今年のテーマは「日記」である。
これは、懇親会で伴一孝先生から、
「毎年、自分の課題を持って1年間取り組んでいる。(文責:稲嶺)」
というお話を聞いてからである。
ということで早速、「日記帳」をつくった。
県内でよくある「がんばりノート」と切り離した。
どう指導していくかである。
もちろん、授業でも「作文指導」を取り入れた。
「書き出しの工夫」
「体言止め」
などである。
そんな中、向山洋一の「初期の日記指導」を実践した。
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日記の返事を書くとき、いくつかの段階がある。
第一は、とにかく「毎日書きなさい」という意味のことを書く。
第二は、「長く書きなさい」という返事を書く。
第三は、「一つのことをくわしく書きなさい」という返事である。
引用:「教え方のプロ・向山洋一全集22 子どもの知性を引き出す作文の書かせ方」より
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これらを実践してきた。
しかし、時には返事を書く。「先生、どう思いますか。」と聞かれれば、ちゃんと返事をする。
日記指導を続けて6か月が過ぎようとしている。
学級の8割が2冊目の日記帳に入り、今週で3冊目に入る子が1人いる。
学級には様々な児童がいる。
やんちゃ坊主もいる。
もちろん、やんちゃガールも。
おとなしい子も。
落ち着かない子も。
そんな中、一人の女子が次の日記を書いてきた。
児童会役員である。
しかし、あまり自分に自信が持てなかった。
「自分にはできない」
とあきらめることが多かった。
そんな女子が次の日記を書いてきた。
テーマは、担任から出した「自分のこと」である。
お読みください
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○9月24日(土)「自分のこと」○○さん
まず、先生に一つ質問です。今の私は、4月の私に比べて何かかわりましたか。
私は、少し変わったと思います。理由は二つあります。
まず、一つ目は、発表するときにきんちょうしなくなったことです。私は、先生のクラスになって、さんざん発表させられました。しかも、児童会になって、よく前に立って発表したので、きんちょうはしなくなりました。
(まだ、前に立つのは苦手ですけど・・・・・)
次に二つ目は、前より利他ができるようになったことです。私は、4月のころは、たぶんですが、クラスがえで、新しくなったクラスのチームとまだ慣れていなくて、先生にも慣れていなかったし、利他の意味もちゃんと理解できていなかったので、どうやればいいのかわからず、全然できていませんでした。でも、今の私は、利他の意味もしっかりできて、クラスメイトにもなじめているので、利他がちゃんとできるようになりました。
この二つをかなえるためには、たくさんの会話や、努力が必要で、ここに来るまでには大変でしたが、これからもがんばりたいです。
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まだまだ、自信満々とまではいかないが、自分の成長を実感している。
担任は、こんな返信を返した。
(担任)一番は「自分」を出せるようになったことかな。上の二つももちろんですが、少しだけ「自分」をアピールできるようになりました。もちろん、成長ですよ。文章も「先生のクラスになって、さんざん発表させられました」がいい。気持ちが読み手に届きます。
こんな日記を通じて、学級経営も行っている。
スポーツ少年団での悩み
恋の悩み
また、担任の先生への愚痴
など、たくさん寄せられる。
面と向かって話せないことも日記だと話せるようになってきた。
(もちろん、すべてではない)
日記のチェック、コメントすることはしんどい。
それでも、子どもたちの文章力が伸びてくると、読むのが楽しくなってくる。
PS:以前、紹介しただろうか。
「席がえをしない担任の先生へ」
というテーマで8ページ分書いてきた女の子。
しかも、2人もいた。
その子と日記とコメントでやり取りをした。
それを、学級通信に掲載した。(もちろん、本人の許可をとって)
それも、また楽しかった。
結局、席がえをすることになったのだが、そのやりとりを見聞きしているので、
「席がえをします」
の発表後、
「やったー」
と歓声が挙がった。
こんなドラマも生まれる日記指導。
おススメである。