向山型算数は
「〇☓型」「100点型」「ABC型」の3つの評定がある。
算数の説明。
子供達が、黒板にずらりと書く。
このとき、
ABC評定が盛り上がる。
ステップ① 黒板の意見を読ませる→検討させる
子供に、黒板の説明を読ませる。
全員が読んだあとで、言う。
「検討しなさい」
ステップ②指名なし発表 批判は必ず代案をセットとさせる
子供たちは指名なしで発言する。
「図の色をわけているのが分かりやすい」
「まず、次に、が分かりやすい」
「定義が書いてあるのがいい」
「図に矢印を引いているのがいい」
「補助線という言葉があるのがいい」
「図に、9cmなどと書き込んでいるのがいい」
「説明のときに、棒でさしながら説明するのがいい」
などと、でる。
約束として
批判する場合は、必ず代案を示すように言っている。
「〇〇君は、24cm2とだけ書いているけど、
ぼくなら、どうして24がでてきたのか説明します」
などと言わせていく。
ステップ③ 教師が評定する
このあと、教師が評定していく。
「式が書いてある人?」「A1つ」
子供達から、わぁ!と声があがる。
「図を描いている人?」「A1つ」
「まず、次に、と書いている人?」「A1つ」
としていく。
黒板に書かれた子供たちの説明を、
〇で囲みながら、キーワードを示していく。
〇×型、100点型よりも、
キーワード1つにつきAをつけていくと、
授業も盛り上がる。
また、キーワードが明確になる。
「〇☓型」「100点型」「ABC型」、
この3つは、明確な違いがある。
評定① 〇☓型
〇☓で大事なことは、列を作らないことである。
原則だ。
列を作らないために、3つのポイントがある。
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短くするためには、「1問だけ」評定すればいい。
バツか丸かが分かりやすい。
説明はいらない。
『向山全集78』P153
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①1問だけ評定する。
②☓か〇かで評定する
③説明しない
列を作らず、「〇☓」をつけることが原則である。
評定② 「100点」型
向山先生のわり算の授業音声である。
「120枚の色紙を1人に30枚ずつ分けます。
色紙は何人に分けられますか。」の問題。
向山先生は、子どもたちに言う。
「答えが知りたいのではない。
あなたがたはどういうふうに考えて答えをだしたのか、
頭の中が知りたいのです。」
「先生は100点だとか50点だとか点数をつけます。」
ここから3つのステップが始まる。
◇ステップ①完全に手放しで考えさせる
子供たちがノートを持ってくる。
「これは15点ぐらいですね」
「これは20点ぐらいですね」
「18点」
「あってるんだよ。まちがってないよ。
先生が言うのは、
どのように考えたのか
向山先生に分かるように書いていらっしゃい。」
「20点、進歩した。」
ほぼ完全に手放しである。
アドバイスはない。
評定の点数は低い。
しかし、いや、
だからこそ、子供たちは、熱中度が高まっている。
向山先生はさらに演出する。
「今のところ最高点20点。」
最高点を出すことで、さらに熱中は増す。
◇ステップ②評定基準を示す
子供たちは、さらにノートを持ってくる。
何度も持ってきている。
「これに計算が加わった。35点。」
「こちらのほうが先生分かる。50点。」
「50点の人は絵で持ってきました。」
完全に手放しではなくなってくる。
評定の基準を示している。
計算を加えれば点数が高くなる、絵を加えれば点数が高くなる。
10分後には、
「計算だけ書いているのは15点ぐらい。
式と計算が書いているのは20点。
計算が工夫してあるのは、30点から35点。」と向山先生は言う。
大事なことは、いきなり評定基準を示すのではないことだ。
子ども達の良い考えを取り上げる。
そのうえで、評定基準を示すのだ。
誉められた子は、うれしさが倍増する。
◇ステップ③黒板に書かせる
よい点数は黒板に書かせる。
「これとってもいいですよ。文句のつけようがない。
60点。これ書いてもらおうかな。」
黒板に書かせる。
「100点」型の個別評定には、3つのパーツがある。
評定③「ABC」型
「100点」型と「ABC」型には、明確な違いがある。
間違いがない、どんなやり方でも良いときは
「ABC」型を使う。
◆◆向山型算数に挑戦72
低学年「いぬと ねこ どちらがおおいでしょう」という問題。
教科書には、
たくさんの犬と猫の絵がある。
向山先生は次のコメントをしている。
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点数はよくない。
どれでもいいのだ。
だからAをつければいい。
「すばらしい考え方」のものに、
プラスしてAAとすればよかったのだ。
そのほうが、
授業は明るく楽しいものになる。
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「どれでもいい」場合は、点数型の評定にしない。
犬の数え方に正解はない。
1つずつ、2こずつ、5こずつ、10こずつ、
どの固まりで数えても、正解だ。
だから、AAとかAとかで評定していくのだ。
また、赤鉛筆で塗らせるときも、
ABCで評定する。
向山先生の評定をライブで学んだ。
厳しい。
私がきれいだなぁと思ったのが、Bであった。
追試した。
子供が熱中する。すっごくきれいに塗ってくる。
厳しいくらいで、ちょうど良いのだ。
再度、書く。
向山型算数には、3つの個別評定がある。
問題解決学習にはない。
個別評定があるからこそ、学力がつく。