
原稿を書いた。学級崩壊クラスを思い出しながら書いた原稿は
とってもおもしろかった。
しかーし、
隣のページは岩田史朗先生の原稿。
私と同じ「1 指示は全員にする」。
私は描写描写描写で原稿を書いているが岩田先生はすっきりされて
読みやすい。
どひゃーんだ。
「すみません」「ごめんなさい」
この特集を読んだ人全員に謝りたいくらいだ。
向山洋一先生は私の原稿の前ページにとっても分かりやすい
巻頭論文を書かれていて唸った。
ページを三分割され
上に原則、まん中に、初任の時の学級開きの様子、そして、下が解説だ。
読みすぎてアンダーライン引きすぎて真っ赤になり、
結局、全てに赤がついた・・・・。
一 全員の原則
子どもの訴えにバラバラに答えてはならない。必ず、全員に伝わる形で言わねばならない。
指示がバラバラで、あいまいだと、集団は崩壊していくのである。
二 「指示がない」ことは、「まちがった指示」より悪い
指示がない空白状態は、子どもをバラバラにしてしまう。それなら、まちがった指示の方がいい。バラバラにはならない。
あとで修正すればいいのである。
三 人柄のよさは決断のかわりにならない
教師志望の学生は誠実な人が多い。人柄がいいのだ。あれこれ迷って決めるべきことが遅れる。この人柄の良さが、動きを混乱におとしいれていた。
四 人が集まればルールが必要
集団には、行動のきまりが必要となる。ルールがない時、子どもたちはグチャグチャになる。
ルールは、少ない方がいい。シンプルに、分かりやすいのがいい。
五 ルールには原理が内在する
全員とか、はやくとか、安全とか、必ず原理が内在するのである。
六 子どもの可愛らしさに甘えてはいけない
可愛い子どもが、おねだりするように訴えると、「このくらいいいだろう」と思ってしまう。
しかし、そこから、ほころんでいくのである。やんちゃ坊主がどなる「いいなあ、A子だけ可愛がられて・・・」
七 今までのルールをすべて確かめる
これまでのクラスにもルールがあったはずである。それを確かめてみよ。
子どもは、それになじんでいる。それを他にかえる時には、ていねいな説明が必要だ。
強制的にかえると、大好きだった前の担任の先生を、悪く言われているようで反感を持つ子が出てくる。
八 まず、きっぱりと決断する
子どもの話し合いを、ダラダラさえてはならない。決める時は、決めるのである。
討論は、論をたたかわせること。
討議は、論をたたかわせて議すること。
つまり、決めることなのである。
九 あいまいさは混乱のもとである
シンプルなルールが大切なのである。
十 方法を明確にし全員に理解させる
ミニ定規の使い方、ノートの書き方など、やり方を分かりやすく説明して、全員ができるようにさせなけらばならない。
十一 すき間の時間にも気をつける
「何をやっていいのか分からない」時間を作ってはならない。すき間時間にやることを、明確にしないと、子どもはおしゃべりをして騒然としてくる。
十二 子どもはアドバルーンをあげ教師の反応を見る
はみ出し行動などを、チョッピリやる子がいる。こうしたアドバルーンをそのままにすると、集団は乱れてくる。
十三 優しく、しかし毅然と
教師は笑顔が大切だ。しかし、毅然とすることも大切だ。
全国区のすばらしい教師は、みんなファッションもすてきだ。有田先生、酒井先生、野口先生、伴先生、谷先生、みんなおしゃれだ。
ジャージ姿の教師は、それだけで三流だ。
十四 教室に来たときの行動を指示する
朝来て、何をしたらいいか分からない子もいるのである。いくつか例示をした方がいい。
十五 質問はあとで受けつける
話の途中で、質問を受けつけない。全部説明してから受けつけるのである。
十六 休み時間、授業、給食、などのルールを決める
前のクラスのやり方を説明してもらって、良さそうなものを選ぶ方法が無難である。
十七 自分の思想と合わないものは採用しない
例えば、無理に給食を食べさせるようなことは、絶対にやらない。
十八 学校はまず指導をする所。本末転倒にならないこと
教師の仕事は「教えて」「やらせて」「ほめること」なのである。
十九 勉強を罰に使わない
罰に漢字百回など、最低の方法だ。
二十 「見せしめ」をさける
忘れものグラフなど作ってはならない。昔、どこの学校にもあったが、向山が雑誌で主張してから、なくなっていった。
二十一 教師は工夫し、知恵を出す
指導法の工夫こそ教師の使命である。
重要な原理原則が惜しげもなく、しかも、シンプルにわかりやすく
書かれている。
自分の原稿がとても貴重に見えてくる。