湯船につかりながら、、、
もちろんパソコン入力ではなく、考えていた。
大学時代のことだった。
京都の大学に進学し、4年間を過ごした。
サークルに所属していたが、生活の中心はバイトだった。
生活費を得るためだった。
大学の後半は家賃は奨学金で、
残りの生活費はバイト代でまかなえていた。
(かなり優秀だと思う)
そんなバイトでの事。
「稲嶺(いなみね)」
という名字は県外であまりお目にかからない。
だから、様々な名前で呼ばれた。
「いなふく君」
まだ、いい方である。
「よなみね君」
さらには、
「あかみね君」
などである。
最終的には、名前を呼ばれると、
「おそらく自分だろう」
と考えると
「はい」
と答えていた。
大人だからである。
でも、子供はそうはいかない。
今年は特にそう感じた。
学級名簿を作成していた。
その時、
「島袋」
の名字が二人いた。
いつもならば、そのまま
「しまぶくろ」
だろうと考える所だ。
念のため、指導要録で確認してみた。
すると、
一人は
「しまぶくろ」
であり、もう一人は、
「しまぶく」
であった。
大した違いはないと考えるのは、
大人だからである。
子どもにとっては一大事である。
なぜか、黄金の三日間の三日目、
たまたま、その子と放課後、話す機会があった。
「先生、初めてです。」
「何を?」
「最初から名字を“しまぶく”と呼んでくれたのは。」
それぐらい印象に残るのである。
特に、最初の出会いは。
新学期の出会い。
子供たちは、担任に熱い視線を送る。
新担任の一挙手一投足に注目している。
そこで、担任から、
「太郎君、聞いている時の姿勢が
とてもよかったよ。」
「花子さん、お手伝いに真っ先に
手を上げてくれて、ありがとう。」
そんな言葉をかけてもらえたら、
やはり、よい印象を与えることになる。
黄金の三日間を今年も迎える。
やはり、一番重要なのは
「名前を覚える」
ことである。
PS 名前を覚えるのは大変である。
特に、歳を重ねるとさらに苦しく、、、
新しい学級担任が決まると職員に
まず、お願いすることがある。
前学年の集合写真を借りること
である。
その写真で新しい学級の顔と名前を
一致させるのである。
転勤先でも、すぐにやった。
「ずうずうしい」なんて、言ってられない。
なぜなら、それが学級の一年を
決めるのだから。
さらに、さらに、、、
最近、歳を感じるのは、とっさに、
「児童の名前が出ない」
ことである。
私だけであろうか。
悩み事の一つである。